私を今一度せんたくいたし申候  3日目その1

平成27年1月15日(木)

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昨日中村駅でもらった化粧水をこの先何日も持って歩くのは嫌だな。四万十の宿でお土産(写真×3件分)を買って、不要なものと一緒に自宅に送る。

 


Cimg01107:00朝食。ゆっくり食べてられないので、干物はかぶりつき卵かけごはんで流し込む。

Cimg0111早くチェックアウトするにはもったいない宿だけど、遍路は早立ちが常。

 

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7:50遅い出発。ひょっとして船が出るかもしれないから、しつこいけれど渡しの船に電話してみた。しかし「シケてるから・・・」という返事だった。あきらめて四万十大橋に向かう。

 

 

Cimg0116四万十大橋を渡るとき笠が飛ばされるほどの突風。これでは船は出れまい。 

Cimg0119 橋を渡り切ってこの階段を降り四万十川右岸を歩く。交通量が多い。すると1台の車がクラクションをプップップッ~と鳴らす。ひょっとして私に?「お遍路さんがんばれよ~」かな?

 

Cimg0120どんよりとした空。これで雨が降ってきたら今日の行程は消化しきれない。

 

Cimg012512年前ここを歩いたときは、雨で下むいて歩いていたからか「大文字山」に気がつかなかった。旧盆の16日には送り火が焚かれるらしい。京都のようですな。(看板の右奥の大の字、わかります?)

Cimg0126菜の花が満開だった。その黄色を前景に大文字を撮る。だんだん空が明るくなってきたので足取りも軽くなる。

 

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伊豆田トンネル前の「今大師寺」を今回はお参りする。

 
Cimg0129そして全長1640mの長~い伊豆田トンネルに突入。今回はマスク着用。

 

Cimg0131トンネル内部は、ずっとチョークで何か書かれている。工事が始まるものと思われる。

 

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今回は真念庵に寄ってみる。この階段を上がり山道を20分ばかり歩くと真念庵だった。いつ頃の話なのか善根宿と聞いているけれど鍵がかかっていた。防火からか、ろうそく・線香台はない。納札入れもない。お賽銭を納め般若心経を唱える。

「車道に出たところで納経できます」という手書きの案内版があったので、帰りは車道に出る。(肝心の真念庵の写真を撮るのは忘れてしまった) 

Cimg0133 残念なことに納経がいただける家はお留守だった。先客のおじいさん(地元の車遍路)とおしゃべりして待ったけれど、そんなに待てないので諦める。おじいさんは、歩きでここまで来たのに納経できない私のことをとっても気の毒がってくれた。その優しい思いは納経(朱印)以上の貴重なものとなった。

Cimg0134真念庵をくるっと1周してドライブイン水車に戻る。真念庵に立ち寄れたことは今回の収穫となった。

 


 

Cimg0137四国を歩いているとよく見る大きな青いミミズ。30㎝はある代物。いるはずもない道路でにょろにょろやっているのに出くわすと、コイツは逃げないのでこちらが飛び上がって避けることになる。今では慣れて直視できるようになったけれど、初めのころは怖くてきゃあ~きゃあ~言って逃げたものだ。干からびてペったんこになってるのも時々見かける。どうして道路に出てくるのか理解できない。とにかく気持ちが悪いヤツ。

 

 

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下ノ加江川にカモの群れが泳ぐ。兎追いしかの山♪小鮒釣りしかの川♪というのはこういう景色を歌っているのだろうか。川面に日があたりキラキラ綺麗。 

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土佐清水市の花「椿」と足摺岬が上手く嵌めこまれたマンホールの蓋。

320px_39209_svg土佐清水市は上の地図の赤いところ。

 

下ノ加江小学校のあたりで70台後半の男性に捕まった。「私はこのあたりで参謀を務めている」を3回も聞かされた。サンボーって軍隊?さらに大病(がん・脳梗塞)抱えているけれど地域に貢献していると自慢気に語るジイさん。そんなの自慢にならんでしょう。そういえば病気でやめたけど床屋さんだといっていた。お遍路を捕まえてはいつもこういう話をしているのだろうな。早々に逃げた。

 

ロッジカメリアという新しい宿を通過すると懐かしい久百々に出る。

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この辺りは12年前に泊まったので懐かしい。当時宿の前で採ったという岩のりが食卓に上ったけれど、この変わり様では宿の前でもう岩のりは採れまい。

このあたりは道路工事が盛んに行われていた。

 

そして今回楽しみにしてきた大岐の浜までとうとう来た。遠くに足摺岬が見える。


この白浜をこの先歩く。

                                        つづく 

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私を今一度せんたくいたし申候  2日目その3

そんなわけで中村駅発のバスに乗る。

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バスは四万十川沿いに南下していく。行く手に明日歩いて渡る四万十大橋が見えた。そしてどこで教えてもらったか忘れたけれど、山頂にたくさんのアンテナが立っている山(伊豆田トンネルが通っているらしい)を見ながら明日の方向を想像した。
 
 
Cimg0090 バスの運転手さんに「お遍路さん、ここですよ」と促され、下田でバスを降りる。雨は降らなかったけれどどんよりとした空が何とも不気味。
 
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今宿「四万十の宿」 ゴージャスな宿をチョイス。
 
 
Cimg0093 ツインの部屋に通された。(シングルの部屋はない)
 
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女性用アメニティーにはパックもついていてサービスは充実している。
 
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アジアンチックで女性好みの設えだった。
 
このページだけ見たらお遍路のブログとは思えない。

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中庭があって、おしゃれな宿だった。
 
 
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例の竜馬パスポートを提示するとコーヒーがいただけた。椿の花一輪。なかなかのおもてなしだった。中村駅まで行った甲斐があった。

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今日の歩きは25㎞でやめてしまったけれど、こういうお遍路もアリだな思った。くろしお鉄道沿線だったことが幸いした。(宿泊はスタンプ2個押してくれる)
 
 
 

昨日に続き、温泉大浴場は言うまでもなく満足できるものだった。なかでも海水露天風呂は初体験で、隣の女性が「身体が浮きますよ」というのでやってみた。浮くような沈むようなで微妙だったけれど、そのとき口に入ってきた湯は塩辛かった。暖かい海で童心に帰りはしゃぐ。まさに命の洗濯だった。
 

 
 
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夕食は地の魚・肉・野菜を使ったご馳走。
 
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チャンバラ貝は初めて          アオサ海苔の天ぷらおいしかった
 
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これで2食付き8800円とはびっくり。そう言えば電話で予約したとき、半額セールとか言っていた。幸運でした。
 
 
しかし明日は渡し船が出ないので、明日の宿(予約済)まで6㎞多く歩かなければいけない。+6㎞はきつい。今日の分を歩くはめになる。
 
本日歩いた距離25㎞ 40,071歩              つづく
 
 

私を今一度せんたくいたし申候  2日目その2

道の駅なぶら土佐佐賀で30分ほど休憩後、9:40再び歩き出す。 

Cimg0057               この写真の現在地は伊与喜小学校のあたり

土佐佐賀駅手前から(上の地図の赤い点線)市内に入る。しかし遍路マークがなかなか見つけられず焦った。空を見上げても曇り空で太陽の位置すらわからず当てずっぽで歩いたら運良く国道に合流。(12年前は市内に入る道が見つけられず国道を行った)どうもこの辺りは難しい。

 

Cimg0061 今回はじめて海に出た。なのにこのどんよりとした曇り空。歩く気力が失せてくる。

天気予報は降水確率50%   

大規模公園を通過しても12年前の感動はない。これも曇天のせいか?

 

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鯨の見える町

12年前、マジで鯨を探して海を見てたことを思い出す。そんな時、1台の車が止まった。

 

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「般若心経の手ぬぐい落としませんでしたか?」
と70歳代の女性。

窓から差し出されたものは、昨日、片坂トンネル越えでなくした愛しの手ぬぐいだった。聞けば遍路道に入ってすぐのところに落ちていたとのこと。今朝ずっとお遍路さんを探しながら20㎞運転してきたけれど、もう諦めようと思ったところだったらしい。ここまで届けてくださったことに感激した。しっかり金剛杖に結わえ、女性と握手して別れた。 

 

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伊田トンネル 

 

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今度は若い女性が車から降りてきて、「寒いのに大変ですね」とアメをお接待くださった。「下田まで行く」というと「雨が降ってきそうだし車に乗りませんか?」と言ってくださったけれど丁寧にお断りする。

 

 

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ヘンロ小屋 大方 22号  今ではこのヘンロ小屋もずいぶん増えた。

 

ここで明日の下田の渡しの船頭さんに連絡する。すると「明日はシケで渡し船は出ない」との返事。が~ん!シケで出ないことなんて考えなかった自分に嫌気が差した。12年前は雨でも出たので大丈夫だと思っていたのが甘かった。

 

 

話は遡るけれど、昨日高知空港で「龍馬パスポート」なるものを知った。高知県の指定の宿に泊まったり道の駅で買物してスタンプを貯めるというもの。そのパスポートを入手するにはルートを大きくはずれて中村駅に行かなければならないけれど、今日はくろしお鉄道沿線を歩いているので電車に乗れば簡単に行ける。明日の渡し船が欠航と聞いて歩く気力が失せた私は、今日の歩きはこの先の土佐入野まで!と、自分でびっくりするくらいの計画変更をする。

 

念の為にビオス大方道の駅で電車の時刻を確かめる。本数が少ないので乗り遅れないように土佐入野に向かって歩いた。でも気がつけば遍路道でない国道を歩いていたので、踵を返し乗車駅を「浮鞭」に変更した。無人駅。

 

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ガラ空きのくろしお鉄道に乗車。車内の飾り付けの意味がわからなかったけれどトンネルに入った途端、そのキラキラなゴージャスさが発揮され笑いが止まらなかった。10分ほどで中村駅に着。 


Cimg0080アンパンマン号が出迎えてくれた。内装もアンパンマンらしい。特急南風は岡山⇔中村駅を1日3便。一度は乗ってみたい。  


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で、目的の龍馬パスポートを青に申請したらプレゼントが貰えた。飲料水だと思ったら化粧水だった。お遍路中にこんなにでっかい化粧水もらっても・・・・。荷物を少しでも軽くしたい歩き遍路には困るプレゼントだった。

 

中村駅からは今宿がある下田行きのバスに乗る。交通機関を使うお遍路も悪くないなと思った。

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                                  つづく 


 

 

 

私を今一度せんたくいたし申候  2日目その1

2015年(平成27年)1月14日(水)

6:30起床。

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佐賀温泉こぶしのさとは遍路宿でないので朝食は7:00と遅い。
なので朝食なしで身支度し部屋を出る。
トイレ・洗面付の部屋で1泊夕食のみ7200円也。

 

7:10 佐賀温泉こぶしの里から2日目スタート。 
 
そういえば、昨日の歩数は19,899歩。

 

 
1巡目のときは国道56号をずっと歩いたけれど、今回は地道を選ぶ。 
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その拳ノ川とくろしお鉄道に挟まれた道は通勤時間帯だというのに車は1台も通らない。突然猛烈な勢いで電車が通るけれど、通過するとまた静寂さが戻るそんな道だった。

Cimg0043そんな道を30分ばかり行くと、鉄道とツライチの道となる。フェンスがないから線路に上がってみたけれど、トンネルから特急列車が飛び出てきそうで何か怖かった。

 

  
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さらに歩くと市町村ラッピング車両「SUKUMO」が1両編成でやってきた。かわいい。沿線7市町村の車両があるらしい。

Cimg0035朝食抜きで宿を出たのでお腹が空いてたまらない。昨日小牧空港で買った「ゆべし」の残り1個を食べる。私はコレが好物で、昨日のうちに2個も食べてしまったほど。

 

橋に貼られた遍路マーク発見!「 」の指示通り橋を渡ると国道に戻った。ほどなく左手に伊与喜小学校。体育の授業なのか運動場に赤白帽が映える。

 

 

 
Cimg0048ここから熊井隧道へと遍路道に入る。8:30

あるき遍路用の看板。まだ新しいので最近出来たものと思われる。

 

 
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四国は海抜が低いことは知っていたけれど、今回は高台への避難経路案内板がやたら多く目についた。きっと311東日本大震災の津波被害の大きさからだと思う。

 

 

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熊井トンネルは12年前の古いままだったけれど 
 
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案内板はめちゃくちゃ新しいモノになっていた。
今年12月で110年というだけあって、トンネルの内部はずいぶんガタが来ている。修復跡や白チョークで何やら書かれた数字が痛々しい。近代土木遺産に指定されているとあるから、高い技術なのだと思う。

 
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土佐くろしお鉄道を越えて国道56号へと戻る。(12年前と同じく自撮り)

 
Cimg0056 30分歩いたらまた看板。
 
 
Cimg0058「道の駅なぶら土佐佐賀」8:50着で計画立てたのに到着したのは9:15。
25分遅れでがっかり。
 

 

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腹が減ってはなんとやらで、まず朝食を仕入れる。

食べながら、私が立てた行動計画は見直しが必要だと思い始める。この先、考えもしなかった行動へと展開していく。

                                         つづく

 

私を今一度せんたくいたし申候  初日その2

37番岩本寺を出発。実質ここからがお遍路の始まり。

                                  

1巡目のとき(2003年3月4日)泊まった37番前の宿は看板が下ろされていた。勝手に外からのぞいてみたら当時のまま小奇麗にされている。後継者がいなくてやめる宿が多いと聞いているが、ここもそうなんだろうかと残念に思う。
Dscf0122                12年前は玄関にお雛様が飾ってあった

 

そういえば、昨年は四国八十八ヶ所霊場開創1200年」の年だった。その記念の年にはお遍路できなかったけれど、今年の5月末までは納経すると記念スタンプと特別な見影がいただける。納経帳の重ね印は好まないというより300円を惜しんで2巡目は納経しなかったけれど、今回は記念スタンプ欲しさに納経してみた。

Cimg0552_2 青いスタンプが1200年記念スタンプ。私が生きているうちに1300年記念はないのだからある意味貴重。ひょっとして私の血を受け継いだ玄孫あたりが1300年記念の重ね印するかも。そんな妄想は楽しい。 朱肉の重ね印を含めて貴重な1ページとなった。

Cimg0572 見影は赤と白をいただく。こんなに盛りだくさんなのに納経代300円のまま。

 


 

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気がつけば日は傾き、自分の影と並んで歩く。「37番で宿泊すればいいのに、少しでも距離を稼ぎたいだなんて、ゆっくりできない性分だね」と影に語りかける。「私はどうすることもできません!」と言ってるような・・・・

 

反対側に立つ道路工事の警備員さんと目が会うと「どこまで行きゆう?」と声がかかる。自動車の騒音に紛れながら「さ!が!おん!せん!まで~!」とヤッホーをする時の手で声を張り上げる。聞こえたのかどうかわからないけど笑顔が帰ってきた。
歩きだして間もなく「おへんろさ~ん!もう少しで峠じゃき、あとはずっと下りやき!」と大声が。この背後からの声かけは嬉しいものだった。大きく手を振って別れた。

 

 

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まだかまだか・・見落としたかなと不安になりかけた頃、目的の遍路道入り口に着いた。当時の資材置き場の面影はなくずいぶん変わっていた。先ほど教えてもらった下り坂を行かず、モノ好きにもここから片坂トンネルの上を越える。

 

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今回初めての山越えだった。所要時間30分位で懐かしい看板が出迎えてくれた。このS」の看板は歩き遍路の道しるべとしてなくてはならない。この西尾自動車の敷地を通る形で国道を横切る。

 

国道を行かず一本東側の道を行く。いつもの癖で、今超えてきた山を振り返っていたら金剛杖にしばりつけていた手ぬぐいがないことに気付く。あぁ~!片坂トンネル越えで落としたんだ。残念でしばし立ちすくむ。ふたたび山を見上げ手ぬぐいに別れを告げた。 

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手ぬぐいを見捨てた自責にかられていたら、こんな看板に出会う。だめよ~だめだめ!
「手ぬぐいを落としてダメよ~」 タイミングが良すぎ
バカ受けした。(3日後の宿の女将さんに聞いたんだけど、このどちらかが今治出身だとか。私右側の親父役が好きです) 写真奥が国道。

 

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やめる宿あれば、始める宿がある。この宿を知っていたらきっとここにしただろうと思う。
そんな時、母から電話。心配するから「ちょうど宿に着いたところ」と嘘をつく。その後の2㎞の長かったこと・・・・・・。嘘が応えた。

 

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ほうほうのていで宿に着く。土佐佐賀温泉「こぶしのさと」  遍路宿らしさからかけ離れているけれど、この近辺の宿はここしかない。

 

2階奥の部屋に案内されてから洗濯機をかけ、部屋中散ちらけのまま夕食に。

 

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夕飯は地の物を使ったメニューでご馳走だった。高知のお決まり「かつおのたたき」は地元佐賀産のゆずの果汁酢がかかったカルパッチョでいただく。なんと言っても「仁井田米」は絶品だった。たいていご飯を残す私だけど、かき揚げの塩をかけて完食した。

 

部屋に戻り布団にごろり。たった10㎞歩いただけなのにこの様では、明日からどうしようと不安になる。とにかくお風呂と大浴場へ。とろんとろんの湯でゴクラクゴクラクと手足をのばして浸かった。

 

疲れたと言いながら歩き、据え膳で美味しいものを食べて、いつでも入れる湯に浸かり、好きなときに寝る。それ以外わずらはしいことはまったく無し。日常では感じることができない幸せを久しぶりに感じた。命の洗濯ってこういうことだと今更ながら思う。よってタイトルを「私を今一度せんたくいたし申候」と龍馬の名言を真似てみることにした。      

                                     つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

素通りできない

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今日、友達とランチした帰りのこと。

デパートの手芸品売り場にふらふら~と入ってしまいました。ちなみに私は糸の類を目にすると素通りできない性分。さらに編み出したら「どうにもとまらない」状態になるのです。見るだけ!と自分にいい聞かせたのですが、やっぱり誘惑には勝てず買ってしまいました。それがコレです。

 
お遍路のブログもまだたくさん仕上げなければいけないし、バラたちが早く誘引してくれと言ってるし、仕事も山積。こんな状況なのに買ってしまってどうしよう・・・後の祭りです。

 

もちろん少しだけ編んでみました。やっぱり楽しくてやめられない[E:lovely] 編みもの中毒は仕上がるまで治らないのであります。

 

 

 

歩き遍路再開 初日 その1

6年半も37番岩本寺で止まったままだった歩き遍路3巡目。次の札所38番まで80㎞もあるし、さらに宿毛市に出るまで1週間を要するので行きそびれていたのです。

Photoそれを思い切って再開させようと思った理由は前のブログで述べましたが・・・

 

いつのころだか覚えてないけれど、還暦にはお遍路に出たい(時期的には春かな?)と思っていたのです。月日が経つのは早いもので還暦を迎える年齢になり、そして2月末に初孫が産まれるという状況を迎えている。

となれば「いつ行くの?今でしょ!」とちょっと古いフレーズですが、厳寒であろうが難儀なルートであろうが、安産祈願とひとり還暦祝い旅という計画が昨年9月ころに頭をもたげ始めたのです。計画倒れにならないように年賀状には「お遍路再開」と書きまくりました。その効果があってか、ついに「GO!」というスイッチが入ったというわけです。

 

 

 

12年と8ヶ月前に始めたころは、まだ若くバリバリ歩けました。おもしろいくらい思い通りに歩けました。時間と経費の節約で往復夜行バスでも平気で朝イチから歩けたけれど、今ではまったく自信がありません。

 

というわけで、念願だった「空から」四国入りを選びました。還暦なんだものこのくらいの贅沢ありでしょう。と勝手に思ったのであります。

 

 

2015年(平成27年)1月13日(火)[E:sun] 

自宅を9:30に出発。名古屋駅から空港まで直行バスで30分。地元の小牧空港11:10の便に搭乗。

 

飛行機が離陸し、旋回時に遠くに見えた冠雪の山脈はどの山かまったくわからなかったけれど美しかった。そして鈴鹿山脈をはっきり捉えた。初めて見る空からのそれは興味深いものだった。

 

紀伊半島沖を過ぎると次に見えてくるのは四国のはず。 

Cimg0007 アレは室戸岬?ずっと続く白い浜が綺麗。

 

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あたり!間違いなく室戸岬!あのジグを切った道が目視できたのには驚いた。

今私の頭上にある手荷物で持って入った「笠」は12年前に24番のアソコで買ったもの。あのジグを切った道をおニューの笠をつけて照れながら下ったっけ。そんな思い出深い道を空から眺められるなんて何という贅沢なことよ・・・と興奮がおさまらない。

 

Cimg0013 位置関係がだんだんはっきりしてくると、石鎚山系もよくわかった。飛行機にしてよかったとつくづく思った。

 

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琴ヶ浜あたりだと思われる景色を最後に着陸態勢に入った。小牧空港から350㎞強をジャスト1時間。早いもんぜよ!十分楽しめる空の旅だったちや。

  ひょいと四国へ 晴れきっている  種田山頭火

 

この通りだったこと まっこと幸運。ホンモノの土佐弁を早く聞きたい。
I LOVE TOSA. 好きで仕方がない。


 

 

龍馬の名をつけた高知龍馬空港からバスで40分。高知駅に出てJRで37番岩本寺の最寄り駅である窪川駅に向かう。これがまた小牧空港から高知空港より時間がかかる。
この先、飛行機<鉄道<歩き・・・時間がかかるものへと変わっていくことになる。

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Cimg0019 高知駅にはアンパンマン号が停車中。あの「やなせたかし」は高知県香美市の出身である。

 

Cimg0015 JRに乗り込んでから、高知駅構内で仕入れたパンで昼食。アンパン号を眺めながら昼食は大人でも嬉しい。名古屋にはない「ぼうしパン」なるものを初めて食す。つばが美味しくて一気にぐるりと食べた。

 

2時間近くかかって14:53窪川駅着。徒歩5分ほどで37番岩本寺。2008年(H20)4月以来なのにちっとも変わってないことに安心感を覚える。「本日より打ち始め」の報告し「道中安全」を願った。

 

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3:25 さてさて歩き遍路の始まりです。今日は10㎞先の「佐賀温泉」まで歩きます。暗くなる前に着くかなぁ~

 

 

区切る

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わけあって、宿毛駅から南に14キロ『道の駅大月』で区切りました