2008岐阜県(妙法ヶ岳)

平成20年4月13日(日)

[E:sun]イワウチワの群生が素晴らしいという谷汲山(タニグミサン)に出かけました。

 

 コース:横蔵寺~妙法ヶ岳~華厳寺(西国33番満願霊場)

                 ********

[E:bus]バスで到着後、まず横蔵寺に参拝。(801年最澄が創建したと伝えられる)
舎利堂には、200年前に即身成仏したという妙心法師のミイラが安置されていた。
死んでも横になれず土にも返れずとは、つらいものですね。
足を延ばして横にしてあげたくなるような痛々しいお姿だった。

           

つづら折の急坂をこらえながら高度を稼いでいく。
ときおり吹く風が心地よい。

         

 Img_0157  Img_0141 全長10cmほど

登りがきついなと感じ始めたころ、出てきました!出てきました!待望のイワウチワが。
群生を見つけ目を上の方に転じると、やはりあります。
斜面を這い上がるかのように群生している。うわ~綺麗。
花びらのギザギザといい色といい、何ともかわいらしく大好きである。
今年も山に春が来たんだと喜びはしゃぐ。

           

 Img_0149      Img_0162   

花をいっぱい咲かせるシキミ[E:lefttop]やクロモジやアセビが多い雑木林[E:lefttop]を抜ける。
シャクナゲ採取禁止の看板が結構目に付く。
盗掘・採取はけしからん。山野草を楽しむために山に入る者の身になって欲しい。
どうか連れて帰る気を起こさないで欲しい。   

 

          Img_0159

木々の間から見える山の斜面は、所々、山桜やタムシバの白で彩られている。
吉野のような豪華さはないが、これはこれで趣があっていい。
新緑に鳥がさえずり、のどかな山道を思う存分あじわう。

アップダウンを繰り返し、足元に目を転じれば・・・・

           

 Img_0156    Img_0164

ありました、ありました。カタクリが!!!
あっ、あそこにも、あっ、ここにも。ひとつがふたつとけっこうあるある。
地べたに這いつくばってカタクリをのぞき込む。
思い切り花びらを広げ、すました姿は美しい。
しばらくカタクリと目線をあわせ、至福の時を過ごす。
1枚葉のカタクリがたくさんあったので、今に成長して咲き乱れるはず。
(1枚葉で7年ほど成長後、2枚葉になってやっと開花します)
カタクリに関して詳しくは、ここへ

これでもかというアップダウンを繰り返しようやく妙法ヶ岳(標高667m)へ。
歩き応えがある縦走路、花に助けられた。
山頂とは名ばかりで展望がまるできかないが一服する。          

  Img_0165    Img_0170
 

妙法ヶ岳からは、[E:lefttop]転げ落ちそうな坂を下る下る・・・飽きるほど下る。
途中カタクリが寄っていけと私を誘う。誘われるままカタクリを愛でる。
結局それが最後のカタクリだった。本当にいい山だった。

[E:topright]下界が見えてくるころ華厳寺奥の院へ。
ここは、西国33観音の満願寺で、奥の院からミニ33観音を逆打ちで下る。 
清水寺・善峰寺・総持寺・勝尾時・三井寺・長谷寺・成相寺・・・・有名なお寺が多いですね。

お四国45番岩屋寺や88番大窪寺を裏山から降りたように、ここ華厳寺に降り立った。
用意してきた線香・ろうそく・納め札で般若心経を唱える。
私も信心深くなったものです。

華厳寺の中でも「おいずる堂」はとても興味深い光景でした。
そのお堂の中には、巡礼で使った杖・笠・白衣・納経帳が所狭しと高く積まれ納められている。
四国でも88番では杖が奉納されているのは見かけたが、白衣や納経帳までとは驚きです。
(写真撮り忘れ悔やんでいます)

              

       Img_0171

ミニ逆打ちで、山門を抜けて今回の縦走はおしまい。
門前のお土産屋でしいたけを山盛り買う。
当分しいたけづくしの料理が並ぶことになる。
肉厚のものは干してみることにする。

散ってしまった桜並木をぶらぶら、山野草を堪能した一日でした。

            

[E:confident] [E:confident] [E:confident] [E:confident] [E:confident] [E:confident] [E:confident] [E:confident]

 

見納め桜

            

Img_0135

[E:cherryblossom]ずいぶん楽しませてくれた名古屋城の桜は今日が見納めかな。
早朝ひとりじめしてきた。
かがんで桜のトンネルに入ってみる。こういうところは実に居心地がいい。
ねぇねぇ、また来年会おうね。

つつじ・さつき・しゃが・はなみずき・ふじが続々咲き始めている。
にょきにょき花穂が伸びるふじの観察はおもしろい。
今に甘い香り放ち私を楽しませてくれる。
あぁ~春っていいですね。

                  

Img_0132

とげを持つ木(写真[E:up])に桜の花びらが散っているのかと思ったら花が咲いていた。
歩道の垣根ずっとに桜のような色の花をつけて綺麗。
こんなにとげがあっては、鳥は近づけまい。
何を守るとげなのでしょう。
植物も人間も、それぞれがあっておもしろいですねぇ。

2008京都の桜

[E:sun]女友達と3人で京都まで花見に出かけました。          

       Img_0114 平安神宮神苑

まずは、山科から蹴上に出て花見の名所のインクラインへ。
満開という桜に誘われ来てみたけれど、ものすごい人出です。
観光客の行列に並んで、ここはさっと通過。

次の「岡崎桜回廊十石舟めぐり」に急ぎます。
琵琶湖疏水沿いの桜を舟に乗って楽しむというものです。
なのに、ときはすでに遅しで今日の分は完売(予約受付なし)といいます。
午前中に完売とはどういうことだと文句を言っている人がたくさんいました。
急いで来たのに売り切れで、本当にがっかりでした。
(上記ホームページから動画をご覧下さい。きっと乗りたくなりますよ。)

         Img_0103

乗ることができるこの行列の人たちをうらやましく見送りながら先を歩きます。

      
   Img_0110

すると、満開の桜のもとで人前結婚式が行われていました。
この若いカップルの門出に立ち会えた喜びで、舟に乗れなかったことなどもうすっかり忘れてしまいました。

Img_0105  Img_0104

明治時代の政治家山県有朋の別荘「無鄰菴」を見学。
琵琶湖疏水を引き込み、東山を借景とした庭園です。
「手つかずの自然のごとき庭園」がここのコンセプトとか。
うなずける心の安らぎ感がそこかしこに見受けられます。
訪れる人もあまり多くなく、こじんまりさがとても気に入りました。

          Img_0111

平安神宮の巨大な鳥居が晴天のなか一層鮮やかです。

昼食後、平安神宮へ。観光バス団体客がわんさかと列をなしてやってきます。
神苑入り口の紅枝垂桜は五分咲きといったところ。でも息を呑む美しさです。
桜の園を仰ぎ見ては、あぁ・・・と感嘆の声を何度あげたことでしょう。
これほどの素晴らしい桜に出逢えたこと、今回は実についていました。

 Img_0112
 Img_0115

約1万坪もあるというこの池泉回遊式庭園は、工夫があちこちになされていて何度訪れても飽きることありません。水面も満開の桜です。

Img_0119
 Img_0123

森を抜けて東神苑をぐるっと回り泰平閣(橋殿)へ。
池のほとりの紅枝垂桜も綺麗ですが、水面に写る桜色がとても綺麗です。
ときおりそよぐ風が水面の彩りを消してしまいます。
無常の風に、あぁ・・・。 ほんのり現れては、あぁ・・・。
そんな風のいたずらを飽きることなくぽかんと眺めていました。

               Img_0129

平安神宮を出ると舟が西に向かって行きました。
乗れなくて残念だったけれど、その代わりにこの日にしか見えなかったものをたくさん見ることができました。

              

               Img_0130 

ぶらぶら南に歩いて八坂神社に向かうはずが、急に思い立って右に回って祇園白川へ。
何度目になるでしょう、この桜との対面。
いつ来ても祇園の雰囲気はいいものです。 

             

             Img_0131

四条烏丸に近い「創作ダイニング」で夕食。
このお料理は目で楽しむ工夫がなされ、おなかいっぱい満足のいくものでした。

運転をしてくれた友達のお陰で楽しい旅になりました。
美しい景色、おいしいもの、友達、どれも満足で幸せな一日でした。

:::::::::::::::     

続・名古屋城散歩

           

          Img_0102     

自然と足が名城公園に向かいます。
なんと美しいことか。うっとりと桜に酔いしれる。

       
        

              Img_0117    

我が家から1時間強の名城公園散歩コースは実にいい。
       

名古屋城散歩

3月31日(日)

やはり春が気になり、曇り空ですが名城公園に出かけました。

   

   Img_0080    Img_0082 

 左:氏神様の那古野神社に隣接する東照宮。
 右:愛知県護国神社(ちょっと曇り気味)

             

               Img_0084       
                          
護国神社では結婚式が挙げられていた。親族の記念撮影に出逢う。
このときばかりは、新郎新婦の幸多かれをお祈りする。

    

      Img_0085    Img_0091       

         ヒメオドリコソウ                  ?

いっせいに咲き乱れる様がいとおしい。おもわず足を止めて見入る。

             

          Img_0086    

桜越しに名古屋城を眺める。
何度見ても飽きない大好きなスポットである。

              

               Img_0089     

このあいだ巣作りをしていた白鳥のつがいは、仲良くやっている。
ネコヤナギの白、桜の桃色、 葦の薄茶色、いいところを見つけたものだ。
わたしが動物だったら、同じくここを選んだと思うほど好適地。

            

           Img_0095

ことしも綺麗な桜が咲きました。

2008鈴鹿(藤原岳)

平成20年3月29日(土)

花の百名山に入っている三重県鈴鹿の藤原岳(標高1120m)に行きました。
いつものメンバーの1人がお四国にお遍路の出たので、残された3人は仕方なく?山に入ることにしました。

名古屋7:31発の近鉄電車に乗り、終点の西藤原駅で下車。
「福寿草」目当ての登山客で、駅がいつもになく混雑している。       

        Img_0056 ミツマタ

ふもとの聖宝寺に安全を祈願する。
9:30団体が途切れるのを待って山に入っていく。

                         

              Img_0063 セツブンソウ(キンポウゲ科)

登り始めて1時間半、6合目でお目当てのセツブンソウを発見。
10センチにも満たない草である。
中心の青がなんとも言えず綺麗で大好き。
老眼の私は現地で観察しにくいので、帰宅後に写真をアップにしては楽しんでいる。

  Img_0065
 Img_0066

 左:ネコノメソウ
 右:葉っぱが写っていないのでよくかわからないが、「スハマソウ」だったような?                                                             

  
     Img_0068  セリバオウレン(全長10センチ弱)

セリバオウレンは現地ではまったく造りがわからないほど小さな小さな花です。
8合目手前、今までになく群生に出逢えたので幸運だった。
こんなふうに、のらりくらり登山でお花を堪能します。

Img_0071
 Img_0075

セツブンソウが2輪寄り添って、まるで何かを語り合っているようですね。
小首を傾け、聞き入っているような・・・。

今年初の福寿草を楽しみながら、13:00登頂。
例年より福寿草が少なくなったように感じる。

            Img_0076  ミノコバイモ(ユリ科)絶滅危惧Ⅱ類

下山で、「ミノコバイモ」に出逢った。
花弁が6角形になったつくりで、見つけると魅入ってしまう。

下山後、電車待ち時間に喫茶店に入る。
リーダーのI氏、ビールを一口「あ~うまい!」
下戸の私も思わず飲みたくなる飲みっぷりだった。

          Img_0078
  

線路伝いに駅に入り、帰路に着いた。       

朝の散歩

気になっていた春を確かめに、早朝に名古屋城まで散歩してきました。       


     Img_0134   Img_0068
 

        今日の桜(3/25)              3/12

このあいだ(3/12)から2週間。もうすっかり咲いていた。
あぁ、春が来たんだなぁ、と嬉しくなる。

             Img_0135

まだこんな感じです。もっとこんもり咲くんですよ。

             Img_0127

お堀にいる白鳥が陸に上がって何やらごそごそやっている。
長い首を上手く使って、枯れ草や落ち葉をかき集めている。
巣でも作るのでしょうか。

            Img_0131

もうひとつ気になっていたヤナギ。花穂がついていました。
これがなんとも言えずかわいいんですよね。大好き。

春はいいな。

1巡目の思い出(鎌大師)

お遍路に出られないとお四国のあちこちが思い出され、余計に思いが募ります。

前回紹介した遍路記では、私は久万にまだいる。
(こんな書き方、わかってもらえるでしょうか)

久万から松山にたどり着き、その先を歩いた自分のときのこと2003/4/30)が思い出されて仕方がありません。

              Dscf0127
 (2003/4/30)最後の納経

「人生は路上にあり」の著書で有名な手束妙絹尼さま当時94歳(写真撮影の許可あり)

私が鎌大師に立ち寄ったのは、妙絹尼さまがここを去られるという引越しの日でした。
ご高齢で休んでおられたのにもかかわらず、きちんと身なりを整え納経をしてくださいました。
この日は妙絹尼さま94歳のお誕生日でした。
この納経がどれほど貴重なものか、今なおありがたく感じます。

あれから5年が経とうとしてます。
どこかの施設でお元気だと聞きますが、来月には99歳になられますね。
多くのお遍路さんのこころに残っている妙絹尼さまです。

                         Img_0126      

現在では、もう朽ちてありませんが、妙絹尼が植えられたという大師松のかけらをこのとき頂戴した。(鎌大師のホームページに飛びます。入り口右側の大師松です)
ケースに入れて今でも大事にしている。 

                 Img_0123

このとき知り合った久万に住む甲斐芳子氏(妙絹尼さまとは親しいらしい)から、参拝記念の手ぬぐいとご著書が後日送られてきました。

           Img_0122

この女性は、あの辰濃和夫さんとも親しいらしく、辰濃さんの「歩き遍路」の取材にと私を候補にあげてくださったいきさつがある。あたりまえだが選ばれなかった。

もうひとつ、面白い話がある。
鎌大師を出てからのこと。
降り道で知り合った年配の男性から、是非息子にと縁談話をいただいた。
私は人妻だと説明するのが心苦しいほど熱心に語りはじめた。
と、感じたのだけれど、今思えばからかわれたのかしら?
縁談話はこのときだけだったが、独身だと思われることが多かった。
夫をほったらかして、お遍路に来れるはずがない、という考えからのようだった。
説明が面倒だった記憶が残っている。

お遍路中は、こんな出逢いがたくさんあって楽しかった。

お遍路に出たいという想い

あちこちから花遍路の便りに、お四国の景色が目に浮かぶ。

なのに、出かけることができないでいます。
以前のように、とりあえず行こうと踏み切ることができないのです。

そんなときは、新しい遍路記を見つけて自分をなだめる。

今、読んでいるのは、『たった一人の同行三人』
筆者のお遍路の目的は、友達(阿波一国参り後、がんに侵され想いが果たせなかった)の「菩提供養」です。
その友達の写真を取り出しては、美しい景色を見せ語りかけるところなど胸が熱くなります。
さらに四国のお花の紹介も豊富で、自分も一緒になって歩いているような感じになります。
今日はここまでにしておこう、と自制するのが大変なくらいはまっています。
内子を通過し久万まで行ってしまいました。
もったいないので、もう少しゆっくり読もうと思っています。


北斎

             

          Img011

北斎を観てきました。
富嶽三十六景のコーナーは、人だかりでした。

知っているようで知らなかった北斎の作品を目の当たりにして感激した次第です。