ひな祭り

             

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私のお雛様です。今でも母が飾ってくれます。
でも、今年はぼんぼりがありません。母は出し忘れたようです。
そのことには触れず、節句を祝いながら今年も飾ってくれてありがとうと母に伝えました。

両親の結婚当初のアルバムを何年かぶりに見ました。そこには、新婚ラブラブの両親の姿がありました。やがて私が現れ、当初段飾りだったお雛様の前で初節句を祝っています。父の字で「吾子ながら可愛いいものだ。ごはんをよく食べよく肥えている」とありました。父はあの世に行ってしまいましたが、どれほど可愛がられたのかを改めて感じた桃の節句でした。 

 

2009 知多四国84~88番 結願

結願に向けて、最後の知多四国区切り打ちに出ました。
結願は、けちがん・・・と読みます。お遍路では88箇所すべてまわりきることをそう呼びます。

  ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

平成21年2月22日(日)[E:sun]/[E:cloud]

東風吹かば・・・・梅の便りに誘われお遍路に出る。今日は目的地まで電車(7:52乗車)。夫が同行。

結願まで残すところ6ヶ寺。半日もあれば十分まわれるので、結願後に梅見をしようと始めは考えていた。が、お昼には晴れから曇りになるという。さて、遍路と梅。どちらを重視しようか?

本当のことを言えば、梅だけを見に行くつもりだった。が、地図を見ているうちに、ついでに結願できそうだなんて不謹慎にもひらめいてしまったのだ。梅見のついでに結願しようだなんて、弘法さま(知多ではお大師さまと呼ばない)は、きっと嘆いておいでだ。

・・・・多少うしろめたさを感じつつ、道草逆打ちをする。
(87→梅見→88→5→86→85→84結願)

言い訳のようだが、知多四国は四国のように順番どおりに打てない配置になっている。5番が88番に近かったり、54番が12番に近かったりしている。そして順打ちだとなぜか87番が結願寺となっている。番号どおり進まなくてもよいというのが知多四国のコンセプトならば道草一部逆打ちもありかなと勝手な解釈をする。 


87番長寿寺(JR大高駅から15分)8:15~8:35

犬の散歩をしている男性に教えてもらった道で到着する。このお寺は名古屋市緑区に位置する。名古屋市内に88ヶ所のひとつがあったことをはじめて知る。

最後の区切り打ちになります、と報告した。

大高緑地公園(87から5分)8:40~11:00
この公園はかなり広い。私が小学生のころ遠足で来て以来のこと。梅林を目指す。

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梅の香りに導かれ梅林一面が眺められるところに立った。何ともいえない優しい色合いにやんわりとした高揚感に包まれる。このやんわりがいいのだ。うっとりと眺める。

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[E:cherryblossom]梅林に 道草遍路 このうえない

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公園内のドッグランで走り回る犬たちを金網にもたれかかって眺める。私も今、この犬たちのように非日常の空間を自由自在に歩き回っているのだと思った。まずは、そう感じることが大切なのだと最近思うようになる。

Img_1173 嵯峨野を思い出させる竹林。大きく吸った息を長く吐き出してみる。滞っている老廃物なるものを体の外に吐き出すように、はぁぁぁ~ と。

入り口に戻ると、朝には誰もいなかった恐竜広場に子どもたちが大勢遊んでいた。子どもたちも犬のように解放され走り回っていた。
寄り道した2時間20分は、とても有意義だった。

JR東海道本線を越え、名四国道をくぐる。逆打ちなので南下する。

畑沿いを歩く。どうみてもカブのような丸い大根が植わっている。勝手に畑に入り込み葉っぱを避けて確かめる。やはりカブのように丸い。カブなのか聞いてみたかったのだが畑の持ち主はいない。
収穫したブロッコリーが軽トラに山積みされている。ブロッコリーが最盛期であることを知る。明日にはスーパーに並ぶのだろう。ここのでなくてもいいから買ってみようという気になる。

●88番円通寺(大高緑地公園から35分)11:35~11:47
伊勢湾岸自動車道高架下の立派な歩道橋を渡ってすぐが88番。知多郡大府市に位置する。

このお寺を出たところで歩き遍路と思しき男性とすれ違う。知多四国は笠も杖もない人がほとんどなのでひと目で歩き遍路なのかわかりにくい。だからか遍路同士の交流がないに等しい。お接待文化もないのでちょっと寂しくもある。

●5番地蔵寺(88から30分)12:20~12:33
実は今年のお正月に車でここ5番にお参り来ている。寒い日だったと記憶しているが今日は風もなく暖か。。

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どぶろく祭りだとマイクから聞こえたので参拝前に塀越しにのぞいてみたら隣接する神社のお祭りだった。お正月より賑わっていた。

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参拝後、神社に回るとものすごい屋台が並んでいた。進む道が人ごみでわかりにくいので昼食(12:45~1:15)とする。魚料理が食べたかったのだけれどそれらしい店はない。仕方なしに喫茶店のハンバーグ定食でお腹を満たす。

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昼食後、西に進路を取る。知多半島道路をくぐり、愛知用水をくぐったあたりで歩き遍路と思しき男性に追いつく。今日はなんだか歩き?が多いような。

知多四国で先行く歩き遍路を見つけたのははじめてのことだった。
見つけると人恋しさからか近づきたくなる・・・ということを四国ではよくやったものだ。

が、追いかけ近づいても挨拶はできず中途半端な会釈をして私は通り過ぎた。気軽に声を掛けられると思ったことができなかったのだ。ふと四国でのことを思い出す。四国では、道中、何度か前後し、すれ違ったりして顔なじみになるというプロセスがあった。そして挨拶につながって行ったように覚えている。今回はそういうプロセスは皆無なのだ。気軽に声を掛けられなかったのは当然のことに思える。顔なじみになるプロセスがないということはちょっと寂しくもある。

●86番観音寺(5から47分)2:20~2:33
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高台にある門前からの景色。すぐそこが伊勢湾。
新日本製鉄の工場が立ち並ぶ。

ここで間違いなく歩き遍路だとわかる女性と大師堂で一緒になった。手に地図を持っていたので参拝後に声を掛けようと思った。私が先に納経した。彼女を待ってと思ったらもう姿が消えていた。あれ?と残念に思ったが、あと87・5・88を残しているとするならば急がなければいけない時間だった。縁がなかった。

我々はしばらく来た道を戻って南下する。残すところあと2ヶ寺。

●85番清水寺(86から20分)2:54~3:10
塀のないオープンなお寺だった。清水寺は、せいすいじ・・・と読みます。
納経所には作務衣姿の尼僧さんが居られた。知多四国では初めての尼僧だった。

残すところあと1ヶ寺。どの道を選んでも交通量が多い知多郡東海市という町を歩く。

とうとう結願だね、と夫に話しかける。疲れもあり自動車の騒音のなかうつむき加減。

●84番玄猷寺(85から20分)3:31~3:46
本堂は今年(平成21年)の2月4日に再建されたという話を納経所で聞いた。
真新しい本堂のここが結願寺となったことは嬉しくもあり忘れない気がした。
そんなことを聞かれもしないのに私は納経所で話していた。いささか興奮していたのだろう。

四国のように1番に戻って円にするということはしなかった。というより梅見で逆打ちしたので無理だった。
なのでタクシーなりバスで最寄の駅に戻ればよいのに、なぜか真面目に最寄の駅(太田川)まで30分も歩いた。本当は非常に疲れていたのに交通機関を使わなかったのはなぜだろう?お遍路は終わったというのに。これまた歩いた意味を考えてしまう性格が頭をもたげる。
(四国に高野山があるように、知多四国には名古屋市内にある興正寺なるものが残っていますが)

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

愚かにも四国と比べ、様々なことで知多四国に物足らなさを感じたりもした。が、今振り返れば、道探しをしながら見つけたものはかぞえきれないことを知る。満足したことを知った。足るを知る遍路だった、と勝手に思っている。

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知多四国で納経印をもらった白衣。後ろにある納経軸は四国でのものです。

納経所でもらえる【あなたは健康ですという太鼓判】を求めて歩いた全行程167km。宝ものがまたひとつ増えた。

さぁ、今度は何に取り掛かろうかなぁ・・・・・・

知多四国歩き遍路目次

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日にちをクリックしてください

区切り1回目 2005年1月30日
1~12番(5番を除く11ヶ寺参り)歩行距離24km

区切り2回目 2006年2月12日
13~20番 54番 番外2ヶ寺(11ヶ寺参り) 歩行距離19km延べ43km

区切り3回目 2007年1月4日
21~26番 番外2ヶ寺(8ヶ寺参り) 歩行距離16.3km延べ59.3km

区切り4回目 2007年2月12日
27~36番 番外1ヶ寺(11ヶ寺参り) 歩行距離16.5km延べ75.8km

区切り5回目 2007年3月21日
37~39番 番外1ヶ寺(4ヶ寺参り) 歩行距離?

区切り6回目 2007年12月9日
40~46番 番外2ヶ寺(8ヶ寺参り) 歩行距離18km延べ93.8km

区切り7回目 2008年11月9日
48~53番 55~59番 番外1ヶ寺(12ヶ寺参り) 歩行距離15km延べ108.8km

区切り8回目 2008年12月7日
60~71番 (12ヶ寺参り) 歩行距離18km延べ126.8km

区切り9回目 2009年2月1日
72~83番 番外1ヶ寺 (13ヶ寺参り) 歩行距離20km延べ146.8km

区切り10回目 2009年2月22日
84~88番と5番 (6ヶ寺参り)  歩行距離20km延べ167km

2009御在所岳(三重県鈴鹿山系)

2009年2月15日(日)

三重県鈴鹿山系の盟主、御在所岳(標高1209m)に入る。

7:15夫の運転で自宅を出発[E:car][E:dash]
名古屋高速と東名阪道路を乗り継ぎ、8:20一番乗りで近鉄湯ノ山温泉駅到着。しばらく待つと次々仲間が到着。合計10名。取り付きへ移動する。

それにして2月というのに暖かい。静岡では昨日気温26度と天気予報が報じていた。立春が過ぎたと言えども馬鹿陽気にもほどがある。明日からまた寒気が来ると言っていたが。(本当に冷えました。風がつめた~い)

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今日のコースは本谷をつめる。
この陽気で雪も氷もまったくない。お陰で歩きやすいのだが、冬山の楽しみはない。

Img_1141 歩き始めて1時間、不動滝につきあたる。滝を眺めながら小休止。

左から滝を高巻いてさらに登る。

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大岩がごろごろしている。
昨年9月の集中豪雨の爪あとである。それにしてもこんな大きな岩を押し流すなんて、大岩を目の当たりにし、しばらく立ちすくむ。

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胎内くぐりとでもいうようなスリリングな岩くぐり。ザックを下ろしてくぐって穴を這い上がる。

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登り始めて2時間半ぐらいでようやく雪山らしくなった。と思いきや日陰だからであって、日なたは解けてまったくなかった。

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どんどんロープウェイの高度に近づく。乗客が手を振る。それにこちらもこたえて手を振る。
ロープウェイを真横に見て、最後頂上に這い上がる。あぁ、本当にいい景色だ。何度見てもそう思う。

頂上にはスキー場があってちびっ子がソリで遊んでいた。ゲレンデには雪が少なく、これではスキーヤーも来ないだろう。

頂上で湯を沸かしてお昼にした。

下山は一の谷新道。やはりこちらも昨年の集中豪雨の爪あとで、土が掘れてしまってひどいものだった。終いまで急坂で膝がくがくになった。

暖冬の今年は、もう冬景色はもう見られまい。
春のお花を期待することにしよう。

2009霊仙山(滋賀県)

2009年2月7日(土)

滋賀県米原市(鈴鹿山系の北端)に位置する霊仙山(りょうぜんざん)に7年ぶりに入る。

ちなみにこの山は、夏はヒルだらけの山ですから5月中旬~11月中旬までは入らないほうがいいです。私は夏には絶対入りません!(一度入って懲りました)

7:00自宅を夫運転のマイカーで出発[E:car][E:dash]
8:30仲間が待つJR醒ヶ井駅に到着。
大垣あたりで列車故障発生という情報あり。名古屋方面からJRで来る仲間を30分ほど待つ。

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 登山道案内板の現在地まで車で入る。もう4台もの先客があり。

2合目汗拭き峠まで登山道を行く。

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 その先、登山道を逸れて東の谷に入って行く。

2月の上旬だというのに雪が少ない。もう春を思わせる暖かさ。

Img_1109jpg95 目の詰まった等高線(急坂)を汗をかきながら消化していく。

この先で小休止。ザックを下ろすと背中から勢いよく湯気があがる。吸放湿性に優れているシャツだ。

Img_1110 谷を詰めてようやく広いところにでた。明るい。無風。

ちょうど12時ということで、ここで昼食タイム。湯を沸かしカップラーメンを食べる。
雪が解けている岩場では福寿草が一輪咲いていた。今に花盛りになる場所だった。
紅茶を沸かしながら景色に酔いしれる。至福のひとときを過ごす。

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12:30進路を北に向け頂上にアタック。

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12:55標高1084mを登りつめると360度展望が開ける。対峙する山は伊吹山1377m。これだけ雪がないと伊吹山も格好悪い。伊吹山から見る霊仙も同じこと。さらに北に位置する濃郷白山は真っ白だった。やっぱり雪化粧した山は綺麗だ。

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13:00霊仙のピークから西に向かう。写真ではわかりにくいが雪を被った山の奥に琵琶湖が見える。まるで海のように大きい。

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樹氷。これだけ暖かいので綺麗ではないが・・・・まぁ一応えびのしっぽはできている。

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本来ならここに綺麗な雪庇(せっぴ)ができるはずなのだが、この暖冬ではできるはずもない。残念。

この先、雪がたっぷりある快適な樹林帯を30分ばかりざくざく駆け降りる。実に快適。

それからがいけない。雪が解けぬるぬる・どろどろ(湯煎したチョコレート状態)のなかをへっぴり腰で降る。靴底におおきな泥団子をこさえてしまったので難儀した。

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行きに登った谷に戻り、一般登山道に出て1合目にあるカナヤ小屋に2:00到着。

Img_1132_2 こてこてについた泥団子を落とす。が簡単には落ちるはずなく難儀した。

私以外の仲間は今晩この小屋に泊まって、またこのあたりを徘徊する。
とにかくモノズキな仲間たちである。

 

2009知多四国 72~83番

2005年1月30日に発心した知多四国歩き遍路、4年が過ぎたというのにまだ結願できないでいます。昨年、開創200年の記念の年だったので何とか結願したかったのですが無理でした。

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知多四国霊場開創200年記念バッジ「ナムちゃん」2008年

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先日、風がびゅうびゅう吹く日に9回目の区切りに打ちに出かけました。

   なお、昨年(2008)歩いた7・8回目の記録は、パソコン故障時でしたので記録がありません。
   私のブログは備忘録ですので、いずれアップさせます。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

2009年2月1日(日) [E:sun](風強し)

7:30夫の運転で自宅を出発[E:car][E:dash]

30分ほどで、今日の最終目的地に近い名鉄太田川駅に到着。
この駅裏にある駐車場に車を置いて、[E:train]で15分大野町駅に移動[E:run]

今日は、ここ大野町駅から車を置いた所まで歩くというわけです。

8:25大野町駅(常滑市)を出発[E:shoe] [E:shoe] [E:shoe] [E:shoe] まずは前回区切った71番に向かう。
歩き始めて数分で知多市に入る。

71番 大智院(大野町駅から30分)8:53~9:03

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前回納経しているので、9回目区切り打ち始めの報告のみ。
ここは、「めがね弘法」と呼ばれており、お大師様はサングラスのような黒めがねを掛けておられる。面と向かうと噴出しそうである。

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Img_1077 72番に向かう途中、旭公園の梅園。

ほのかに漂う梅の香りが鼻をくすぐる・・・なんて今日の突風では望めない。

近くには佐布里池(そうりいけ)という愛知用水の調整池がある。大小さまざまな池が多く香川県を思い出させる景色である。

この先、竹新製菓のおかき茶屋に寄る。
試食しながらあられが買えるようになっている。たくさん試食する。セルフサービスだが暖かいお茶まである。サービス満点に気をよくし30分ばかり休憩。

●72番慈雲寺(71番から60分)10:40~11:00
このお寺の近くまで来てお寺の裏山に迷い込んでしまった。お墓参りに来ていた男性に道を尋ねると親切に山道を案内してくれた。とてもいい道だった。後ろについて歩く。この男性、叔母さんの墓参りだと話してくれる。お礼をいって神社から72番の境内に入る。

参拝後、興味をそそる裏山にまた入る。道探ししながら次の札所に向かう。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

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ろうばいに誘惑されしばらく立ち止まる。

ふと、地図遊びをしている自分に気づく。

地図を眺め、この道は向こうに抜けられそうだと思うと探検気分で行ってみる。これが結構楽しい。そういう路上にこそ、私の興味をひくものがたくさんあっておもしろかったりするのだ。地形図で確認するので大きく間違うことは今のところない。勘を働かせる。上手くいったら喜ぶ。こんなことの繰り返し。歩き遍路という名目で私は地図遊びに興じている。

でも札所に着いたら、きちんと参拝する。線香とろうそく、納め札に写経を納め、般若心経を唱える。そして納経所で納経してもらうというフルコースは怠らない。

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知多四国ではめずらしい道標

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73番への近道だと思って入り込んだ。遍路道とでもいいたくなる道だが違う谷に降りていくようだ。少し戻って無理やり尾根を降って76番の裏に降りた。ちょっと強引だった。

●76番如意寺(72番から35分)11:35~12:16
●74番密厳寺(76番のほぼ隣)
●75番誕生堂(74番の隣)
●73番正法院(75番の真下)
●77番浄蓮寺(73番のほぼ隣) 

Img_1085 無理やり降りて来た山は一番奥の山。 

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73番正法院

73~77番は一箇所に集まっている。この5ヶ寺を打ち終わったのは12:15。
お腹がすいたけど、しばらく歩く。風が止み、日差しが暖かい。

Img_1088 中の浜というお店で昼食。私は「しらす丼とかきあげ」。このしらす丼おいしかったですよ。

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●78番福生寺(77番から30分)1:40~1:55
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食事をした食堂から1~2分のところが78番。門前に切絵工房(右側の写真の階段)を見つけ参拝前に立ち寄る。

参拝後、花に誘われ坂道を降った。「花を眺める弘法さんたちをずっと見てたよ。仲良くお参り、いいねぇ」。坂の下にいたおじいさんはそう言って微笑んだ。おじいさんのその言葉は何か遠い過去を思い出して言っているように私は感じた。私もつられて微笑む。知多四国ではお遍路さんのことを弘法さんという。水仙と梅が咲くこの坂道、おじいさんとの出逢いで思いで深い所となる。

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●79番妙楽寺(78番から20分)2:13~2:40
●番外開山所(78番境内)
この番外は79番札所の境内にあり、知多四国霊場を開創した亮山阿闍梨が祀られている。

この先、しばらく名鉄電車線路きわをいた。電車が通過すると怖い感じがしたが素敵な小道だった。

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●80番硒光院(79番から20分)3:00~3:20
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Img_1093 樹齢800年といわれる大きなクスノキに出迎えられた。

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●81番龍蔵寺(80番から10分)3:31~3:45
商店街が立ち並ぶ道路沿いに建つお寺である。迎えにスイミングスクールの大きな看板があった。どおりで子どもの声でにぎやかだった。

このころになると、日が陰りはじめ、ときおり吹く突風に肩をすくめて歩く。
今日の最終目的地は83番。というより車まで戻らなければならないのだ。もう少し頑張って歩く。

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●82番観福寺(81番から45分)4:28~4:36
電車沿線をはずれた小高いところに建つお寺だった。

次の札所まで20分。5時の納経は間に合うかな?だめならだめでいいやと思いながらもサッサカサッサカ歩く。歩道があっても車の往来が激しい道路は早く抜けるに限る。

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●83番弥勒寺(82番から20分)4:55~5:15
坂道を駆け上がって5分前に到着。先に納経を済ませ、ゆっくり参拝する。お寺の人は節分の支度に忙しそうだった。節分の日は賑わうようだが今は我々だけ。嵐の前の静けさか? 

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予定通り13ヶ寺を打って83番で区切る。
暮れなずむ町をとぼとぼと、朝、置車した太田川駅に向かう。10分ほどだった。

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32321歩。20キロ。8時間半のお遍路でした。

帰りにあつた蓬莱軒でうなぎを食べて帰った。程よく疲れた体に旨味が染み渡った。

連れ合いと一緒に一日歩いて、おいしいものを食べ、家に帰ったらお風呂に入って寝るだけ。こんな贅沢で楽しい日を過ごせたこと、幸せに思いました。
 

 


2009福王山(三重県鈴鹿山系)

2009年1月28日(日)

1年ぶりぐらいに山の会に参加した。
今日は福王神社へ初参り登山。

集合場所の大安駅に着くと・・・・
「久しぶりやんか~どないしてたん?」(鈴鹿の人は関西なまりがある)
忘れられていなかった。ほっ[E:coldsweats01]

電車組みはマイカー組に便乗して福王神社駐車場まで行く。
今日の私はマイカー組(夫運転)なので、あとふたり乗せる。

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この写真は2008年3月のものですが参考までに。行きはノーマルルート(参道)を行く。

Img_1072 30分ほどで奥の院。そんなに雪はなかったので楽々来れた。2008年3月のときは、ここ奥の院で昼食だった。

このあと福王山(H598m)を踏んで、日当たりのいいところで昼食。
おでんを温める人、カップラーメンを食べる人、それぞれで楽しい。
私は今日はパンとコーヒー。

さて降り。
行きはよいよい(ノーマルルート)帰りは怖い・・・・

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あの尾根を行って、あの谷に降りよう・・・・というリーダーに従う。

上の写真は決して遭難したのではありませんからご心配なく。

倒木をまたいでまたいで・・・とにかく「道なき道を行く会」なのです。[E:bearing]

頭に地図が入っていない私は、どこに降りるのか見当もつかず、ただひたすらリーダーについていくだけでした。

このあと、今日のイベントである「ぜんざい大会」をした。
たくさん作り過ぎて、3杯(3杯目はずるして軽めに)も食べた。

なつかしい

2002年10月18日お遍路で出逢ったなつかしい人(神奈川県のYさん女性)からメールをもらった。

今日までの6年と3ヶ月の間に何度もメールのやり取りをしていたのだけれど、ここ最近はご無沙汰していたのだ。それだけに、メールボックスに懐かしい名前を見たときは飛び上がるほど(ちょっと大袈裟だけど[E:happy01])嬉しかった。

お互いに6つ齢をとったということで、あの時は若かったなぁと当時を思い出す。
Yさんは、この6年の間に大病をされたけれど、今ではすっかりお元気な様子だ。
来週4泊5日でニセコ[E:snow]にスキー旅行に行かれるとか・・・老いて?ますます元気というお手本にしたい女性なのです。

そのときの記録は ここ を見てください。
ずっとスクロールして10月18日(金)7日目(通算12日目)です。
記録によるとこの日は38キロ[E:shoe] [E:shoe] 歩いたようです。
やっぱり若かったなぁ~。

2009鳩吹山(愛知県犬山市)

2009年1月17日(土)

今年初の山行は、足慣らしに愛知県犬山市と岐阜県可児市の県境にある鳩吹山です。

地下鉄小田井で名鉄電車に乗り継ぎ、名鉄可児川下車。鳩吹山を眺めながら大脇登山口まで20分ばかりとぼとぼ歩く。

Img_1059 大脇登山口からノーマルコースを30分ほど登ると小天神着。

今日は風もなく快晴。
製紙工場の煙突からの煙は風になびくことなくまっすぐ上がっていた。
ここからの景色が私は好きだ。
(その景色は以前のブログで→ここから)

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小天神から数分で鳩吹山(標高314M)頂上。

ここからは白山も見えるのだそうだが私は見たことがない。

Img_1061 鳩吹山頂上からは1番遠くに見える山を目指す。

快晴・無風に近い道をのんびり歩く。

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アップダウンをいくつか繰り返して歩く。足慣らしにはいい山である。

途中、お湯を沸かしてお昼。
陽だまりのなかでのカップラーメンはお腹も心も満たしてくれた。
食後のコーヒーというフルコースを終え、どっこいしょと腰を上げる。
いつも思うことだけど、お腹が満たされたあとの山歩きは最高に幸せを感じる。

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最後の登り継鹿尾山を目指す途中で振り返る。

遠くに鳩吹山が見えた。低い山だけど、あんな遠くから来たのだと感慨に浸ることができた。

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東海自然歩道に入るとこういう掲示板が目立つ。

ごろすけほっほ[E:note] 小学校の音楽の時間に歌いましたよ。

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継鹿尾山の大きな東屋で甘酒を作って一服する。
木曽川から吹く風がちょっと冷たかったけれど、生姜の利いた甘酒を飲みながら景色を堪能する。5年ぶりに見る景色は新鮮だった。

Img_1069 このあと寂光院に降りる。

寂光院は紅葉が有名なのだが、私はその時期に訪れたことがない。いつか紅葉の時期にここに降りたいと思っているのだが、その時期は他にも出かけたくてついつい後回しになっている。

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こういう案内板を読むと地元にいながら「へぇ~」とか「そうだったねぇ」とか改めて勉強になる。

急坂を降って無事寂光院奥の院に到着。
鐘を突き、今年初山行無事のお礼参りをした。

奥の院を降る長い階段はいつもお掃除が行き届いており気持ちがいい。
カラフルな前掛けやあったかそうなニット帽を被るお地蔵さんがたくさん鎮座しておられる。中にはマフラーしているお地蔵さんも居られた。
階段の手すりに助けられながらよろよろと下山。

このあとさらに歩いて、交通安全祈願で有名な成田山にもお参りした。
四国八十八カ所お砂踏みもあるそうな・・・
小彼岸桜の園芸品種という大きな十月桜が5~6本綺麗に花をつけていた。
名古屋駅のツインタワーが遠望できた。あぁ・・・私の棲み処はあそこなのだなぁと人ごみのなかに戻りたくないような気持ちで眺めた。

犬山遊園3:58発の電車で4:30過ぎに自宅の最寄り駅に帰ってきた。

楽しく山仲間と過ごせ、とても幸せな日でした。

心強い相棒

 

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2004年5月に購入したこの登山靴(スカルパ)を2回目の靴底修理(¥25000)に出した。
まだこのシリーズは販売されているので、新しい靴を買うことは容易にできたのだが。

山での急降下の連続だったり、滑りそうな岩場で、この靴は本当に頼りになるのだ。
今では私の癖も読み取ってくれており具合がよく絶対的な安心感がある。

悪天候12~3時間へとへとの縦走のときも、絶景を見たときも、この相棒とだった。
苦楽を共にしてきたお守り的存在の思いがあるだけに、そうは簡単に新しいものに履き替えられない。

深い溝がある靴底を眺めながら、あちこち歩き回る空想をした。