2012年賀状あれこれ

寒中御見舞申し上げます。
今年も『歩いて過ごした日』の記録を綴りたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

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インターネットの時代になっても年賀状を貰うと嬉しいものですね。
今日はその年賀状に[手書きで書き足されている一言コメント]を紹介してみます。

 

まず、その人の声が聞こえてきそうなの。

   ・今年もお世話になりますがどうぞよろしく
             (亡き父の従兄弟。神社の総代をしているので我家に何かとよく来る)
   ・お元気のことと思います。こちらはぼちぼちやってます。(夫の叔父)

                            :;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

つぎは病気バージョン

   ・メニエル発生!1週間会社休み治まって回復中!(夫の野球仲間で去年は50肩だった)
   ・只今、食道癌と闘病中です。(これは12/17のブログの人です。力強く書かれていました)
   ・昨年末から義父が再入院となりバタバタしてます。
                     (私の幼なじみで今は年賀状のやりとりのみ)

                           ;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

 

友達バージョン

   ・お元気ですか?11月に孫が生まれました!(オメデトォ~)
   ・ロス~ハワイへバカンスに行きました。今度はフランスへ行こうと思いますが体力が心配
                 (去年はヨーロッパを満喫しただった。ウラヤマシイ~)
   ・今年も楽しいことを見つけて良い年にしたいものですね。
                 (昨年高雄三尾のかわらけ投げで失敗した親友のH子)
   ・お元気でいらっしゃいますか。お二人で山登りを楽しんで見えますか。
                 (これは羨ましがってる様子が手に取るようにわかります)

                          :;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

 

お遍路つながり

   ・お遍路する精神力・体力がなくなりました。(初遍路で3日目に親しくなったHさん
   ・ご無沙汰していますがお変わりございませんか?ブログ楽しませて頂いています。
                    (1巡目7日目(通算12日目)に出逢ったYさん) 
   ・今年も元気に地区や地区の子ども達と遊びます。
                    (1巡目8日目(通算13日目)に出逢ったMさん
                            香我美へんろ小屋を管理してくださってます)
   ・私は今回146回目より始めます(車遍路のSさん)
      この方とは1回目:平成14年10月18日、26~27番へ向かう途中で
             2回目:平成15年 4月30日、53番で
             3回目:平成18年11月 2日、19番~金子やに向かう途中で会いました。

 

                        :;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

 

山友バージョン

   ・山も遠くなりました。○○さん今のうちですョ。(私にお遍路を教えてくれたFさん
   ・まだまだたくさんの山旅が出来ますね。私はもう日帰りもあやしくなってきました。ひとつ
    ひとつできないことが増えて寂しい限りです。これが老いですね。楽しんでください。
              (一緒に薬師縦走したYさん。H23年にあるき遍路も結願された)
   ・寒いですから風邪引かないようにお体お大事にしてください。お四国いいですね。
              (大正15年生まれの男性。鈴鹿の山をたくさん案内してもらい
                                    お遍路も教えてくれたSさん) 
   ・ご夫婦での「日本名山歩き」はご健在でしょうか。
                (山の会のリーダーのひとり。鈴鹿の山の本を出版されているNさん。

 

山は遠くなっていくのだと痛感するようになりました。体からのSOSを見逃し昨年暮れ大変な目に会いました。それはまた次回書きます。

では、今年も宜しくお願いします。

 

 

2011京都紅葉④ 市内へ

平成23年12月4日(日)[E:sun]/[E:rain]

高雄三尾を満喫して12:45のバスに乗って市内に向かいました。

満員バスのつり革につかまり、車窓をぼぉ~と眺めながら『阿留辺幾夜宇和』を考えてました。師走に入ったというのに呑気に京都観光する自分はこれでいいのかなぁと。(案の定12/29の今日、焦ってこのブログをアップしているザマ。今年もあと2日しかないというのに今年も上手く出来なかった。焦りつつ、だんだんアキラメモードに。あぁ~私のアルベキヨウワ・・・・)

 
 

福王寺→仁和寺→立命館大学前経由で北野で下車。午後1時でした。

北野天満宮前の『とようけ茶屋』は長蛇の列で今回も諦め、第2候補の『ラシーヌ』も予約イッパイで断られ・・・・・

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第3候補の「上七軒」前にある『くろすけ』でようやくのれんをくぐることができました。

 

軒先には赤色の丸が連なった模様の提灯がぶら下がっていますから、れっきとした花街のお茶屋さんです。渡り廊下を通って奥の部屋に案内されました。部屋から中庭が眺められ風情ある料亭です。お値打ちな豆腐料理を注文しました。

 

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豆乳鍋の豆腐は甘みがありとても美味しく、最後のせいろ蒸しの黒豆おこわはねっとりして私好みでした。デザートもあり満足がいく内容でした。

 
 

Cimg0795 北野天満宮東側の門にある銀杏が見事に黄葉してたので、しばらく足が止まりました。

 

北野天満宮に入ると、学問の神様菅原道真公にお参りする長蛇の列がありました。
お正月に車遍路で四国に行ったときに、31番竹林寺(本尊:文殊菩薩)で見た「一人ひとりお願いするシステム」と同じスタイルです。私は神頼みの行列の横で簡単に参拝しました。

 

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秋は名前が変わるのでしょうか、梅林がある『もみじ苑』に入りました。お菓子とお茶が振舞われ紅葉を眺めながら一服していると、ザァーっと雨が降って来ました。そのおかげで樹々の色が鮮やかになりました。

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じきに雨はやみ紅葉を満喫しました。

 

Cimg0798東風吹かば~のお庭がこんなに紅葉するとは知らなかった私でした。

 
 

北野天満宮からまた『高雄フリー乗車券』を使って御池に出て、『イノダ』でコーヒーを飲み、『あるとれたんて』というイタリアンのお店で夕食後、名古屋に帰りました。

家に着いたのは午後10:30頃。よく遊んだ一日でした。

 

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これで今年のブログはお終いです。読んでくださってありがとうございました。
では良いお年をお迎えください。

2011師走

2011京都紅葉のブログの続きを作成していたら、荷物が届いた。

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岩手の友達が毎年送ってくれるりんごだった。

宅配便の受取印を押すときから良い香りで、たまらず開けるとりんごの香りがフワ~っと広がった。さっそく食べた。たっぷり蜜が入っていてとってもおいしい。幸せ感イッパイになった。

 
 
 

時は同日。
友達から「今晩会おう」と電話があった。その幸せ感イッパイをおすそわけしようと[E:apple]5個取り出し、喜ぶ顔を想像しながら約束の場所に出かけた。

「いつものが届いたから持ってきたよ」という私の言葉にイマイチの反応の彼女。

私がアレ? と思うが早いか

「主人(62歳)ね、喉頭がんなの・・・・手術もできない重篤なの」と直球が飛んできた。
                        食道がんでした

 

こういうときってどう返答すればいいの?私は言葉を失った。
「ど、ど、どういうこと?」私はそう言うのが精一杯で、涙がじわっと出てくるのを感じた。

 
 
 

 

私が山をやるようになったのは、この夫婦に誘ってもらったのがきっかけで、テント担いであちこち連れていってもらった。花の名前もたくさん習った。彼らは100名山を目指し、かたや私は山の会に入ったので一緒に行く回数が減りはしたが、私たちは仲が良かった。

 
 

 

その彼は今、毎日治療にがんセンターに通っているという。治療の副作用なのか水も口に出来ず、家庭で点滴をし(入院でなく通院というのには驚いた)この2ヶ月で10数キロ痩せたと聞いた。

 

8月下旬に会ったときは、100名山が終わり元気そのものだった。お酒を酌み交わし酔いが回っていつものように饒舌だったのに。また一緒に山に行きましょうと約束したのに。何故、何故の繰返しだ。

 

でも、でも、私の叔父も喉頭がんだったけれど10年以上経った今も元気そのものだ。
「だから今は辛いけど元気になるよ絶対!」と彼女を励ました。 

別れ際に「治療が一段落したら会ってやってね」と彼女は言った。「もちろん」と私は約束した。

 
 

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数日前のこと。
山の会の仲間がオートバイに乗ってゆずを持ってきてくれた。それは東海地方で地震があった日で、来訪直後に震度3がゆすって怖かった。

 

病気も地震も予兆があるというけれど、いざ直面すると怖いのだ。どうなるのだろうと不安なのだ。
元気でいたいなぁ。みんな元気でいて欲しいなぁ。

 

 
 

2011京都紅葉③ かわらけなげ

平成23年12月4日(日)[E:sun]

槙ノ尾を出たバスは1分ほどで山城高雄に着きました。

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せっかく仕入れたフリー乗車券ですから、使わないともったいないというガメツイ考えでバスに乗ったのですが、ここは散策するほうがずっといいでしょう。 

 

槙ノ尾と違って茶店やお土産屋がたくさんありました。お土産屋さんの脇から長い石段を下って、清滝川に架かる高雄橋まで一旦降ります。

 

Cimg0781 すると神護寺に入る長い石段が見えました。足が弱い人はちょっと大変なお寺ですね。
紅葉最盛期を過ぎたので訪れる人はわずか。でも三尾の中では一番賑わっていました。

 

長い石段の途中にある茶店で一服しました。もみじ餅を注文。半殺しの餅にこし餡がのったもので[E:maple]の形はしていません。ガラスキだったのに次々お客が入ってきて、先客の我々はほったらかし。ずいぶん待たされました。

 

 

 Cimg0782  Cimg0783
 

再度長い長い石段を行きます。400段あるそうです。下ってくる人に労われながらようやく上がりましたが、残念ながら楼門前の紅葉は終わっていました。

 

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金堂の中には20人ばかりの白衣を身につけた団体がいて、お坊さんの「よくお参り頂きました・・・」という話が始まるところでした。高野山真言宗の別格本山と案内に書かれているので四国遍路姿なのでしょうか。後ろ姿からはそれは伺え知れません。

 

持参のろうそく・線香3本を灯し、ご本尊薬師如来のご真言おんころころ・・・を3回唱えました。 

 

帰り道に解ったことですが、金堂内にいた白衣の人たちは四国八十八箇所のお遍路さんでした。声をかけて聞いて見ると、高野山の帰りに寄ったと言います。結願したのですねと少しお話をしました。遠くから来た(聞いたけれど失念)ので空海ゆかりのお寺を観光したとのことでした。バス遍路といっていましたが、その足取りは私の友達よりしっかりしたもので長い階段もヒョイヒョイでした。あれなら歩き遍路でもできそうな勢いを感じました。ここ神護寺の初代は空海で14年間住職を務めたことなど、このお遍路さんに出会って知った次第です。

 

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私ひとりで多宝塔まで行きました。そこから金堂を見下ろす景色は素晴らしいものでした。

 

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友達を追いかける道は赤と緑のコントラストが素敵で、散り紅葉ならではの景色です。

 

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境内一番奥にある地蔵院のお庭から清滝川が流れる錦雲渓が一望でき、かわらけ投げをしました。

2枚100円の小さな素焼きの皿を投げると厄払いができるということで、女3人はそれを買い求め錦雲渓に投げました。が、友達のひとりは満足に投げられず(実は少しも飛ばず足元に落ちた)がっかりな様子。するときびすを返してもう1組買いに走り2度目に挑戦しました。2度目はそれなりに飛んでいき、見ている方はヤレヤレでした。

 

Cimg0791 とりあえず厄払いし、気持ち新たに神護寺を下りて行きました。

 

高山寺の明恵は9歳のときに神護寺に入ったといいます。そして白洲正子著『かくれ里』に、ここで西行と明恵は会っているとも書かれています。空海・西行・明恵のつながりがあるここ神護寺はとても興味深いお寺でした。

 

来た道の石段を下ってからまた登ってバス停に戻りました。

バスに揺られ、今度は京都市街に下がって行きました。つづく 

2011京都紅葉② 高雄を南下

平成23年12月4日(日)[E:sun]

栂ノ尾高山寺(トガノオ・コウザンジ)からバスに乗って、槙ノ尾西明寺(マキノオ・サイミョウジ)に向かいます。

高雄フリー乗車券は乗り降り自由なので、西明寺入口にかかる指月橋だけを見ようと槙ノ尾で下車しました。が、前回の高山寺の写真からわかるように高雄はもう散紅葉です。ガイドブックに載るような指月橋の景色は見られませんでした。

 

ゆっくり散策しようと思っても西明寺以外にめぼしいものはありません。槙ノ尾は10分ほどの滞在でバス停に戻りました。

 

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バス停の前の店頭には、北山杉の花台と山椒のすりこ木、代白柿が並んでいました。土産物はこれだけでした。

 

帰ってから代白柿が気になって調べてみると・・・・

京都で秋に見られる代白(だいしろ)柿は、奈良県西吉野特産の「江戸柿」という渋柿を、京都独特のガスを利用した方法で、2~3日掛けて室(むろ)という部屋で渋味を抜いた柿のことです。

 

えぇぇぇ!これは買って来るべきだったと今になって思います。残念でした。

 

10:29のバスに乗って山城高雄に向かいました。     つづく

2011京都紅葉① 阿留辺畿夜宇我(あるべきようわ)

平成23年12月4日(日)[E:sun]/[E:mist]

白洲正子著『かくれ里』を読んで以来ずっと気になっている『阿留辺畿夜宇我あるべきようわ』という7文字。今回は、その言葉を遺した明恵上人(みょうえしょうにん)の居住跡と伝えられている石水院(高山寺)を訪れます。友達二人と私の三人旅です。

 

名古屋駅7:12発の新幹線に乗り京都駅7:59着。駅前から8:30発のJRバスに乗車。

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高雄フリー乗車券・・・・栂ノ尾~北野の間は乗り降り自由で、高雄をまわるにはとても便利ということで駅前で仕入れました。乗り場もすぐとなりでウロウロすることありません。

 

 

Cimg0756 京の街を縫うようにバスは進み、小一時間で高雄三尾の最奥である栂ノ尾(とがのお)高山寺に着きました。

 

Cimg0757 ぐるっと回って表参道から入ろうかと思っていましたが、バスを降りたところから見る裏参道の散り紅葉(写真)の景色に惹かれ裏参道を行きました。

 

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石水院(国宝)の門をくぐるとまた別料金で拝観料600円が要ります。高山寺拝観料500円と合わせるとちょっと高いなと思いましたが、ここまで来て600円をケチる訳にはいきません。もちろん600円奮発しました。

 

 

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右の客殿からこの渡り廊下を通り石水院へ(左側が石水院)。

 

Cimg0761 蔀戸(しとみど)を吊り上げて内外の境界をあいまいにしたその空間は、簡素ながらもすばらしい佇まいを感じさせます。この蔀戸は本当に機能的で大好きです。

屋久杉と聞いている床は鎌倉時代そのままのものなのでしょうか古さを感じます。この廂(ひさし)の間に入れるものだと勝手に思っていた私は立入禁止にちょっとがっかり。廂の間の右側の広縁を歩いて向こう側に行きます。

 

 

Cimg0763 明恵が敬愛した善財童子が廂の間に置かれています。『夢の記』に出てくる善財童子はこれなのだと思いました。明恵は19歳~40年間夢の記録をしたといいます。夢の続きを見ることもできたという話は興味深いです。

 

 

Cimg0770 『日出でて、まず照らす高山の寺』は長押上にありました。後鳥羽上皇から勅額『日出先照高山之寺』を賜ったので明恵が寺号を高山寺と改めたそうです。(元は神護寺の別院)

そして床の間には『明恵上人樹上座禅像』。その右側には明恵自筆といわれている『阿留辺畿夜宇我あるべきようわ』の掛板。まさに明恵ワールド。ファンとしてはたまらないものばかりでした。

 

 

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『阿留辺畿夜宇我』・・・・・「あるべきやうに」生きるというのではなく、時により事により、その時その場において「あるべきやうは何か」という問いかけを行ない、その答えを生きようとする・・・・(河合隼雄著『明恵 夢を生きる』より抜粋)

 

一見簡単なことのように思えるのですが、改めて自分を省みたとき、私はこういう生き方をしてこなかったことに気づきます。

 

どんな人間でも、教えに出会わなければ、そんなものがあることさえわからない。・・・・教えさえすれば、正しい話しを聞けば自然に正しい物の見方ができるようになる・・・・と言い残した明恵の言葉はまったくその通りだと思います。実際に『阿留辺畿夜宇我』を見て、正しい話を聞いた気になったものです。

 

 

       [E:fullmoon]あかあかや あかあかあかや あかあかや
             [E:moon1]あかあかあかや あかあかや月  明恵上人御歌

 

この部屋から月を眺め あかあかや・・・と詠んだのでしょうか。私は縁側から外の景色を眺め空想にふけりました。その景色を撮ることを忘れたのですが、今になって思えば、明恵が見たその景色に没入(本当はぼ~っと)していたのだと思います。実に私好みの景色だったことを付け加えておきます。 

       

 

Cimg0767 明恵上人がいつも手元に置きかわいがっていた犬(木彫狗児:国宝)はガラスケースに入れられていました。運慶作と書かれていますから今ではガラスケースに入れられてしまうのですね。ちょっと可哀想でもありますね。

 

この犬のレプリカがお土産として売られていることを以前あるネットで見たので、私はずっと欲しいと思っていたのですが、受付で尋ねてみると今はもう扱っていないとか。残念でした。

 

ガラスケースの説明書きに「・・・愛玩したいとは志賀直哉の弁」と書かれているぐらいですから、私が欲しくなるのも無理ないことだと妙に納得しました。

 

 

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鳥獣人物戯画(模写)も展示されていました。本物は東京と京都の博物館に2巻ずつあるそうです。これと明恵との関係性は知らないのですが、ここ高山寺には国宝や重要文化財が一万点余もあるそうです。

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犬のレプリカの代わりに鳥獣人物戯画の手ぬぐいを買って我慢しました。 

 

 

去りがたく石水院を出ると、小雨というには足らない細かい雨が降ってきました。先ほどまで晴天だったのに不思議な現象でした。友達二人は下りていくというので、私ひとりで山中を見学しました。

 

栂ノ尾は日本で始めてお茶が作られた場所で歴史は宇治より古いそうです。その茶園がありましたが特に興味はなく通過します。

さらに登って行くと・・・・

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明恵の御廟がありましたが近くまでは行けないようになっています。私ひとりだったので「ファンです」と告白してきました。当時からそんな女子衆はワンサカいたそうです。モテタと思います。でもタラシではなかったようです。

御廟前の石碑『阿留辺畿夜宇我』は新しいものでした。

 

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さらに登って一番高い所に金堂がありました。御室仁和寺から移築したものだそうです。ここに国宝の薬師如来坐像があるのでしょうか。薬師如来のご真言は諳んじることができます。おんころころせんだりまとわぎそわか。3回唱えてきました。

 

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金堂から表参道を下って行く道は、誰もおらず静かでいいものでした。嵯峨野あたりはワンサカ人だかりのはず。私はひとり静かに京都の行く秋を楽しみました。

 

 

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途中、樹林の間から石水院が見えました。それは『明恵上人樹上座禅像』を思い浮かべる景色です。 

Cimg0765 『明恵上人樹上座禅像』は、明恵が山中でひとり修行している姿を弟子に描かせたもので、この絵の上に書かれた字は明恵の自筆だそうです。撮影禁止でなかったので撮りましたが迫力を感じます。目を閉じた明恵の顔は物静かでありながらも強靭な生き様が伝わり、私はそこが魅せられます。

 

 

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私なりに解した明恵をたっぷり味わって、高山寺を表参道から出て友達と合流しました。

ここからバスに乗って西明寺へ向かいます。 つづく

 

 

 

 

 

2011鈴鹿山行(静ヶ岳・銚子岳)

平成23年11月26日(土)[E:sun]

またまた続いて山の会に参加。近鉄電車~三岐鉄道に乗って大安という駅で下車。駅前にはワンサカ仲間が待っていた。この日は44名という大所帯だった。

 

Photo_2仲間の車に乗せてもらって三重県から滋賀県に分け入っていく。、茶屋川林道には落石ありという看板があって危なっかしい。取り付きまで小一時間のドライブだった。

 

Cimg0748太夫谷に沿って上がっていくのかと思いきや、いきなり右側の斜面に取り付いた。ほぼ直登を行く猛者44人の行列。山岳修行かと見まがう。

 

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尾根芯を忠実に登っていくと、イワカガミが群生する快適な道に出た。もちろん花は咲いていない。葉っぱが鏡のようにピカピカしているのでイワカガミ(岩鏡)という。葉っぱにお日様が当たり一面いぶし銀だった。ピンクの花が一面に咲く春もいいが、このいぶし銀もまたいいものだった。

 

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竜ヶ岳
山頂にいた先客2名は、我々集団が到着すると押し出されるように下山していった。そんなに広くない山頂でみんなでワイワイ昼食。誰の手作りおかずなのかわからないまま沢山いただきお腹がいっぱいになった。

 

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  Cimg0755

三重と滋賀の県境稜線を歩いて銚子岳へ。そして周回下山した。

今秋、鈴鹿のトレーニング3回目終了。

          出発地  : 茶屋川林道(太夫谷)510m   10:05発
          到着地  :  〃       置車          3:08着 
 
          標高差  :  A   751m           1時間54分
                  D   725m            1時間17分              
          行動時間:                                 5時間03分
                      ピーク    静ヶ岳1088m 銚子岳1019m

 

2011鈴鹿山行(藤原岳バリエーション)

平成23年11月12日(土)[E:sun]

今日は久しぶりに山の会に参加。近鉄電車~三岐鉄道に乗って終点の西藤原で下車すると懐かしい顔が出迎えてくれた。

 

もういないだろうと思った鈴鹿のヒル、11月の温かさにしぶといのがチラホラ。
ビビりながら歩くことになる。

Photo

行き先は藤原岳。花の百名山でもあるけれど、この時期は花は皆無。

 

この山の会は、ちょっと変わった会で、普通の登山道を歩かない。なので今回も聖宝寺の裏手に取り付き急登を這いつくばって登るはめになった。ツメの中までどろんこになってあ~ぁ。何度ため息をついたことやら。

 

よって写真はナシ。撮る余裕はなかったというわけ。

 

翌日、足ではなく腕が筋肉痛でした。

          出発地  : 大貝戸P置車→聖宝寺   9:16発
          到着地  :  〃                2:32着 
 
          標高差  :  A    714m          2時間11分
                  D    707m           1時間30分              
          行動時間:                                 5時間16分
                      ピーク    藤原岳8合目 850m

2011鈴鹿紅葉(御在所岳)

平成23年11月3日(木)文化の日[E:sun]/[E:cloud]

鈴鹿(御在所岳)の紅葉を見に出かけました。

 

鈴鹿スカイラインは紅葉目当ての登山者の路上駐車でいっぱいだった。パトカーの目を盗んで、登山口のずいぶん下の方に我々は路上駐車した。今日の相棒は夫。

 

Cimg067310:50 中道を登り始める。標高560m。

 

 

    Cimg0676   Cimg0677
      
登り始めて1時間。負ばれ石(おばれいし)に着く。岩が岩をおんぶしているようなので負ばれ石という。その真ん中は左の写真のように通れるようになっている。

 

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地蔵岩。よくもまぁ~あのてっぺんにうまく乗っかったものだといつも思う。今に落ちるだろうと思うがなかなか落っこちない。

 

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登り始めて1時間半、キレットに着く。景色を見ながらコーヒータイム。それにしても登山者がワンサカ。我々もそのふたりなのだが。

 

  Cimg0683
  Cimg0685

休憩後、キレットを急下降。降りてから振り返ったのが右の写真。これを降りたのです。

 

 

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さらに登ったこの岩場は混雑した。普通は登り優先だが、こういう鎖場は危険なので交わし方が難しい。遠くから見ていると強引な人もおりマナーの悪さがよくわかる。

 

Cimg0688
登り始めて3時間10分、見晴台に着いた。標高1190m。

「帰りは↗の大岩に寄ろうね」と私。
「あんなところ行けるのかぁ?・・・・」と夫はハキツカン返事をする。
私は無理やりでも連れて行く気満々になり、悪妻の心はメラメラ燃えた。が、顔はスマイルで。

 

頂上はロープウェイで運ばれた観光客がいっぱいで、人をカキワケカキワケで迷子になりそう・・・というのはウソだが凄かった。ロープウェイで降りる人の列もソレハソレハ長く、今日は[E:dollar][E:dollar][E:dollar]儲かってしょうがないって感じ。路上駐車・弁当水筒持参・自力歩行で一銭もお金を落とさない私はこの日ばかりは頂上では肩身が狭い。

 

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2:30 一の谷新道を下山開始。こちらを降る人は少ないので一気に静かになる。

 

 

Cimg0691
右手に鎌ヶ岳。山肌が綺麗に紅葉している。

 

Cimg0692
ほら!綺麗でしょ。夫が気乗りしなかった大黒岩からの景色です。柿を食べながらまったりした。

 

Cimg0700

しばらくすると中国人アベック(観光客)が何組か頂上から降りてきてツーショット写真を撮りまくる。お邪魔にならないように退散した。

 

Cimg0703 荒れた一の谷新道は結構足が疲れる。紅葉を愛でながら降っていった。

 

4:28下山。

鈴鹿の紅葉はまずまずで楽しい日でした。

          出発地  : 中道登山口   560m    10:50発
          到着地  :    〃       560m     4:28着 
 
          標高差  :  A   763m         2時間12分
                  D   742m          1時間52分              
          行動時間:                               5時間35分
                      ピーク       1221m

 

北アルプスの紅葉 TV放映

今週末11/19(土)に「BSプレミアム」で
「アインシュタインの眼 紅葉 穂高連峰 色彩の物語」が放映されます。

     オンエアは11月19日(土)[E:maple]午後 6:00~ 6:44
     再放送は  11月22日(火)[E:maple]午後 0:00~ 0:44
        〃     11月23日(水)[E:maple]午後 5:00~ 5:44 

 

今年の北アルプスの紅葉はイマイチでしたが、NHKのBSプレミアムがどのように撮影し紹介してくれるのか楽しみです。皆さん一緒に見ませんか?

 

以下、NHKホームページより抜粋   
   

 

標高3000メートル級の山々が連なる北アルプス・穂高連峰。なかでも涸沢と呼ばれるすり鉢状の場所は、秋になると木々がモザイク状に色づ
き、とりわけ美しい紅葉スポットとして知られている。しかしそこは、奥深い山の中。これまでその景色を見ることが出来るのは一部の登山家に限られてきた。
そこで番組では、涸沢のさまざまなポイントに定点観測カメラを設置。刻々と色づく様子を1ヶ月以上に渡って撮影した。真っ赤に染まるナナカマド。黄色く輝
くダケカンバ。いったいなぜ、涸沢の紅葉は人々を引きつけるのか。その美しさの秘密に迫る。また、葉はどのようなタイミングで紅葉し、またなぜ赤く染まる
のか。スーパーカメラを使い、植物の神秘のメカニズムをひも解く。