この旅の目的は? ぱ~と2  その3

5/18(日)AM5:30起床。
 
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                   徳沢園玄関

今日はどうしても松本へ11時までに戻らなければいけないので、朝食なしで徳沢園を出る。
 
Cimg0363 宿を出ると、夏には葉が茂って見えない前穂がよく見えた。この時期ならではの前穂をしばらくじっと見る。そして
昨日来た道を戻る。 
 
 
Cimg0366 徳沢の看板を読んでいたら、看板に前穂が写り込むのを発見。位置を合わせて撮影する。
 
 
Cimg0372                      ニリンソウ
 
Cimg0373 登山道に咲き乱れるニリンソウは聞きしに勝るものだった。振り返っては目に焼き付ける。 
 
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エンレイソウの花が咲き始めていた。他にハシリドコロは群生して盛んに咲いていた。上高地の植生の豊かさに圧倒される。ほかにシロバナエンレイソウの花は開花まで数日かかりそうな具合だった。

 

 

1時間ほどで明神に着く。朝食に天ぷらうどんを注文。寒かったので暖かいうどんがとても美味しかった。

 

明神を発つとき、2004年(H16)下ノ廊下を案内してくれたガイドに遭遇。10年もの時を経ての再会は嬉しかった。しばらく山談義。重装備の彼に、どこに行くのか尋ねたら北鎌尾根のテント山行だという返事。新聞に載るようなことになったらイヤですよ、と言って別れる。そうなんです。私はこのガイドのファンなのです。

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彼らと別れてから明神岳に安全登山を祈願した。この時期の明神は実に静か。

 

 

Cimg0377 しばらく歩くと、昨日歩いた河原が見えた。どれほど雰囲気のいいところを歩いたのか改めてわかった。戯れたのは多分あのケショウヤナギではないかと思う。それにしてもいい景色だこと。

 

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8:10河童橋に戻る。穂高に「また来るときには笑っておくれ[E:note]」と別れを告げる。

 

8:20沢渡行きのバスに乗るため、急ぎ足で歩いていたら、スキーノルディック元選手の荻原次晴がテレビ撮影していた。たまたま今日(5/31)BSで見た番組が偶然にもこれだった。涸沢~奥穂登頂後、涸沢をスキー滑走する内容だった。最近、北アルプスは涸沢・槍沢・岳沢の山スキーを少なからず推奨しているような気がしてならない。でなければこんな番組放映します?勘違いする輩がいないことを願ってしまいます。

 

 

上高地からバスに乗って沢渡に戻りマイカーに乗換。松本の息子の家に着いたのが10時ちょっと過ぎ。

ここで白状しますが、今回の旅の本当の目的は、息子の結婚相手のご両親にお会いすることでした。ついでに穂高に会いにいったこと、後ろめたさがないと言ったら嘘になります。

息子の結婚相手となる人に初めて会ったのは上高地の明神でした。だから行きたいと思ったのは本当です[E:coldsweats01]

 

山仕様の服装から失礼のない身支度に整え、待ち合わせ場所へ移動。

 

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松本は端午の節句を旧暦でするそうで、五月晴れの大空を鯉のぼりが勢い良く泳いでいました。それにしても白い稜線(北アルプス)が
松本市内から一望でき驚きました。

 

Cimg0387 ご馳走をいただきながら楽しい顔合わせとなりました。二男のときこんな大事なことの前に、呑気に観光するなんて・・・反省!」とブログに記していますが、またやってしまいました。これは治りません。

 

とにかく、おめでたいことと5月の爽やかな上高地の両方を味わえた幸せな旅でした。記録はこれでおしまい。

 

 

 

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この旅の目的は? ぱ~と2  その2

河童橋をくぐって梓川の右岸を歩く。
 
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ほどなく岳沢湿原に出る。曇りだしたので水面が青く映らない。残念。
 
 
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左)ハシリドコロ(毒を持つ。食べると錯乱して走り回ることから名前がついた)
右)ネコノメソウ
 
 
 
降りれそうな所を探して、また私は梓川のほとりに立った。とうとうと流れる雪解け水に、遠く槍沢に思いを馳せる。冷たい風に吹かれながら上流に向かって歩く。目に鮮やかなケショウヤナギに入り込んだりして戯れた。整備されていない自然のなかに分け入る心地よさはこの上なく楽しかった。
 

   
 
もうこれ以上いくと右岸に上がれなくなるぞと夫がいうので、小さな流れを飛び越え右岸に上がった。楽しかった分だけ散策路までのヤブコギ20m強いられた。笹をかきわけかきわけ散策路に出たときハイカーの異様な目。クマが出たと思われたようだった。
 
 
ほどなく明神に出る。
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北アルプスの総鎮守である穂高神社奥宮に参詣。大げさなようだが生かされていることに深く一礼。
 
 
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ここでの結婚式に招待されたら喜んでお祝いに来るだろう。しかしそんな招待があるはずもないことは悲しいくらいわかる。生まれ変わってまた結婚することがあるならば、ここで結婚式を挙げたい。そんなことを考えながら案内板をじっと見つめた。
 
 
ここですでに3:15。ちょっと寄り道しすぎた。4時までに徳沢園に入るようにいわれていたのでペースを上げて歩く。
 
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登山道の両脇のニリンソウは、見頃にはちょっと早かった。これが目的だっただけに残念に思った。
 
 
 
Cimg0353img_5342 4時を少し回って徳沢園に到着。夏のような賑はなく、長い冬がようやく終わったという感じを受けた。

 

時は昭和31年、新聞に連載された井上靖の『氷壁』が人気となり、登山ブームが始まったといわれています。その小説の舞台となったのがここ徳沢で、井上靖は徳沢園を常宿にしてたようです。

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朝食は7時なので夕食のみの宿泊をお願いする。ここは2010年10月PM6:30にヘロヘロで飛び込みんだ苦い経験がある。今思えば、真っ暗な道をひとりで歩いてきた女を宿は断れるはずがない。あの頃の私は、山の怖さも知らず無謀な一面があった。

 

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ステーキに岩魚の塩焼き。山の食事にしては豪華なのがここの売り。山菜そばもつきお腹は充分満たされました。風格ある建物に夫も満足してくれ、来てよかったと思った晩でした。
 

Cimg0360 この日は寒くてストーブに張り付いていました。

 

私が番宣するのも可笑しな話ですが、徳沢園のブログでこんなの見つけました。

6月8日(日)19時からBSジャパン
「藤井フミヤの山に登りたい2」

どこの山に登るのかな?

                                      つづく

 

 

 

     ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜ 

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                     名古屋駅夜景

この旅の目的は? ぱ~と2  その1 

5月の上高地はずっと憧れでした。ひたすら待てばチャンスは訪れるものですね。

 

5/17(土)[E:sun]朝7:00自宅を出発[E:car][E:dash]

新緑が眩しくって、いつの間にか私は助手席で居眠り[E:sleepy]

ふと目をさますと、中央道から白い稜線が見えた。あれだけ白いのだから3000m級の稜線であるに違いない。中央なのか南なのか?まさか北? 夏山では見えない景色に大はしゃぎ。

 

 

車は順調に走り松本ICで降りる。上高地方面へと進路を西にとると、また遠くに白い山が見えた。間違いなく3000m級の山。雪は位置を教えてくれる貴重なものであることを知る。(のちに乗った上高地入のバスの運転手に尋ねたら乗鞍岳だと聞く。) 

 

沢渡大橋に車を預ける。そこからまたなだらかな特徴ある白い山が見えたので駐車場で尋ねると十石山2524.8mだと聞く。十石山について私は詳しくないが、どうも白骨温泉から取り付き、乗鞍岳まで縦走できるらしい。

 

 
 
Cimg0311 バスに乗換え上高地に向かう。私はいつも左側に座る。この日もそうで焼岳を仰ぎ見た。

 

今回は訳あって上高地を散策だけ。この時期、稜線まで上がる技術は持ち合わせていないので当たり前[E:coldsweats01] 今日は徳沢泊。時間はたっぷりあるので大正池でバスを降りる。

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今年初の穂高と対峙。人の目を気にしてできなかったが、心のなかで
二礼二拍手一礼。今年の安全登山を祈願した。
(後でわかったこと・・・・私がこの穂高を仰ぎ見ている頃、奥穂高の白出沢で
 単独行の滑落事故死体が見つかった悪天候の様子は大正池から見てもわかる。対岸の火事といえどもこの写真を見ると胸が痛む[E:weep] ) 

 

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河童橋に向かう途中にある田代湿原でオオバキスミレの群生に出会う。周りに目をやると、草丈5㎝ほどの控えめに咲くチャルメルソウがここかしこに。上高地ならではの植生の豊かさを味わう。

 

 

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田代橋を渡り梓川右岸に立つと、去年10月の連休に登った霞沢岳の全景を捉えることができた。雪が多く残る八衛門沢の右側が霞沢のピークのようだ。惚れ惚れ眺める。

 

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ウエストン碑に表敬訪問。奥の丸いのがウエストンのレリーフです。この案内板によると、昭和12年、ウエストンの喜寿(77歳)を祝って日本山岳会が作ったものとか。

 

Cimg0332 梓川のほとりに降り、美しい焼岳を見ながら休憩。

 

その後、木をかき分けながら、しぶとく梓川のほとりを歩いた。夏山のときにはできない上高地を味わう。

 

Cimg0338img_5337 河童橋を捉える所まで来た。河童橋というものは渡るものでくぐるなんて今まで考えもしなかった。もちろんくぐった。なぜかワクワクドキドキ。あぁ、楽しかった。ほどなく梓川のほとりは歩けなくなり、仕方なく右岸に上がった。

                                       つづく


 


 

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               バラと名古屋駅ツインタワー

 

 

 

Mother’s Day

Scn_0020この母の日の記事は感慨深く、何度も繰り返して読んだ。

 

こういう児童文学を読むと、決まって思い出すのがコレ。

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二男が小学1or2年生のころ、日記に書いた駄作。

ここに書いているように、憎めないイジワルだった。

 

 

そんな息子から、今回はじめて母の日のプレゼントが届いたのには、ちょっと驚いた。

 
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音沙汰なしをこれで帳消しにするやり方は彼らしい・・・・なんて思わないでもないけれど、そこはいつまでたっても親バカ。嬉しかった。

 
 
 
 
私も母親にそれぞれ贈った。私のように親バカで喜んでくれたと思っている。

母の日の贈り物は、母親ありきなのだと新聞記事を読んで痛感した。1回でも多く贈りたいと思った母の日だった。

 

 

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                       芝桜

 


 
 
 

こどもの日



兜しか飾らない年が何年か続いたけれど、今年はわけあってフル飾りをした。
おのずと初節句からの様々なことを思い出す。

 

端午の節句は、男子(息子)の健やかな成長を願う日。と聞いている。
毎年飾った五月人形のお陰で、息子たちは世間並みに成長したようです

ふとウィキペディアをのぞいてみたら、こうありました。

祝日法2条によれば、こどもの日とは、

「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨である。・・・と。


これって、年に一度、私はこどもに感謝されるってこと?知りませんでした。

 

「こどもの人格をちゃんと重んじましたか?」と問われたとき、「はい!」と自信を持って答えられない自分がいます。改めて・・・・子の人格を重んじよう。やっぱり感謝される母親になりたいもの。

 

邪気をはらうという『菖蒲湯』につかりながら、そんなことを考えたこどもの日でした。



作品 バラ(カクテル)

メバエ

宿儺かぼちゃの タネをまいたのは昨年の夏のことでした。

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けれど、芽が出る様子もなく諦めていたら、葉桜の頃に[E:bud]ふたばが「こんにちは!」とふたつ出てきました。「お~お~、とうとう芽生えたねぇ。こんにちは、よろしくね」と家の子になりました。 

 
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              4/16 どうです?家の子カワイイでしょ? 
 
それからというもの毎日観察の日々。どうしよう?あんなでっかいのがなったら? なるわけないのに、もう収穫を夢見る私。
ウフフ・・・
 

 
 
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                4/25 本葉が出始める。 
 
風がふくとひょろひょろの苗は倒れてちぎれそう。ふたばを押さえる支柱をする。そろそろ大きな鉢に定植してやる時期かな?

 

 

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ということで、今日定植してやりました。空中菜園でどこまでやれるか楽しみです。

 


 

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                作品その6 カクテル(つるばら)

 

 

 
 

 
 

 

女3人旅に出る 2日目② 国譲り

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団体祈祷といえども、神楽殿に昇殿できたことはよい記念となった。ご祈祷後、お神酒をいただき、例の[E:paper]ぱ~で負けたお守りを頂く。それにしても小さいお守りです。が、私の願いをお聞き入れ頂いた証として、ありがたくいただく。

 

自前で買い求めた御札(写真左)が入っていた袋に気になる歌が。

   国譲り 祀られましし 大神の 奇しき御業を 偲びて止まず 

                       平成15年 皇后陛下の御歌 

 

これが伊勢神宮と出雲大社の関係の糸口となり、点と点が繋がりだす。

色々と調べてみると、なるほどなるほどです。信者でガイドのYさんのツレナイ返事もうなずけるというものです。

昨年の両遷宮がきっかけで、私のように興味を覚えた人は少なからずいるでしょう。出雲が伊勢遷宮の20年の倍数であることは、やはり日本国の成り立ちを後世に語り継ぐため、八百万の神様が決めた計らいであるように私は思います。それにしても興味深い話です。

 

神楽殿から御本殿に移動。備え付けの傘を借りる。

 
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写真をクリックして大きくして見てください。大粒の雨です。

宮司さんに案内され、一般参詣者とは別に、この八足門(やつあしもん)に向かって左の入り口から中に入る。寒さもあってか御本殿前に立つと、身が引き締まる思いとなる。二礼四拍手一礼、住所・名前・お礼を述べ、先ほどもお願いしましたアレ、何卒・・・と祈った。

 

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八足門の鴨居部分は左甚五郎作だとか、亀甲紋のことの他に、出雲で言う神在月の頃、海から上がるセグロウミヘビの話を聞く。この蛇は背黒で腹は金色だそうな。さすが信者の話はマニアックだ。

 

 

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この3つの丸の話は特に興味深いものだった。何でも2000年に本殿の柱が出土したそうで、その跡だと聞く。

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国譲り当時の出雲大社本殿は、高さ48mもあるこんな巨大神殿だったそうです。弁当忘れても傘忘れるなという土地柄ゆえ、宮司泣かせ[E:rain]の長い階段だったに違いないでしょう。(昼食後に寄った古代出雲歴史博物館で撮影)

 

そういえば伊勢神宮は20年で全部を建て替えるけれど、出雲大社は60年で檜皮葺の屋根を替えるだけ。なのでこちらのほうが古い建物であるとガイドさんは力説。出雲に誇りを持っていらっしゃる。

 

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そんな話をきいていたら、あっという間に青空が広がる。先程の冷たい雨はウソかのように暖かくなった。本殿裏の山に咲く山桜が綺麗だ。

 

 

Cimg0115 小さいころ絵本で読んだ「イナバの白ウサギ」の話は、こういうことだったのかと、ガイドさんの説明は合点がいくものだった。大黒様が担いでいる袋には、私達の苦難や悩みが入っているとか。私のアレもこの中にあるのかな? 恥ずかしい話だけれど、この大黒様が大国主大神だということ初めて知った。

 

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ガイドさんに無理を承知でお願いしてみたら、御本殿一周の案内をしてもらえた。青空にお社が映える。ここ出雲の天気のように
神様も気まぐれだから、お願いはアテニナラナイヨと天の神様が言っていると思えなくもない。

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御本殿を裏から見る。ぐるり一周は願ったり叶ったりだった。

 

 

四の鳥居「銅の鳥居」を出るとき、ひとりのツアー客が鳥居を手で触った。するとガイドさん曰く「畏れ多いので、なるべく触らないように」と。そういうものだということを初めて知る。毛利輝元の寄進と聞く。本殿前で「一文字に三つ星で一品」という話が出たことがうなずけた。そういえば長州を旅した時、レンタサイクルで指月公園に鎮座する毛利輝元像の前を通った。あのお方からなのかと思った。

 

この先に続く一の鳥居への参道に、全国でまれな下り参道があるそうな。しかし今回のツアーにはこの先は含まれておらず残念に思った。私が知っている四国82番札所根香寺のようかなと想像するしかなかった。

 

 

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左)出雲大社の現宮司の千家國造氏が住むというお屋敷。ここにも注連縄が。

右)昼食には、出雲名物の割子そばが。2枚ありました。

 

この後、バスに乗り出雲大社を後にする。あのガイドのYさんが満面の笑みで見送ってくれたのは印象深いものだった。Yさんとの出会いは、縁結びの神の計らいだった・・なんて思う有意義な時間だった。

 

 

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出雲の山には、山桜が盛んに咲いていた。

 

Cimg0134 往路は一般道を東へ走る。突然宍道湖が現れる。その大きさにちょっと驚いた。しじみ漁獲量日本一で有名だが近年他県に首位を奪われているそうだ。

 

このあと岡山駅に向かってひたすら南下。

バスの終着地岡山駅に着くやいなや、『やなせたかしのアンパンマン号』が目に飛び込んできた。そうか、ここは瀬戸大橋で四国とつながっていたんだと気づく。高知からここまで走って来たのかと思ったら、高松と琴平から1日2便往復だとJR四国HPに書かれていた。

                          JR四国HPより拝借   

実は3月中旬のこと。私はお遍路に出ようと思っていた。何だか生きつまり感があって出たくて仕方なかった。しかし出る気力は昔のように勢いなく、かわいそうにも自分をごまかした。なのでアンパンマン号を見てお遍路を恋しく思った。

 

帰路は岡山駅発ののぞみだった。見渡せば同車両の網棚には笠やリュックや金剛杖がここかしこに。近寄って話を聞きたかったけれどできなかった。こちらに笠・杖がないとこうも気軽に話しかけられないことを思い知る。

そのお遍路の団体は名古屋駅で降りた。何気に声を掛けてみたら、歩きではないけれど楽しかったという返事。その言葉だけでお四国を感じることができた。

 

名古屋駅改札口を出ると、前を歩くお遍路さんを見つけた。近寄り「岡山駅構内で見かけましたよ」とその女性に声をかけると笑顔で返答してくれた。わずかだが掛け連れることができ、最後にお遍路の醍醐味をほんの少しだが味わえた。

出雲の神様、縁結びのお願いはコレではないですが・・・・と念押したくなるような嬉しい出逢いだった。

 

理解あるつれあいの元にそれぞれ帰る女3人。

楽しい女3人旅はこれでおしまいです。また。

 

 

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                  作品その5 ツキヌキニンドウ

 

 

 

女3人旅に出る 2日目① 出雲大社

大山ロイヤルホテルでの朝食は、昨日の夕食と同じくバイキング。
お腹いっぱい食べて7:50バスに乗り込む。この時小雨で寒かった。
 

 
5 鳥取県を発ってまた島根県に入り、小雨の中、バスは山陰自動車道をひたすら西へと走る。

バスガイドの案内で右手を見ると中海。日本海と中海を分けているのは弓ヶ浜半島というから、昨日ホテルの窓から見たのは弓ヶ浜半島のような気がした。

米子鬼太郎空港の滑走路もちらっと見えた。そう、ここはゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるの発祥の地。朝ドラ「ゲゲゲの女房」でも有名になった。ちなみに鬼太郎空港は愛称だとか。今から行く出雲にも「出雲縁結び空港」というのがあるという。

 

 

出雲大社に着く頃には青空が広がる。

 

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ここからは、出雲大社の信者でガイドのYさんについて行く。

まずは日本一の「日の丸」の説明から始まる。
「え~これは高さ47m。国旗は畳75畳分もあります」に、お決まりの「へ~」という観光客。続いて「NHKの放送終了時、国歌君が代が流れる中で映る日の丸はここのものと言われています」にまたまた台本通り「へ~」の合唱に、ガイドのYさんの小鼻は心なしか膨らみ気味、ニコニコ顔だった。それを見て我々もニコニコになる。

それにしても国旗の大きさにびっくり。37坪ですよ。うちの隣の空き地より大きいなんて到底思えなかった。この日は風が強く、綺麗に日の丸が見えるように撮影するのに苦労した。37坪アナドルナカレでした。

 

さてさて、出雲大社は昨年、60年ぶりとなる「平成の大遷宮」を迎えた。(すべて終えるのは平成28年だそう) 20年の倍数で伊勢神宮式年遷宮と時期を合わせているのかとYさんに尋ねてみたら、関係はないというツレナイ返事。人間が決めたことでないというなら神様の計らいか?

 

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縁結びの神様というだけあって、結婚式が挙げられていた。幸せのおすそ分けを頂く。

 

Cimg0102 大注連縄を真下から眺める。立派です。縄のないかたが逆と聞きますが、私にはよくわかりません。ゴザでくるんであるのが見て取れます。5トンもあるというのですから、なうのは大仕事ですね。端は金網でくるんでありました。

 

我々一行は、ここ神楽殿に入りご祈祷してもらう。そういえばバスの中で「ご祈祷後、お守りを受ける代表をしたい方はいますか?」という添乗員にとっさに手を上げたのだけど、じゃんけんで「ぱ~」をだしたら見事に負けてしまった。「ぐ~」を出すべきだった。残念!(波田陽区の心境。そういえば、ぐ~のエド・はるみもテレビから消えたね)

 

ここ大国主大神は、一人でたくさんのお願いしてもいいとされている。四国遍路59番国分寺の握手大師像は「お大師様は忙しいから願事はひとつ」だった。大違い。

冷え冷えとした神楽殿の中での厳粛なるご祈祷と巫女さんの舞い。貴重な体験だった。私も二礼四拍手一礼。健康であることのお礼から始まり、ひとつお願いごとをした。

 

神楽殿を出るとさらに寒く雨も降りだした。「出雲は弁当忘れても傘忘れるなという所」 本当に添乗員が言っていた通りになった。

 

                                                                                         つづく

 

 

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                 作品その4 モッコウバラ

 


 

 

 



 

 

女3人旅に出る 初日②足立美術館

伯耆富士が姿を現してくれたので、蒜山でのことはすっかり忘れることができた。

我々を載せたバスは次の目的地『足立美術館』に向かう。

 

中国道⇒米子自動車道⇒山陰自動車道と、大坂から4県目の島根県に入ったというバスガイドさんの案内に、思えば遠くに来たものだという心境になる。

 

『安来』という案内板に目がとまる。どじょうすくい安来節で有名な安来である。22年前、当家のお祝いの席で叔父が三味線をひき、ひょっとこのお面をつけた社中引き連れ「どじょうすくい」を披露してくれたことがあった。皆が腹を抱えて笑ったどじょうすくい発祥の地に来れたこと、なんだか嬉しく思えた。

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ネットで検索してたら「安来節 島根県の62円切手」を見つけた。欲しいなぁ。

「どじょうすくい」とは「土壌掬い」だとバスガイドさんに教わった。砂鉄採取の折にどじょうも掬えたらしい。

 

 

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ワクワクしながら『足立美術館』に足を踏み入れると、ほら!と庭を指さす
カーネルサンダー風の像があった。像のプレートには足立翁とある。創設者である足立全康氏の像だった。世界が認めた日本一の庭園に吸い込まれるように中へと入っていく。

 

Cimg0082 晴天ではないけれど、まずまずの景色が見られました。
お庭には桜が見当たらなかったけれど、遠くの山肌には山桜と思しき薄ピンクが点々と見えた。日本一のお庭を前にして何だが、
あっちも綺麗だった

 


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館内の廊下から撮影した「生の額絵」。自分の目で見たままに撮れないの図は、じれったい思いをします。これがそう。いや、これもそうが正しい。

 

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壁がぶちぬかれている「生の衝立」。衝立というのだから、まだその奥には部屋があるという設定?そんなことをイメージしてたから、この場からなかなか立ち去れないでいた。

 


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「生の掛け軸」 遊びココロがニクイ。

 

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白砂青松庭」 横山大観の白砂青松をイメージして造られたそうです。出番を待っているサツキが咲くとまた違った景色になるのでしょうね。

 

お庭拝見後は美術館めぐり。
横山大観・上村松園・橋本関雪は名前だけ知っているという程度で、あとは全然わからないのでざ~っと鑑賞。

橋本関雪は、京都銀閣寺近くにある白沙村荘の人、という程度の知識のみ。白沙村荘は何故か惹かれるものがあるのに訪れる機会をずっと逃したままになっている。

 

日本画以外に陶芸も展示されていた。北大路魯山人・河井寛次郎以外は名前すら知らないものばかり。魯山人は陶芸家というより料理家・美食家のイメージが強い。河井寛次郎は京都清水寺近くに河井寛次郎記念館があるので、てっきり京都が出身だと思っていたら京都は自宅で、生まれはここ安来だそうな。なるほどここに展示されることは理にかなっている。

 

集合時間まで時間があったので、館内にある「翆」という高級ソファーがある喫茶室で休憩。すべて1000円とお高め。我々はあんみつを食す。高級ソファー&景色&高額だからでしょうか、美味でしたよ。

ソファーに埋まり5万坪もあるというお庭を眺めるなんて初体験。ふとあの山も5万坪に含まれているのだろうか?と思う。あの山の向こう側から登ってこのお庭をタダで見下ろしたい心境にかられた。タダで見ようという魂胆が貧乏臭い。

 

 

バスは来た道を戻って、大山の西側2合目(添乗員曰く)にある大山ロイヤルホテルへ。今日は鳥取県泊。

 

6階の部屋から見えたのは、日が落ちたどんよりした空。遠くに目をやると、夕陽の残照が島根半島をかすかだがピンク色に染めていた。あれが島根半島かとぼんやり眺める。

 

傘のお世話にならずまずまずの初日だった。
本日のバス走行距離数310㎞(旅行会社パンフより)

 

 

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                  作品その3 やまぶき

 

 


 

 


女3人旅に出る 初日①伯耆富士

当地名古屋から遠い遠い山陰地方へ、女3人で旅に出ました。[E:wink] [E:happy02] [E:smile] 

といっても、今回はツアープラン参加なので超楽ちん旅。
「旗にバリィさんつけてますから、これが目印ですよ!」という“えなりかずき風の添乗員”の管理下での行動だったけれど、これもまた一興でした。

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その1泊2日の旅のはじまりはじまり。 

まず新幹線で新大阪まで出て、そこからはバスで移動。

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天気予報では、[E:rain]/[E:cloud]寒の戻り、だったけれど、兵庫あたりまでは幸運にも薄日射す空模様。満開の桜のなかを縫うようにバスは一路山陰地方へと進む。

 

4 まずはの蒜山(ひるぜん)高原へ向かいます。上の地図クリックで大きくするとわかるように、大阪府をスタートしてから兵庫県中国道で横切り、そのまま岡山県を北に上る。蒜山高原ジョイフルパークまで、一度トイレストップをはさんで揺られること3時間。

 

高原というだけあってバスを降りると寒い。標高は600mとか。

ここで自由に昼食。我々は、ここの名物なのか美味しそうに食べている人に惹かれて焼きそば定食なるものを注文。特に美味しくなく文句タレル女三人。口直しにと、名物風シュークリーム仕入れバス車中でほおばる。これまた期待したほどでなく、また文句タラタラ。終いに蒜山高原に寄らず車中弁当でいいのにと悪態をつく私。

追記:「ひるぜん高原マップ」というもらったパンフレットに、この焼きそばは第6回B-1グランプリで優勝したものと記載あり。

 

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ツアーお決まりの集合時間にバスへ戻るとき、jOY PA・・・という看板が気に入らなかったけれど『初大山』と思しきものが見えたので撮影。まだたくさん雪をまとっている奥の山が大山だと思います。手前三角形の側面を持つ黒い山は地図で言うと烏ヶ山(からすがせん1448m)らしい。それが邪魔してるし、雲が絡んでいるので伯耆富士と言われてもここからでは理解に苦しむ。登るチャンスを逃したこともあり親近感がわかなかった。

選んだ昼食が悪かったこともあり、蒜山高原はよいイメージとならなかった。

追記:旅行会社のパンフレット読み返したら、蒜山高原のこと「西の軽井沢と呼ばれる広大な自然」と書かれていてビックリ。旅行会社が書くセリフと思えない。軽井沢に行ったことない人へ。全然違いますよ~

 

 

また車中の人となる。
岡山県から
鳥取県に入ったとガイドさんの案内。米子自動車道となる。これまた中国道同様すいており、我々が乗るバスが走るのみ。

 

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突然、伯耆富士が姿を現してくれた。ご当地富士は数あるけれど、これは立派。未惚れた。どんよりとした空だったので諦めていただけに、対面が叶ったときは胸を打つ感動を覚えた。

 

                                          つづく

 

Cimg0248                                       作品その2 フリージア