焼岳 その1

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今夏の北アルプス山行は、雨でことごとく計画がだめになり、実質、この9月が今シーズン初の登山となる。どれほどこの日を待ったことか。待たされたせいだけとは言い切れないけれど、体力の激減は否めないので奥深く入るのはちょっと躊躇する。もっとも休暇は2日しかないので縦走は諦め焼岳を選択した。

 

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釜トンネルを抜けると、車窓にはお決まりの焼岳。いつものごとく心が踊る。

 

Cimg9956やがて大正池越しに雄大な穂高が現れた。さすがに顔がニヤけた。

 
 

帝国ホテル前でバス下車。初めて降りた帝国ホテル前の雰囲気は、夏山を諦めさせられ続けた私にはお呼びでなかった。
 

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10:00焼岳に向けて歩く。2時間も歩くと焼岳独特の大きなガレが近くなる。
 

 
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振り向けば去年10月に登った霞沢が私を楽しませてくれる。上高地から入るルートは初めてなので、また線が伸びることも楽しかった。
 
 
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長い階段まで来ると、ひとりずつ慎重に降りてくるのが見えた。なかなか途切れそうにないので、そろそろ登らせてもらおうと下から交渉しようと思った矢先、ひとりの男性が登って来いと言ってくれた。登リ終えると、このハシゴ待ちで、いくつかのパーティがくっつき長い列となっていたのには驚いた。30人は交わしただろうか。この男性の機転が利くマナーは心地よかった。

 

 
 
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上高地から3時間位で焼岳小屋に着いた。2007年、西穂の小屋から縦走したとき以来だから7年ぶり。相変わらず小さな古い小屋だった。

このまま進んで中の湯に下山できるけれど、北アルプスまで来て日帰りなんてつまらないので、本意ではないけれど今日はここで泊まることにした。ワンデイの山で泊まる経験もまたよし。

 

夕食まで散策したりして楽しんだ。

 

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オーソドックスな2階の寝床。私は右奥だった。夜中にトイレに行きたくなったとしたら、人の頭を蹴飛ばし、長い髪を踏んだりして出てくることになる。
こういう小屋は今では珍しい。きっとここはこのまま貫き通すような気がする。

 

Cimg9976 5:30、1回戦目の夕食にありつく。定員25名のところ40人近くいたので2回戦もあった。談話室も廊下もないので、食事が終わったら寒い外か寝床に行くしかない。歯を磨いて寝床で横になった。

 

今回、変わったいびきを聞いた。どんないびきか上手く言葉で表現できないけれど、これは疲れるから寝ないほうがいいのではと思うような苦しそうなものだった。やがて、一般的ないびきの大合唱で、この息苦しそうないびきはかき消されたけれど、ときどき間合いからあいの手のように聞こえた。そうこうしているうちに私も眠ってしまった。夜中に目が覚めたとき、誰一人いびきはなく静かだったのには驚いた。こんなことあるんだと思った焼岳小屋だった。

 

 

大安の塩釜神社

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来年出産予定の二男夫婦のために、安産祈願で有名な塩釜神社に行ってきました。

 

二男夫婦は世話がかからないというか、それが普通なのか、5ヶ月の戌の日に自分たちで地元の神社へ安産祈願に行ってきたそうです。さて、私はどうしてやればいいのか?親バカというか、とりあえず神頼みで名古屋でも安産祈願をしておこうと思ったわけです。

 
赤ちゃんを抱いた親子がたくさんいたので、やっぱり有名な神社だと思ったら、今日は大安の日曜日。お陰でたくさんの赤ちゃんに出会えました。

 
 

 Cimg0068 おばあさんらしき人が赤ちゃんを抱いています。産着から坊やだということがわかります。私もこういうことさせてもらえるかどうかわかりませんが、その時のためにとよく見ておきました。 

 

 
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次は、第二子のお宮参りと思われる家族を観察。「ボク、お兄ちゃんになるって、こんなに大変だとは思わなかったよ~」的なオーラを放つ男の子の背中に哀愁を感じました。この一ヶ月の彼の複雑な心境はいかばかりか。当時の私の長男のことを重ねあわせて見ていました。
 

 

 

Cimg0070犬張子の絵馬に安産祈願を記し・・・・・

Cimg0071 多くの願いと一緒にここにぶら下げました。

 
 

Cimg0072 お姉ちゃんらしき女の子がお父さんにまとわりつく仕草はなんともカワイイ。たくさんの赤ちゃん家族に出会えました。幸せそうな光景に目を細めた日でした。

 
 
 

お彼岸ですから、その足で父のお墓参りに。
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昨日炊いたマツタケご飯をおにぎりにしてお供えし、近況報告。

『長野と千葉のコラボ飯』をきっと喜んでくれたと思います。

  

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安産祈願の御札の類と・・・・

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今夏、伊吹山頂上で買い求めたでんでん太鼓を添えて、二男に送ってやりました。

 

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貧乏人の自慢話・・・今年もさせて下さい

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今年も豊作ということで、長野県産を頂きました!

去年はどうやって食べたかな?と昨年の記録を見ると・・・・なるほど、炙って食べるのが一番らしいので、今年は豪華にひとり一本ずつ[E:smile]
 

去年は天ぷらもしたけど今年はマツタケご飯に。
炊きあがりの頃の香りは格別でした。やっぱりマツタケ御飯の素とは大違い。
豪華に2本使ったので、歯ごたえに満足。堪能いたしました。

 

そして、デザートは・・・

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ナスじゃないですよ。あけび。食べたことないし意外と安いので買ってみたのです。 

 

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切ってみるとこんな感じ。パッションフルーツのようにタネも食べたら、エグい。美味しいものではありませんでした。夫曰く「観賞用じゃないのか?」

しばらく喉がヒリヒリしてました。せっかくのマツタケご飯が台無しでした。

 

マツタケご飯は3合炊いたので、明日リベンジ!

 



 

 
 

実りの秋

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今秋、二男は妻の実家(農家ではない)で稲刈りデビューしたようです。
初心者なので、稲刈り機の刈り残しを手作業で刈るお手伝い。そんな様子の写メが送られてきてまもなくのこと。

その千葉県産の新米が嫁の実家から送られてきました。我家には、まだ古米がありましたが、さっそく新米を食べました。今年は息子が携わったのですから味は格別です。こういうのを銀シャリというのでしょうか[E:delicious] 

 

2003年(H15年)10月、結願に向け、区切り打ち7度目のお遍路に出た時、私は、当時のブログにこんなことを書いてます。

              

[E:book]10/11(土)2日目・・・・・・今日は65番三角寺を打ち、雲辺寺の麓の宿まで21km歩きます。今朝は8時の出発。ゆっくりです。

路地の随所に
あるお地蔵さんに導かれながら、次第に山に向かっていきます。足がなかなか前に出ないほどの急坂です。ふーふー登る私の脇を山からの恵みの水が勢いよく
ごーごー流れていきます。

家族総出で稲刈りをする光景に足が止まりました。お米を食べる日本人であるからには、一度は米作りに携わりたいと思っているので
すが残念ながら私にはその機会がありません。・・・いったい私は、自分が、または家族が、いやもっと広げてもいい、知人が作った農作物を、今日までどれだ
け食したのでしょう。買ったものばかりで生きてきた自分に気付き、こころさびしくなりました。

家族総出で稲刈りをしたご飯は、きっとおいしいのだろうなぁ
と思うと、私はすごく損しているような気になりました。
自給自足は無理としても少しでも自分で作ったものを食する生活がしたい・・と、そんなことを遍路中
よく考えました。
 

 

 このように11年前のお遍路中は、なぜか自分が損をしているようで、こころさびしく感じたものです。長い年月がかかりましたが、ようやくあの頃の思いが少しとけだしたように感じます。 

ここでカミングアウト!
色々思うことあって、来年1月、3巡目の37番からまた歩こうと思っています。名古屋から一番遠い足摺を回りこむのでロングコースとなります。ようやく呼ばれた?(お遍路経験者は、お大師様に呼ばれた・・・と大義名分的な理由をつける)のですから機会を逃してはもったいない。

 

 
話は変わって・・・・・

 
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お盆に頂いたかぼちゃ。ようやく炊きました。写真の通り、座りが悪いかぼちゃなので、包丁を入れるのが大変でした。

大地の栄養分をへその緒(ツル?へた?)から取り込み、立派に育ったものです。3.3キロありました。人間の赤ちゃん並みです。
 
Cimg0061 かぼちゃに包丁が刺さったまま、私の力ではどうにもなりませんでしたが、夫の力で解体。

 
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▲1/4を炊いたもの。栗のようなホクホクかぼちゃでした。

1/4は妹におすそ分け、残りの1/2は圧力鍋で全部蒸して(味なし)冷蔵庫にストックしてあります。サラダにしたり、チーズを乗せてグラタン風にしたりと、少しずつ消費しています。

 

先日、ようやく北アルプスに上がりました。次回アップします。 

夏終盤

天候が不安定なまま8月が終わろうとしています。

今夏、大雨による被害で四国・高山・広島などがひどいこととなりました。

心が痛みます。

 
 
 
いただきものの中で、今夏一番嬉しかったものを紹介します。

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スイカと醤油を除いて、すべて丹精込めて手作りされた新鮮野菜です。

トマト・きゅうりなどは、スーパーで買うものより味が濃厚。とくにニンニクは小ぶりでしたが青森産よりおいしいかもです。辛とうがらしとニンニクとトマトピューレでパスタを作ったら上手くて上手くて。こういうお土産って嬉しいものです。

 

Cimg9936 うりは浅漬にしてみました。うりが大好物な私は、パクパクポリポリとあっというまに完食。私が行くスーパーにはうりは売ってないので、最後の1個は大事に食べました。

 

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宿儺かぼちゃ(一番上写真の手前の細長いかぼちゃ)は冷スープにして毎朝頂きました。

去年いただいた宿儺かぼちゃ ←クリックしてみてください
そのタネをまいて発芽したもの ←   〃

 

▲後ろにある赤い瓶は、冷凍イチゴで作ったジャムです。福岡の「あまおう」という品種でとっても美味しく出来ました。ヨーグルトにかけたりパンにぬって食べます。

 

 

不安定な天候が続き、北アルプスに入れないのでストレスをためています。
限界ちかし。

 

名古屋市科学館

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リニューアルして3年たってようやく名古屋市科学館のプラネタリウムに行く機会を得ました。

旧プラネタリウムは私が小学校1年生のときにできました。学校から歩いて何度か行った記憶があります。その旧プラネタリウムも48年経ち、2011年3月に新しく造り変えられました。
 

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プラネタリウムに入る前に科学館を見学しました。ハイテクを駆使した装置が目を引きます。
 
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左の写真は、人工的に竜巻を起こす装置です。
理工学部の学生なら理解できても私にはちんぷんかんぷんなものばかりです。子どものうちから慣れ親しんでいくというのがここの主旨なのでしょう。

 

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現にかわいい幼稚園児も訪れていました。
 
 
プラネタリウムの撮影は禁止なので写真はありません。

大型リクライニングシートにゆったり座って、限りなくホンモノに近いという星空を眺めます。学芸員の生解説(これがここのウリだそうです)はわかりやすく楽しいお話でした。

 

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帰り際、人混みに混ざってこっそり撮影しました。

[E:book]中央にある球体が、光学式プラネタリウムの「ユニバーサリウムIX(9)型」です。

これは、肉眼で見ることのできる9,100個の恒星の正確な位置と明るさ、さらに日々の惑星の動き、月の満ち欠けなどさまざまな天文現象を正確に再現することが出来ます。
また、内部に光ファイバーを用いることによって本来の星に近い鋭く明るい星像を投影することができます。
また、星を自然に近い形で瞬かせることも可能になりました。
さらに他のシステムとも連携して街中や山奥をはじめ、地球上での様々な場所での星空を正確に表現することが可能です。
太陽や月、惑星を投影する惑星プロジェクターは本体の球体の南側に設置されており、天球上での正確な位置はもとより、惑星像を拡大することができるなど、さまざまな表現が可能になっています。

 

プラネタリウム本機だけでもさまざまな機能があります。
そこで、毎月内容を変え、使う機能も変えて、さまざまな宇宙の姿をご覧いただけます。

 

だけど・・・・・3000m稜線でホンモノの星空を見たい。ホンモノの日の出を見たくてたまらなくなりました。

 

 

 

 

伊吹山

昨年10月の霞沢岳以来どこにも登っておらず、いきなり夏山の北アルプスに入るのはいささか心配です。

今の自分にはどれだけ体力があるのか、伊吹山(100名山)の標高差1200mの登りで確かめようというわけです。

 

さて、登れるでしょうか?そして無事下山できるでしょうか?

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南斜面を登るのは2005年以来ですから実に9年ぶりです。
当時はスキー場もあり、リフトやゴンドラが3合目までありましたが、昨年でスキー場は閉鎖し、リフトもゴンドラもなくなりました。

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そして今年から入山料が必要となりました。

 

Cimg0879 三之宮神社で「自分の足でここに戻ってこれますように」とお賽銭100円奮発してAM9:00スタート。

 

1合目を過ぎると樹林帯のないほぼ直登の登りとなります。曇り空がありがたい。

3合目(ここが最後のトイレ)で休憩していると雨が。迷いましたが、自分の体力を知るために来たのですから、ここでやめるわけにいきません。雨具をつけて歩きました。するとすぐ雨は止みました。私の根性を試すための雨だったのかもしれません。

 

Cimg0815 鳥が盛んにさえずり私を励ましてくれます。ホオジロのようです。
順調に3合目。まずまずです。

 

 

Cimg0821 ちょっときつくなりだしたのは5合目過ぎたあたり。登り始めて2時間半。これを知るために来たのですから、夏山縦走におおいに参考となります。

5合目からはジグザク登ります。メタカラコウが盛んに咲いてます。
この写真ではわかりにくいですが、右奥が琵琶湖です。

 

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8合目12:15着。社はぺしゃんこでした。

ここで休憩する人が多かったです。それも若者のパーティ。北アや鈴鹿でも最近は若者の登山者が多いです。幼児連れの若い家族も目につきます。

2295577 『かっとび伊吹』に参加する人が大勢練習していたので賑やかな登山道でした。

 

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標高差1157mを4時間かかって登り切りました。実は頂上まで登る自信なかったのですが、やればできるものですね。『いつか着く』を改めて感じました。

久しぶりの山頂、1時間ばかり散策し山野草を堪能しました。

 

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                  イブキジャコウソウ

 

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                      クガイソウ

 

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                     ウツボグサ

 

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                     シュロソウ

 

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                    ギボウシ

 

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                       アザミ

 

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                   キバナノカワラマツバ              

 

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                     シモツケ(まだ開花前)

 

私が知る伊吹山頂のお花畑には少し早かったのですが満足しました。お盆ぐらいになると素晴らしいはずです。

 

AM2:00下山開始。

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メタカラコウが斜面を黄色く染めています。これを見られただけでも来た甲斐がある。

このジグザグな登山道を快適に駆け降りていきました。

 

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私の大好きなカワラナデシコ

 

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1合目に戻って来ました。クタクタになった足に、このザラザラな斜面は堪えます。ここまで調子に乗って降ってきたので、めずらしく股関節がヤバイゾという感じでした。

 

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4時間かけて登ったのを
 下山は多少過酷なペースを試したので2時間でゴール。今の自分の限界を知ることができました。クタクタでしたが無事下山できた安堵感と、やり遂げた爽快さは心地よいものでした。

 

標高3000m縦走では、疲労からの怪我や動けなくなって低体温症が多いと聞きます。山中で自分の技量不足を思い知ってもどうにもなりません。年々衰える体力に見合ったコース選びをしなければならないのに、ついつい・・・が昨今の遭難事故の実態のようです。

このぐらいは歩けるとわかった伊吹登山でした。(翌日から3日間筋肉痛でしたが)

さて夏山、今回を参考に歩きます。

 

 

湖国バス JR


 

 

お江戸へ⑦ 浅草

皇居参観後、竹橋駅から東京メトロに乗って浅草へ

    
東京メトロは、名古屋で普及しているmanacaというICカードが使えるのでとっても便利。

 

 
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浅草に着くと雨は上がっていた。
 
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雷門と書かれた大きな提灯の下は、こんなふうに立派な龍の彫り物があしらわれていた。
 
 
仲見世通りの土産屋をひやかしながらふらふらと歩く。

 
 

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昼飯にと入ったお店で天丼を頼んだ。蓋からはみ出る天ぷらは見るからに味が濃そうで、食べる前から私の脳が胸焼けという指令を出す。大失敗。考えてみれば朝はマックで、昼に天丼とは、ワタシ的には無理があった。

 

口の周りをギラギラにさせ、仲見世通りに戻ると・・・・

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スカイツリーが目に飛び込んできた。浅草とスカイツリーは相乗効果抜群。

 

 

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手に朝顔の鉢を持つ人が多かった。朝顔市というのがあるのだろうか?見回したけれど、それらしいお店はなかった。 

 

 

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ようやく浅草寺にたどりついた。初浅草寺にオノボリサンはワクワク。

テレビでよく見るこの浅草寺名物的な光景・・・・

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線香の煙を頭から全身に浴びている人がいっぱいです。これって
どんな効果があるのかなぁ~? いちおう敬意を表して儀式的に私も真似る。でもねぇ~四国遍路88ヶ所のお寺で、線香の煙を身体にかけるという話は一度も聞いたことはない。なぜだろう?

 

浅草寺にも五重塔があること知らなかった。立派です。

 

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ようやくお参りするところに到達。階段を上がって参拝。

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本尊は観世音菩薩とある。
「二男夫婦の懐妊報告と安産祈願」をお願いし、「南無観世音菩薩・なむかんぜおんぼさつ・ナムカンゼオンボサツ」と3回唱えた。

 

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浅草寺を出るとまた雨が降り出した。午前中の疲れがどっと出てきたのを感じる。

 

花やしきを通り過ぎ、浅草ロックというところに出る。どう見てもストリップショーのよう。夫婦でストリップショー観るのも何だから、寄席でもと思ったら、夜の部16時40分~21時まで2800円である。もう少し気軽に見られるといいのになぁ・・・。ストリップも寄席も見送り、とりあえず喫茶店に入る。

 

ドタッと椅子に腰掛け、注文するな否やコーヒーが出てきた。あまりの早さにびっくりしながらヒトクチ飲むと微妙にぬるい。このがっかりなぬるさが疲れを増長させることとなる。文句言うのもメンドクサイほど眠くて、ヒトクチ飲んだだけで目を閉じていた。夫も。


 

喫茶店を出てもまだ雨。下町特有の骨董品や昭和に流行った商品を並べたお店を夫は面白がるので、ブラブラと浅草通りまで歩いた。

 

帰りの新幹線21:00までお江戸を目一杯散策するつもりだったけれど、雨で散策はもうどうでも良くなっていた。東京駅に出て、早い時間の切符に変えてもらうこともできただろうけど、それすらメンドーだった。

 

そういう時のためにと考えておいたエスケープルートに変更[E:flair]

田原町駅から東京メトロ銀座線で三越前に出て、『コレド室町2』という映画館に入る。『超高速!参勤交代』も観たかったけれど、昼寝[E:sleepy]で時間をつぶすわけだから、始まる時間が早い『ノア 約束の船』を選んだ。 

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しかし、この映画、意外と面白く居眠りもせず最後まで観てしまった。

Cimg0769 OEDOでEIGAでした。

 

三越前からメトロに乗り、大手町で乗り換え東京駅に出る。manacaは便利でした。21:00の新幹線に乗って名古屋に無事帰宅しました。

息子にも会えたし、楽しいお江戸見学でした。いやフルムーンでした。

                                         おしまい

 

 

 

 

 

 
 

お江戸へ⑥ 皇居 

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皇居にはたくさん門があるけれど、参観者や勤労奉仕の人は桔梗門を使うらしい。業者の車もチェックを受けては桔梗門を使っていた。これはどうも皇居に関係ない人の勝手口的な門のようです。
 
 
雨のなか待たされた我々もチェックを受けてから、4人づつ整列して土橋を渡り桔梗門へと進む。何だか管理されてる感じがしないでもないが、皇居内に入ることは誇りだと思う輩の行進はまじめそのものだった。日本国の象徴と習った天皇が住む敷地内、そして歴史で習った江戸城(跡地)、という異空間へと入っていく。

 

 

 
Cimg0717 上のパンフレットの①窓明館で参観においての注意点を聞く。そしてビデオで今日見学するところの予習。

その後、売店のお土産の宣伝となる。ここでしか買えない菊のご紋入りというセールストークに、参観者は我も我もと買いあさる。小さな売店はたちまち大繁盛。宮内庁の商売上手を感じた。
 
 
Cimg0052 もちろん私もこの商法にまんまと乗り、菊のご紋が入ったカステラを2箱と菊を型どった干菓子を購入。包装紙には宮内庁内売店と印刷されている。宮内庁御用達とかいうキャッチコピーに惹かれるのは日本人の証かな。

このカステラの製造者は鹿児島県霧島市だった。江戸城の無血開城に尽くした篤姫の出身地と因果関係があるのかな?だって予習ビデオや参観途中でも、丸に十の薩摩・島津藩という言葉を耳にタコが出来るくらい何度も聞かされたから、そう結びつけてしまう。思い違いだったらごめんなさいです。

皇居参観は、窓明館で労力とお金を使ってからようやく開始となった。道の脇を4人ずつ整列して歩くようにと言われたが、傘をさしているのですぐにぐちゃぐちゃになる。

 

Cimg0718 やたら説明を受けた「丸に十」の島津藩の家紋。 

 


 

Cimg0722 富士見櫓は江戸城最古で加藤清正の築城という説明だった。そのときお馬が通り護衛官が道を開けるようにとアナウンスが。何だが時代錯誤に陥る。

 


 

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坂を登って行くと、テレビニュースでお馴染みの「宮内庁庁舎」。これがそうなのかとオノボリサンは眺める。

 

さらに行くと、これまたテレビでおなじみの建物
Cimg0727 新年一般参賀などで、天皇陛下がお出ましになられる長和殿。
 天皇陛下が立たれる長和殿と国民が旗をふる東庭は意外と近いことに驚く。

 

 

さらに進むと・・・・・

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正面鉄橋から見る「正面石橋のめがね橋」。鉄橋と石橋を合わせて通称「二重橋」と呼ばれるらしい。今度皇居に訪れるときは、まず正面から二重橋を見るという計画を立てます。

東京だよおっかさんに出てくる「♪ここがここが二重橋、♪記念の写真をとりましょうね♪」は向こうから見るここのことを歌っているようです。その当時は皇居内に入れなかったのでしょうか。

鉄橋から初めてめがね橋を見る私のようなパターンでは、島倉千代子もあの世から笑っていそう。余談ですが、私が4~5歳のころ、島倉千代子と同じ宿に泊り、りんごをもらい頭をなでてもらったそうです。全然覚えていませんが、そのときのこと親からよく聞かされました。

 

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その正面鉄橋から見る伏見櫓。下記の理由により解体修理中。それにしても東日本大震災にはこういう被害もあったのですね。おっかさんをつれてくるならば来春以降ということですね。

 
2014.1.27 20:53
 

仮設足場で囲まれた皇居・伏見櫓(宮内庁提供)

 

 

 宮内庁は27日、東日本大震災で損傷した皇居の伏見櫓(やぐら)の改修工事を行うと発表した。2月中旬から約1年かけ、瓦を全面的にふき替えるほ
か、外壁漆喰(しっくい)を塗り替える。江戸城の面影を残す伏見櫓は、手前に見える「二重橋」とともに記念撮影の名所となっているが、工事用の仮設足場が
組まれるため、今年12月まで姿が見られなくなる。

 宮内庁によると、震災によって、伏見櫓は瓦がずれたり、壁に亀裂が入るなどした。震災後に応急復旧したが、将来的に雨水浸入などの懸念があるため、本格改修する。総工費は約9700万円。

 また、皇居・東御苑にある「大手門渡(おおてもんわたり)櫓」も、2月から来年9月まで改修工事を行う。

 伏見櫓は1628(寛永5)年、京都・伏見城から移築されたと伝えられる。大正12年の関東大震災で損壊、解体修理されている。

 

 

 

正面鉄橋からUターンして宮殿にもどる。

 

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これは宮殿北車寄で、国内の賓客が宮殿に参入される際の玄関。オバマもここから入ったそうです。

 

 

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このへんで雨が上がり護衛官は雨具を脱いだ。静かな山下通りを降っていく。この左手が天皇陛下がお住まいになる吹上御苑。以前、テレビで吹上御苑内を見たけれど、それはそれは植生が豊かだった。そんな静かな森がこの左手にあるのだと思うとうらやましく、許されるならば立ち入りたい心境だった。

 


 

Cimg0744 雨が上がって喜んだのもつかの間、すぐに傘のお世話になる。雨に始まり雨に終わる1時間15分の参観だった。 

 

 

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どれだけ知識がついたかわかりませんが、
百聞は一見にしかずで満足顔のオノボリ1号と2号。

 

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雨でも走る皇居ランナー 

             皇居のランニング ルール作りへ  

ランナー専用道路ではないですよ、という警告にいろいろ問題があるのだなと思う。

 

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皇居参観は運良く出来たけれど、今日は皇居東御苑はお休み。また出直すこととなる。次回は桜の頃来て、皇居ランナーのごとく散策するつもり。 

 

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名残惜しくお堀沿いを竹橋駅まで歩き、東京メトロに乗って次の目的地へ。

                                     しつこくつづく

 

 

 

お江戸へ⑤ 2日目 

「やっぱり雨か!」窓の外を眺める夫の言葉で目覚る。

8:15ホテルをチェックアウト。初めての銀座はたった9時間余の滞在だった。
銀座と言っても1丁目なので駅まで徒歩圏内。手荷物に傘といういでたちで2日目スタート。

ホテルの朝食は一人2500円もするので、駅のマクドナルドにした。今ではマックに入ることもないので、この倹約まんざらでもない。・・・というのはケチのイイワケでしかない。

今日の予定は、10時から皇居参観。コーキョですよコーキョ!とオノボリサンはちょっと緊張というか興奮気味。
こういう参観というものがあることも知らず皇居のHPを見ていて、
残り4名という数字に即申し込んだ次第。これで胸をはって日本人と言えそうな気がする、というのはちょっと大袈裟かな?
 
 
コインロッカーに手荷物を預け、
東京駅構内を抜けて皇居側に出る。

 
 
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マンホールの蓋が私の足を止めた。
桜でしょうか?(東京都の花・ソメイヨシノと東京都の木・イチョウ、そして周囲を波形に縁取っているのはユリカモメだそうです)

雨に洗われ濃くて綺麗。真ん中の色付きの数字(08 71 5H 05)も気になり撮影。家に帰ってから調べてみたら・・・なるほど~。蓋の番号で都は管理しやすく、また見る人に情報提供しているのですね。私が住む名古屋では見たことがないマンホールの蓋の番号に、さすが日本の首都・・・と感心する。たかがマンホールの蓋、されど・・・・です。本当に楽しめる。

 


 

Cimg0712 徳川家の居城だった江戸城は、明治維新後、皇居になっているから興味深い。

 

 


Cimg0714この桔梗門前に9時50分までに集合。なのに着いたのは9:30。
雨のなか、先着30名ほどの団体の後ろに並んでじっと待った。

 

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