天生峠から籾糠山へ(岐阜県)その1

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籾糠山(もみぬかやま)頂上から遠く西に、剱岳~薬師岳~槍~西穂の『日本の屋根(北アルプス)』がほぼ横一列にはっきりと見えました。

 

あのルートは遭難が後を絶たず、私が無事歩き通せたのは幸運だったほかにないと最近思うのです。


山に入るには、体力や技術や装備以上に謙虚な気持ちが必須です。確率は低いですが、万全体制でもときに自然は命を奪うことがあります。山に限ったことではありませんが、自分ではどうしようもない運というものがこの世にはあるのでしょう。畏敬の念を持って日本の屋根を眺めたのでした。

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上の写真のゴール(左端)から見た日本の屋根は赤線(右端)です。

 


 

今回の山行は岐阜県北部に位置する籾糠山です。

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名古屋から東海北陸道を北に上がり、白川ICで降り、360号線を東に走ると天生峠に着きます。そこからは歩いて籾糠山に入っていきます。自宅をAM4:00に[E:car][E:dash]出て、天生峠までは2時間半強でした。

 

            冬季通行止め(国道360号天生峠について)

飛騨市河合町天生~白川村間の国道360号(通称:天生峠(あもうとうげ))において、平成24年11月14日より冬季通行止めが実施されています。

 

上記のように、天生峠は一年の半分近くが雪に閉ざされます。今回は6/7の通行止め解除を待ってすぐ出かけました。その時のお花が一番いいと言われているからです。

 

今回はこの1月に食道癌で亡くなったE氏の追悼登山。メンバーは、E氏の奥さんと我々夫婦の3人。山野草が大好きなE氏だったので、雪解けを待って籾糠山を選んだことは彼も喜んでくれたと思いますし、我々も楽しめるものでした。 

 

Map

標高1290mの駐車場に車を停め、7:00天生湿原に入ります。いきなりサンカヨウが咲き乱れ、我々を迎えてくれました。

 

E氏の奥さん(Kちゃん)は半年ぶりの山行なので不安といっていましたが、そこは昔取った杵柄。嬉しくてというのか、ザックに忍ばせているE氏の備品に押されてというのか、軽々上がって行きました。

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ミツバオウレンが見事に咲き乱れ、その清楚さが我々の心を癒してくれます。

 

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ヒメイチゲもひっそり咲いています。

 

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天生湿原(標高1400)まで来ると水芭蕉が咲いていました。

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ショウジョウバカマの群生も見事です。まさにここは雪がようやく溶け、春になったばかりでした。

 

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E氏の備品とともに歩くKちゃんの後ろ姿を見ながら、彼が生きていたらこの景色を誰よりも喜んだだろうにと思いました。

 

 

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ツバメオモトの美しさに何度も足が止まります。ユリ科。

 


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サンカヨウ。秋にはブルーベリーのような色の実をたくさん(花の数だけ)つけます。 

 

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サンカヨウが咲き乱れる道を縫うようにカラ谷登山道を進みました。

 

 

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ニリンソウ。普通は左のように白花だけど、緑のニリンソウを発見。何らかの理由で変化したのでしょう。四つ葉のクローバーのように見つけると幸せになれるそうです。

 

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エンレイソウ。ツバメオモトと同じくユリ科。
おしべ6、めしべ1までしっかりわかるのは初めてだったのでよく観察しました。これも秋に黒っぽい実がひとつなります。

 

Cimg3101 ザゼンソウ。水芭蕉と同じくサトイモ科。僧侶が坐禅をする姿に似ているということから名付けられたそうです。這いつくばって撮影しました。

 

 

Cimg3103 8:40カツラ門。足元にはニリンソウが群生してました。このカツラが紅葉したら見事だと思います。秋にも来たくなりました。真ん中の道は根の保護のため今では通行禁止となっていました。

ここまで来ると、ところどころに雪が残りアイゼンまでは必要ないですが気をつけて歩きました。

続きは次回とします。

 
 

2013御在所岳本谷

夏の山行ツアーに参加申し込みしたら、三点確保講習が義務付けられていのでそれに参加しました。

 

講習場所は三重県鈴鹿の御在所岳の本谷コース。私はここを上がるのは3回目、前回2009年2月なので4年ぶりの本谷となりました  

 
ヘルメット、ハーネス装備で9:40登山口からバリエーションコースの谷をつめます。

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ずっとこんな大きな岩がゴロゴロあるところを登っていきます。

 

Cimg2814今回は
3点確保やザイル確保の練習なので、あえて登りにくい岩を登って練習します。そんな我々を見た他の登山者、なんであんな登りにくいところを、それもザイル使ってるんだ? と思われたことでしょう。ちょっとはずかしかったです。ルートハンティングしながら楽しそうに谷を詰める登山者の背中を私はうらやましく見送りました 


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先に登る人
を下で待ちながら見て勉強するのです

 

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とにかく本谷は楽しいコースで、北アルプスの岩場の練習にはいい場所です
 

 


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あらゆるところでザイル確保があり、いたれりつくせり山行
 

 

Cimg2821 乗り越せないような大きな岩は、ザックを下ろしてくぐります。これは何度やっても楽しい。

 


 

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これはスゲの仲間だと思いますが、咲きはじめたばかりの穂や葉、夏見るボーボーになったそれとは大違いで初々さがあります。

 


 

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ロープウェイ直下をひたすら上がります。この辺りは、ちょうどアカヤシオが見頃で、立ち止まっては仰ぎ見、また四つん這いになって標高を稼ぐの繰り返し。
 

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ちょうどの日の朝刊一面記事は御在所岳のアカヤシオでした。

 


 

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頂上直下の大黒岩から景色を眺めるメンバー(ガイドさんのホームページから拝借)
 

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アカヤシオを初めて見た人は、その美しさに感激していました。

頂上は踏まず、一の谷新道を降って講習が終わりました。車に戻ったら雨が本降りになり、我々はギリギリセーフ。楽しい山行でした。

 


これで、北アルプスの山行に参加する権利をゲットしたわけです。ツアーは窮屈ですが、危険度が高いルートは確保があるツアーが安心です。今度はおりこうさんについていくつもりです。

 

 

2013御在所岳(三重県)

帰省した息子を誘って御在所岳に行って来ました。

9:15鈴鹿スカイラインに路上駐車[E:car]して、9:30中道入山。

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30分ほど登るとロープウェイ下を
通過

Cimg27561 衣服調整でフリースを脱ぐ

 

 

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登り始めて1時間おばに着。 左のほうに小さく写っている人間と比較してどれほど大きい岩か想像して下さい。

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今にも倒れそうな岩に見えるけれど大丈夫。(絶対に倒れないという保証はありませんが)私は何度もくぐりました。

 

 

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大キレットで何度目かの休憩。ここの突風はすごかった
 

ちなみに紅葉の時期は↓こんな感じ。

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Cimg2766休憩後、スリル満点の大キレットを降る。

Cimg2767 今降った大キレットを振り返る。

 

 

 

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また次のキレット通過。鎖をつかんで慎重に。

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キレット通過後振り向くとこんな感じです。紅葉時はここで大渋滞とな
ります。

 

 

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キレット通過したら頂上は間近。

 

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途中で高度計を拾った。落とした人はさぞかし残念がっているでしょうが頂いときました。(使いやすそうな高度計だけれど、登山中に携帯するのは不向きそう。だから落としたのでしょう)

 

 

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登山開始2時間半で頂上エリアの富士見台に到着。
ここまでの
コースタイムは時間50分。初心者の息子休憩入れて2時間半ならまずまずかな?(リードが上手かったと自画自賛?)

おばれ岩で一緒になった70歳前後と思しきおばちゃん3人組も続いて到着。我々平均年齢51歳のペースと推定70歳前後のおばちゃんたちのそれは同じくらいだった。どちらも楽しい登山だったことは言うまでもない。

 

ロープウェイで上がった家族連れ観光客の視線を感じながら、湯を沸かしカップラーメンでお腹を満たす。

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 恒例のお昼寝。残念ながら眠りに落ちることはできなかった。

 

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さて、ここから問題発生。息子はロープウェイで降りると言い出す。
じぇじぇ!
(朝の連ドラふうに)

仕方なく付き合うことに。不覚にも人生初のロープウェイ下山となる。
 
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ロープウェイ直下の本谷コースを上がってくる登山客
をうらやましく見つめ 近々ここを上がるのでよく観察した。
 

 


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ロープウェイから見
大キレット何度も通過した岩場だけれど、このように見られたのは初めてだったので、そのカッコよさにホレボレした
 

 
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ロープウェイ
で降りてから車まで標高200(40分)ほど登り返した。
 
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裏道登山口に戻ったのが2:30。
なんだ今回は消化不良の登山った。と、このときそう感じたけれど、本当は、文句も言わず付き合ってくれた息子に感謝すべきことだったと、ここまで書いてそう気付いた 。ありがとうね。
 

2012御在所岳中道(秋)
2011御在所岳 〃
秋)
2009御在所岳  秋)
2006御在所岳 〃 (冬)

 
 

2013吉野の桜 その4

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女人結界の碑があった青根ヶ峰から降っていくと、西行庵のあたりは 春霞がかかった絵巻物ようで美しいものでした。
 
一気に降りてしまうのはもったいないここから眺めるのも一興と腰を下ろして心ゆくまで眺めました
 
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その私の頭上にも大きな桜があって、寝転がって
見ていたら、ぽかぽかおひさまの 眠くなれ~眠くなれ~」の催眠術にかかり アレ~というまに西行ワールドに落ちていきました[E:sleepy][E:sleepy] その落ちて行く時のエクスタシーウィキペディア:魂がみずからの肉体の外に出て宙をさまよう←その通り快感そのもの  この20分間の西行ワールドをさまようオプショナルツアー(と、大げさにも名づけました)はおひさまの粋な計らいでスペシャルでした。ありがとサン[E:sun] です。

 

 
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その絵巻物の中に降りて行くと観光客
いっぱいでした。6年前の案内板が新しくなってました。

西行がここに3年もいたのは、いろいろ説はありますが、世俗の煩わしさからの逃避だと私はひそかに思っています。そして気づけば吉野の美しさを知ってしまったのだと思います。

 

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西行庵となっていますが、ここにいつもいたとは思われません。ここをベースキャンプに歌を詠むためあちこち出かけたに違いないと思います。ういう僧侶らしからぬ西行の生き方が私は好きです。

 

願わくば花のしたにて春死なん そのきさらずの望月の頃

この歌はいつどこで読まれたのかは知りませんが、今日のこの奥千本のような花のしたで死にたいと思うのは私も同じです。が、病院のベッドの上なのでしょうね死んでいくのは。西行はこれを見事にやり遂げたと聞きますがその辺は詳しく知りません

ということで、前回とまた違った趣の奥千本でした。

 


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金峰神社に戻ると、観光客であふれていました。人混みを避けて降っていきます。

水分神社の参拝は観光客の長い列だったので、入口に置かれた西行の像にご挨拶して神社はスルー。

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そして花矢倉展望台につくと、朝あった洗濯物はまだ干されており、それが何とも生活感があっていいなぁと思いました。

 

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中千本に降る道の側溝の散り桜。これも吉野の桜です。

 

また人混みを避ける道を見つけ(こういうのを見つけるのは得意)山の中に逃げ込みました。

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するとなんとも言えないグラデーションの桜に、しばし没入。

 

Cimg2737 ニリンソウ咲いてました。

静かな道をどんどん降っていくと、わらびを摘む人がいたので私もと目を皿にして歩きましたがなかなかみつかりません。夫は・・・と探すとはるか山の上へと攻め入ってました。これはわらび大好物の私のためでしょう、きっと。

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こんなふうにわらびって伸びてくるのですね。こういうのはいっぱいありました。

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で、
わからずで摘んだわらびはこれです。重曹でアク抜きして食べたんですが、硬くて硬くて、食べられたものでありませんでした。色はいいんですけどね。大失敗でした。

 

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っぱが大きいのでスミレサイシンでしょうか。一株だけ見ました。タチツボスミレが多かったです。

 

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ミツバツツジの素敵な道で、吉野の再発見でした。

[E:memo]この桜の中を上がって行く登山道を見つけた。
 桜の中を通って奥千本まで行けそうだ。

 今回は無理だが、次回はこの道を行こうと思った。
                   その1で書いた
6年前のブログ抜粋

私の予想通りとてもいい登山道でした。しかし奥千本までの登山道はありませんでした。これだけは残念です。

 

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 PM2:30駐車場に戻ったら、まだこれから上がってくる車やバスの渋滞でした。この時間から吉野のどこを見るのでしょうか。吉野のよさを見てもらえないどかしさを感じたものでした。

 

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PM7:00無事我家に到着。奈良といえば柿の葉寿司。帰り道にあった店で仕入れ夕飯にしました。

 

夫の[E:car][E:dash]お陰で今回も目一杯楽しみました。おしまい。

 

 

2013吉野の桜 その3

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駐車場から青のルートで金峰神社に到着。
「2度も呼んでいただきありがとうございました。今から奥千本に入ります」と私流の参拝をしました。
 
 
 
金峰神社から左回りで進むつもりでしたが前回と同じではつまらないです。
急遽時計回りに変更し前回見損ねた『義経隠れ塔』

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それがこの『義経隠れ塔』です。
 
[E:book]義経と弁慶が追っ手から逃れるために隠れた事で有名です 
 文治元年(1185)11月、源義経が隠れ、追っ手から逃れるため屋根を蹴破って外へ出た為
 「義経の隠れ塔、蹴抜けの塔」とも云われます。 桧茅葺き宝形造りの簡素なお堂です。

 ここは大峯修行場の一つです
 この塔に入って扉を閉じると中は真っ暗になります
 『吉野なる 深山の奥のかくれ塔 本来空のすみかなりけり』と唱えながら塔内をめぐります

 

予約をすればお堂の中に入ることができるようです。簡素なお堂でした。
 
 
『義経隠れ塔』から車道に降りて青根ヶ峰を巻くように歩きます。今日は交通規制日でここまで車は入ってこれません。 観光客は金峰神社から左回りに流れて行くので、こちらは誰もいなくて静かでした。ウグイスの鳴声を聞きながら流れに逆らって よかったと思いました。そのかわり道を尋ねる人がいないので自分の勘だけが頼りです。逆打ち(一般の逆ルート)の難しさです。何度かそれらしき取り付きを不安ながらやりすごし、ヘアピンカーブを進んで行きました
 
ついに階段登り口に『青根ヶ峰↗』という標識を見つけました。 私のが正しかったとわかりホッとしました。 それはお遍路で道しるべ見つけたときの喜びに似てい道探し旅の醍醐味を味わったのでした。
 

 
       

その鉄階段を登っていくと、急な登山道になりました。正味5分ほどでしょうか、急を行くと青根ヶ峰(標高858)の展望がまったくない狭い頂上に着きました。 先客の奥千本から来た団体ツアーが占領していたので、少し降りたところで立ち休憩しました。
 
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金峰神社から車道を
通って青根ヶ峰頂上まで30分でした。『⇐山上ヶ岳』という道標には心惹かれました。あぁ~大峯奥駈の道、かじってもいないだけに憧れます。

 


団体ツアーガイドが何やら説明しだしたので、我々は下山しました。その途中数名とすれ違いました。

Cimg2698 ↗の左側の道を降りて是女人結界』の石碑があるところに出ました。
その昔、静御前
と今生の別れとなった 女人結界ですたとえ結界を破って進んだとしても、女の足では追手に追いつかれてしまいます。義経追討の有名です  

 

次は奥千本の西行庵です。 


 

2013吉野の桜 その2

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車を駐車場において、如意輪寺バス停から山道に入っていきます。6:31
 
誰もいない静かな道をしばらく登っていくと
分岐に出ました。『稚児地蔵』の方にたいので勘を頼りに左の道をとりま。途中で踏み跡が薄くなりダメなら戻ればいいさ。私流で道なき道をよじ登ると運よく  『稚児地蔵』に出られました。

 

それなりに整備された道を 登って行くと・・・・
 
  
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また分岐に出ました。近畿自然歩道の道標が左に降っていくと『吉野宮滝万葉のみち』指し示しています。万葉の道だなんて吉野にはまりそうな素敵な名前です。 しかし奥駈の道は一部女人結界があるので女である私は踏破はできません。なのではまるにも限界があるのです吉野は。 

この分岐には日拝地蔵が祀っりました。祠雨風から守る屋根が付けられ大事に守られていることがわかります。

 

                               
上千本・水分神社という道標に沿って標高を稼いで行くと・・・・

 

Cimg2686伐採した見晴らしがよいところに出て、ようやく吉野の桜を目にしましたここまで如意輪寺から30分でした。高い山の影になっていて薄ら寒いです。中千本は満開を過ぎてましたがそれでも充分見るに堪えるものでした。

 


 

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花矢倉から蔵王堂の眺めは、2度目なのでさほどの感激はありませんでしたが、やはりよい眺めです。 

 

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展望台の茶店で吉野名産のくず湯をいただきました。生姜がきいていたので後から 身体がぽかぽかでした。


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7:30水分神社(みくまり)はまだ閉ざされており、スルーして高城山展望台に向かいました

 


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そして奥千本の入口である金峯神社に到着したのは8:19。
木が伐採されており、6年前と雰囲気が違った感じ
がしました。

この鳥居をくぐって急坂を10分ばかり登ると金峰神社です。その先の奥千本は次回にします。

 


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駐車料金を払ったらもらえた地図にここまでのルートを青で線をひきました

 

 

 

   

 

2013吉野の桜 その1

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2007/4/14に吉野を訪ねたブログに、こう書いてあります。

[E:memo]この桜の中を上がって行く登山道を見つけた。
 桜の中を通って奥千本まで行けそうだ。

 今回は無理だが、次回はこの道を行こうと思った。

 

ずっと、この道のことを思い続け6年間。やっと 吉野再訪となりました。

 

コーヒーをポットに詰めてAM3:30自宅を出発[E:car][E:dash] (前回は近鉄電車[E:train]でした)

 

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名古屋高速→東名阪の亀山→名阪国道を降りてからは地道をぐるぐる。
そんなとき車が変??(後ろから押されたような感じ:
運転手の夫の弁)同時に、いつもと違う携帯着信音が鳴ったのがAM5:33

[E:mail]緊急地震速報
播磨灘で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)

エリアメールと揺れが同時だったので何もできませんでした。間があったとしても何ができたでしょうか。震源地に向かっていることは不安でしたが、こころは吉野!だったので脳天気にもすぐに忘れてしまいました。

 

 

吉野川を渡って、近鉄吉野駅の横を通って如意輪寺前の駐車場に着いたのはAM6:10(自宅から2時間40分) 意外と早く着きました。

 

Cimg2747 桜の時期だけ有料になる駐車場のアルバイトと思しきおばさんが息を切らして走ってきました。「はい1500円です」といって駐車代金を請求されました。(この領収書は帰りに撮影したのですが、その時の駐車場の混雑ぶりは凄まじいものでした。)

 

続きは次回書きます。

                                   つづく

 

2013カタクリ(愛知県犬山市・鳩吹山)

今年初の山となった鳩吹山の記録です。
鳩吹山は愛知県犬山市と岐阜県可児市にまたがっており、今回は可児市側から夫と入山しました。

 

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  このマンホールの蓋の花は何でしょう?調べると可児市の花はサツキとバラとなっていたので、これはサツキですね、どう見ても。
 
 
この時期
鳩吹山の目的はカタクリです。

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斜面を這い上がるカタクリの群落です。圧巻です。

 
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足を踏み入れないようにロープが張られています。 ロープから頭と手を乗り出して写真撮影。地面に這いつくばらないとカタクリの表情はみられません。
 

 
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今年1月に亡くなった友達
と来て以来の桜に、偲ぶ思いです。
(↑
このブログの最後に「点滴が外れたら、鳩吹山でも各務ヶ原でも案内する約束しました」とあります。それはもう叶わないものになってしまいました)

 

この氷場から鳩吹山に上がります。山に入るのは 4ヶ月ぶりなのでわくわくです。

 

20分ほど上がると

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木曽川を上から眺められるところに出ます
。まだ20分しか歩いていないのに、ここで景色を眺めながら一服しました。

稜線に上がってから西へ進路をとりました。たった標高300mしかない山ですが稜線歩きは登山の醍醐味です。

 

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左)葉が1枚しかないスミレ。たった1枚の葉っぱで光合成しているのは健気です。

右)チャートとよばれる岩石鳩吹山には多く見られます。縦だったり横だったり隆起したチャートの上を歩きます。

 

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左)ヒカゲツツジ 日陰というのに日当たりの良いところで咲いてました。キバナシャクナゲのようですね。

右)ミツバツツジが盛んに咲いていました。この時季ならではです。

 

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第5展望台からの眺めです。この日は風もなくここでのんびりしました。対岸には採石場三菱パジェロ工場が見えます。

 

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ショウジョウバカマの群生地で花を愛でました。ここに下降するとき満開の花をつけたコブシの大木を下に3本見つけました。降りてみるとそこへは進入禁止になっていま残念に思いましたが樹林帯の中からは全容は見ることは不可能だと思います。
 

 

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新しい案内板が設置してありました。今回気づいたことですが、この道は行けませんという案内板が多かったです。今回歩いた道は緑のコースです。

 

 

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アップダウンを繰り返し大天神休憩舎についたのは3時回った頃休憩舎の脇に桜が綺麗に咲いていました。

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左)ヒサカキの花。葉の裏に綺麗に咲いていました。

右)ツツジ科の木でしょうか。新芽の色が綺麗です。今の時期ならではの色です。

 

 

この先、小天神まで行き、カタクリ群生地に降りました。

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途中にもヒカゲツツジがたくさん花を咲かせていました。ここは本当に日陰です。

 

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来年までもう見られない景色ですから、もう一度カタクリの群生地へ。

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一生懸命咲くカタクリたち
でした。

 

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帰り道、いつも目にしていた材木市場です。この間テレビで岐阜ひのき』を紹介したのはここだったので撮影してみました。ひのきは木曽が有名ですが岐阜ひのきというものがあるのですね。

 

夫の提案で去年もこの時期に行った曼荼羅寺寄りました。 

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しかし道が混んでいたので到着したのは5:40と遅くなりました。
後醍醐天皇御創建地とあります。由緒あるお寺なんですね。藤が有名なお寺です。

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朝は希望に起き / 昼は努力に活き / 夜は感謝に眠る

こういう毎日を過ごしたいものです。

 

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塔頭のひとつのモクレンは今年も綺麗に咲いていました。その前にある丸く刈られたサツキのようなはコデマリです。コデマリはだいたいぼうぼうに伸ばしっぱなしですが、ここのは丸く刈られ面白いなと思います。

 

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境内はもう誰もおらず10分ほどで退散しました。

 

 

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この日の夕飯は天ぷらを食べて来ました。他に山菜と生姜の天ぷらを頼みましたが、この時期のものはどれも美味しかったです。

楽しい一日でした。

 

御在所岳(三重県)

H24年11月3日に三重県の御在所岳に行って来ました。ルートは中道。相棒は夫です。  

 

 

死語になりかけている『中高年の登山』に変わり、今や御在所岳でも『山ガール・山ボーイ』がいっぱいでした。

 

山ガ「キャ~どこに足をかけたらいいのぉ~?」
山ボ「大丈夫だよ、ここにかけて・・・・」

 

山ボーイは頼られ、まんざらでもない様子。ふと今夏、北アルプス明神~徳沢~横尾単調な道でのガール・山ボーイの会話を思い出しました。

ガ-ルの「ねぇねぇ~面白い話してぇ~」に、山ボーイはまわりの視線を感じて恥ずかしそうでしたが、これまた嬉しそう。微笑ましく眺めたものです。

 

 

 

話がそれましたが御在所岳の紅葉は、天気が予報より悪くなりイマイチでちょっと物足らない感じでした。

 

 

 

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風もあり寒かったので湯を沸かしてカップラーメンを食べました。
花より団子です。暖かいものは山ではご馳走です 

 

 

 

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これで日が当たれば綺麗なのにとちょっと残念に思いました。

 

 

 

それにしてもこの日の御在所は、登り降り交差時に行列ができるほど混んでいました。山ガールたちはおしとやかに下山優先するものだから余計です。頂上近くでは先頭がどうなっているかもわからずウントモスントモ進まない状態となってしまいました。我々は折り返し、エスケープルートで裏道に下山しました。

 

 

 

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もう1週間早く来るべきだったと思う色でした。しかし2009年は10月末でもダメだったこともありますから日にち選びは難しいです。

   

 

 

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2005年11月3日の紅葉が忘れられません。
毎日山に上がって見ているわけではないのでこれが最高とはいえません。

  

 

                

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                       ↗H23年11月3日の紅葉

2012紅葉 槍沢⑩ 上高地

平成24年10月9日(月)
いつもなら昨日のうちに上高地を出て帰宅している。しかし今回は
もう一泊して朝一番で帰るということにした。

 

上高地バスターミナル始発は7時。逆算すればAM3時半に横尾を発てばよい。ということで携帯電話のタイマーを3:30にセットして昨晩休んだ

 

[E:clock]タイマーのバイブレーションで目を覚まし、ベッド上段で寝ている夫を起こし、他の方の迷惑にならないようにそ~っと部屋を抜け出し玄関でのこと。

 

夫「今何時だか知ってる?」
私「えっ?」
夫「まだ12時半だぞ!」
私「アレ?ホントだ。
・・・・・・・」 


明け方の3時半に起きればいいのに、夜中の12時半に起きてしまったのである。そのまま出発していたらどうなっていたか・・・なお粗末さ

部屋に戻りそ~っと布団にもぐった 確かに携帯電話が振動して私を起こしたのに、アレは夢だったのだろうか?と考えながらまた眠った

 
 

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AM3:30 今度は本当に出発。山荘の玄関はまだ眠りの時間帯。
フラッシュ撮影したから電気がついているようだけど本当は真っ暗 。ヘッドライトの灯りで靴を履く。

 
 

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外に出ると満天の星でオリオン座はすぐに見つけられた。
寒くはない。
ヘッドライトつけて夫について歩く。徳沢からと思しき登山者7~8人とすれ違う。


 
 

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予定通り5:30明神に着く。薄明かりの中
コーヒーを沸かして朝食とする。
小梨平からと思しき登山者がチラホラやってくる。


 
 

Cimg2191 明神を発つ頃にはすっかり明るくなり、今まで体験したことがない時間帯の上高地を味わう。

 

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6:38河童橋から穂高を眺める。
剱岳~焼岳までを線で結ぶ踏破は、あの赤マル(天狗岳・間ノ岳)を残している。行くなら年齢的に早く片付けたい
のだけれど 危険性が高いアソコを行くこと実は躊躇している。アソコに魅力がないワケがないのでビビリなだけの話 

この先、河童橋に立てばアソコに目が行くことは間違いない。機が熟す時が来たら登らせてもらうことにしよう 

 

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バスターミナルでカレーパン(350円)を仕入れ7時のバスを待ちながらぱくつく。とろ~り半熟卵が入ったそれは大変美味しく
また来るときにはまたコレ!という代物だった。
 

今回の山旅も実に楽しませてもらった。無事戻れたことはありがたいに尽きる


 

 

 
 

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7時の始発バスに乗って30分、車を停めた
沢渡上に着く。向かえは木漏れ日の湯という日帰り温泉。山から降りてきたときよく利用するが今日は素通り。

 

松本ICから高速道路に入り、帰宅したのはAM11:30だった。

長い長い山行記に最後までお付き合いくださってありがとうございました。
来年までは、鈴鹿でトレーニング山行となります。
またアップしますので、よろしかったらのぞいて下さい。

                                        おしまい