2013岳沢~西穂高岳 北アルプス稜線歩き、あがり! ②

平成25年8月19日(月)[E:sun]

 
4:45 朝食なしで岳沢小屋(標高2170)を出発。
 
Cimg0013 5:00 夜明け前の天狗岳はピンク色。
 
 
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5:57 天狗岳のてっぺんに朝日が当たりだす。

 

 

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ピンク・紫・白のお花畑は見頃を迎えていた。

Cimg0024 ガレガレの歩きにくい道を天狗のコルに向けて一歩一歩。 

 

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振り返ると、
日差しによって空気が暖められみるみる雲が湧く。自然の摂理っておもしろい。

 

 

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小屋から標高差680mを2時間40分、天狗のコル(H2850)に到着。楽しみにしていた笠ヶ岳は残念ながら雲に隠れていた。

 

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ここからが未踏ルートの始まりとなる。

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7:45 私を試すかのような垂直な壁から始まる。取り付きは足が届かず、腕が頼りで難儀した。

 

Cimg0038 手がかりを見つけながら慎重に登っていく。逆コースだと、ここはさぞ怖いと思う。

 

Cimg0372 [E:book]2011の天狗の頭から見た天狗岳はこんな感じだった。

 

 

Cimg0039やっとのことで、両足で立てるところに上がる。

 

 

Cimg0045 天狗岳頂上(H2909m)につくと笠ヶ岳は頭を出していた。 

 

Cimg0041 雲海に浮かぶ乗鞍岳と、その奥は御嶽山。天狗岳より

 

 Cimg0049天狗岳から見る次のピークはゴツゴツした間ノ岳(H2907)。威圧感があった。

 

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まだ行ってない霞沢岳。
徳本峠からもかなり遠いらしい。

 

 

 

Cimg0047 標高2850mの間天のコル(間ノ岳と天狗岳のあいだの一番低いところ)に向かって降る。

 

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これまた難儀な降りで、緊張した大キレットを思い出す。

 

Cimg0051 岩稜帯で健気に咲く『孤高のトウヤクリンドウ』
ナゼ、キミハ、ココデ、ウマレタノダロウネ
トザンシャヲ、ゲンキズケルタメ?
ココデ、セイヲウケタカラニハ ガンバレ!

 

 

やっとの思いで間天のコルに降りてから振り向くと・・・・・
 

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降りてきた斜面は実に険しい岩場だった。これが
逆層スラブというらしい。

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こんな感じで、少々ビビった。が一歩一歩慎重に降れば大丈夫。

 

 

間天のコルから見た逆層スラブは本当に圧倒されるものだった

 

                                      つづく

 

 


2013岳沢~西穂高岳 北アルプス稜線歩き、あがり! ①

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北アルプスにハマって十数年、歩いた稜線はどんどん延びました。

 

去年の秋、南岳~槍をつないだことで、ひそかに願っていた『北は剱岳~南は焼岳まで踏破』は麻雀でいうテンパイとなり、リーチ!をかけるまでになりました。

待ちである上の写真の青マーカー』を ツモ(自力)れば、あがり!ですが、そう簡単ではありません。  

 

さて、どうなりますやら?
  

 

 

 

平成25年8月18日(日)[E:sun]

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ガイド撮影

 
このあいだの西岳から中5日で、また北アルプスに来る機会を得たことは、ある意味幸せだった。
 

「山は逃げていかないけれど、機会を逃したら一生行けないかもしれない!」と、いつも念仏のように家族に聞かせては、擦り込んだ成果といえようか。

 
今回は、長年憧れていた『北アルプス稜線踏破』の途切れているところをつなぐためにツアー(7人)を利用した。

数日雨マークはなさそうだし、長年の夢を叶えるには上等な日だった。
煩わしいことはとりあえず忘れて、命の洗濯というか息抜きというか、私のシ・ア・ワ・セ!な世界へ入っていく。

 
 
 

11:00上高地に入ると、このあいだ、喜作新道で見たヘリコプターの謎が解ける捜索願の張り紙を見つけた。
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さらに・・・・・

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この2週間で、死亡5人と書かれている掲示板。
今から入る穂高稜線は難関コースだけに、これは気が引き締まるものだった。
 
 
 
 
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今回のコースは、上の緑のマーカー。
今日は河童橋を渡って、岳沢に入り岳沢小屋まで。
 
 
 
11:45 岳沢の樹林帯を入って行く。

Cimg0005 木の間から見える穂高稜線が少しずつ近づくのは嬉しい。4度目にしてようやくアソコを歩かせてもらえる喜びは大きかった。

 

 

 

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上高地から標高670mを上がった小屋見峠まで来ると岳沢小屋が見えるようになる。あと一息で小屋。

 

2:50 岳沢小屋(標高2170m)に着く。

 

 

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夕食後、明日歩く稜線を眺めては感慨にふける。

2年前の2011年 

 

そういえば、この岳沢小屋に来るルートで相当へたばった女性がいた。案の定、部屋割りの後「体調が悪いようなので、明日のルートは参加させられない」とガイドは皆の前で警告した。

簡単に諦められない女性は「今日は体調が悪いだけで、明日は大丈夫だ」と自信満々で引き下がらなかった。ゴネる言葉は、山をやる資格がないものに聞こえた。

山は実力や体力のないものを容赦なくふるい落とし『死』に至らしめることがあるだけに、『体調が悪い以前に準備不足』というガイドの言葉は、レッドカードに値していると思えた。  

 

 

夕食後の部屋で、明日の話をするものは誰一人いなかった。退場させられる女性への気遣いだったのに、彼女はいつまでも愚痴っていた。

与えられた布団に横になり黙っているしかない雰囲気は、寒々しいものだった。

 

                                    つづく 

 

 

 

2013ヒエ平~常念~大天井~西岳~燕~中房⑤

昨日は一日中、台風18号のニュースに釘づけでした。
皆さんの地域は大丈夫でしたでしょうか?

Waf13091608360005n1                       産経ニュースより

京都の渡月橋の映像は凄まじく[E:shock] 自然の怖さを目の当たりにするものでしたね。

さてさて、のびのびになっている夏山の続きです[E:coldsweats01]

 

 

 
平成25年8月12日(月)[E:sun] 最終日

昨晩の星空は、北アルプス稜線でもなかなか見られないほどよかった。と朝食のとき小屋番が言った。そういえば私もトイレに起きたとき(ヒュッテ西岳は外トイレ)満天の星空と流れ星に、眠気眼ながら感激した。やっぱりそうだったのか。外トイレということが幸運だった。(雨のときは最悪ですが)

 

 

 

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朝食待ちの薄暗い中、こんな張り紙が目に留まる。ベイハンテイキョウギョウシャトウロクヒョウ? 小屋営業に必要な許可証みたいなもの?昭和45年度とは、あまりの古さに笑った。

 

 

 

Cimg3443 昨日歩いた横通岳あたりから刻々と昇る朝日を眺めながらの贅沢な朝食だった。お行儀が悪いけれど、箸を置いて1枚撮影。右下の赤い点は何でしょう?失敗?

 

 

 

 800pxyarikamikohchitagged                          ウィキペディアより

 

Cimg3446 槍方面(東鎌尾根)に向かう登山者を見送り、我々は昨日来た道を大天井ヒュッテまで戻る。5:40出発。

 

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どこまでも続くミヤマキンポウゲのお花畑と先を歩く山姥。

 

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左)ミヤママンネングサ  日差しを遮るものがない1枚岩の割れ目で咲く
右)タカネヤハズハハコ  うぶ毛が愛らしい。説明は→ここ

 

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赤岩岳道標より常念岳を見る。雲海に浮かぶ島のように見えるは、美ヶ原ではないだろうか?・・・位置的にはあっているけれど定かではない。 

 

 

ヒュッテ西岳から2時間弱でビックリ平に着く。そして樹林帯に入っていく。

 

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振り向くと、喜作新道の中で唯一高い赤岩岳(2769m)が聳えていた。

 

Cimg3467 マルバタケブキの道を歩き、大天井ヒュッテに着いたのは8:15だった。
ブレンドコーヒーを注文。3日ぶりのコーヒーは美味しく20分ほど休んだ。

 

 

 

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大天井ヒュッテからは、急登になり分岐から燕岳方面に進む。
この大天井岳の北側ルートは初めて歩く。大きく左を巻くトラバース道はスリルがあって楽しめた。ほどなく稜線歩きに合流する。

 

 

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左)イワギキョウ  遠望は硫黄岳~鷲羽岳方面
右)砂礫に咲くコマクサ 

 

稜線歩きは日差しを浴びても涼しく快適だったが、信州側の巻道に入ると、エアコンの部屋から出たようなドカッとした暑さを感じた。

Cimg3486 その信州側巻き道で、なんだか気持ち悪いような植物が目に止まったので撮影。調べたらミネヤナギ』のよう。  
綿毛でタネを遠くまで飛ばす高山植物は数々見てるけれど、これは初めて。スケルトンなのでカエルや両生類の卵ように見えなくはない。

 

 

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来た道を振り向くと、遠くに槍ヶ岳、巻いてきた大天井岳からのルートが一望。遅れ気味の山姥を待ちながら景色を楽しんだ。

 

 

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燕山荘を捉えた。信州側から雲が湧いている。

ここからは最高のロケーションなのに、中房温泉4時の最終バスが頭から離れず、景色を楽しむこともなくストイックに歩いた。実にもったいないことをしたものだと、この写真を見て今思う。

 

12:15 燕山荘着。行動食をお腹に放り込みながら、待つこと10分ほどで山姥到着。と同時に「最終バスに間に合わなかったら中房温泉で泊まる」と山姥。一方私は何が何でも今日帰りたいので、ここからは別行動とした。

 

 

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12:28 燕山荘を後にする。(標高2712m)

 

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10分ほど降って振り返る。今度来るのはいつだろうか?

 

 

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40分ほどで合戦小屋に着く。名物スイカを食べるという心のゆとりはなかった。

 

ここから、またストイックに降る。足の早い登山者(ソロに限る)がいたので一定距離を保って 可能な限りついて歩いた。登り優先ルールで離されたりもしたが、でもまたしばらくすると追いつくということを何十回と繰り返す。 

 

 

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2:40下山(標高1450m) 

今計算してみたら、標高差1200を2時間15分とは健脚の部類だ。見つけたペースメーカーがよかったかな?

ソロは孤独からどうしても惰性に任せ降ってしまう。今回は雨の笠新道をソロで降ったときに似ているものだった。翌日の筋肉痛を覚悟したけど、今回は筋肉痛にならずにすんだ。ともあれ来週の岳沢~西穂行きのトレーニンになってよかった。

 

中房温泉で3日分の汗を流し、4:00のバスで山姥を待ったが姿はなかった。

 
                        [E:bus]  [E:bus]  [E:bus]

4時発の最終バスは50分ほどで穂高駅に着いた。行きにも飲んだ駅前のスイカジュースのお店に直行。

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5:05発松本行きの電車に間に合うか尋ねたら、ここの店長らしき男性は時計を見ながら

「駅の改札口で待ってて下さい。間違いなく届けます!」

と言うが早いかスイカジュースの仕込みを始めた。(ここのはその都度絞る)
お言葉に甘え代金を先払いし私は店を出た。

 

本当に間に合うだろうか?この500円ゲーム(ジュース代)の内容を改札口の駅員さんに話なながらスリルを味わった。
数分後、改札口から30mほど先にある店から男性が小走りでこちらに向かってきた。
私「アレだ!」
駅員「これなら間に合う!」

デリバリーされたスイカジュースを受取った私は、電車に向かって走りながら、ありったけのスマイルでひつじ屋さんにお礼を述べた。ギリギリセーフ乗車でゲームセットとなった。(これは実話ですが、特例です。)

穂高(安曇野)ならではの融通というか配慮に感動するものだった。行きより帰りのジュースのほうが美味しかったことは言うまでもないが、今これを書きながら、断ることをしなかった自分に気づきちょっと反省。やり過ぎた。

 

松本駅に出て、明日からお盆休暇になる息子の車に乗せてもらって我が家に帰った。(最終のバスで中房温泉を脱出したかったのは、この息子の車に便乗するため)

 

山姥のその後
3:40ごろ下山し、中房温泉で汗を流してからマイカー登山者に穂高駅まで便乗させてもらったと、途中から携帯に連絡が入った。どこで私とすれ違ったのかわからないけれど、山姥、下山で遭難しなくてよかった。

 

とにかく、楽しいことだらけの山行でした。これで西岳行きはおしまいです。
(予告:岳沢~西穂が始まります)

 

 

 

 

 

 

 

 

2013ヒエ平~常念~大天井~西岳~燕~中房④

平成25年8月11日(日)[E:sun] その2
 
大天井ヒュッテで30分休憩したのち、喜作新道の樹林帯を降っていく。
稜線と違った花が出迎えてくれ、これまた楽しめるものだった。

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なかでも行く手左側の二ノ俣谷のニッコウキスゲ大群落は、谷底まで斜面を黄色に染めており素晴らしいものだった。

 

Dscn2858_thumbさらに今年は4~7年に一度のコバイケイソウの当たり年。登山道をはさみ、斜面を流れ落ちるように咲くコバイケイソウの群落は歓喜の声が上がるものだった。相方の山姥は、「これだけのものを見るのは、私はもうこれが最後だろう」としんみり言った。双方とも、この先のことはわからない。どうあれ、当たり年に来れてよかった。 

          Cimg3396                     コバイケイソウ

 

 

 

今回は『槍の北鎌尾根へと入る貧乏沢への入り口』を見つけることができた。ちなみに相方の山姥、ここから降りて北鎌から槍に登頂したツワモノ。どんなとこを行くのか興味本位でのぞいてみると、道なき道の急降下って感じだった。

 

そういえばこの日、ヘリコプターが槍ヶ岳のまわりをしつこいぐらい飛んでいた。見ていて物資搬入でないことはわかった。どうも槍の北鎌尾根を念入りに捜索しているように見えた私の感は、その後、上高地入山時(8/18)に当たっていたことがわかった。

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その北鎌尾根は簡単なルートでないと聞いている。入山者が少ないがゆえに、ソロでは遭難しても見つけてもらえない。それでも行きたい気持ちをおさえるにはどうしたらいいのだろう。 

 

 

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樹林帯を抜けるとビックリ平。来た道を振り返って大天井岳方面を撮影していると、我々の2日分を1日で歩くというソロの若者がやってきた。暗い道を歩いて距離を稼ぐことは、ロクなことにならないと老婆心ながら話したら、「大丈夫っすよ!」と、お気楽な答えが帰ってきた。安全を願う相手だった。それは嫌な予感のヘリコプターのせいだけではなかった。 山をなめているその姿が、私の恐怖心を煽るものだったからだ。

 

Cimg3400 天上沢に流れ込む『槍のY字雪渓』がことのほか美しく感じた。

立ち止まっては北鎌尾根を懐かしく眺める山姥の姿は、思い出はピークではなく、そこまでの線上に残るのだと感じるものだった。我々はさらにこの贅沢な景色を心に刻みながら歩いた。

 

 

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左)稜線のチングルマは果穂になっていた。
右)タカネシュロソウ(ユリ科)草丈30㎝ほど 遠望は常念岳

 

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左)カンチコウゾリナ  登山道にたくさん咲いていた。
右)ハクサンフウロ  今が盛りか綺麗だった

 

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表銀座通りとは名ばかりで、登山者は多くてこんな感じ。対向者がなければ、ほとんど貸し切り状態である。

 

 

 

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一箇所ヤセ尾根があって、両端が切れているけれど木が茂っているから恐怖感はない。慎重に行けば大丈夫だが、絶対に落ちないという保証はない。

 

 

 

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AM5:40に常念小屋を出て8時間余でヒュッテ西岳を捉える。今回はテントが多く彩りがいい。しかしこの景色は実にホレボレする。

 

 

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部屋は『4番の上』を与えられた。19000円というのはふたり分。

昨日常念小屋から予約の電話をしたときは、「満員ですよ!隣が男性かもしれませんよ!キュウキュウですよ!」とくどいぐらい念押され覚悟していたが、最終的には1人布団1枚以上あった。昨日に続きツイていた。

 

休憩後、あまり気乗りしない山姥を誘って西岳に登る。10分ほどで頂上に立つ。遮るものは何もなく、北は立山まで見えた。

 

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西岳を降る山姥。あとどれだけ一緒に来れるかな?
テント場の先の赤沢山の先に屏風岩が頭を出している。毎回新しい発見があって面白い。

 

 

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この小屋は雨水で成り立っているので、おかずのお皿は使い捨て?と思うものだった。

食堂はどこからでも常念山脈を眺められるように設計されていた。槍や穂高の小屋のように何百人も泊まれる小屋では、真似したくてもできないことだ。

最高のロケーションで食事できるのなら水が不自由なことぐらい私は我慢できる。小屋存続は大変だろうけれどいつまでも続けてほしいと思った。

 天気を狙ってまた来たいと山姥は言った。私もそれは同感だった。今度は夫と来たいと思った。
 

 

Cimg3436 夕食後、西岳から二ノ俣谷を挟んで4㎞先の常念岳足元に、私の後方3㎞に位置する槍ヶ岳の影を見つける。常念に照準を合わせ槍を投影する自然界の成り立ちには感激した。 

常念岳にいる人は、夕陽に染まる美しい槍は見えても、その足元までやってきている影槍は絶対見ることはできないはず 

常念と影槍が重なるのは、私の知識ではこの時期だけではないだろうか?雲も綺麗。 こういう楽しみ方が出来るようになるまで、ずいぶんかかったことに気付くものだった。私はそんなことを考えながら常念と影槍を眺めた。

 
 
私が山に求めているものは何かと問われても上手く答えられないけれど、今回の目的地西岳滞在は、私を満足させる条件がたくさん揃い幸せだった。

 

                                    つづく

 

 

 

2013ヒエ平~常念~大天井~西岳~燕~中房③

平成25年8月11日(日)[E:sun] その1

第1回目朝食に4:30ころ並びに行ったらチケットが渡され、5:00まで並んでいなくてよいといわれた。並んでいる時間がはぶけるのは非常にありがたい。宿泊者思いの常念小屋だった。
他の小屋もこのようにしてくれると、食堂前の混雑もなくなるし、何より
出発前の貴重な時間が有効に使えるのだが

 

 

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5:40スタート槍に雲が絡まっているが他はすっきり。横通岳に向けて一歩一歩標高差300mを消化していく。

 
 
単調な樹林帯歩きは草花に助けられる。

  Cimg3366 Cimg3368

左)アキノキリンソウ
右)ミヤマコゴメグサ これは非常に多かった。唇形をした花に黄色の斑点が特徴

 

樹林帯を抜ける頃、雷鳥の親子に出逢う。親鳥の心配をよそに、子鳥の自由に動きまわる姿は愛らしかった。 

 

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樹林帯を抜け砂礫地に出ると、お決まりのコマクサが出迎えてくれる。何とも可憐で膝を折って眺める。

 

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我慢の登りを耐えれば、しばらくこのような快適な縦走路となる。(対向者を撮影)まだ槍には雲が絡んでいる。

 

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横通岳から見る穂高。左から前穂・奥穂・北穂。まだたくさん雪が残っている所は涸沢カール。ここからの景色は4度目の今回が最高だった。回数を重ねる度に見え方や感じ方も違ってくる。

 

この先、また大天井岳へひたすら登りとなる。しかし穂高を眺めながらの登りなので、苦しくとも楽しいものだった。

 

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左)ミヤマコゴメグサ
  黄色の斑点だけだと思ったら紫の斑点を発見。美しい造りにじっくり観察。
右)ミヤマセンキュウ(セリ科) ハイマツと共存している。

 

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左)まだ咲くチングルマ(バラ科)低木である。
右)チシマギキョウ 2個のつぼみが愛らしい。草丈20㎝弱なので這いつくばって撮影。

 

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左)オンタデ? 細い花がびっしり。固まって咲く性質のようだ。
右)タカネツメクサ  登山道の足元を飾るように咲いていた。

 

花を観察しながら東大天岳に乗り越すと・・・・・

Cimg3382 堂々とした槍の姿が目の前に現れた。風もなく暑くもなく、これだけの景色を眺められるのはそうそうあることではない。幸運を喜んだ。

Cimg3383                 山姥と私のツーショット              

 

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東天井岳からさらに小一時間ほど歩いて、大天井岳をこの目に捉えたとき、ヘリコプターが小屋に資材を下ろしているところだった。

先程から気になっていた音は、大天荘トイレ改修工事用のヘリコプターだとわかる。

 

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小屋に着いてもひっきりなしに資材を運ぶヘリコプターがくる。その度に砂埃がすごい。ここでの休憩は諦めて、次の大天井ヒュッテに向かった。

 

大天井ヒュッテまでの道は、3年前の時よりずいぶん荒れており、この道で合っているのかと不安になるほどだった。

 

ヒュッテに近づくとコマクサが群生しており、また楽しめた。
 

10:20~10:50まで大天井ヒュッテで大休憩し、喜作新道へと足を踏み入れていった。

 

                                      つづく

 

 

 

 

 

2013ヒエ平~常念~大天井~西岳~燕~中房②

平成25年8月10日(土)[E:sun]

朝食を済ませ、ヒエ平(一の沢登山口)まで タクシーを使う。(常念坊→ヒエ平まで25分程4900円。今回の相棒である山姥と割り勘)

 

お盆休暇に入ったからか、登山者が多かった。係のオジサンは、大声で登山届を出すように促している。というか、登山届けを出さないものは通さん!というような、いわば関所で見張っているようだった。

 

7:00 一の沢登山口(H1300m)から常念乗越(H2460m)に向かって歩き出す。

 

この道を初めて登ったのは12年前の平成13年夏。その後、平成22年に登り、今回で3回目の登りになる。

Img_212年前の写真を探したらあったあった。アルプス中毒になったのも、これが始まりかもしれないという写真。

このとき一の沢から常念岳~燕岳に初縦走だった。この写真を見る限り晴天で槍も見えているからイチコロだったと思う。今に至っているのはこの時に見た景色が原点かもしれない。 

 

今回も常念乗越まで標高差1160mを登る。いつか着くさ・・・とゆっくり樹林帯を縫うように歩いた。

 

Cimg3333 明るい沢沿いにニッコウキスゲが綺麗に咲く。ここで一服する。

 

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登り始めて3時間半。胸突き八丁に着。
H22年のときは欲張って大天荘までの行程を立てたので、ここまで3時間で登っている。大天荘まで9時間15分もかかってクタクタだったことを思い出し苦笑いしながら登る。

 

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左)シモツケソウ(バラ科)
右)コキンレイカ 私はハクサンオミナエシと言う。

 

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12:15 5時間10分で標高差1160mを登り切って常念乗越に着いた。山姥に合わせたペースだったけれど私にも楽でよかった。

槍が出迎えてくれていた。やはり槍穂高はこの上ない。好きだぁ![E:heart02] 大好きだぁ![E:heart04][E:heart04]

 

 

今夜は、ここの常念小屋泊。

山小屋というものは到着順に夕飯時間が決まる。受付で尋ねると、今申し込むと夕飯は5時だと言う。それでは消灯まで小屋内で時間を持て余す。6時くらいの夕飯になるのを待って1:30頃山小屋に入った。布団2枚で3人という混み具合。

 

平成13年にここで宿泊しているけれど、ツアーでついてきただけだからか、ぜんぜん記憶が無い。

その3年後には、自分で計画を立て、地図片手にテント担いで蝶~常念や燕~常念と縦走した。この常念乗越で2回テントを張ったことのほうが苦労したからかしっかり記憶に残っている。

 

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夕食を6時にしたので、たっぷり時間がある。3度めの常念岳(乗越から標高差400m)に向けて登る。何度見ても、常念岳は立派である。

 

結局常念岳の頂上まで行かず、途中で槍穂高をゆっくり眺める時間を選んだ。 

 

Cimg3347 眼下には赤い屋根の常念小屋。その北は横通岳、大天井岳と続く。
明朝はこの横通岳へ300強の過酷な登りから始まるけれど、その先の景色を見るには行くしかない。

 

 Cimg3354  Cimg3356
左)イチヤクソウ

右)ヤマハハコ(キク科)細葉で、花の巻が綺麗。
いずれも、小屋の秘密の場所(一般は立入禁止だったけど不法侵入)で保護されていた。

 

6時の夕飯を済ませ外に出ると、もう槍穂高は雲に隠れていた。

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何度来ても同じ景色はない。この日の空もまた格別だった。

 

小屋番に明日の天気を尋ねたら、「どこまで?」と聞かれたので、谷を挟んで真西にある西岳小屋を指さすと、「天気は大丈夫。あの道は今いいよ。楽しんで!」といってもらえ嬉しかった。

 

最終の夕飯は8時過ぎまであった。よって消灯時間は9時だった。

布団2枚に3人という小屋の予想はハズレ、1人布団1枚が与えられゆっくりできた。

 

                                     つづく

 

 

2013ヒエ平~常念~大天井~西岳~燕~中房①

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今年の北アルプスは梅雨空が長く続いたので、思うように出かけることができず、じれったい思いをさせられました。

 

天候安定をじっと待って選んだ今年初の目的地は、H22年の東鎌尾根縦走で通った『ヒュッテ西岳』です。

東に常念山脈、西に槍穂高の山々が半径5㎞以内にありロケーションは極上。表銀座縦走路なのに、実に静かで落ち着いた場所だったことがH22年以来ずっと忘れられず、 それ以後というもの北アルプスに訪れるたび、周りの山から「いつかアソコで泊まりたい」と狙っていたのです。 

 

山のてっぺんを目的地とせず、立地条件がよい場所(小屋)を目的地にしたものだから、「今日はどこから?明日はどこへ?」という質問には、相手によっては答えにくいものがありました。ピークハンターには理解は得られませんでしたが、それでも理解者は少なからずいて、いろいろな山への思いがあって興味深いものでした。

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今回は、
そんな静かな場所を求めて出かけました。
私流山旅の記録のはじまりです。お付き合い下さい。
 

 

平成25年8月9日(金)

名古屋駅13:00発のワイドビューしなのに乗車。松本駅で大糸線に乗り換え穂高駅に着いたのは15:40。

 

今日は安曇野で前泊するだけなので、なんともゆったり。 

Cimg3306 穂高駅から出てくるのは登山者ばかり。この時間は私のような前泊組でしょう。

 

今宿への乗継バスはすぐあるけれど、そんなに急ぐことない。1本後のバスにして穂高神社を参詣する。

 

Cimg3307 駅から徒歩数分のところにある穂高神社は日本アルプスの総鎮守といわれている。

奥穂高岳や上高地明神の奥宮は通過するたび安全山行を懇願している。ようやく初穂高神社参詣となった。これで少しぐらいの痛い目にあっても神様に見放されることはないだろうと勝手に信じ込む。

 
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最終バスの待ち時間にスイカジュースを買い求める。長野県波田産のスイカとのこと。この人生初スイカジュース、この世にこんな美味しいものがあったのかっていうくらい私好みだった。だから帰りもこの店に自然に足が向き買い求めてしまったくらい。ちなみに、その場でジュースにしてくれ500円なり。

そして安曇野といえば『いわさきちひろ』。切手購入。いつものことだけど、気に入った絵柄の切手は絶対買う。満足感を考えたら絶対お値打ちだと思う。ちなみに私は収集ではなく、好みの切手を貼って送るのが楽しみなタイプ。

 

 

15:40の安曇野くるりんバスに乗って今宿へ。

 

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車窓からの景色が私の目を通って心に染み渡り、何とも心地よい。
安曇野の景色は、私をどんどんリラックスさせていった。

 

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幾山河、越えさり行かば寂しさの、果てなむ国ぞ今日も旅ゆく

諳んじることができる数少ない歌のひとつである牧水の歌が頭に浮かぶ。

 

この川は『穂高川』 その源泉は、幾重にも折り重なるなかに見る有明山を超えた向こうにあるという。

乗車賃400円の安曇野くるりんバスで、これだけの景色が見られるなんて、これまたお値打ちだと思うものだった。

 

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今宿の前でバスを降りると、明日からの『相棒の山姥』が浴衣姿で出迎えに出てきていた。明日からに備えてゆっくり当地にくればいいものを、この山姥、暇だからと朝に名古屋を出ていたから、少しお疲れモードの様子。このせっかち山姥と、明日から3日間付き合うことになる。

 

明日からの小屋の粗食に備え、ご馳走で鋭気を蓄える。なかでもメバルの唐揚げはかぶりついて食べるほど美味しかった。

 

温泉に入って、ふかふかのお布団でゴロッと。たまにはこういう息抜きも必要。ゴクラクってどんなところか知らないけれど、定番のゴクラクゴクラクとつぶやく。

 

ふと、電車で隣り合わせ仲良くなった4歳の坊やを思い出す。

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まだ手のかかる妹を抱くお母さんと離れて私の隣に座った。知らないおばさん(私)の横で緊張する
彼を窓側にしてやると喜んで外を眺めていた。彼の性格か、私の包容力か、すぐに二人は打ち解け仲良くなった。しかしなんといっても4歳。初対面だしそう話が続くわけがない。そのうち疲れが出始めた彼の背中をトントンしてやったら眠ってしまった。私を信用して眠りに落ちたなんて、母性本能をくすぐられた。今晩するという花火・おやつ・帽子・タオルが入っているこの黄色いザックを大事そうに丸まる寝姿はたまらなく愛おしかった。今頃花火やってるかなぁ?

 

そんな可愛かった彼のことを考えながら、山姥の隣で眠りについた。

 

                                     つづく

 

 

帰る

8/12(火)の晩に、山から無事帰りました。

追々山行記をアップします。 

 

じっとしていても、タラタラ汗が流れる我が家の暑さにボヤいていたら、さらに上を行く四国四万十市の気温41度[E:coldsweats02]というニュースにびっくり。名古屋はまだマシなのかと思わされます。現実(猛暑)というものは厳しいです。

このお盆休暇を利用して歩いているお遍路さん大丈夫?と心配する私です。

 

 

溶ける

当地名古屋は、身体が溶けそうなぐらいの連日の猛暑[E:sun][E:sun][E:sun] 

 

今年の梅雨明けは早かった。よ~し!と気合をいれたのに、海の日の連休は戻り梅雨とやらで山には行けなかった[E:bearing] 

 

そもそも、貴重な7月の連休が今年は13~15日とは少し早すぎる。私が行きたい山はまだ残雪多く、ゆえに咲く花も少ない。それでもお天気だったら出かけたんだけど、雨では諦めるしかなく、しょぼくれた。
今年の海の日があと数日後だったらと、いまだに未練がましく思っている。

 

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              7/19 涸沢カールの残雪

 

 

戻り梅雨の影響で、ずっと不安定な天候だった北アルプス。明日やっと快晴のよう。
行きたくて仕方がないのに
、何故か今晩から出かける気力が湧かない。以前のような『いつでもGO!』が失せて、・・・・・となってしまった。海の日の悪天候で予定が狂い、私の中の何かが山行きをストップさせている。

 

 

ふと以前の記録を見てみた。このころは、待て!ができないバカ犬のごとく、じっとしてられなかった。相手がいなくてもひとりで出かけるぐらい元気だった。

 

 

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今年はコバイケイソウの当たり年らしい。

 

 

行くなら今でしょ!

 

 

 

天生峠から籾糠山へ(岐阜県)その2

カツラ門からは、ときどき残雪歩きとなります。

 

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咲いたばかりの『キヌガサソウ』(ユリ科)。今年も会えたね、と友達との再会を喜ぶような感じです。 雪解けを待って咲いた花は本当に綺麗なのです。
名前の由来は、傘状に広がる葉が、その昔、貴婦人が用いた衣笠のよう
だったから。緑の葉の直径は30㎝程、白花は直径10㎝程です。

 


 

Cimg3106 淡い紫の『キクザキイチゲ』(高さ10㎝程)も見つけました。近辺にもパラパラと数輪あって感動です。私がこの時期行く山で、これほど見られたのは初めてというほど珍しい花です。キンポウゲ科で絶滅危惧種。

 

 

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沢の脇に咲く『リュウキンカ』 草丈15㎝くらい。花言葉は『必ず来る幸福』。

 

 

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『タケシマラン』(ユリ科)草丈20㎝ほど。上からでは花が見えないので這いつくばって花の表情を撮影したのですが、私のデジカメではこの1㎝ほどの花の撮影はちょっと無理があります。もう少しはっきり見たいところですが、これでも影像を大きくして、なるほど~と観察できます。秋には赤い実がぶら下がります。

 

 

Cimg3119 初めて見る『ムラサキヤシオ』ツツジ科  アカヤシオやシロヤシオは鈴鹿でも見かけますが、ムラサキヤシオは日本海岸側に分布するので、今回ようやく見られたというわけです。 

 

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籾糠山1744m登頂。駐車場から休憩含めて3時間半(コースタイム3時間)

頂上からの展望は私にとってはこの上ないものでした。北は剱岳から焼岳、乗鞍岳、御嶽、多分ですが中央アルプス連邦まで目に出来ました。

Cimg312411 剱岳から焼岳まで歩いた稜線を目で追う作業は楽しいものでしたが、同時にあの山に飲み込まれた(死に追いこまれる)人のことなどが頭に浮かび、複雑な気持ちでした。

特に、遠くからでも一目瞭然の白出沢は、今年のGW、あと数十mで小屋という直下で落石により亡くなった方(面識はありません)を見る思いで痛々しさを感じるものでした。実はこの方の詳細なる事故報告書(HP)を読んでから、自然がすることの怖さをつくづく感じるです。

私は無雪期に白出沢を下山に使ったのですが、今思えばあそこはいつ落石があってもおかしくない場所でした。しかし、私を含めほとんどの人が無事に通過していることを考えると、落石や遭難などで命を落とす人は、自然や神が相手だけに、そういう運命だったとしか言いようがありません。

今夏、縦走予定の岳沢~天狗のコル~天狗岳~間ノ岳~赤石岳~西穂高岳の無事通過を籾糠山から祈る思いで見つめました。

 

 

 

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下山開始して間もなく白山が望めました。白山も自然豊かな山です。

 

帰りは、木原探勝路コースをとりました。

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木原湿原の『モウセンゴケ』 食虫植物と言われています。アブがたくさん飛んでいたのでそれを餌にしているのでしょうか。そういえば私、右耳をアブに食われタマラナイ痒さにしばらく悩まされました。

 

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白い花をつける『タムシバ』 爽やかな新緑の中をどんどん降っていきます。

 

 

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途中の仮設トイレ利用しました。テント内に携帯トイレが設置してあり、使用後、自分のザックに入れて持ち帰るのです。下山後400円で回収してくれるシステムでした。北海道の山にも、こんなのありましたが無料で回収してくれました。もう何年も前の話ですので今は有料かもしれません。

 

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左)『サンカヨウ』 草丈50㎝くらい。秋に
濃い青紫色で白い粉を帯びた実をつける

右)『チャルメラソウ』ユキノシタ科。屋台のラーメン屋さんが吹くチャルメラに似ている?1㎝くらいの花。

 

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左)白の『キクザキイチゲ』 淡い紫に続き貴重な出会いでした。
右)これでもかというくらい大株の『ツバメオモト』

 

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左)『オオカメノキ』(別名ムシカリ)夏に赤い実を付け、秋には黒くなる。
右)開花前の『コバイケイソウ』 群生するのは数年に一度と言われ、ここ数年、私は見かけていない。そろそろ今年ぐらい出会えるかも?

 

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左)単調なブナ林を降る。
右)『ウワミズザクラ』
(高木) ブラシのように長い花穂が特徴。

 

PM1:45駐車場に戻る。そういえばこの山は入山料が500円必要でしたが、これだけのお花が見られたので、ケチな私でも惜しくなかったです。

 

出発(駐車場)  AM6:55
下山(駐車場)  PM1:45
行動時間     6時間50分 
ピーク(籾糠山)  1718m
登り          598m  2時間
下り          583m  1時間40分
 
 

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下山後、白川郷に寄って蕎麦を食べて来ました。

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世界遺産だけあって、観光バスが次々と到着し、ワンサカ人が降りてきます。我々3人は初白川郷だったので観光客となって見学しました。

 

今日はE氏の月命日でした。 一緒に山を歩いていたような錯覚が何度かあったのは、きっとあの世から戻ってきていたのだと思います。山を愛し花を愛した彼のための追悼登山はよいものでした。

これでおしまいです。