昨年10月の霞沢岳以来どこにも登っておらず、いきなり夏山の北アルプスに入るのはいささか心配です。
今の自分にはどれだけ体力があるのか、伊吹山(100名山)の標高差1200mの登りで確かめようというわけです。
さて、登れるでしょうか?そして無事下山できるでしょうか?

南斜面を登るのは2005年以来ですから実に9年ぶりです。
当時はスキー場もあり、リフトやゴンドラが3合目までありましたが、昨年でスキー場は閉鎖し、リフトもゴンドラもなくなりました。

そして今年から入山料が必要となりました。
三之宮神社で「自分の足でここに戻ってこれますように」とお賽銭100円奮発してAM9:00スタート。
1合目を過ぎると樹林帯のないほぼ直登の登りとなります。曇り空がありがたい。
3合目(ここが最後のトイレ)で休憩していると雨が。迷いましたが、自分の体力を知るために来たのですから、ここでやめるわけにいきません。雨具をつけて歩きました。するとすぐ雨は止みました。私の根性を試すための雨だったのかもしれません。
鳥が盛んにさえずり私を励ましてくれます。ホオジロのようです。
順調に3合目。まずまずです。
ちょっときつくなりだしたのは5合目過ぎたあたり。登り始めて2時間半。これを知るために来たのですから、夏山縦走におおいに参考となります。
5合目からはジグザク登ります。メタカラコウが盛んに咲いてます。
この写真ではわかりにくいですが、右奥が琵琶湖です。

8合目12:15着。社はぺしゃんこでした。
ここで休憩する人が多かったです。それも若者のパーティ。北アや鈴鹿でも最近は若者の登山者が多いです。幼児連れの若い家族も目につきます。
『かっとび伊吹』に参加する人が大勢練習していたので賑やかな登山道でした。

標高差1157mを4時間かかって登り切りました。実は頂上まで登る自信なかったのですが、やればできるものですね。『いつか着く』を改めて感じました。
久しぶりの山頂、1時間ばかり散策し山野草を堪能しました。

イブキジャコウソウ

クガイソウ

ウツボグサ

シュロソウ
ギボウシ

アザミ

キバナノカワラマツバ

シモツケ(まだ開花前)
私が知る伊吹山頂のお花畑には少し早かったのですが満足しました。お盆ぐらいになると素晴らしいはずです。
AM2:00下山開始。

メタカラコウが斜面を黄色く染めています。これを見られただけでも来た甲斐がある。
このジグザグな登山道を快適に駆け降りていきました。

私の大好きなカワラナデシコ

1合目に戻って来ました。クタクタになった足に、このザラザラな斜面は堪えます。ここまで調子に乗って降ってきたので、めずらしく股関節がヤバイゾという感じでした。

4時間かけて登ったのを 下山は多少過酷なペースを試したので2時間でゴール。今の自分の限界を知ることができました。クタクタでしたが無事下山できた安堵感と、やり遂げた爽快さは心地よいものでした。
標高3000m縦走では、疲労からの怪我や動けなくなって低体温症が多いと聞きます。山中で自分の技量不足を思い知ってもどうにもなりません。年々衰える体力に見合ったコース選びをしなければならないのに、ついつい・・・が昨今の遭難事故の実態のようです。
このぐらいは歩けるとわかった伊吹登山でした。(翌日から3日間筋肉痛でしたが)
さて夏山、今回を参考に歩きます。
湖国バス JR