HAPPY! 北アルプス遠望

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11/30松本駅前の某ホテル14階から雪を冠った常念岳を見た。どうも28日に雪がまとめて降ったようで、実にグッドタイミング。ふもとの安曇野一面の靄も美しい。


常念岳の左側稜線を目でたどると、槍ヶ岳が頭を突き出していた。実に尖って見える。ここから見えない常念岳
8㎞後方の穂高連邦をイメージしながらの朝食は、山好きの私にとっては贅沢なものとなった。 
 
南に目を転じると
・・・・・

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真っ白な乗鞍岳。たっぷり冠雪が美しい。 
 
 
 
 
 
前日、この景色が見える所で息子が結婚式を挙げた。
 
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北アルプスが見える結婚式場というのが売りらしい。夜景も綺麗だった。
 
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ゲストへのお土産は、さすが長野というもの。
 
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七味とうがらしの限定版。二人の仲は、甘いだけでないようだ。
 

久しぶりの鈴鹿山行

昨年2013年の春以来、鈴鹿山行に行ってきました。10/19なので随分前の話です[E:coldsweats01]

 

それにしても、山から足が遠のいている私です。
日帰りならあたりをつけて行くけれど、数日かけて縦走する夏山は核心部での雨は避けたいので決行するのは難しい。はっきりしない天気が続いた今夏、何度か延期しているうちに秋になってしまった。10日も早かった紅葉はあっという間に終わり、結局縦走計画はダメに終わった今年だった。足の衰えを心配しながらストレスを抱える今日このごろ[E:bearing]

 

 

そんなとき、健脚揃いの山の会に恐る恐る参加してみた。調べてみたら2011月11月以来だから実に3年ぶり。みんな歓迎してくれたのは嬉しかった。

 

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9:30朝明Pスタート。根の平峠まで標高300mほど上がる。

 

タケ谷を緩やかに標高100mほど降ると愛知川に突き当たる。川幅15mほどの愛知川を渡渉する。この時水量が多く、安全な石を探しながら難儀して渡る。ドボンするのが嫌な人は靴を脱いで渡った。まだ雪の時期でないのにシビれる冷たさだったらしい。

 

川を渡り北上。クラシ谷を越えたところでクラシ東尾根の急登を標高200mほど這い上がる。上がってまた少し降りまた上がったところが今日の目的地ブナの古木がある標高900あたり。ここで昼食。いろんな手作りのおかずが次々回ってきてたくさん頂く。

Cimg0086                     ブナの古木

 

昼食後、来た道を少し戻り、右側の谷を急降下する。もちろんバリエーションルート。こういう自由自在に山の中に分け入る感じが私はたまらなく大好きである。

 

愛知川まで降りて川沿いをしばらく南下し、また渡渉。普通に歩いたら靴に水が入るけれど、今度は浅瀬を狙って全速力で走って渡る。これが以外と濡れないから不思議。老若男女が童心に戻りはしゃぐ。(こんな感じのところを渡渉

 

 

 

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鈴鹿の上高地と呼んでいる愛知川沿いにそびえ立つカツラの大木。
何度来てもここはいいところ。上高地の徳沢や穂高平小屋のカツラに思いを馳せる。

 

Cimg0091 小さいながらも、イガの中には3つ栗が入ってます。実りの秋です。

 

ちょっと大回りをしてタケ谷に戻り、根の平峠で一服したあと駐車場に戻る。

疲れたけれど楽しいが勝る7時間の山行だった。

恐れていた筋肉痛は結局来なかった。疲れたわりには大した山行でなかったらしい。

また行こっと! 

山旅目次

                 P1010052
       立山浄土山から龍王岳(2872m)を眺める 200年8月 

 

                         この列をクリックしてください

                    ↓

2014年05月17日 上高地(大正池~徳沢)散策
      07月27日 伊吹山
      09月14日 焼岳(上高地~中の湯)
      10月19日 根の平峠~クラシ東尾根900mあたり

2013年 10月12日 長野県(上高地~徳本峠~霞沢岳)
      09月22日 長野県(岳沢~前穂高岳ピストン)
      08月18日 長野県(岳沢~西穂高岳~上高地)
      08月09日 長野県(ヒエ平~常念岳~大天井岳~西岳~大天井岳~中房)
      06月09日 岐阜県(天生峠~籾糠山)
      05月10日 三重県(御在所岳本谷~一の谷新道)
      04月27日 三重県(御在所岳中道~ロープウェイ下山)
      04月13日 奈良県(吉野 青根ケ峰~奥千本)

      03月30日 愛知県犬山(鳩吹かたくり)

 

 

2012年11月03日 三重県(御在所岳)
            10月06日  長野県(上高地~槍沢~天狗池~南岳~中岳~大喰岳~槍沢)   
         09月15日 富山県(室堂~別山~立山三山~一ノ越~東一ノ越~黒部ダム)
      08月04日 岐阜県(新穂~双六小屋~西鎌尾根~千丈乗越~槍平~新穂)
      05月05日 三重県(朝明P~バリエーションルートでアカヤシオ)
      03月20日 岐阜県(各務野自然遺産の森 大岩見晴台~迫間城跡~明王山)
      03月10日 岐阜県各務ヶ原アルプス(八木山~双子山~大岩見晴台~明王山

 

 

2011年11月26日 滋賀県(静ヶ岳~銚子岳)
      11月12日 三重県(藤原岳聖宝寺裏山~P597~8合目~大貝戸)
      11月03日 三重県(御在所岳中道~一の谷新道)
      10月08日 長野県(横尾~槍沢~槍ヶ岳肩~大槍ヒュッテ~槍沢~横尾)
      09月19日 愛知県犬山市(真禅寺~鳩吹山) 
      09月12日 長野県(岳沢~天狗沢~ジャンダルム~奥穂~涸沢~横尾)
      07月15日 富山県(折立~太郎平~黒部五郎岳~双六岳~新穂高)
      06月18日 長野県(上高地~明神岳ひょうたん池)
      05月08日 三重県(風越峠~ハライド~国見峠~国見尾根~藤内小屋)
      05月02日 三重県(宮妻峡~入道ケ岳~イワクラ尾根~奥の谷口) 
      04月10日 岐阜県(ソノド・幾里山)
      04月03日 滋賀県(霊仙山)
      03月27日 愛知県犬山(氷場~尾根道~岩場ルート~一休~鳩吹~小天神)
      03月19日 滋賀県(旗山・烏山)
      03月12日 滋賀県(那須が原山)
      02月20日 愛知県犬山市(栗栖神社~桃山ルート~一休~西山~東山ルート)
      01月22日 愛知・静岡県境(湖西アルプス縦走)
      01月10日 愛知県犬山市(真禅寺~鳩吹山)
      01月08日 
岐阜県揖斐郡(池田山)

 

 

 

2010年10月10日   長野県(上高地~横尾~槍沢~天狗池~本谷右俣~横尾~徳沢
       9月18日  岐阜県(新穂高~双六小屋~弓折岳~抜戸岳~笠新道~新穂)
      8月22日  岐阜県高山市(五色ケ原)
      7月18日  長野県(一ノ沢~常念乗越~大天井~槍ヶ岳~千丈乗越~奥丸山~新穂)                             6月 5日  岐阜県(御嵩の森・城山)
       5月29日  愛知県(カエル館~茶臼山~萩太郎山~高原の美術館)
       5月15日  岐阜県(伊吹山北尾根 国見峠~)       
       5月 3日  三重県鈴鹿山系(
朝明P~ハライド~青岳~国見岳~上水晶谷~根の平 
          
4月25日  三重県鈴鹿山系(朝明P~根の平峠~愛知川~)
            3月22日  愛知県犬山市(
真禅寺~鳩吹東屋~小天神~氷場~滝~コブ~真禅寺)                           3月14日  三重県鈴鹿山系(雲母峰 宮妻口~)
       2月 7日  愛知県犬山市(鳩吹山~継鹿尾山) 
       1月17日  三重県鈴鹿山系(宇賀渓~長尾滝~砂山~八風牧場跡)
       1月10日  愛知県犬山市(鳩吹山~継鹿尾山)

 

 

 

2009年12月 6日  岐阜県岐阜市(向山~迫間山)
      11月15日   三重県(根ノ平峠~タケ谷~上水晶谷~国見峠~国見岳~根ノ平峠)
      10月31日   三重県(御在所岳中道~一の谷)
      10月10日  富山県(室堂~奥大日岳~大日岳~称名滝)
              9月19日  岐阜県(新穂高~大キレット)

       8月22日  岐阜県(笠が岳)
       8月13日  長野県上高地(天狗池)
        
7月25日  長野県(車山)
       7月 2日  長野県(高鳥屋山~風越山~虚空蔵山)中央アルプス南西
       6月20日  長野県上高地(明神岳ひょうたん池)

       6月14日  愛知県犬山市(鳩吹山~継鹿尾山)
       6月 6日  愛知県(本宮山)
       5月10日  三重県(
羽鳥峰~中岳~水晶岳)
       4月29日  滋賀県(賤ヶ岳)
       4月18日  三重県(藤原岳 聖宝寺~大貝戸)
       3月29日  三重県(入道岳 二本松~井戸谷)
              3月 8日  三重県(藤原岳孫太尾根)
       2月15日  三重県(御在所本谷) 
              2月 7日  滋賀県米原町(霊仙山) 
            1月25日  
三重県鈴鹿山系(福王山)
        1月17日  愛知県犬山市(鳩吹山)

 

 

 

 

2008年10月11日  長野県(北アルプス涸沢カールテント泊北穂高岳)
       9月 4日  長野県(北アルプス北穂池)
       8月 6日  富山県(北アルプス室堂~薬師岳縦走)

       8月 2日  岐阜県(北アルプス乗鞍岳)
       4月13日  岐阜県(妙法ヶ岳)
       3月29日  鈴鹿(藤原岳)
       3月 2日  鈴鹿(福王山)
       2月11日  愛知県犬山(鳩吹山)

 

  

2007年10月 6日  長野県(北アルプス西穂高独標・焼岳)
       9月16日  長野県(北アルプス唐松岳・五竜岳
       9月 8日  山梨県(南アルプス鳳凰三山縦走)

       8月26日  長野県(北八ヶ岳茶臼山・縞枯山)
       8月13日  長野県(中央アルプス千畳敷カール)
       8月 3日  富山県(大日岳・浄土山・龍王岳)
       7月21日  石川県(白山)
       7月16日  愛知県犬山(鳩吹山) 
       6月16日  伊勢(堀坂山~観音岳縦走)
       4月 3日  岐阜(愛宕山~金毘羅山縦走) 
             3月17日  鈴鹿(仙ヶ岳)
       3月 4日  鈴鹿(藤原岳孫太尾根)
       2月24日  鈴鹿(御池岳真の谷テント泊)
              2月 3日  東三河(本宮山)
       1月27日  愛知県犬山(鳩吹山) 
       1月14日  養老山系(笙ヶ岳) 

 

 

2006年12月23日  秋葉山
      12月10日  鈴鹿(横根山三峰)
      12月  3日  鈴鹿(御在所岳中~裏)
      11月19日  鈴鹿(朝明~)雨で中止
      10月21日  鈴鹿(御在所岳本谷)
       9月24日  北アルプス(新穂高~西穂高岳)
       9月  3日  中央アルプス(木曽駒ケ岳~越百岳)
       8月  5日  東北山行(早池峰山・岩手山・栗駒山)
       7月29日  北アルプス(室堂~浄土山~雄山)
       7月16日  南アルプス(櫛形山)
       4月29日  伊吹山(北尾根~)
       4月  9日  鈴鹿(藤原岳)
       3月21日  鈴鹿(御在所岳裏~中)
       3月10日  鈴鹿(竜王山)
       3月  5日  鈴鹿(雨乞岳)
       2月18日  鈴鹿(御池岳木和田尾根~真の谷)
       2月11日  犬山(鳩吹)
       1月29日  近江アルプス(天狗岩)

 

2005年12月17日  鈴鹿(長谷谷~湯峰岳~山岳寺)
      12月  3日  鈴鹿(御在所岳国見尾根)
      11月  5日  京都演習林
      11月  3日  鈴鹿(御在所岳裏~国見尾根~中)
      10月22日  倶留尊
      10月16日  御嶽山
       9月24日  甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)
        9月18日  八ヶ岳
       8月28日  鈴鹿(錫丈岳)
       8月24日  中央アルプス(千畳敷)
       8月15日  南アルプス(仙丈ケ岳)
       7月24日  北アルプス(八方池)
       7月17日  北アルプス(槍ヶ岳)
       6月18日  鈴鹿(綿向山)
       5月28日  横岳山
       5月22日  鈴鹿(イブネ・クラシ)
       5月  8日  鈴鹿(野登山・仙ヶ岳)
       5月  4日  伊吹山
       5月 3日  鈴鹿(朝明~根の平~ヤシオ尾根)
       4月23日  鈴鹿(雨乞岳)
       4月16日  西方ヶ岳・さざえヶ岳
       3月21日  犬山(鳩吹)
       3月20日  鈴鹿(藤原岳)
       2月  6日  鈴鹿(阿蘇谷~ダイラ~三国岳)
          
       

御岳山噴火

Cimg0081                     噴火翌日の朝刊

 

とうとう起きてしまいました。御岳噴火。活火山ゆえ、いつ起こっても不思議でないのですが、よりにもよって紅葉見頃の週末の一番人が集まる時間に噴火とは、山の神を恨みたくもなります。

 
まずは、私は家にいたのでこの事故に遭遇してません。心配してくださる方から安否確認と注意喚起が続いたので、一応ブログでご報告と思った次第です。

 

Cimg0082 御岳は岐阜と長野の県境にある独立峰で、比較的登りやすい百名山のひとつです。紅葉もよく天気が良ければ北アから中央・南と一望できるので人気の山です。

 

それが・・・・
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▲こうなってしまったとは・・・どれほど怖い思いで下山しているのかと思うといたたまれません。



 
 

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ブログにもアップしましたが、今秋9/15に焼岳(やけだけ)に登ったときの頂上付近の様子はこんなでした。焼岳も活火山ですから、小規模ですが地表から水蒸気がいたるところから吹き出しています。いつ御岳のようになっても不思議ではない山なのに、平気で歩いたのは何故でしょう?

 


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▲2007年登ったときはもっと激しく吹き出す脇を、恐る恐る登ったものです。

 

今秋、焼岳を平気で登ったのは、今回御岳に登った人と同じく、自然に対して恐れを持たなかったことと、自分だけは地獄絵図に放り込まれないという思いあがりからです。

実際のところ、規制されていない山で噴火に遭遇したり、遭難や滑落という確率は、登山者人口からしたら低いもので、大体が無事に下山するものだと私は思っていました。御岳は、そうではない、こういうことがあることも知っておきなさいと多くの人に知らしめたように思えます。でなければ、無念の死だったかたに申し訳ない。

 

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▲この左の写真、
こんなに美しく見えるものが人間を脅かしたなんて信じられません。

 

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中日春秋のコラムには

・・・・自然の力の前に人間があまりのも無力であることを、改めて思い知らされるのは・・・噴火警戒直前までレベルが1だったことである。とあり、なぜ神の怒りを察知できなかったのかと結んでいます。

 

神の怒りなど察知できないほど人間は無力なのだとわかった信仰の山の噴火でした。

 

Img_0776 この景色見てまもなく最期を迎えた人たちのご冥福をお祈りします。

 



 


 

焼岳 その2

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5:30朝食今でも宿泊費を8000円に抑えているこの焼岳小屋は良心的にさえ思える。大収容の小屋にない不便さを求めて来る人も少なく無いと思う。
 

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6:30焼岳頂上に向け出発。

 

 
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登山道は、すっかり秋の花になっている。アキノキリンソウの黄色、リンドウの紫色が目を楽しませてくれる。
 
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左)コレ何だったっけ?・・・・調べたらヤマハハコだった。  

  白い花弁のように見えるのは総包片と呼ばれ、葉が変化したもので、中央  の黄色が花の部分・・・・ だそうです。

右)オヤマリンドウ。花弁は奥ゆかしくわずかに開くのみ。その少しほころびか
  けている様が何ともいい。よく観察すると花弁に点々があってそれがまた
  綺麗。

 

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登り始めて30分もすると展望台に着く。

焼岳は活火山だから、いたるところから水蒸気が出ている。

 

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生憎の曇り空だったけれど、笠ヶ岳にも会えたし・・・・ 

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キング穂高にも会えて、嬉しくて仕方がなかった。

 

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さぁ~焼岳に取り付きますよ! 

振り返ると槍も見えるようになりテンションが上がる。

7年前の焼岳山行記録

 

ようやく焼けの肩まで上がったときのこと。下山はこっちと説明したのがいけなかった。頂上まで5~6分ほどなのに「俺はここまででいい」とのたまう夫。「あんた!何しに来たん?」と言いたいのをグッとこらえた。どうも膝が痛かったらしい。もともと山に興味が無いのは知っているけれど、これは理解できん!私のテンションはみるみるうちにしぼんだ。
 


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岩の間から見える笠に、虚しさを訴える。

 

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まぁ、ここまで付き合ってくれたのでありがたく・・・・なんてこのときも今でも思えない。ここ数年の夫のヘタレぶりは激しい。それが悲しく辛い。

 


 

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ダケカンバの紅葉越しに見る霞沢岳。紅葉はもうそこまで来ている。

 


 

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今回は不完全燃焼だったので、足の早い女性を捉えついていく。

 

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林道が見えて中の湯に下山と相成る。

 

ここから中の湯のバス停まで林道をうねうね降る。この1時間近くの林道歩きは単調でつらかった。

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キツリフネ。 何を見ても癒やされる。

 

Cimg9995ススキ越しに見える穂高。あ~アソコに立ちたい。ハードな山行がしたいという願望がこみ上げてくる。

今年の紅葉は10日ばかり早そうと聞く。10月の連休では遅いそうだ。あ~今年はツイていない。

 

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一度は入っておきたい『卜伝の湯』 いつかきっとという思いで後にした。

 


 

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帰りに色々仕入れる。これで3000円ちょっと。長野県の梨は珍しいので買ってみた。結構甘くておいしかった。

 

Cimg0002 広大な蕎麦畑は圧巻だった。

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稲穂も頭を垂れている。蕎麦畑の白と黄金色の対比が美しかった。こういう景色は癒やされる反面、自分の置かれている環境を恨みたくなるのは何故だろう。

 

私の意志に反してクルマは世俗に向かって行く。あ~虚しい。

ボヤキ山行記録となりました。おしまい。

 


 

 

 

焼岳 その1

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今夏の北アルプス山行は、雨でことごとく計画がだめになり、実質、この9月が今シーズン初の登山となる。どれほどこの日を待ったことか。待たされたせいだけとは言い切れないけれど、体力の激減は否めないので奥深く入るのはちょっと躊躇する。もっとも休暇は2日しかないので縦走は諦め焼岳を選択した。

 

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釜トンネルを抜けると、車窓にはお決まりの焼岳。いつものごとく心が踊る。

 

Cimg9956やがて大正池越しに雄大な穂高が現れた。さすがに顔がニヤけた。

 
 

帝国ホテル前でバス下車。初めて降りた帝国ホテル前の雰囲気は、夏山を諦めさせられ続けた私にはお呼びでなかった。
 

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10:00焼岳に向けて歩く。2時間も歩くと焼岳独特の大きなガレが近くなる。
 

 
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振り向けば去年10月に登った霞沢が私を楽しませてくれる。上高地から入るルートは初めてなので、また線が伸びることも楽しかった。
 
 
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長い階段まで来ると、ひとりずつ慎重に降りてくるのが見えた。なかなか途切れそうにないので、そろそろ登らせてもらおうと下から交渉しようと思った矢先、ひとりの男性が登って来いと言ってくれた。登リ終えると、このハシゴ待ちで、いくつかのパーティがくっつき長い列となっていたのには驚いた。30人は交わしただろうか。この男性の機転が利くマナーは心地よかった。

 

 
 
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上高地から3時間位で焼岳小屋に着いた。2007年、西穂の小屋から縦走したとき以来だから7年ぶり。相変わらず小さな古い小屋だった。

このまま進んで中の湯に下山できるけれど、北アルプスまで来て日帰りなんてつまらないので、本意ではないけれど今日はここで泊まることにした。ワンデイの山で泊まる経験もまたよし。

 

夕食まで散策したりして楽しんだ。

 

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オーソドックスな2階の寝床。私は右奥だった。夜中にトイレに行きたくなったとしたら、人の頭を蹴飛ばし、長い髪を踏んだりして出てくることになる。
こういう小屋は今では珍しい。きっとここはこのまま貫き通すような気がする。

 

Cimg9976 5:30、1回戦目の夕食にありつく。定員25名のところ40人近くいたので2回戦もあった。談話室も廊下もないので、食事が終わったら寒い外か寝床に行くしかない。歯を磨いて寝床で横になった。

 

今回、変わったいびきを聞いた。どんないびきか上手く言葉で表現できないけれど、これは疲れるから寝ないほうがいいのではと思うような苦しそうなものだった。やがて、一般的ないびきの大合唱で、この息苦しそうないびきはかき消されたけれど、ときどき間合いからあいの手のように聞こえた。そうこうしているうちに私も眠ってしまった。夜中に目が覚めたとき、誰一人いびきはなく静かだったのには驚いた。こんなことあるんだと思った焼岳小屋だった。

 

 

伊吹山

昨年10月の霞沢岳以来どこにも登っておらず、いきなり夏山の北アルプスに入るのはいささか心配です。

今の自分にはどれだけ体力があるのか、伊吹山(100名山)の標高差1200mの登りで確かめようというわけです。

 

さて、登れるでしょうか?そして無事下山できるでしょうか?

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南斜面を登るのは2005年以来ですから実に9年ぶりです。
当時はスキー場もあり、リフトやゴンドラが3合目までありましたが、昨年でスキー場は閉鎖し、リフトもゴンドラもなくなりました。

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そして今年から入山料が必要となりました。

 

Cimg0879 三之宮神社で「自分の足でここに戻ってこれますように」とお賽銭100円奮発してAM9:00スタート。

 

1合目を過ぎると樹林帯のないほぼ直登の登りとなります。曇り空がありがたい。

3合目(ここが最後のトイレ)で休憩していると雨が。迷いましたが、自分の体力を知るために来たのですから、ここでやめるわけにいきません。雨具をつけて歩きました。するとすぐ雨は止みました。私の根性を試すための雨だったのかもしれません。

 

Cimg0815 鳥が盛んにさえずり私を励ましてくれます。ホオジロのようです。
順調に3合目。まずまずです。

 

 

Cimg0821 ちょっときつくなりだしたのは5合目過ぎたあたり。登り始めて2時間半。これを知るために来たのですから、夏山縦走におおいに参考となります。

5合目からはジグザク登ります。メタカラコウが盛んに咲いてます。
この写真ではわかりにくいですが、右奥が琵琶湖です。

 

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8合目12:15着。社はぺしゃんこでした。

ここで休憩する人が多かったです。それも若者のパーティ。北アや鈴鹿でも最近は若者の登山者が多いです。幼児連れの若い家族も目につきます。

2295577 『かっとび伊吹』に参加する人が大勢練習していたので賑やかな登山道でした。

 

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標高差1157mを4時間かかって登り切りました。実は頂上まで登る自信なかったのですが、やればできるものですね。『いつか着く』を改めて感じました。

久しぶりの山頂、1時間ばかり散策し山野草を堪能しました。

 

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                  イブキジャコウソウ

 

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                      クガイソウ

 

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                     ウツボグサ

 

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                     シュロソウ

 

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                    ギボウシ

 

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                       アザミ

 

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                   キバナノカワラマツバ              

 

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                     シモツケ(まだ開花前)

 

私が知る伊吹山頂のお花畑には少し早かったのですが満足しました。お盆ぐらいになると素晴らしいはずです。

 

AM2:00下山開始。

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メタカラコウが斜面を黄色く染めています。これを見られただけでも来た甲斐がある。

このジグザグな登山道を快適に駆け降りていきました。

 

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私の大好きなカワラナデシコ

 

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1合目に戻って来ました。クタクタになった足に、このザラザラな斜面は堪えます。ここまで調子に乗って降ってきたので、めずらしく股関節がヤバイゾという感じでした。

 

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4時間かけて登ったのを
 下山は多少過酷なペースを試したので2時間でゴール。今の自分の限界を知ることができました。クタクタでしたが無事下山できた安堵感と、やり遂げた爽快さは心地よいものでした。

 

標高3000m縦走では、疲労からの怪我や動けなくなって低体温症が多いと聞きます。山中で自分の技量不足を思い知ってもどうにもなりません。年々衰える体力に見合ったコース選びをしなければならないのに、ついつい・・・が昨今の遭難事故の実態のようです。

このぐらいは歩けるとわかった伊吹登山でした。(翌日から3日間筋肉痛でしたが)

さて夏山、今回を参考に歩きます。

 

 

湖国バス JR


 

 

この旅の目的は? ぱ~と2  その3

5/18(日)AM5:30起床。
 
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                   徳沢園玄関

今日はどうしても松本へ11時までに戻らなければいけないので、朝食なしで徳沢園を出る。
 
Cimg0363 宿を出ると、夏には葉が茂って見えない前穂がよく見えた。この時期ならではの前穂をしばらくじっと見る。そして
昨日来た道を戻る。 
 
 
Cimg0366 徳沢の看板を読んでいたら、看板に前穂が写り込むのを発見。位置を合わせて撮影する。
 
 
Cimg0372                      ニリンソウ
 
Cimg0373 登山道に咲き乱れるニリンソウは聞きしに勝るものだった。振り返っては目に焼き付ける。 
 
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エンレイソウの花が咲き始めていた。他にハシリドコロは群生して盛んに咲いていた。上高地の植生の豊かさに圧倒される。ほかにシロバナエンレイソウの花は開花まで数日かかりそうな具合だった。

 

 

1時間ほどで明神に着く。朝食に天ぷらうどんを注文。寒かったので暖かいうどんがとても美味しかった。

 

明神を発つとき、2004年(H16)下ノ廊下を案内してくれたガイドに遭遇。10年もの時を経ての再会は嬉しかった。しばらく山談義。重装備の彼に、どこに行くのか尋ねたら北鎌尾根のテント山行だという返事。新聞に載るようなことになったらイヤですよ、と言って別れる。そうなんです。私はこのガイドのファンなのです。

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彼らと別れてから明神岳に安全登山を祈願した。この時期の明神は実に静か。

 

 

Cimg0377 しばらく歩くと、昨日歩いた河原が見えた。どれほど雰囲気のいいところを歩いたのか改めてわかった。戯れたのは多分あのケショウヤナギではないかと思う。それにしてもいい景色だこと。

 

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8:10河童橋に戻る。穂高に「また来るときには笑っておくれ[E:note]」と別れを告げる。

 

8:20沢渡行きのバスに乗るため、急ぎ足で歩いていたら、スキーノルディック元選手の荻原次晴がテレビ撮影していた。たまたま今日(5/31)BSで見た番組が偶然にもこれだった。涸沢~奥穂登頂後、涸沢をスキー滑走する内容だった。最近、北アルプスは涸沢・槍沢・岳沢の山スキーを少なからず推奨しているような気がしてならない。でなければこんな番組放映します?勘違いする輩がいないことを願ってしまいます。

 

 

上高地からバスに乗って沢渡に戻りマイカーに乗換。松本の息子の家に着いたのが10時ちょっと過ぎ。

ここで白状しますが、今回の旅の本当の目的は、息子の結婚相手のご両親にお会いすることでした。ついでに穂高に会いにいったこと、後ろめたさがないと言ったら嘘になります。

息子の結婚相手となる人に初めて会ったのは上高地の明神でした。だから行きたいと思ったのは本当です[E:coldsweats01]

 

山仕様の服装から失礼のない身支度に整え、待ち合わせ場所へ移動。

 

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松本は端午の節句を旧暦でするそうで、五月晴れの大空を鯉のぼりが勢い良く泳いでいました。それにしても白い稜線(北アルプス)が
松本市内から一望でき驚きました。

 

Cimg0387 ご馳走をいただきながら楽しい顔合わせとなりました。二男のときこんな大事なことの前に、呑気に観光するなんて・・・反省!」とブログに記していますが、またやってしまいました。これは治りません。

 

とにかく、おめでたいことと5月の爽やかな上高地の両方を味わえた幸せな旅でした。記録はこれでおしまい。

 

 

 

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この旅の目的は? ぱ~と2  その2

河童橋をくぐって梓川の右岸を歩く。
 
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ほどなく岳沢湿原に出る。曇りだしたので水面が青く映らない。残念。
 
 
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左)ハシリドコロ(毒を持つ。食べると錯乱して走り回ることから名前がついた)
右)ネコノメソウ
 
 
 
降りれそうな所を探して、また私は梓川のほとりに立った。とうとうと流れる雪解け水に、遠く槍沢に思いを馳せる。冷たい風に吹かれながら上流に向かって歩く。目に鮮やかなケショウヤナギに入り込んだりして戯れた。整備されていない自然のなかに分け入る心地よさはこの上なく楽しかった。
 

   
 
もうこれ以上いくと右岸に上がれなくなるぞと夫がいうので、小さな流れを飛び越え右岸に上がった。楽しかった分だけ散策路までのヤブコギ20m強いられた。笹をかきわけかきわけ散策路に出たときハイカーの異様な目。クマが出たと思われたようだった。
 
 
ほどなく明神に出る。
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北アルプスの総鎮守である穂高神社奥宮に参詣。大げさなようだが生かされていることに深く一礼。
 
 
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ここでの結婚式に招待されたら喜んでお祝いに来るだろう。しかしそんな招待があるはずもないことは悲しいくらいわかる。生まれ変わってまた結婚することがあるならば、ここで結婚式を挙げたい。そんなことを考えながら案内板をじっと見つめた。
 
 
ここですでに3:15。ちょっと寄り道しすぎた。4時までに徳沢園に入るようにいわれていたのでペースを上げて歩く。
 
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登山道の両脇のニリンソウは、見頃にはちょっと早かった。これが目的だっただけに残念に思った。
 
 
 
Cimg0353img_5342 4時を少し回って徳沢園に到着。夏のような賑はなく、長い冬がようやく終わったという感じを受けた。

 

時は昭和31年、新聞に連載された井上靖の『氷壁』が人気となり、登山ブームが始まったといわれています。その小説の舞台となったのがここ徳沢で、井上靖は徳沢園を常宿にしてたようです。

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朝食は7時なので夕食のみの宿泊をお願いする。ここは2010年10月PM6:30にヘロヘロで飛び込みんだ苦い経験がある。今思えば、真っ暗な道をひとりで歩いてきた女を宿は断れるはずがない。あの頃の私は、山の怖さも知らず無謀な一面があった。

 

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ステーキに岩魚の塩焼き。山の食事にしては豪華なのがここの売り。山菜そばもつきお腹は充分満たされました。風格ある建物に夫も満足してくれ、来てよかったと思った晩でした。
 

Cimg0360 この日は寒くてストーブに張り付いていました。

 

私が番宣するのも可笑しな話ですが、徳沢園のブログでこんなの見つけました。

6月8日(日)19時からBSジャパン
「藤井フミヤの山に登りたい2」

どこの山に登るのかな?

                                      つづく

 

 

 

     ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜ 

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                     名古屋駅夜景

この旅の目的は? ぱ~と2  その1 

5月の上高地はずっと憧れでした。ひたすら待てばチャンスは訪れるものですね。

 

5/17(土)[E:sun]朝7:00自宅を出発[E:car][E:dash]

新緑が眩しくって、いつの間にか私は助手席で居眠り[E:sleepy]

ふと目をさますと、中央道から白い稜線が見えた。あれだけ白いのだから3000m級の稜線であるに違いない。中央なのか南なのか?まさか北? 夏山では見えない景色に大はしゃぎ。

 

 

車は順調に走り松本ICで降りる。上高地方面へと進路を西にとると、また遠くに白い山が見えた。間違いなく3000m級の山。雪は位置を教えてくれる貴重なものであることを知る。(のちに乗った上高地入のバスの運転手に尋ねたら乗鞍岳だと聞く。) 

 

沢渡大橋に車を預ける。そこからまたなだらかな特徴ある白い山が見えたので駐車場で尋ねると十石山2524.8mだと聞く。十石山について私は詳しくないが、どうも白骨温泉から取り付き、乗鞍岳まで縦走できるらしい。

 

 
 
Cimg0311 バスに乗換え上高地に向かう。私はいつも左側に座る。この日もそうで焼岳を仰ぎ見た。

 

今回は訳あって上高地を散策だけ。この時期、稜線まで上がる技術は持ち合わせていないので当たり前[E:coldsweats01] 今日は徳沢泊。時間はたっぷりあるので大正池でバスを降りる。

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今年初の穂高と対峙。人の目を気にしてできなかったが、心のなかで
二礼二拍手一礼。今年の安全登山を祈願した。
(後でわかったこと・・・・私がこの穂高を仰ぎ見ている頃、奥穂高の白出沢で
 単独行の滑落事故死体が見つかった悪天候の様子は大正池から見てもわかる。対岸の火事といえどもこの写真を見ると胸が痛む[E:weep] ) 

 

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河童橋に向かう途中にある田代湿原でオオバキスミレの群生に出会う。周りに目をやると、草丈5㎝ほどの控えめに咲くチャルメルソウがここかしこに。上高地ならではの植生の豊かさを味わう。

 

 

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田代橋を渡り梓川右岸に立つと、去年10月の連休に登った霞沢岳の全景を捉えることができた。雪が多く残る八衛門沢の右側が霞沢のピークのようだ。惚れ惚れ眺める。

 

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ウエストン碑に表敬訪問。奥の丸いのがウエストンのレリーフです。この案内板によると、昭和12年、ウエストンの喜寿(77歳)を祝って日本山岳会が作ったものとか。

 

Cimg0332 梓川のほとりに降り、美しい焼岳を見ながら休憩。

 

その後、木をかき分けながら、しぶとく梓川のほとりを歩いた。夏山のときにはできない上高地を味わう。

 

Cimg0338img_5337 河童橋を捉える所まで来た。河童橋というものは渡るものでくぐるなんて今まで考えもしなかった。もちろんくぐった。なぜかワクワクドキドキ。あぁ、楽しかった。ほどなく梓川のほとりは歩けなくなり、仕方なく右岸に上がった。

                                       つづく


 


 

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               バラと名古屋駅ツインタワー