2009上高地(北アルプス・天狗池)①

              Img_1844 逆さ槍

今年のお盆休は、上高地4池のひとつ「天狗池」に行ってきました。

台風や地震、大雨で出発までやきもきしましたが、14日が天気のようなので、それにあわせて12日の夕方に自宅を出発[E:car][E:dash]
ETC1000円が使えなくて残念でしたが、天気はお金で変えませんから仕方がありません。

11日の駿河湾を震源とする地震で、東名高速道路の一部区間が通行止め。そのため中央道を迂回する車がやたら多かったです。沢渡(標高1000ⅿ)到着が11:45になってしまい、到着するや否や後の席に移動し休みました。もちろん車中泊です。究極の不便さに身を置く山旅のはじまりはじまり。

 

平成21年8月13日(木)☂
沢渡8:20のバスに乗り上高地に入山。今日は槍沢ロッジまでなので、そんなに急ぐ事はない。いつも素通りしてしまう上高地ビジターセンターで雨宿りをしながら、湯を沸かし朝食。

               Img_1787 ケショウヤナギの緑が心をひく

明神~徳沢まで雨は小止みだった。ここまで2時間。徳沢名物の濃厚なソフトクリームで元気をつける。400円也。

            Img_1788  徳沢

               Img_1789
ハクサンオミナエシ

徳沢~横尾は☂ザンザン降りだった。12:30横尾(標高1615)着。疲れて非難小屋の軒下にどたっと座り込む。30分程休んだ。

ここから標高200ばかり上がる。1:00重い足取りで、雨でぐちゃぐちゃの槍沢に入っていく。

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常念岳からの沢

 

槍沢に入ると、登山客は激減した。雨は止む気配はなし。水の流れに気を紛らわせながら歩く。

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1:45槍見河原に着。何年前のことだろう。ここから槍の穂先を見て感激したのは・・・。明日はきっと晴れだ!・・・・素晴らしい槍を頭に描きながらまた歩き出す。

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タケシマランの赤い実に雨のしずくが輝き、一段と綺麗だった。
雨だから見られる景色がそこかしこにある。どれも目に優しい。 

            
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水の青さが疲れた体に一服の清涼剤となる。立ち止まって思う存分眺めた。

  

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二の俣を過ぎると、川面に靄がかかりだす。

  

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 センジュガンピ              トリカブト         

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   激流に咲くソバナ             

 

花たちに励まされ、どんどん標高を稼いでいった。

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大汗をかいて2:40槍沢ロッジ着。上高地バスターミナルから5時間40分だった。

水が豊富なのでこの小屋はお風呂をわかしてくれる。石鹸は使えないが汗を流せるだけでありがたい。

 

予約しておいたからなのか、布団一枚にひとりのゆったりスペースで休めた。が、一晩中屋根をたたきつける雨音と、ゴーゴーと流れる沢の音が気になってなかなか寝付けなかった。夜中の3時くらいから階下のドア(玄関引き戸のよう?)の音がうるさく、4時ごろになると引き戸の音はひっきりなし。熟睡できない一夜だった[E:bearing]

                           つづく

 

2009霧が峰(長野県)

平成21年7月25日(土)[E:cloud]/[E:rain]/[E:sun]

なかなか梅雨が明けないので夏山に出かけられないでいる。

いくつもある山行計画がどんどん先送りになるのは、精神的にとてもつらい。犬のように餌を前に「待て!」を1週間も2週間も続けると、アル中(アルプス中毒)の禁断症状か、いっそのこと雨に打たれてでもいいから歩きたくなる。

一日中雨が降らないだろう地域をあれこれネットで探して、ニッコウキスゲが盛りの霧が峰を選んで出かけた。

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霧が峰は諏訪湖の北東部に位置し、ビーナスラインが貫いているので交通の便はとてもいい。

霧が峰駐車場から車山肩に向かって歩き始める。

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車山肩に近づくとニッコウキスゲの群生が現れる。ニンマリしたのも束の間、突然大粒の雨が降り出す。肩の売店に逃げ込み、雨具を着け躊躇せずまた雨の中へ歩き出した。

右をみても左をみてもニッコウキスゲ。雨にもかかわらずとにかく嬉しくて仕方がなかった。

 

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にわか雨はじきにあがり薄日がさしだす。シシウド↑は大きく花を広げ、まるで花火のよう。

他に、ハクサンフウロウ・アザミ・カワラナデシコ・マツムシソウ・ウツボグサ・イブキトラノオ・ヤナギラン・テガタチドリ・ギボウシ・・・・

こんなたくさんの花たちに逢えて、心はアルプス縦走だった。

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この広い野原いっぱい咲く花を ひとつ残らずあなたにあげる 赤いリボンの花束にして

先ほどの雨で観光客もいないし、鼻歌まじりで思う存分解放感を味わった。

 

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車山頂上は、こんな↑感じだった。本来なら360度の大展望が得られるはずなのだが。

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雲の切れ間から一瞬見えた八ヶ岳の裾野は美しかった。あれが八ヶ岳、南アルプスの間に富士山・・・・と想像する。それも時には楽しい・・・なんて負け惜しみを言って自分を慰めていた。

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車山(標高1925m)は実に簡単に登れる百名山だった。

頂上でウスユキソウ・イブキジャコウソウが出迎えてくれた。頂上のニッコウキスゲは好きになれなかったが・・・・ロープウェイで上がる観光客のためには仕方がないのか。

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白樺湖を見ながら下山開始。

   Img_1727   Img_1728

ハクサンフウロ・クガイソウ・ツリガネニンジン・アザミ・アヤメ・・・・花を見つけながら下山する。

 

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白樺湖の先は蓼科山だろうか。雲がなかったら素晴らしい山容なのだろうと思った。

赤いシモツケソウを見ながら車山高原駐車場に降りた。

 

 

 

 

暑中お見舞い申し上げます

暑い毎日ですが、皆さんお元気ですか?

この連休、天気が悪く、山は中止にしました。

 

それにしても、トムラウシ遭難事故は残念でした。

天候急変で山が荒れ狂う・・・・想像しただけでも怖いです。

 

とくに山深いところに行くときは注意が必要です。

改めて山の怖さを感じた遭難事故でした。

 

 

予告「裏剱・線の記」

6/25に映画「剱岳・点の記」を見ました。

原作新田次郎「剱岳・点の記」を映画化したもので、陸軍測量部の剱岳初登頂を描いたものです。

 

この映画観るにあたり、今一度、本を読み返して映画を観に行きました。
「読んでから観る」は、やはり物足りなさがありますが、そこは仕方がありません。

 

映画の大画面は迫力がありました。刻々と変わる山の天気を相手に、あれだけの景色と人物を撮るのですから大変だったに違いありません。自分が知っている景色以上のものがたくさんあり堪能しました。

 

映画を観てからというもの、さらに立山に魅力を感じています。
今度はどのルートを行こうかな・・・と、1/50000の地図をバカみたいに眺めては計画を立てて楽しんでいます。

ちなみに私の剱岳登頂は、2002年8月です。

      Img061 ←カニノタテバイ

天候に恵まれず、ただ登頂しただけ、眺望はゼロという残念なものでした。

 

今度は、紅葉時に裏剱を眺めたいと思っています。

いつになるやらですが、その「線の記」まで、お付き合いをよろしくお願いします。

 

2009上高地(明神岳ひょうたん池)②

平成21年6月21日(日)[E:rain]

朝起きたらやはり降っていた。聞けば、夜中から降ったり止んだりだったそうだ。

 

雨なので、無理をせず行けるところまでにして、アイゼンを小屋において出た。そのほうがあきらめがつくし、その分ザックが軽くなってよい。

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8:00、嘉門次小屋↑を出発。ひょうたん池まで行かない(行けない)のだからこんな時間でも大丈夫。ちなみにこのルートは、一般登山道でないので経験者と入ります。

信州大学上高地ステーションの横を抜け、サルの親子に見送られながら明神岳に入る。

          Img_1670 ←帰りの写真

元養魚場の脇を通って、朽ちた橋を渉る。下宮川谷に入っていくにはここを行くしかないらしい。この雨で滑って橋から落ちても不思議でないほど怖いものだった。

樹林帯の中で、下山してきたひとりの若者に会った。話を聞けば、昨晩はひょうたん池でテント泊したそうな。マニアックだ。この雨の中、お互いの安全を祈って別れる。

 

20分ほどで樹林帯を抜けゴーロ谷に出る。雨のなか谷をつめる。マーク(このときはケルンあり)から右側の谷(樹林帯)に上がる。ここの目印はわかりにくい。経験者でなければ見落としてしまいそうだ。その後のヤブこぎは暑くってたまらなかった。

 

途中1回休憩して宮川のコルが見える広いところに出た。遮るものがないので雨が横から降ってくる。ガスっているので目標とする山が見えない。道は不明瞭。浮石多し。ザレ場では一歩進んでは半歩ずり落ちる。そんなふうで近くに見えたコルになかなか着けなかった。気づけば左側にずれて登っているし。ぽつんと一本だけ立っているカラマツに進路を向け(右側に)トラバースした。このカラマツはきっと嘉門次小屋から見えた木だと思った。

 

カラマツの大木に9:50着。標高2060m。嘉門次小屋から2時間ほどだった。本来なら明神岳が近くに聳えているのだろうけど、この雨で何も見えなかった。「そんな簡単には見せてやれないよ」と明神岳が言っているような気がした。

この先にある岩壁のレリーフまで行く予定だったが、下山の事を考えると、そこまでの往復30分がとれないと判断し、雨の中で小休止し下山した。

10:10下山開始。

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一瞬、靄が切れ梓川が見えた。嘉門次小屋も明神館も見えた。

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下宮川谷に降りたら(H1700)雨が上がり、徳本峠の方がよく見えた。

沢にかけられた怖い橋を渡り、元養魚場を通って信大上高地ステーションに12時無事降りた。下界はピーカン[E:sun] 日差しが強かった。

明神館に戻り、雨具を干してザックをひも解く。あそこまで行ったのだと明神岳を見上げながらおにぎりをほおばる。食後、抹茶を点て一服した。何ともいえない至福のときだった。

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[E:note]また来るときには笑っておくれ・・・明神岳に見送られ、明神館を後にした。

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しばらく歩くと、梓川を挟んで西穂高岳が見えてくる。素晴らしい景色にうっとりする。

難なくバスターミナルまで歩き、タクシーに乗る。釜トンネルに入る前に穂高に別れを告げた。

沢渡でマイカーに乗り換え、温泉に入って名古屋に帰った。

目的地「ひょうたん池」まで行けなかったが、入れないと思っていた明神岳に入る事ができ満足だった。またいつか明神岳が呼んでくれる日を待つ事にします。

お粗末な山行記でした。おしまい

 

2009上高地(明神岳ひょうたん池)①

平成21年6月20日(土)[E:sun]

7:00自宅を出発[E:car][E:dash]
小牧IC→松本IC→11:15沢渡にマイカーを置いて、タクシーで上高地に入山。
釜トンネルをくぐると焼岳、そして穂高が目に飛び込んでくる。

    

       
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「6月の上高地」は5年ぶり。(H15年奥又白池・H16年徳本峠以来)
ケショウヤナギの新緑が何とも美しい。河童橋から見る穂高に新たな感動を覚える。

穂高に向かって「今年もよろしくお願いします」と心の中で拝む。

 

今日は、河童橋から1時間ほどの明神館まで。
「あぁ、・・・」と開放感を味わいながら、のんびり梓川左岸を行く。

ラショウモンカズラ(紫)が盛んに咲いている。ニリンソウは盛りは過ぎていたが可愛く咲く。他にクルマバツクバネソウ・クルマバソウ・アマドコロ・ユキザサ・タガソデソウ・マイズルソウ・オオバミゾホウズキ・・・・
エンレイソウ・サンカヨウ・ツバメオモトはもう花は終わり実を結んでいた。

 

小梨平にある上高地ビジターセンター前で望遠鏡をのぞいている人たちがいた。「のぞいてご覧」というのでのぞかせてもらう。すると西穂独標が手に取るように見えた。10人ほどの登山客が楽しんでいた。まるで映画を見ているようだった。

 

1:00明神館に着。カンボクの木↓に「来たよ」と挨拶する。この花は秋になると赤い実になる。

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ザックを預け、仲間が待つ嘉門次小屋へ。

    Img_1639  Img_1660

明神橋の先は明神岳。

穂のように高く聳え立つ様から「穂高岳」と名前がついた、と明神館のご主人からお聞きした。

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明日行く「ひょうたん池」は、↑あの鞍部あたりだと教わる。
上高地の4池(奥又白池・北穂池・ひょうたん池・天狗池)の3つ目をこの目で確かめに行くのだ。私もいよいよ明神岳に入れるのだと思うとわくわくした。

 

徳沢方面に散歩に出る。

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目的のベニバナイチヤクソウの群生に出会う。

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ツマトリソウ(白)・エゾムラサキ(ボケている紫)・ベニバナイチヤクソウ(奥のピンク)

         Img_1651  

見事な群生に満足し、宿に戻る。(往復2時間)

 

ここ明神館はいつも素通りで、泊まるのは今回が初めて。湯船から明神岳が眺められるいい宿だった。

 

夕食後、嘉門次小屋へ移動。雨が降り始める。

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6時半から嘉門次小屋で歌のコンサート。
童謡からシャンソン、朗読をうっとりと聞く。後半はみんなで歌う。時に思わず涙が流れる。あっというまの2時間だった。

8:45明神館に戻って、明日の支度をして休んだ。
今日は疲れていないので、いつもの台詞「ゴクラク・・・」はない。

つづく

2009本宮山(愛知県)

平成21年6月6日(土)[E:cloud]→[E:sun]

再来週に山行予定が控えている。というのに1ヵ月近く山に入っていない。これはマズイ、ということで、トレーニングを兼ねて愛知県にある本宮山(標高789m三河富士)へ行く。

2007年(H19)2月に南からピストンで登っている。もう2年も前のことになる。月日の経つ早さに少し驚く。

今回は北にあるくらがり渓谷から入山し南に乗越す。

            Img_1600

雨に洗われた緑が一段とあざやか。大きく深呼吸、たちまち気分爽快となる。10:30せせらぎに誘われ気持ちよく歩き出す。

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コアジサイが盛んに咲いている。あぁ、綺麗!あまりの綺麗さに何度も立ち止まる。

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たわわに花をつけたウツギは雨を含んで枝が大きくしなっている。あぁ、これも綺麗だぁ。首が痛くなるほどのけぞっては眺める。
ほかに、花弁をくるりと巻いてぶら下がるウリノキの花も見つけた。その写真はぼけていたが、めしべの黄色が心の目に焼きついている。

 

さほどきつくない渓流沿いの林道(7キロ)を行く。途中「くらがり八景めぐり」という奇岩や滝や橋などがあってハイキングコース向き。キャンプ地も整備されている。

頂上まで林道歩きと思いきや、「馬の背」という手ごわい急登が待ち受けていた。見上げると長く続く直登。こういうときは、足を出し続ければいずれ着くのだと観念するしかない。先を2度と見ないぞと心に決め挑戦する。が、苦しくなってくると、怖いもの見たさで、つい残りの距離を確かめたくなる。見たって距離は変わりはしないのに。その欲望を振り切る。ストイックになって足を交互に出し続ける。こういうトレーニングは、大きな山で活かされることになる。

 

息を切らしスカイライン(車道)駐車場に出ると、地元高校生の集団登山に出会う。山に不似合いな大勢さに面食らう。「こんにちは、こんにちは・・・・・」学生の挨拶攻めに、しまいには対応がめんどくさくなった。

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登り始めて約2時間で本宮山の三角点に到着。テレビ電波中継所になっており眺望はまったくなし。三角点横に腰かけ、お昼にした。

 

頂上から少し降ったところにある砥鹿神社奥宮に参り、12:50南側に下山する。
3度目ともなれば、登山道にある奇岩もさして珍しくもなく通り過ぎる。

こちらの登山道に入ると、「健康登山」の人が多い。空身で軽快なテンポで降って行くのでそれとすぐわかる。

以前、この登山道を一日に10回往復した人がいると聞いた。登山道はひとつ間違うと大怪我をするし、膝にかなりの負担がかかる。アスリートであっても、10回とは疲労が伴い危険極まりない。寝ずに挑戦した回数に違いないので、ばかげた話だと思った。とにかく回数や時間を競うのは危険で、私はこういうのは好まない。

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休憩なしでテンポよく降りた。ちょうど1時間を要した。早足でも鈍足でもない普通といったところか。休憩を入れて3時間半の山行、トレーニングに程よかった。もう一度上がるかと問われても上がらないと即答する。同じ道を繰り返すのは好きでない。ストレスがたまり不健康になる、というのが私論。

ずっと樹林帯が続くここを10往復したのは天狗です。きっと。

 

2009羽鳥峰~水晶岳(鈴鹿)

平成21年5月10日(日)[E:sun]

今日は三重県四日市市にある羽鳥峰~金山~水晶岳へ。
自宅を7:20出発[E:car][E:dash]
朝明観光駐車場に車を置き9:30歩き始める。

    

      Img_1565        

山に入って1時間ほどで羽鳥峰(標高850m)に到着。5年ぶりでなつかしい。

シロヤシオが綺麗に咲いていた。シャクナゲも咲き始めている。

羽鳥峰から南に向かって歩く。

日差しが照りつけ、とても暑い。

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ガレ地に出ると展望が開く。向かう山肌にシロヤシオが点在している。(アカヤシオのように派手さがないので遠くからわかりにくい) 
嬉しくて立ち止まる。至福のときをあじわう。

       Img_1579 シロヤシオ

近くで見ると清楚ですがすがしい。散った花がないので、咲き始めといったところか。

          Img_1569
タテヤマリンドウ

タテヤマリンドウに出迎えられ水晶岳に到着。ここでお昼とした。湯を沸かしお腹を満たす。

根の平峠から伊勢谷を降る途中、ブナ清水に寄る。
(昨年9月の水害で崩れた谷の右側から入っていく。大きな岩がごろごろ転がっていた。)

          Img_1573 ツクバネソウ

4枚の葉を輪生させ、その上部に花を咲かせる。開花までもう少し。
実になると羽子板の羽根のようになってかわいい。お正月のおせち料理に使われていたのは多分これだと思う。

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ブナ清水という源頭に到着。乾いたのどを潤し、空になった水筒に水を汲む。

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ミツバツツジが新緑に映える。名残のミツバツツジだった。

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目に鮮やかな新緑の伊勢谷を降っていく。途中、イワカガミ↑に呼び止められる。来春また逢おうね。

        Img_1580

下山し振り返ると新緑がまぶしかった。
この先、鈴鹿はヤマヒルが出るので11月まで入る事はない。名残惜しく山を眺めた。

 

 

2009賤ヶ岳(滋賀県)

GW、皆さんはどこにお出かけでしたか?

私は、4/29に賤ヶ岳へ出かけたきりで、あとは日頃ほったらかしにしている家の中の片付けをしてました。

ということで、遅くなりましたが賤ヶ岳(しずがたけ)山行をアップします。

そうです、羽柴秀吉と柴田勝家が戦ったあの賤ヶ岳です。

  ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

             ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

平成21年4月29日(祝)

2009桜(海津大崎)へ行ってから私は奥琵琶湖が大好きになってしまいました。白州正子がいう「かくれ里」に触れ、大いに刺激を受けたという訳です。

こうなると、あそこもここも自分の目で確かめに行きたくなります。琵琶湖一周もいいな、なんてどんどん妄想していたとき、幸運にも名鉄バスハイキングの賤ヶ岳山行を見つけました。このあいだ奥琵琶湖パークウェイから眺めた賤ヶ岳ですから申し分ありません。即行申し込んだという次第です。

北陸道木之本ICを降りて、10:00西野放水路というところでバスを下車。 田植え準備の光景を眺めながら山に入っていきました。

だらだらと40分ほど登ると尾根に乗りました。この尾根筋は琵琶湖を周回する「近江湖の辺の道」の一部です。

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この写真は海津大崎の「湖の辺の道」道標

尾根をアップダウンしながら北へ。左手が琵琶湖ですが、葉が茂り湖はよく見えません。落葉している冬なら琵琶湖を眺められるのかしら・・・。

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マムシグサの苞が3本。茎をよく見てください。褐紫色の模様があります。これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサの和名となったそうです。花の形も蛇が鎌首をもたげているイメージですね。マムシグサが多い山でした。

 
           Img_1523  

突然、変わった木を見つけ、↑何がぶら下げてあるのかなと回り込んでみると・・・・・

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大きなこぶをつけていました。ぐるぐる回って観察。不思議な木でした。

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道標によると有漏神社は湖畔のようです。1.2kmなので行ってみたい。しかし明確な入り口がなくパス。(帰ってからネットで調べたら本当にわかりづらそう。行かなくて良かった)

         
 

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11:30ようやく視界が開け奥琵琶湖が見えました。圧巻でした。
山梨子(やまなし)の集落に降りていく道がありましたが、今では通る人は少ないのでしょう。今にも消えてしまいそうな道でした。

              

            Img_1530 ミツバツツジ          

しばらく登ってリフト乗り場に到着。賤ヶ岳登頂目的だけならばリフト利用がいいと思います。           

 

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山中に点在していた賤ヶ岳合戦の死者の石仏をここに集めたとか。

Img_1537 Img_1535

左)振り返って南を向けば↑、歩いてきた山々が見えます。一番奥が山本山で、右奥にうっすら琵琶湖が見えます。右の案内板を参考にしてください。

展望台で昼食。湯を沸かし、琵琶湖を眺めながらお腹を満たしました。

       Img_1543  

昼食後、余呉湖が見える方へ。↑初めて見る余呉湖でした。
合戦では、この余呉湖は血で真っ赤だったといわれていますが、今では平和そのもの、のどかな景色でした。

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  Img_1545

 

右)賤ヶ岳合戦のあらましによると、北斜面中腹から余呉湖においての戦いが凄まじかったようです。(NHK天・地・人では本能寺の変が終わったので、今度は賤ヶ岳の戦いでしょうか。楽しみです。)

            Img_1546             

1:00下山開始。賤ヶ岳北斜面には、↑チゴユリが群生していました。ユリといっても小さいお花で親指の爪ぐらいです。

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次はイカリソウ。アップで撮影すると怖い顔していますね。

お花に導かれ余呉湖に降りました。

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余呉湖は静かでのどかでした。

    Img_1557  Img_1554
 

地元の人が網でワカサギを捕まえていました。どうやって食べるのか尋ねたら天ぷらだそうです。今晩のおかずになるのでしょう。

湖畔に立ち、改めて平和を実感した一日でした。

 

 

 

 

 

   

 

 

 

2009藤原岳(聖宝寺~大貝戸)

 平成21年4月18日(土)[E:sun]

近鉄名古屋駅8:41発の電車に乗り、桑名で乗り換え西藤原駅で下車。

今日の目的地は藤原岳(標高1120m)。コースは聖宝寺から入り大貝戸を下るという一般道。

藤原岳は概ね2・3月に入るので、この時期に入るのは初めて。

どんなお花に出会えるのでしょう。10:30聖宝寺でお参りをしてから入山する。

聖宝寺近くでウラシマソウを見る。

図鑑に載せたいぐらいの立派な釣り糸があった。カメラをザックから出していなかったので写真はない。

   Img_1487  Img_1482

       ヒトリシズカ                 キランソウ

 

お花を楽しみながら歩くこと2時間、8合目に到着。

     

Img_1488         

 

カタクリが咲く横で昼食。(奥にスミレも咲く。写っていないがエンレイソウもあった。)

湯を沸かして[E:riceball]と[E:noodle]、食後に[E:cafe]といういつもの定番メニューでお腹を満たす。

あれこれ出てくるおやつもすべて口に運ぶ。

甘いものがおいしいのだ。

 Img_1491  Img_1489  

         ヒロハノアマナ                ミノコバイモ

 Img_1493  Img_1495_2

        ニリンソウ                    キクザキイチゲ(白)

福寿草が満開のころは、雪解けのどろんこ道だが、今の時期は登山道も乾いていて歩きやすい。

福寿草の花が実を結ぶと・・・・

         Img_1499_2
←こうなることを知った。

2時ごろ適度に汗ばみながら藤原山荘に到着。

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 ..。oо○**○оo。…。oо○**○оo。…。oо○**○оo。

 

 2時半ごろ下山開始。

行きに見たお花をもう一度見ようと見当つけて歩くのだが、なかなか難しい。

が、登りのときに見つけられなかったお花に出会うという収穫があり、これまた嬉しい。

それが、これ・・・・

       Img_1503_2

とくに珍しい花ではないがハナネコノメ。赤い点々が可愛くて大好き。

先月末に入道岳の井戸谷で見たが、谷でない所でも咲く事を知る。

 …。oо○**○оo。…。oо○**○оo。…。oо○**○оo。

 8合目からは大貝戸コースを降る。

    Img_1507_2
  Img_1511
 

      ナガバノスミレサイシン        コスミレ・・・だと思う。

スミレは種類が多いので葉をきちんとを写してこないと名前がわかりにくい。

そのほかにエイザンスミレもあると聞いていたので目を凝らしていたが見かけなかった。

残念。

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 しばらく行くと登山道が散り桜の道になる。

桜は他の常緑樹より頭を突き出しているのだろう、下から見上げても花は見えない。

今朝、電車を降りたとき藤原岳中腹が山桜の帯状になっていたことを思い出す。

きっと、そのあたりを今私は歩いているのだと思った。高度計を見た。標高は600mほどだった。

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2合目まで降りてきたらイカリソウ(白)を見る。盛りは過ぎていたが形がシャープで綺麗。

シャガに出迎えられ4:15無事下山。

あまりお花は期待していなかったのだが、たくさんのお花に出会え満足できる山行だった。

 

…。oо○**○оo。…。oо○**○оo。…。oо○**○оo。

下手くそな写真ばかりで、それでも図々しくアップする事お許し下さい。

本当はもっと綺麗なお花なのですが、それを皆さんに上手くお伝えできないことが残念でなりません。