2011霊仙山(滋賀県)

平成23年4月3日(日)[E:cloud]/[E:sun]

近所のご夫婦に誘ってもらい霊仙山(りょうぜんざん)へ福寿草を見に行った。前回行ったのは2009年だから2年ぶりになる。

Photo                   行きは赤線  帰りは緑線

今日のルート
醒ヶ井養鱒場~P395駐車場~汗拭き峠(510)~大洞谷~落合神社(320)~今畑集落~笹峠~近江展望台(1003)~南霊仙(1086)~最高点(1094)~霊仙山(1083)~お虎が池~汗拭き峠~P395駐車場

 

駐車場は満杯で道路わきに停めた。今日は登山客が多い。
汗拭き峠まで100上がり、落合集落まで200下り、今畑集落に入る。

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現在では廃村になっている今畑集落。福寿草があちこちに咲いていた。
いくつものパーティーを追い越し、追い越されして順調に笹峠に上がる。
そこから見た近江展望台までの標高差300は威圧感があった。
実際に急登なうえ風が冷たく難儀した。

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目的の近江展望台の福寿草はまだつぼみだった。満開になるとそれは素晴らしいそうだ。今回は残念だった。またいつかくることにしよう。

 

近江展望台まで来ればあとは大したことない。低山では味わえない景色のなかをのんびり歩く。

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雪の尾根筋を歩いて霊仙山最高点1094に到着。
道標の後は伊吹山。南斜面はもうほとんど雪がない。

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霞んでいるが霊仙山の奥に琵琶湖が見える。
最高点から霊仙山まで30分弱。展望のよい登山道だった。

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霊仙山を踏んで下山開始。
経塚山手前のショートカットコースを行く。静かで最高の道だった。

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山をやるものは、この場所を「霊仙神社」と言わず「お虎が池」と言う。
池は琵琶湖の形をしている。流れ込む水源がないので夏には涸れる。今回は東日本震災の復興をお祈りした。

午後になると日が差し、いい日になった。しばらく小休止。霊仙山を眺めながらコーヒータイムした。

 

2:40駐車場に戻る。楽しい一日だった。友達に感謝である。

 

     垂直上昇高度の合計    1535m 2時間33分   

     垂直下降高度の合計
    1533m 2時間17分 

     総時間            5時間58分(休憩含む)

     8:42スタート(P395)~2:40下山

     ピーク 1094m

 

2011鳩吹山(氷場~岩場ルート~一休~鳩吹山~小天神~カタクリ) 

平成23年3月27日(日)[E:sun]

物好きにも程があるが、また鳩吹山に出かけた。
カタクリを求めてマイカーで出発[E:car][E:dash]

 

9:30 カタクリ群生地へ。しかしまだ咲いていなかった。桜も咲いていないし。
     ちょっとがっかり。

 

今日のルート
氷場から→⑭大岩→⑯尾根道→⑰→⑳岩場ルート→③北回り→②→鳩吹山→⑧→小天神→⑨→カタクリ

Photo 

9:41 氷場(標高60)出発。その昔、ここで氷を作っていたそうだ。(詳細はこちらから)

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大岩を過ぎ、尾根道⑯に入る。

⑯は右側が木曽川で、スリリングな岩場を下っていく。
途中で「この下りは危ない。止めよう!」と夫。内心「行きたいなぁ~」と思ったけれど、ここは夫に従う。危険と不仲?を回避するには柔順な妻であることが懸命。

名残惜しく写真を撮って、来た道を戻る。
⑰を行く。すると前から気になっていた⑱の道を発見。少し偵察。次回に回して先に進む。

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すると先ほど名残惜しく写真を撮った岩場ルートに行く道を発見。

私「登りだから行ってもいい?」

夫「・・・・・・」 返事がない。

先ほど残念がった私をフビンに思ったのか、しばらくしてOKが出た。

「やったぁ~嬉しいな~嬉しいな~」 決してオーバーアクションでない。本当に嬉しかったのだ。

 

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「ほら!ほら!やっぱりね。この景色!」とはしゃぐ私。夫はまんざらでもない顔で、ぽつりと一言「休憩!」。 ザックをおろし、さわやかな日差しのもとゆっくりコーヒータイムにした。

先ほど途中でやめた尾根道↑が真正面に見えた。危険といえば危険かな?

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休憩していると前方からライン下りの船が来た。木曽川を覗き込んで手を振る。けれど、誰ひとりこちらを見ない。がっかり!ちなみに川まで200mほど。

 

しばらく行くと樹林帯に入った。するとヘリコプターの音が聞こえ出す。どうも近づいてくる気配に空を見上げ、どこだ?と立ち止まる。

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樹林帯からのぞくと鳩吹山稜線ルート上でホバリングしている。
「救助は××××・・・・・・・・・」はっきり聞き取れなかったが、けが人か病人が救助要請したようだ。鳩吹でヘリコプターを見たのははじめて。まるで北アルプスのようでもあった。

上空を何回も旋回していたけれど結局救助はなかった。いったいどうしたのだろう?

 

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1:15 一休に到着。標高346と高度計が示している。地図を見ると300なので300に合わせる。
     ここまで3時間33分35秒かかったことも示している。
     それにしても時計の傷、激しいです。岩場通過するとこうなってしまう。仕方がない。
 

Cimg0135                      ミツバツツジ

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⑱の道は谷を挟んだ向こうの尾根。今度行きたい!

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木曽の御嶽山はなんじゃらほい[E:note]夏でも寒いヨイヨイヨイ[E:note]ヨイヨイヨイノヨイヨイヨイ! 
鼻歌を口ずさむ。乗鞍岳は見えなかった。

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鳩吹唯一、手すり付の橋↗。この沢の流れが橋の先で滝になっているから手すりがあるのかな?一般道からは見えないのが残念なところ。

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沢のほとりに群生していたショウジョウバカマ。

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ヘリコプターがホバリングしていたあたりはどこだろう?といいながら稜線を歩く。
鳩吹山のピークを通過し、小天神で小休止。そのあと⑨を降りた。

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日中暖かかったので、少しは開花したかと期待したが、やはりつぼみは固かった。
奥の斜面もずっとカタクリなので満開になったら素晴らしいのです。去年のカタクリはこちらから

 

     垂直上昇高度の合計    646m 1時間43分   

     垂直下降高度の合計
    657m 1時間37分 

     総時間            5時間48分(休憩含む)

     9:41スタート(P60)~3:30下山

     ピーク 313m

 

 

 

 

 

 

2011 滋賀県 旗山(649ⅿ)烏山(717ⅿ)

平成23年3月19日(土)

 

先週に続き、滋賀の山(旗山・烏山)に出かけた。

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3/12那須が原山の南西に位置する山で、このあたりの登山道を網羅しようというのが目的です。

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09:35 JR柘植駅

10:00 熊鷹神社  置車し神社右手に回り込み取り付く。
             行く手からチェンソーの音が聞こえる。
             急登の道なき道をはい上がり稜線に上がる。
             汗ばむ体に稜線の風は心地よかった。

11:10 旗山649m 三角点はあるが展望がない。展望地(鉄塔下)に移動すると南に大杣池が見えた。

Cimg0101                        旗山~烏山(小平山)に向かう稜線

 

11:50 烏山(カラスヤマ)は小平山(コベラヤマ)とも呼ばれる。ここで昼食。
      寒くも暑くもなく快適。

12:45 さらに東へ。 しかし違った尾根に降りてしまい、結局烏山まで登り返し、来た道を戻る。

 

 

     
     垂直上昇高度の合計    689m 1時間43分   

     垂直下降高度の合計
    655m 1時間16分 

     総時間            5時間04分(休憩含む)

     9:55スタート(400)~3:00下山

     ピーク 717m

 

 

2011 滋賀県(那須が原山800m)

平成23年3月12日(土)☁
 

 

久しぶりに山の会に参加(H22年1/17ぶり)

今日は滋賀県甲賀町の「那須が原山」です。

個人的には2002年以来の鈴鹿南部となります。

Cimg0077                             一部東海自然歩道を歩く 

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                          行きは赤線  帰りは緑線

 

09:21 JR加太駅 

09:50 スタート 標高250mから椿谷を上がる

10:10 分岐で小休止。東海自然歩道に入り、西島峠(470m)まで沢にかかる橋を何度か渡る。

11:10 西島峠で小休止。その後、東海自然歩道をはずれ北に進路をとる。

 

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            やせ尾根のアップダウンの繰り返しで木につかまり慎重に歩く。

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     登ったと思ったら降るの繰り返し。なかなか標高が上がらない。  

 

 

13:10 やっとの思いで県境稜線に上がる。三つ頭山(774m)は展望なし。
     三つ頭山から大きく降り、那須が原山までアップダウンをまた繰り返す。

13:37 那須が原山(800m)着。 神社祠と立派な避難小屋がある。9年前に来ている筈なのだがまったく記憶がない。
     日当たりがよく、遅い昼食とする。

 

     来た道を少し戻り、三国岳・油日岳への県境を西へ行く。
     途中分岐で進路を南にとり、忠実に尾根を降り木原峠に降りる。

     東海自然歩道に入り沢沿いに降る。滝がたくさんあった。
     アップダウンを繰り返し降っていく。

Cimg0081                         今は使われていない水道橋            

 

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                     東海自然歩道特有の丸太の階段を降る

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16:40 不動滝

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17:00 駐車場(路上駐車)に戻る。

案内なしでは歩くことができないルートだったので参加してよかったです。

 

東北大震災の翌日だったので、遊びに出かけるには、いささか気が引けたのは確かでした。帰宅後テレビを見て、やっぱり昨日の東日本の地震は本当だったのだ・・・と、また気が重くなりました。

     
     

     垂直上昇高度の合計    835m 2時間34分    

     垂直下降高度の合計
    840m 2時間26分

     総時間           7時間10分(休憩含む)

     9:50(250)スタート~17:00下山

 

2011鳩吹山(愛知県犬山市)

平成23年2月20日(日)[E:sun]

前回から1ヶ月ぶりの山行。
今日は、歩いたことがない登山道を行こうと思う。

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栗栖(くりす)神社(P80) → ⑪桃山ルート → ⑫から川平尾根 →  ❹ → ➌ → ❻ → ❺西山339m → ⑫ → ⑬東山ルート → 栗栖神社下山

 

09:30 栗栖神社スタート(P80)

11:00 天神山(313.5)

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天神山から対岸に明王山・金比羅山が見える。

 

11:20 第5展望台

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⇗北に白山がよく見えた。(望遠)

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⇗名前どおり白い山だ。雪が多いのがよくわかる。あの雪が解けるとお花がいっせいに咲く。一面のお花畑を想像しながら眺めた。

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左は乗鞍岳 右は御嶽山 1/10に比べたら雪は少なくなっている。

Cimg0068                    

⇗第5展望台から下を見ると木曽川。足がすくむ。

西山北まわりルートに入り、時計回りに進み一周して来た道を下った。

 

今回はじめてのルートだったが、なかなかよかった。
次回は、どのルートを歩こうかな? まだまだ鳩吹山の探検は続きます[E:scissors]

 

 

     垂直上昇高度の合計    675m 2時間10分    

     垂直下降高度の合計
    659m 1時間50分

     総時間           6時間15分(休憩含む)

     最高ピーク         標高340m 

     スタート(P80)9:40~下山3:45

2011湖西アルプス縦走(愛知・静岡県境)

備忘録
平成23年1月22日(土)[E:sun]

左膝内側側副靭帯を損傷して3ヶ月。軽めではあるが2回の足慣らし山行で、足はほぼ大丈夫だとわかった。そうなると本格的に夏山のことを考える。

 

実は行ってみたい所がある。でもそこは、私的にはガイドが欲しい。そんなツアーはないだろうから個人ガイドを雇うしかないかなと思っていた。それがあったのだ、そんなツアーが。

そのツアーに参加するには、三点確保講習を含め2回以上山行に参加しなければならないという条件がある。要するに技術拝見しますよということ。そりゃそうだ。いくら名ガイドといえ、足並み揃わないお客を全員登頂させ無事下山させるなんて難しい。ましてや悪天候となるとなおさらのこと。昨今中高年の遭難が目立つだけに、ツアー会社も慎重にならざるを得ない。

 

ということで、『三点確保講習会』なるものに参加した。どんなツワモノが集まるのかどきどきしながら・・・・。

 
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                           午後から奥に見える稜線を歩く。

場所は、JR二川駅(豊橋から2駅ほど東)近くの『立岩』。
以前、『下の廊下』に参加したときもこれに参加している。

前回同様、腰にカラビナやシュリンゲをジャラジャラとぶらさげたロッククライマーがいた。彼らから見たら我々は幼稚園児のようなものだ。

 

5~6人が一組になって岩場で三点確保技術のテストを受ける。
いつもより丁寧に三点確保したけどダメだしが多かった。それでは落ちますよ!と。
 

実際には危険なところは確保がある。簡単なところほど三点確保の技術が明暗をわけることになる。山をなめてはいけません。

 

 

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午後からの『湖西アルプス縦走』に参加すれば条件をクリアーするので、ついでに参加した。

 

1:40普門寺(標高100)から神石山(標高324)に上がる。

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コースタイムとおり30分ほどで上がった。ここでコンパスの使い方を習う。
見通しがきく山だったのでコンパス講習にもってこいだった。

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神石山から浜名湖が遠望できた。低山だが眺めがよいコースだ。

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ほとんどがこういう登山道↑なので安全。午前中の三点確保を必要とするところはまったくない。

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仏岩(標高214)からも浜名湖が遠望できた。『湖西アルプス縦走』名前に偽りなしのコースだった。

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嵩山(スヤマ・標高170)まで来るとなお一層浜名湖に近づく。

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4:21 無事下山。タクシーで新所原駅に向かいJRで帰った。

 

これで参加条件クリアーしたので、参加費を払えば連れて行ってもらえるようだ。
あとは体力をつけること。トレーニング山行を続けます。

 

 

2011鳩吹山(愛知県犬山)

備忘録
平成23年1月10日(月・祝)[E:sun]
 
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今年2度目のトレーニング山行は鳩吹山。

8:15 夫の運転で自宅を出発。

9:30 真禅寺駐車場

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9:40 真禅寺登山口スタート

今日のコースは、真禅寺→❶→鳩吹山→→西山北回り→❸→一休→❹→西山→西山小屋→❻→❷→真禅寺サブルート尾根を下る。

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約1時時間ほど登ると鳩吹山に着いた。

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御嶽山がよく見え、ここまでの苦労が吹き飛ぶ。

鳩吹山からは西に向かい、西山北回りコースを行く。

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途中景色を眺めていると・・・・・

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一般ルートでないところに2人発見。↑ 望遠で撮影してみると、とても眺めが良さそうなところで休憩している。私もあそこに行ってみたいよ。地図で場所を探した。いつか行ってやろうと思った。

 

鳩吹山(標高314)は低山だけれども、いろんなルートがあることが最近わかってきた。
一般ルートは飽きてきたので、これからは、「この道いけそうだ!道探しの探検」をしようと思う。

今日は下調べがしていないので、一般ルートで真禅寺サブルート尾根道を降りて2:30下山した。
ちょっと物足りないが、足慣らしなのだから「ほどほどに」と自分に言い聞かせた。

 

     垂直上昇高度の合計    577m 1時間50分    

     垂直下降高度の合計
    538m 1時間27分

     総時間           4時間55分(休憩含む)

 

 

家に帰ったら、姪の成人式の内祝いのご馳走が届いていた。
据え膳でご馳走を食べ、幸せな一日だった。

 

2011池田山(923m・岐阜県揖斐郡)

「山がやれる足」になったかどうか試す山行。
まずは軽めから。某ハイキングに参加しました。

 

備忘録
平成23年1月8日(土)[E:sun]/☁

事前の下調べが省けるバスハイキングに参加した。
行き先は岐阜県の池田山(標高923m)。
それなりのしばりはあるが、お金を払って集合場所に行けば連れて行ってくれるのがツアーのいいところ。池田山の予備知識がまったくないままバスに乗り込んだ。

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バスに乗ると、雪が多いので標高850mの『池田の森』までしか行っていけないという指示がある。アイゼン持参しているので「そんなぁ・・・」と思ったけれど、今日は足慣らしなのだと思いなおす。『ほどほどに』ができない私をこのツアーはやんわりと止めてくれた。

 
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このバスハイキングは、列をなして団体行動をしなくてもいいので気に入っている。
バスを降りたら、チェックポイントの通過時間さえ守れば、下山後の集合時間まで自由。
群れることを好まない私にはぴったりといえる。

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標高600を過ぎると雪が多くなった。アイゼンを履き快適に歩く。アイゼンがない人は諦めて降っていった。標高に関係なく冬山にはアイゼン必携。

 

池田の森からは雪が多かった。雪の多いほうへ行って膝まで埋もれてラッセルを楽しむ。今年初のラッセルは快適だった。足は悲鳴も上げず快調。嬉しくてココロナシカはしゃいだ。

 

無事下山して、今回ツアーのお年玉という温泉無料券で温泉につかった。
湯につかり「ふ~」とつかれを吐き出す。最高の一日だった。

 

左膝内側副側靭帯損傷は長い治療期間を要したけれど、山に戻ってこれ胸をなでおろす。
今度の課題は『夏山』。ケガをしないようにトレーニング山行を続けよっと。

 

     垂直上昇高度の合計    820m 2時間40分    

     垂直下降高度の合計
    830m 1時間55分

     総時間           4時間55分(休憩含む)

 

「北アルプス紅葉」から帰宅してからのこと

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今日はエイプリルフール。
東日本大震災に続く原発事故の政府発表はどこまで本当なのでしょうか。
進展しない福島の原状に胸が痛みます。

 

さて、昨年10月の「北アルプス紅葉」以来のブログです。

それには理由があったのです。この5ヶ月のこと備忘録として書き残しておくことにします。

 

思い起こせば、昨年10月の北アルプス山行(←詳細)でのことです。気を許したすきにへつりから本谷に2mばかり落ちました。

そのときは幸運にもなんともなかったのですが、 帰宅後、日増しに左膝が痛み出し歩行困難になったのであります。

最終日10/11徳沢園で泊まったとき、膝の違和感で夜中に何度か目を覚ましたのはそれだったかなと思います。でも次の日、岳沢を途中まで平気で登ったのですから訳がわかりません。足の酷使が要因だとするならば若くないという危険信号?)

 

外科に行ったら「左膝内側側副靭帯損傷」「完治まで2ヶ月程度」と診断されました。
痛かったですよ。2週間ほどびっこひいていましたから。日常生活や通院、とにかく何をするにも難儀しました。

本谷で腕時計とサングラスをなくし、カメラもダメにした上に、病院通いに莫大な時間を費やされ、まったくついていない日々を2ヶ月ほど過ごしていたのです。

 

失くした時計は夫にもらったものだけに残念でした。時間や高度を示してくれ、たくさんの山を一緒に登りましたから、ベルトがちぎれ左腕にないと気づいたときはがっかりしました。あたりを探しても見つからなくて、時計に悪いことをしたと詫びる思いだったことはいうまでもありません。もちろん夫にも詫びました。

 

足のほうは順調に回復し日常生活に不便を感じることなくなりました。しかし私の完治はそれではありません。
「山をやれる足」になることが私の完治なのですから、大事をとって年内は山を控えました。

年末年始を何とかやり過ごしたころのことです。

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新しい相棒を調達しました。同じメーカーなので仕様は似ていますが今までのようにはいきません。老眼鏡で取説を読み面倒でたまりません。なんていったら新しい時計に悪いですね。時計に罪はないのですから。

 

で、ついでにカメラも買いました。水につかってフラッシュがたけなくなったから。私はフラッシュをほとんどたかないのでいいのだけれど、登山保険(傷害保険)の携行品で補償されたので購入した次第です。それがこれ。

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本当は、前使っていたメーカーが欲しかったのですが、大幅にお値打ちにしてくれたのでこれにしました。まぁ、これも縁というもの。仲良くしたいと思います。

 

時計もカメラもそろいました。そうなるとアル中の私はいてもたってもです。堪らず「山がやれる足」かどうか試したくなります。

果たしてお許しが出たかどうか・・・・・つづきはまた。

 

 

 

2010北アルプス紅葉⑤ 3日目

平成22年10月12日(火)[E:sun]

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夜中に何度か足の痛みを感じて目が覚めたが、起きてから歩くには困らなかった。
私は左1番手前で休んだ。板の間より20センチばかり高いベッドになっている。

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団体が食堂を出て行ったので、ゆっくり朝食を食べる。

 

さて、このまま上高地を出るのもつまらない。かといって涸沢カールをピストンする体力は残っていない。手軽にひょいと行けるところ・・・・・岳沢にしよう!即決だった。

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徳沢園↑を出たのは7:50、ゆっくりだった。

 

歩き出してすぐ、同室だった女性(Oさん41歳)と一緒になった。彼女は長い黒髪の美人さんだった。本当に綺麗で、女の私でも見惚れながら話したものだ。男性だったらノックアウトだね。
彼女は初めての登山で、横浜から夜行バスで上高地入りし、昨日はソロで涸沢~パノラマコースだと話してくれた。どうもパノラマコースは誰かに誘われたらしいが、その行動力に感心した。

今日の予定を聞くと、「バスターミナル2時のバス」とOさんは言う。「それまで岳沢に行かない?涸沢ほどの派手さはないけど」と私。彼女に岳沢の景色を見せて、この際北アルプス病患者にさせてしまおうという考えだった。まったく私は悪いヤツだった。

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前穂と明神岳がくっきり見え出す。気持ちがよい朝だった。

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明神橋からの明神岳もくっきり。格好がいい。梓川右岸へ渡る。

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倒木の苔の色の美しさ↑に、思わずシャッターを切る。

 

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岳沢登山口から小一時間登ると西穂高岳が望めた↑。どれが独標で西穂高岳なのかよくわからないがいい景色だった。

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さらに15分ほど登ると樹林帯を抜けた。西穂高から流れ落ちるダケカンバの黄葉は見事だった。

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そして、北に目をやれば奥穂~吊尾根。ため息をつきながら飽きることなく眺めた。

あの吊尾根の向こうが涸沢だとOさんに説明する。いつの日かこの先の岳沢ヒュッテで泊まって、前穂~吊尾根~奥穂~涸沢と歩いてごらんと勧めた。彼女をイチコロにさせるつもりが、私の方が穂高に心を奪われていた。それほど穂高は私を魅了した。

私はもう少し登りたかったがバスの時間が気になる。彼女をひとりで降ろすわけにはいかないので今回はここまでにして下山した。

Img_3867                              苔むした風穴

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岳沢湿原の水の色はエメラルドグリーンでとても美しかった。美しいものを見ると何故幸せだと感じるのだろう?どういう仕組みでそう感じるのかわからないが、私は幸せに包まれていた。

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あのあたりまで 行ったんだよね、とOさんと岳沢↑を見上げる。

彼女の初北アルプスは楽しかっただろうか。この先も何度か足を運んで、美しい景色をたくさん見てほしいと私は望んだ。彼女との数時間が楽しかっただけにお別れはちょっぴり寂しくもあった。

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バスターミナル前のインフォメーションセンター↑をのぞいていたら、コイン式シャワーがあった。え?いつからあったの?早速利用する。汗を流すには充分だった。

 

さっぱりしてバスに乗る。[E:note]また来るときには~笑っておくれ~心の中で歌いながら上高地を後にした。

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緑色1日目登り 320m 行動時間4時間50分

桃色2日目登り 880m
       降り1200m 行動時間12時間30分

黄色3日目登り 300m
       降り  300m 行動時間7時間  

高度計つきの時計をなくしたので単純に計算した数字です。

 

これでおしまいです。来年の北アルプスまでは地元の鈴鹿でトレーニング山行に励みます。長い山行にお付き合いくださってありがとうございました。