2011北アルプス(ジャンダルム)③

平成23年9月13日(火)[E:sun]/[E:cloud] 前半

ちょっと寒くて夜中に目が覚めたが、朝までぐっすり眠れた。

Cimg0350奥に4人、手前の入り口側に3人。私は手前の入口側で寝たので寒かったのかも。昨年再建されただけあって寝具も部屋も綺麗。定員11の部屋で7人だったので快適だった。

窓から見えるのは西穂方面。この日はダメだったが天気が良ければ乗鞍岳が遠望できる。

 

Cimg0353
5:25天狗岳と間ノ岳が小屋の背後に聳え立つ。
右手の黄色が小屋が用意した宿泊用テントで、突き当りの茶色の小屋が3部屋しかない宿泊棟。1段下の赤い屋根は食堂棟。そのまた1段下がトイレ。各棟はつながっていないので雨の日の移動は大変だろうと思われる。プレハブの宿泊棟は雪崩倒壊予防で冬期は畳む。

 

 

Cimg03566:10岳沢小屋を出発。ヘリポートを抜けアザミやトリカブトが咲くお花畑を行く。ここはサラシナショウマが群生するらしい。 又の機会はその頃にしたいものだ。

 

小屋から1時間ほど登ると・・・・

Cimg0359 Cimg0363
ザレザレになってきた。が、もっと大変なところだと想像していたので不安はなかった。浮石の急登なのでゆっくり登る。(降りは難儀でしょう、多分、いや絶対)

 

 

振り向けば遠くに[E:fuji]富士山が望めた。私はこうやって立ち止まってはアチコチ眺めるのが好きだ。それをしていてたら列が途切れガイドから注意を受ける。そんなに列を乱したつもりはなかったのだが。ツアーは勝手にあちこち眺めてはいけなかった。一応従おうとするのだがすぐに忘れてガイドを困らせた。ツアーに慣れていない私の歩き方は全くダメだった。ショーガナイヤツダ的なガイドの目線にビクビクしながら歩いた。 

 

Cimg0369
8:50天狗のコルに着。以前はここに避難小屋があったそうで石積みの名残があった。材料の石は豊富にあるが、畳岩の斜面を上手く利用して作られていたのには感心した。今でもここはビバークポイントとして利用されているらしい。(水なし・壁なし)

 

天狗のコルで休憩しながら、ガイドよりこの先の注意点を聞く。カメラ禁止令も出された。ふてくされ気味で仕方なくついていく。もとい!連れていってもらった、が正しい。

 

 

Cimg0370

9:10天狗のコルから奥穂に向けて出発。そのとき天狗岳から登山者がひとり、必死の形相で降りてきた(写真左端の黒い影)。なるほどほぼ垂直壁で大変そうだ。
残念なことに笠ヶ岳は雲に隠れていた。

 

延々と畳岩を登った。

Cimg03712bd3b1405s
こんな感じで岩を掴んで登った。丁寧に登らないとガイドから注意が飛ぶ。(ガイド撮影)

 

Cimg037133ffc507dsこの写真もガイドが撮ったのでどこかわからないが、左側の白いザレは天狗沢だと思うので畳岩を登っているところだと思う。とにかく3点確保でひたすら登る登る。

 

Cimg0372
9:30振り向くと天狗岳が見えた。数人立っている場所がピークのようだ。ガイドの目を盗みこっそりパチリ。あぁ~あっちもいつか行くぞ~と見とれているとガイドから注意が!ゆっくり見ていたのがダメだった。ツアーに付いていくのはムツカシイ。

 

 

Cimg0373
9:40ここが天狗の頭なのか?両方がスパット切れていた。ここの通過は、私はきっとビビるだろうと思っていたが意外や意外、それほどの恐怖はなく大丈夫だった。これはガイドの了解を得て後続を撮影した。このころからガスが湧き出す。

 

 

Cimg0375
これもコッソリ撮影だが、どこを登っているのか全くわからない。地図を見たら注意を受ける。もっともガイド付きなんだから地図など見る必要ないということだろうが・・・。ショボンだ。みなお利口さんばかりで、私ひとりが不真面目な客だった。

 

 

Cimg0376
10:30休憩。写真撮影許可あり。雲の中から頭を出した笠ヶ岳。やっぱり笠ヶ岳は美しい。
荷揚げのヘリコプターなのか、この日はこの谷を北に向って何機も飛んでいた。しかし南下するヘリコプターはこの谷で見かけなかったので、きっと一方通行なのだと勝手に想像した。

 

 

D615d605sコブノ頭を登る。(ガイド撮影) 登りなので余程のことがない限り滑落はないが、這い上がるのもこれまた大変だった。

 

すると・・・・・

Cimg0381
10:45ついにコブノ頭に到着した。ガイドがジャンダルムだというそれはあまり格好がいいものでなかった。西穂側から見るジャンダルムは実にカッコワルカッタ。撮影許可が出たので奥穂とロバの耳のスリーショットを。

 

それにしても、このコブノ頭にビバーク跡(テント最適地)が数カ所あったのには驚いた。それらは頻繁に使われているようだった。水場はないけれどビバークという名目でテントを張るヤツが結構いるということだ。決して良いことではないけれど・・・・天気さえ良かったら・・・・いいだろうな・・・・と、ちょっと思った。本谷右俣にも、北穂池にも、奥又白池にもあったのと同じだと思う。

 

Cimg0394
それがそのコブノ頭。(ジャンダルム頂上から撮影)

 

 

Cimg0383
遠くに槍ヶ岳の頭だけが見えた。ズーム撮影したら槍から手前の稜線が手に取るようにわかりしみじみ穂高はいいなぁと思った。

 

 

さて、コブノ頭を降ってジャンダルムに取り付く。

Cimg0384
振り向くと後続がコブノ頭を降る所が見えた。すれ違い待ちの間に撮影。

 

ところが、ジャンダルムの頂上にあと数歩というところで足がツリそうになった。マジヤバイと思った。ガイドの指示に従わない不真面目だったツケがここで? ゴメンナサイゴメンナサイと唱えながら最後はスローモーションのごとくゆっくり登って事無きを得た。とうとう登頂を果たしたのだった。

 

Cimg0386

 

 

 

ジャンダルムまではひたすら登りなので危険なところはそんなにありません。
ここからです、核心部は。

さてこの先どうなりますやら。

                                      つづく

 

 

 

Cimg0496

映画「ガク-」を観ました。

コミック本が映画化されたものです。本も読んでいないし、主人公役の小栗旬もファンでないけれど、北アルプスが舞台だと聞けば、山をやっている者として観たいですよね。

 

主人公の島崎三歩は北アルプスのボランティア山岳救助隊。心から山を愛し、人を愛すアツイアツイ山屋でした。
一見ノーテンキ山屋バカ。しかし山の楽しさや厳しさを知り尽くしている。生死を目の当たりにして「よく頑張った」と語れる強さを持ち合わせている主人公でした。

 

そんな三歩役をうまく演じた小栗旬、適役でした。

 

私ね、NHK大河ドラマ「篤姫」(間違えましたぁ~天地人でした)での石田三成役の小栗旬には、ぜ~んぜん魅力感じなかったのに、今回の山屋役の小栗旬の笑顔やノーテンキさにはイチコロ。ホレテシマイマシタ。すましたイメージの彼のどこにあんな笑顔が隠されていたのか驚きです。

 

映画で「山で捨てていけないもの、それはゴミと命!」というセリフがありました。
山で眠る登山者を思うと胸が痛みます。

 

北アルプは雪解けが進み、夏山計画があれこれと頭をよぎります。
体力、技術、判断・・・決して遭難することがないよう気をつけます。

 

花盛り

Cimg0439
毎日まだかまだかと眺めていたバラが咲きました。今年の開花は10日ほど遅かったです。とってもよい香りがします。

 

Cimg0450
バンマツリ(蕃茉莉)も満開です。
2007年のGWにお遍路(3巡目)したとき、高知でこの木をよく見かけました。よい香りがすると決まってこれが咲いており、立ち止まっては眺めたものです。

お遍路帰宅後すぐ、偶然にもこの苗木と出逢ったのです。もしお遍路で豪華な姿を見ていなかったら絶対手を出さない貧相な苗木でした。それでも欲しかった。何度か鉢を大きくして、2年前からこんなに咲くようになりました。ナス科。

咲いたときの花の色は紫ですが、日にちが経つにつれ色が抜けて最後には白になります。お遍路の時は同時に何色もの花が咲くのだと思ったのですが、育ててみて色の変化が楽しめる木だとわかりました。この花が咲くと、苦しくても楽しかったお遍路を思い出します。

 

お遍路の話題でもうひとつ。携帯サイトのお遍路、とうとう結願しました。祝! 

Cimg0271

毎日の歩数(歩数計付き携帯)をメールで携帯サイトに送る仕組みのものです。設定すれば自動的に毎日の歩数が送信され、札所に着くと「○○番に到着しました」とメールが来るのです。

Cimg0273

私は当時、お遍路1日で6万歩ほど歩いた記憶なので、×40日(私が実際かかった日数)すると約240万歩です。画面の260万歩-240万歩=20万歩の違いは1周1400キロの設定なんだと思います。

Cimg0274

こんな紹介もあり、結構楽しかったです。1番に行くともっと面白いのにと思います。
大窪寺の紹介をクリックすると・・・

Cimg0269

本堂の画像が現れます。 やっと到着した1巡目の2003年10月16日(7年半前)のことを思い出します。あぁぁ~懐かしい!

Cimg0270

行きたくなります、お遍路に。くたくたになり、なぜお遍路を始めたのかと自問自答しながら歩き続けたあの頃が・・・懐かしいです。

 

Cimg0443

世俗での修行、私は歩き続けます。お遍路の時のように一歩一歩。

 

誕生日に雪が降る

備忘録
平成23年1月16日(日)[E:snow]

私の誕生日に雪が降った。
名古屋では珍しく15cmも積もった。何だかウキウキ嬉しい。

Cimg0038

そんな中を名古屋駅まで歩いて、高島屋で開催されている親鸞展に行った。

Cimg0041
♪犬は喜び庭駆け回る~という心境。、誰も歩いていない道をずんずん行く。まるで子ども。

 

Img082 

 

Cimg0042
帰りも歩いた。こんな雪景色はめったにないのだから感激しないわけない。寒さなんか忘れ街を眺めながら歩いた。

Cimg0043
見慣れた通り(桜通り)なのに、まるでどこか遠くの町を歩いているようだ。
♪雪の降る町よ~

Cimg0054
高島屋で手袋を買った。自分への誕生日プレゼント!

未曾有の大地震

ずいぶんブログ更新を怠けており、そろそろと思った矢先の事でした。

地震から一週間経ちました。
どんどん被害者数が増加し、心が痛みます。

Cimg0088                                   翌日3/12の朝刊

Cimg0091                                    3/14(月)朝刊

3/13から見開き一面記事が続いている。私は未だかつて見開き一面の新聞を見た記憶がない。「1000年に一度の地震」と報じている。これほどの規模の地震は1000年は来ないよということなのか?

 

私のブログに訪ねてくださる人の中に、被災された方がおられるのではないかと思うと切ないです。何もして上げられなくてごめんなさいという気持ちです。
もし私のブログを見たならば連絡下さい。oriai2@nifty.com

 

私が住む名古屋は幸いにも被害がありませんでした。「東海地震に誘発はない」とニュースで報じていますが、「ない」という保証はどこにもなく不安は隠せません。

あれから名古屋で余震を2回体感しました。そのたび怯えます。
でも被災地の方の恐怖とは比べものにならない、と強がっています。が、やはり怖い。

 

誰にどうお願いすればいいのでしょう。どうかこれで終わりにしてください。
「日本に平和を」と祈る毎日です。

紅葉

紅葉
紅葉のおすそわけを
どうですか、素晴らしいでしょう。
詳細は帰宅してから。
でも9月の山行記録もまだなので、いつになるやらですが。

下山届

 
無事に新穂高に着きました。
藤田さん、応援メールありがとうございます。
 
写真は蒲田川

今日は下山

 
早朝に槍登頂
 
東鎌尾根から奥丸山に向かいます。
笠をバックにコバイケイソウ

槍ケ岳

 
東鎌尾根大変でしたが景色は最高でした。
ガスの切れまを写メしたがイマイチです。