8月26日(日)
猛暑が続く今夏、標高が低い山には暑くてとても行く気になれない。
そこで考えたのは、一気に標高2000mまで連れて行ってもらえる某バスハイキングツアーに参加。
中央自動車道諏訪IC経由、麦草峠でバスを下車する。
降りた途端、とても涼しい。
麦草峠~茶臼山~縞枯山~ピラタスロープウェイ山頂駅まで決められた時間を各自が守って自由に歩くツアーである。
爽やかな樹林帯の中を歩くこと30分、大きな岩がごろごろする中小場に着く。
視界が開けて、前方に茶臼山がど~んと現れる。
振り返ると先ほどバスを降りた麦草峠が小さく見えた。
北八ヶ岳の特徴である「しらびそ縞枯れ減少」が現れる。
諸説あるが、諏訪地方から吹き上げる強風と土壌の乏しさが原因といわれている。
ここから茶臼山まできつい登りが続く。
ほぼ一直線の登山道が延々と続き汗が噴出す。
アキノキリンソウを見ながら標高差150mを一歩一歩稼いだ。
茶臼山山頂は展望はなく、西へ5分ほど歩くと展望が開けた。
縞枯山南面を望むことができたが、縞枯山はそれほど魅力ある山容ではない。
南に目をやると阿弥陀岳から西に広げている御小屋尾根が美しかった。
茶臼山からは、かなり下って縞枯山へ登り返す。
30分程もくもくと登ったころ、ふと振り返えると茶臼山越しに八ヶ岳主峰が遠望できた。
赤岳~中岳~阿弥陀岳の稜線に見惚れたが、かすんでいたからか私のカメラではこの程度しか写せない。
展望台に到着した頃には八ヶ岳主峰はもっとかすんでいたが、それでも赤岳に想いをはせるには充分だった。
立ち枯れた針葉樹の中を進み縞枯山山頂(2403m)を踏む。
が、展望がきかないつまらない山頂だった。
雨池峠への下山は、ごろごろ石の急降下で苦戦した。
赤い実をつけた「はりぶき」。
(写真をクリックして大きな画面で見てください。)
針のようなとげが葉っぱ一面に出ており、下山で思わず手を掛けたらひどいことになるから要注意である。
この葉っぱを見つける度に恐ろしい想いでしげしげと眺める。
別名「嫁の座布団」といわれると聞いたが「針のむしろ」ですねぇ。
雨池峠に降りるころ、蕾のリンドウ見つけ秋を感じる。
縞枯山荘を通過して ピラタスロープウェイ山頂駅に着くころになると観光客が多くなった。
そうなんだ、今日は夏休みの最後の日曜日。
子ども連れの家族といっしょになってロープウェイで降って行った。
たった3時間で物足りなさを感じる山行だったが、それでも初秋を感じる楽しい一日だった。










