近くの大月小学校児童のプレートがたくさんあって元気つけられる。
山道を歩くこと小一時間で車道に出る。その車道をほんの少し登ると月山神社だった。思ったより簡単に着いたのでホッとする。
月山神社は四国八十八ヶ所霊場の番外札所。サンゴ名産地である大月町一帯の護り神と案内されている。小才角を通ってきたからその意味がよく理解できた。
大師堂には天井絵があった。貴重なものなので柵で保護されている。香我美町の絵金や河田小龍などの絵がこのような形で残されているとは意外だった。
大師堂の隣の崖の上にご神体の月形の石がある。もう足がクタクタだったので登る気力もなく下から見上げる。今朝見た化石漣痕がここに使われているそうだけど、どれかわからない。
犬の散歩に出かけられる宮司さんに運良く出会え御朱印をいただく。
「あなたひとりで?山道を歩いてきたの?もう日が暮れるから気をつけて!」と宮司さんは呆れたように仰った。反省しないでもないお言葉だった。
鎌大師の手束妙絹さん(2003年4月30日)と月山神社が並んで、ちょっとニンマリ。(手束さんは2011年に亡くなられたそうです)
4:00頃、月山神社をあとにする。もう足はクタクタだけど、ここで音を上げるわけにいかない。
ザブ~ン・ザブ~ンという波の音を聞きながら、重い足を引きずる。
道しるべに従い歩く歩く歩く。何かに守られながら歩く歩く歩く。
月山神社から30分ほどで赤泊に出た。ゴロゴロ石に足を取られながら待望の景色を眺める。「なんで私はこういう所に来たがるのだろう?」・・・・そう海に問うてみる。「あなたを呼んだんだよ」・・・・・という妄想にふける。
今日の目的地は携帯電話がつながる4㎞先。そこから宿に電話して迎えに来てもらうことになっている。今から4㎞はきつい。
ダメもとで赤泊から宿に電話してみたら、電波状況は良くないけれど、宿の人の「赤泊に迎えに行くから絶対そこを動かないで!」という言葉は聞き取れた。やっぱり私は何かに守られていると感じた。この5日間で顔なじみとなった土佐の海が私を助けてくれたのかもしれないと妄想はどんどん展開していく。
部屋からもまだ夕陽が眺められた。 素晴らしい景色に暖かいベッド。このシチュエーションに酔った。
自分の足をようやく解放。ありがとう・よく頑張ってくれたねと揉みほぐしてやる。
道中で見た『ウツボ』の天ぷらにもありつけた。何もかもが私を喜ばせてくれた。
龍馬パスポート提示で、食後のコーヒーをいただく。至れり尽くせり。
小才角の桃色珊瑚の話に痛く感動したので、サンゴをお土産に買い求める。サンゴを見るたびに土佐の海を思い出すことでしょう。
今日は46,944歩 33㎞ いささか足が痛い。年甲斐もなく頑張りすぎました。
明日は最終日。