「行き先決めてないけど、天気が良かったら[E:sun]週末山行かない?」
こんな私の誘いに、快くつき合ってくれた夫と前穂高岳に行ってきました。
本当は、さらっと焼岳でもと思っていたのですが、岳沢小屋HPで「空きがでた」という情報を数日前に運よく見つけたので、急遽宿泊の予約して行き先を前穂高岳に決定したというわけです。
北アルプスには珍しい完全予約制(ケースバイケース)のこの小屋は、随分前から予約しなければいけないのに、数日前に予約できたのはラッキーでした。
ここでいう完全予約制とは、どの時期でも、ひとり布団1枚を約束してくれるというものです。ちなみに予約なしOKの山小屋は、連休ともなるとギューギュー詰め(布団1枚に3人)は当たり前です。
この岳沢小屋の小屋番は、厳しいことをズバッという人で個人的には好きなタイプです。2011年に泊まったとき、6時くらいに到着した人を叱りつけていました。それもザックも背負わせ立たせたまま。相手を見て言っていたので好印象でした。蛇足ですが、その小屋番の大変さがわかるHPの記事を抜粋します。
[E:book] ところで、ここのところ到着の遅い、暗くなってから小屋に着く登山者が目立ちます。昨日の最終到着グループは夜の8時過ぎ。こんな時間に着く客は小屋に
とっても迷惑だし、運悪く同室に割り当てられた他の登山者には迷惑極まりない話です。我々も「山小屋利用上のルール(常識)」にのっとって小屋の運営をし
ています。遅く到着する人たちの理由はいろいろあるでしょうが、岳沢小屋の場合は明らかに体力不足=分不相応なコース計画の登山者がほとんどです。具体的
に言うと、65歳を過ぎたような高齢者が涸沢から穂高を越えて一日で岳沢まで目指す登山者にその傾向が多く現れています。(通常コースタイムで9時間のと
ころ、14時間かかってる!?)「もういい歳なんだから、山くらいゆったりした計画で楽しみなさいよ、時間に焦って辛い思いして…、もうそういう歳じゃな
いでしょ」と諭すのが毎晩のように続いています。秋は日没も早く、6時にはもう真っ暗です。どうぞ余裕のある計画で登山をお楽しみください。
前穂高岳から岳沢小屋への降りで死亡事故が多いだけに、この小屋番の気苦労がわかる内容です。とりあえずアソコの小屋番は怖いぞ~という評判は大いに立てるべきだと私は思います。小屋番が甘いと事故が増える場所なんです、ここは。
さて前置きが長くなりました。前穂高岳山行記に入ります。
平成25年9月22日(日)
AM6:40自宅出発[E:car][E:dash] 珍しく車中泊せず上高地に向かった。

まだ紅葉には早いので大丈夫だと思っていたら、沢渡駐車場はALL満車状態。焦ったけれど何カ所か回って駐車し、バスに乗り換えて上高地入りする。

沢渡駐車場から往復2000円。
上高地入りしたのは、名古屋を出て5時間経った11:40だった。
予報通りの[E:cloud] 連休の割りには人出は少なかった。
河童橋を渡って梓川右岸を歩く。岳沢湿原の水の色は格別。やっぱり上高地はいいと思う。

12:00岳沢登山口着。「小屋まで2時間か!2時ころに着くな!」的なことを夫が言うので、「山を舐めちゃぁ~いけないよ!」と諭す。実際この2時間で到着する人は健脚の部類。我々はそうでないのだから。
今夏2回目となる登山道を上がって行く。

途中、この間歩いた西穂稜線が見える河原で一服する。紅葉はまだ早かったけれどいい景色だった。
ここから小屋まで、特に迷うところもないので、夫とは小屋で待ち合わせということで別々にマイペースで歩く。

2:30岳沢小屋着。この小屋に泊まるのは旧岳沢ヒュッテを含めて4度目だが、個人で泊まるのは初めて。

ここが初めての夫は、このこじんまりした岳沢小屋が気に入ったようで、しきりにいいところだと言う。今回ここにしてよかったと思った。
特に問題もなく夜が更けていった。



