2013吉野の桜 その4

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女人結界の碑があった青根ヶ峰から降っていくと、西行庵のあたりは 春霞がかかった絵巻物ようで美しいものでした。
 
一気に降りてしまうのはもったいないここから眺めるのも一興と腰を下ろして心ゆくまで眺めました
 
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その私の頭上にも大きな桜があって、寝転がって
見ていたら、ぽかぽかおひさまの 眠くなれ~眠くなれ~」の催眠術にかかり アレ~というまに西行ワールドに落ちていきました[E:sleepy][E:sleepy] その落ちて行く時のエクスタシーウィキペディア:魂がみずからの肉体の外に出て宙をさまよう←その通り快感そのもの  この20分間の西行ワールドをさまようオプショナルツアー(と、大げさにも名づけました)はおひさまの粋な計らいでスペシャルでした。ありがとサン[E:sun] です。

 

 
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その絵巻物の中に降りて行くと観光客
いっぱいでした。6年前の案内板が新しくなってました。

西行がここに3年もいたのは、いろいろ説はありますが、世俗の煩わしさからの逃避だと私はひそかに思っています。そして気づけば吉野の美しさを知ってしまったのだと思います。

 

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西行庵となっていますが、ここにいつもいたとは思われません。ここをベースキャンプに歌を詠むためあちこち出かけたに違いないと思います。ういう僧侶らしからぬ西行の生き方が私は好きです。

 

願わくば花のしたにて春死なん そのきさらずの望月の頃

この歌はいつどこで読まれたのかは知りませんが、今日のこの奥千本のような花のしたで死にたいと思うのは私も同じです。が、病院のベッドの上なのでしょうね死んでいくのは。西行はこれを見事にやり遂げたと聞きますがその辺は詳しく知りません

ということで、前回とまた違った趣の奥千本でした。

 


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金峰神社に戻ると、観光客であふれていました。人混みを避けて降っていきます。

水分神社の参拝は観光客の長い列だったので、入口に置かれた西行の像にご挨拶して神社はスルー。

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そして花矢倉展望台につくと、朝あった洗濯物はまだ干されており、それが何とも生活感があっていいなぁと思いました。

 

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中千本に降る道の側溝の散り桜。これも吉野の桜です。

 

また人混みを避ける道を見つけ(こういうのを見つけるのは得意)山の中に逃げ込みました。

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するとなんとも言えないグラデーションの桜に、しばし没入。

 

Cimg2737 ニリンソウ咲いてました。

静かな道をどんどん降っていくと、わらびを摘む人がいたので私もと目を皿にして歩きましたがなかなかみつかりません。夫は・・・と探すとはるか山の上へと攻め入ってました。これはわらび大好物の私のためでしょう、きっと。

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こんなふうにわらびって伸びてくるのですね。こういうのはいっぱいありました。

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で、
わからずで摘んだわらびはこれです。重曹でアク抜きして食べたんですが、硬くて硬くて、食べられたものでありませんでした。色はいいんですけどね。大失敗でした。

 

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っぱが大きいのでスミレサイシンでしょうか。一株だけ見ました。タチツボスミレが多かったです。

 

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ミツバツツジの素敵な道で、吉野の再発見でした。

[E:memo]この桜の中を上がって行く登山道を見つけた。
 桜の中を通って奥千本まで行けそうだ。

 今回は無理だが、次回はこの道を行こうと思った。
                   その1で書いた
6年前のブログ抜粋

私の予想通りとてもいい登山道でした。しかし奥千本までの登山道はありませんでした。これだけは残念です。

 

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 PM2:30駐車場に戻ったら、まだこれから上がってくる車やバスの渋滞でした。この時間から吉野のどこを見るのでしょうか。吉野のよさを見てもらえないどかしさを感じたものでした。

 

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PM7:00無事我家に到着。奈良といえば柿の葉寿司。帰り道にあった店で仕入れ夕飯にしました。

 

夫の[E:car][E:dash]お陰で今回も目一杯楽しみました。おしまい。