大仏広場にある売店の横からその長い階段は始まった。
階段(2639段)だらけの境内は四国71番札所の弥谷寺のようだった。 軽快に登っていたら 極寒の日というのに 汗ばむ。汗をかかないくらいの ゆっくりペースにシフトダウンする。
どこからともなく現れた若いカップルと前後しながら登った。この彼女、「うぅぅぅ~はぁ~はぁ~はぁ~」とまるでお産の時のようなうめき声(夫の弁)を発するので、 この階段が余程しんどいのだと思った。
しかしそれは体育会系によくあるヤケクソな掛け声だとわかる。いたわりながら注意するのは君だろ !と片割れの彼氏を見ると、辟易しているのか本物のヘタレなのか、わざと少し離れて登ってくるようにも見える。
こちらが立ち止まると止まり、振り切ろうとペースを上げると面白いぐらい食いついてくる豪傑な女子。絶叫とも言える声は エンドレスだった。
オッサン女子とヘタレ男子の図が強烈だったので、日本一長い階段を持つ境内がどんなんだったかまったく思い出せない。
ワンダホー!ビューティホー!
ここは上総(かずさ)と安房の国境らしい。富士山は見えなかったけれど太平洋を一望する景色は満足なり。
眼下の集落は、東京湾を横断するフェリー乗り場の 金谷港。
また来ることがあるなら、船で千葉に上陸してみたい。
この鋸山は昭和57年まで石切場だったそうで、その名残が各所で見られる。
そのひとつがこの『地獄のぞき岩』 垂直に切り立った岩に立って下をのぞくと・・・・
このあと、この下に降りたら、あっと驚くタメゴロ~(古っ)だった。
続きはまた次回