長州藩をめぐる①

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いつものことで、いちばん遅く起きたのは私。窓の外を眺めると、菊ヶ浜の防風林の切れ間から美しい山容(多分笠山標高112)が見えた。アソコから日本海を眺めたらきっと素晴らしいだろうな。想像の世界にしばし没入する。

朝食を済ませ、フロントで自転車を借りる。無料だから文句は言えないけれど、タイヤツルツルの自転車で、私が計画したてんこ盛りな行程をコレでこなせるか心配になる。

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宿に荷物を預け、できれば計画通り回りたいと息巻く。

キツイ計画を立てる私の悪い癖を知っている友達は不安だろうな・・・と思うも、私の欲張りは留まる所を知らない。こんな友人関係だが、かれこれ40年余続いている。傍から見れば不思議かも。

 

7:45 [E:bicycle][E:sign04] [E:bicycle][E:sign04] [E:bicycle][E:sign04] チリンチリン!3台連ねて出発! 目指すは指月シヅキ公園。

 

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下調べしておいたオープンガーデンパスポートを萩城跡の指月公園で入手する。

 

今日一番の予定は、9時始発の「萩八景遊覧船」に乗ること。それまで指月公園散策。
指月山(標高143m)に登りたいなぁ~と顔に書いてあったのだろうか、友達は「下で待っているから登ってきていいよ」と勧めてくれる。防衛か先手打たれた感?いやいや友達の親切を感じた。船の時間までには戻る約束をして、喜んで指月山に登らせてもらった。

 

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8:25 山頂の萩城詰丸跡に着。現存する石垣がここに萩城詰丸があったことを物語っている。昨日の津和野城址に続き、今回の旅でふたつゲットとなった。こう書くと、まるでピークハンティング派のようだけど、そこからの景色が見たい派だと自分では思っている。同じかな?

 

 

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陸と海の監視のための要害と案内板に書かれていたけれど、現在は木が茂って期待していた景色は望めなかった。が・・・

 

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少し歩きまわると西側に下界が望めた。この景色を見つけられて嬉しかった。望遠撮影。

 

 

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草木がぼうぼうの山頂だったけれど、足元にはうぶ毛たっぷりのピンクのオドリコソウが咲いていた。屈んで愛でる。

 

10分足らずで下山開始。下山途中でトレーニングと見受けられる若い男性とすれ違う。

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気持ち良い登山道でした。

 

 

 

Src_11840292 長州藩初代藩主の毛利輝元像横をレンタサイクルで通過し、指月公園を後にする。

 

 

Cimg1256 お堀には鯉がいて、餌をやるとウジャウジャ集まる。

Cimg1252その餌で肥えた鯉をこのネコが狙うのかしら? 観光客さんよ、たんと餌をやっておくんなせぇ!

 

旧厚狭毛利家萩屋敷長屋に寄ってから、萩八景遊覧船乗り場へ向かう。

 

Cimg1257 船は萩城址疎水から橋本川に出て、玉江橋を過ぎた旧田中別邸あたりでUターンして戻ってくる所要時間40分の遊覧です。

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乗船すると、この高級そうな包みの夏蜜柑がもらえた。船を運行している萩市観光課の包みで、「長州本場・萩名産・萩夏蜜柑・長州萩町・夏蜜柑輸出専業」と印刷されている。

 

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船が橋本川に出ると、和船を漕ぐ若人が。船頭さんの説明によると「おしくらごう」と。
ネットで調べると ふぅ~ん。本番はねじりはちまき・下帯姿の若者たちとある。その練習だったのですね。手を振ると若人も振り返してくれました。

 

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玉江橋を過ぎて船はUターン。すると船上から今朝登った指月山が遠くに望めた。私にとっては最高の景色でした。

 

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疎水に戻りもうお終いかと思ったら、なんと海の方にまで進んでくれる。願ったり叶ったりで大喜びする。

今朝自転車で通った指月橋をくぐって海に出る。「橋をくぐりますから・・・・・」という船頭さんの説明の後、船の屋根が徐々に低くなってびっくり。我々も自ずと小さく屈むこととなり、なんとも楽しかった。子どもだったら大喜びするに違いないですね。

 

Cimg1266 海から指月山麓に築かれた萩城名残の石垣がよく見えた。乗船前に立ち寄った指月山を船上から眺められ、この遊覧船は満足いくものでした。

 

 

Cimg1272 船を降りてから、宿で貰ったコーヒ無料券で一服。そこは萩焼がずらりと並ぶお店で、私はここで夫婦湯呑茶碗を買い求めました。コーヒーは美味しかったけれど、タダより高いものはないということわざを思い出させるものでした。

 

 

Cimg1273 船から見た口羽家住宅に寄り、その先にある堀内鍵曲(カイマガリ)を通りました。鍵曲とは、城下に侵入した敵を迷わせるために、道を鍵の手に曲げて迷路のようにしたものです。高い土塀の道でした。

 

 

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幕末の志士、久坂玄瑞誕生地に立寄り、萩夏みかんまつりの会場の「かんきつ公園」へ。

 

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