12:49
SLやまぐち号の終着駅、津和野に。ど~っと降りる乗客に混ざって駅前に立つ。
コインロッカーに荷物を預け観光協会へ。
「のんびり津和野めぐりチケット」をゲット。4時間しか滞在できないので、果たしてお得かどうかわからないけれど、幸いお天気なのでモト取る意気込みで歩き始める。
立ち寄った場所は□ ルートはー
まず、葛飾北斎美術館へ。北斎はここ津和野の出身かとおもいきや、『北斎漫画』の初ずりが発見された場所という理由でここに設立されたとのこと。
館内を見学していると、見覚えがある本が目に留まる。
家に帰ってから確かめると、やっぱり家に↗コレあった。葛飾北斎美術館にあったものとよく似ている。ちなみに夫所蔵。
一巻をじっくり見てみると、これまたなかなか面白い。絵の書き順が書かれており、その通りに書けばソレナリに描けるようだ。うふふ、おもしろいねぇ。
ついでに・・・・
コレ、私のマウスパット(2008年3月名古屋市美術館『北斎』で購入)
入場券を見て、北斎展の記念にアレコレ迷ってコレを選んだことを思い出す。
ランチ候補のお店に行ったら、本日貸切だったか満席だったかの看板が出ていてギャフン。SLから降りた人み~んなこのレストランでランチしてるのかなぁ? と悪態つきたいほど町は閑散としていた。それにしてもSLから降りた大勢の人たちどこに消えたのかしら?
殿町通りに出ると人が多くなりようやく観光地気分になる。花菖蒲はまだなので、メタボリックな鯉が観光客の相手役。餌をもらいすぎ→どんどん肥えていくってな図を頭に描く。
カトリック教会。「乙女峠のキリシタン迫害」の悲劇を繰り返さないようにと、昭和6年にドイツ人のシェーファー神父が建てた教会だそうです。今でも悲しみが残る厳粛な教会でした。珍しく畳が敷かれているので座ってお祈りしました。
次は、 養老館 民俗資料館。 森鴎外も学んだ学校だとか。
この民俗資料館で面白いものを見つけました。
それはコレ!ひと目見るなりピンときました。大河ドラマ「平清盛」に何度か小道具として出てくる双六でした。
この間の「勝利の代償」の回でもコレ出てきましたね。後白河帝の慢心を戒める美福門院得子(なりこ)のセリフがなんともスゴカッタ!
あなた様が帝になられたのはほんの一時しのぎ・・・・・・ゆめゆめ思いなされまするな!
と言い残し相手(帝)のコマ?石?を指で弾く得子。凄みたっぷりでカッコヨカッタ。
しかし、「保元の乱」から次回の「叔父を斬る」と、この大河ドラマはだんだんオドロオドロシイ内容になっていきますね。ひょっとすると、崇徳天皇の遺体を浸しておいたという弥蘇場(やそば)のシーンもありそう?と期待している。
津和野川にかかる大橋のたもとに「鷺舞」のオブジェ。鷺舞は京都→山口→津和野と伝えられたとか。
2羽の鷺の間に見える大橋を渡って杜塾美術館へ。津和野藩の庄屋屋敷を修復した建物で、画家中尾彰(なかお・しょう)とその妻の絵が展示されていた。立派な梁がある建物で係の人に案内してもらう。
2階にはからくり障子なるものがあった。雨戸の節穴から差し込む光がピンホールカメラの原理で1階の庭の景色を障子に写すのです。ぼや~っとした小さな映像なんだけれど、とてもキレイで思わずホホォ~と唸る。
建物を出てから針穴写真で見たお庭に立ち、2階の雨戸を穴があくほど見つめたが、こちらから穴はわからない。今、私はアソコに写っているな、とほくそ笑む。
アンティークドール美術館も立ち寄ったが、あまり興味なくすぐ退館。
途中、左手に新山口行きのSLが通る。もう乗ることはあるまい・・・と手を振る。
道路工事で歩きにくい道を右へ左へと渡りながら「森鴎外記念館」目指して歩いた。
「森鴎外記念館」は津和野に似合わず近代的な建物だった。今年は鴎外生誕150年記念とのこと。なのに観光客はさっぱりでスキスキでした。建物は津和野川に面しており、桜並木越に津和野城址(三本松城)の石垣が望める。満開の桜の時期はさぞ素晴らしい景色だろうと想像しました。
「森鴎外記念館」を出て裏から鴎外の生家に入る。質素な建物で生まれ育っても志ひとつで立派な人になれるのだと思った。生家からも津和野城址の石垣がよく見えた。鴎外は高い志を持って眺め、何度も上がったに違いないと思います。
鴎外生家を出た所にある橋からの景色は兎追いしの景色でした。時間が押しているので「西周旧居」は諦めて津和野川にふく風を選んだ。
出発前から津和野城址まで行きたいと企んでいた私は、「のんびり津和野めぐりチケット」で乗れるから行こうよと友達を誘い(なかばダマシ)リフト乗り場に向かって歩きだす。
さて、ここからがちょっと大変でした。幸いにも杖が置いてあったので友達にはダブルストックにさせ、ゆっくり上がる。装備も技術もない友達を歩かせて大丈夫かと心配する所もあったが、ここまで連れてきたのだから安全に案内するしかなかった。無事出丸に到着し安堵する。
聞きしに勝る津和野の景色でした。対峙する山は標高908mの青野山。友達と見たこの景色が、私の思い出の1ページに加わったことはいうまでもありません。
このブログを書くにあたり調べてわかったことなんだけれど、まず勝手に拝借したHPを読んでもらいたい。→こちらをクリック
ついでにこれもクリック。今回は名曲の舞台を見下ろしてきたようです。歌詞をじっくり聞いて今更ながら泣きました。私の企みにこんなオマケがあって感動しています。津和野の町を一望した甲斐があったというものです。友達を無理やり連れて行ったこともいい思い出となりました。付き合ってくれてアリガトウ友達よ!
出丸からの下山は特にゆっくり誘導し、4:30無事外界に降り立った。
それからが大変。津和野川対岸を歩く学生がとても絵になる景色のなかを 5:10津和野駅発のバスに間に合うよう急ぎ足で駆け抜けた。
私が引っ張り回したので友達の足は限界に達していたと思います。でも頑張って歩いてくれたお陰で早く駅に到着し、三松という和菓子屋で仕入れたお菓子(私はよもぎ大福。かなりの旨さ)を食べながらバスを待ちました。
5:10 津和野駅発の防長バスに乗車し東萩駅に向かう。バスは我々3人の貸切。今日は朝早かったしプチ登山したオバサン3人は車中で爆睡でした[E:sleepy]
6:53 東萩駅着。ちなみにJRで津和野→東萩を移動するともっと時間がかかるようです。宿の迎えを待つ間、東萩駅をウロウロしたけど何にもない駅でした。
7:10 千春楽という海岸沿いに建つ宿に到着し、部屋に案内してもらう。
7:30頃 1階に降りて海を眺めながら夕食。気がつけば外は暗くなっていました。
女三人の話は尽きず、アレコレおしゃべりをした晩でした。