名古屋駅7:54発のぞみに乗車し、新山口駅に到着したのは10:38。
それから乗継ぎ10分で「貴婦人」の愛称で親しまれているSLやまぐち号へ。小走りで構内いちばん端っこの1番線に向かう[E:run][E:run][E:run]
レトロチックな汽車出発時刻表。赤丸の10:48の津和野行きに乗ります。
運転手は きみだ ♪~ 車掌は ボクだ ♪~ そんな歌ありましたね。
C571昭和12年製造とあります。人間だったら後期高齢です。
「間もなく発車いたします」 新山口駅1番ホームでぎりぎりまで眺めていました。
汽車汽車シュッポ[E:dash]シュッポ[E:dash]シュポッポ[E:dash]
最後尾、展望車両に続くデッキに出て列車の旅気分を味わう。湯田温泉駅停車中、喜んでSLに乗っている自分を遠方ミラーに見つける。[やまぐち]が鏡文字になっているけれどそこはご愛嬌。僕らをのせてシュッポシュッポシュポッポ[E:note] 楽しいなぁ・・・・でした[E:happy01]
やまぐち号の黄色いプレートの五重塔は有名に違いないと調べてみると、 ふぅ~ん。見とくべきだったな!
「欧風」という背もたれ上部がステンドグラス?になった素敵な客車がありました。特別席なのかスキスキ。どういうお方がお座りになるのでしょう。下々の私にはわかりません。
途中駅から幼稚園児がドッと乗り込んできた。なんと特別席に幼稚園児が雪崩れ込むので、君たちも見学?と見ていると、先生が「○○ちゃんたちはここ・・・」なんて欧風席の割り振りを始めるではないですか。なんと特別席は幼稚園児貸切客車だったのです。
子どもたちはキレイな装飾にはしゃぐ。「Oh~ワンダホー」と言ってそうな坊やの目線はなんとも満足気。幼稚園児のくせにいいなぁ。だってオバサンたちの席は・・・・・
これですよ。「昭和」という客車です。待遇の差にオバサンは大いにヒガミました。
3回ほど停車駅で休憩。汽車をじっくり見せてくれます。
山盛り積んだ石炭の作業をしています。それをくべるところも見せてくれました。初めて見ました。
暑いのでしょう、腰に手を当て(後ろ向き)仁王立ちで水をがぶ飲みしてました。
この時代の運転士は真夏も毎日こうだったのですから大変だったでしょう。
「この先、急勾配をSLやまぐち号は一生懸命上がっていきます」と車内アナウンスがありました。そのために石炭をいっぱいくべたのだと思いました。
たくさんのトンネルをくぐりながら山あいを行きます。誰か窓を開けたのか煙が流れ込み人間燻製状態で息苦しかったです。往時はこんな我慢を強いられながら乗ったのでしょう。気がつけば、どこを触ったのかススで手が黒くなってました。
車窓から見る景色は川あり緑ありで言うまでもありませんが、沿線に立って手を振ってくれる家族連れの姿はSLならではです。作業の手を止め遠くから手を振る農夫の姿は映画のワンシーンのようでした。撮り鉄という人たちは、ここぞというところでカメラを構えていました。
新山口駅から約2時間かかってようやく津和野に着きました。とっても楽しい汽車ぽっぽでした。