2011京都紅葉のブログの続きを作成していたら、荷物が届いた。
宅配便の受取印を押すときから良い香りで、たまらず開けるとりんごの香りがフワ~っと広がった。さっそく食べた。たっぷり蜜が入っていてとってもおいしい。幸せ感イッパイになった。
時は同日。
友達から「今晩会おう」と電話があった。その幸せ感イッパイをおすそわけしようと[E:apple]5個取り出し、喜ぶ顔を想像しながら約束の場所に出かけた。
「いつものが届いたから持ってきたよ」という私の言葉にイマイチの反応の彼女。
私がアレ? と思うが早いか
「主人(62歳)ね、喉頭がんなの・・・・手術もできない重篤なの」と直球が飛んできた。
食道がんでした
こういうときってどう返答すればいいの?私は言葉を失った。
「ど、ど、どういうこと?」私はそう言うのが精一杯で、涙がじわっと出てくるのを感じた。
私が山をやるようになったのは、この夫婦に誘ってもらったのがきっかけで、テント担いであちこち連れていってもらった。花の名前もたくさん習った。彼らは100名山を目指し、かたや私は山の会に入ったので一緒に行く回数が減りはしたが、私たちは仲が良かった。
その彼は今、毎日治療にがんセンターに通っているという。治療の副作用なのか水も口に出来ず、家庭で点滴をし(入院でなく通院というのには驚いた)この2ヶ月で10数キロ痩せたと聞いた。
8月下旬に会ったときは、100名山が終わり元気そのものだった。お酒を酌み交わし酔いが回っていつものように饒舌だったのに。また一緒に山に行きましょうと約束したのに。何故、何故の繰返しだ。
でも、でも、私の叔父も喉頭がんだったけれど10年以上経った今も元気そのものだ。
「だから今は辛いけど元気になるよ絶対!」と彼女を励ました。
別れ際に「治療が一段落したら会ってやってね」と彼女は言った。「もちろん」と私は約束した。
数日前のこと。
山の会の仲間がオートバイに乗ってゆずを持ってきてくれた。それは東海地方で地震があった日で、来訪直後に震度3がゆすって怖かった。
病気も地震も予兆があるというけれど、いざ直面すると怖いのだ。どうなるのだろうと不安なのだ。
元気でいたいなぁ。みんな元気でいて欲しいなぁ。