2日目も雨では出かけてもしょうがない。悩んだ挙句、出発を1日延ばした。
平成22年10月10日(日)☁
10/10名古屋7:00発しなの1号に乗る。松本、新島々で乗り換え、11:15上高地に入った。
連休中日。河童橋は観光客でごった返していた。観光客の列をくぐり抜け、梓川左岸を北に向かって歩く。
晴天ではないが(上の写真は最終日撮影)ときどき薄日が差し、歩くにはちょうどいい。予報では雨のち曇りだったのだから上等の天気だった。
ビジターセンター前に、2代前の欄干の一部が展示↑されていた。
材はカラマツ。
説明によると初代は跳ね橋と書かれている↑。今年はその初代橋から100周年にあたるらしい。
バスを降りて1時間ほど歩くと明神に着いた↑。明神館前は観光客と登山客が半々といったところでしょうか。
明神岳のピークは雲に隠れていた↑。山を見上げながら10分ばかり休憩。12:25徳沢に向かってまた歩き出す。
明神を過ぎると観光客はぐっと減った。雨上がりの道は緑が鮮やかで心が安らぐ。一日ずらしてよかったと思いながら歩いた。
河童橋(11:20)から2時間弱で徳沢に着いた↑(1:08) 。ここをベースキャンプにして、槍・穂高に入るテント山行もよい。
暑くもないけれど徳沢名物のソフトクリームを頼む。そしてポットにコーヒーのテイクアウトを追加する。(最近ガスカートリッジも持ってこないほどナマカワしている。)
1:20 徳沢を発。
1:32新村橋。涸沢パノラマコースや奥又白池はここから入る。対岸は前穂高。
テント泊から遠ざかっている(卒業した?)私は、前のふたりをうらやましく想いながら後を歩く。
2:14横尾に着いた。上高地バスターミナルから3時間、予定通りだった。ここをベースキャンプにする登山客も多い。
私は横尾山荘まで行かず、古ぼけた営林署避難小屋前でザックをおろし、周りの山を見ながら休憩する。
するとそのとき、ずっと奥の山と目が合った↑。地図を出して調べると、どうも南岳のようである。
横尾から南岳?を見たのは初めてのことだった。
念のために望遠↑で撮っておいた。
[E:note]呼んでるぜ 呼んでるぜ・・・・
・・・はーやーく 来いよ と 呼んでるぜ・・・・
(このフレーズしか知らないのですが、古い歌ですよね。)
まだまだ遠いあの南岳に思いを馳せながら、徳沢のテイクアウト[E:cafe]コーヒーを飲む。
2:40横尾発。
横尾からは槍沢に入った。この時期、大方は涸沢に入るので静かな登山道になる。
一ノ俣(標高1705)3:25通過。続いて二ノ俣を越すと、梓川はエメラルドグリーンの流れになる。何度見てもここは美しくて今回も立ち尽くす。奥に見えるのは横尾尾根。
標高1800を過ぎるころになると、横尾尾根の紅葉が綺麗になってきた↑。
山は惜しげもなく美しさを披露してくれていた。この充足感をどう表現したらいいだろう。うまく言葉にできないことがもどかしい。
雨にあわず4:00槍沢ロッジ(標高1820)に着いた。今晩はここで泊めてもらう。1泊9000円(2食付)
このロッジは風呂がある。もちろん石鹸NGだが、疲れがほぐれるのでありがたい。
しゃくなげという部屋で、私は上の寝床を与えられた。混んでいることもなく、寒くも暑くもなく、槍の懐に包まれ、幸せな気分で眠った。