小原の四季桜(愛知県豊田市)が見ごろだと中日新聞の一面に載ったある日のこと。
「ねぇねぇ。これ(小原に)行ってみようよ」と夫を誘ってみた。でも、小原ってどこ?小原村なら紙すき(小原和紙)だけど・・・とネットで調べると、小原村は2005年豊田市に編入し、今では小原地区の四季桜で有名だそうな。ここまで四季桜がすごいとは知らなくて驚いた。
ということで、連休中のお天気の日に出かけることに決定した。
平成21年11月23日(月)勤労感謝の日[E:sun]/[E:cloud]
7:30夫の運転で自宅を出発[E:car][E:dash]
8:45小原和紙のふるさと(下記パンフのC)に着。駐車場はガラスキ。3台目の到着だった。
下調べどおり「秋のコース5.5km約2時間」を「C和紙のふるさと」から歩く。
ちょっと肌寒く手が冷たい。誰も歩いていない道を30分ほど行くと、「A小原ふれあい公園」に着いた。
「A小原ふれあい公園」はメイン会場になっており、駐車場は長い行列だった。特産品などのお店が並び、花より団子の観光客で賑わっている。長居は無用で今来た道を少し戻り、「D市場城跡」に向かう。ほどなく私のイメージどおりの静かな道になった。
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西運寺に立ち寄る。桜と紅葉を一度に見るのは初めてのことだった。
あぁ、綺麗だ。立ち止まっては何度もそう思った。
柿の実・桜・紅葉。特にこのスリーショットはいいなぁ~と眺めた。
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次の目的地は「D市場城跡」。室町時代の山城と記されていた。
「D市場城跡」は標高380mにあり、少し汗ばむような急な坂を登っていく。頃合よくベンチがあり、持参した熱いお茶と和菓子で休憩。これなら抹茶を持ってこればよかったなんて思うほど雰囲気がよかった。
空堀をずんずん登っていくと・・・・
本丸跡からの眺めは素晴らしかった。四季桜が200本植えられているそうで見ごたえがあった。
四季桜はここ↑に記されているように、昭和53年から村をあげて育ててきたとある。新聞に載るようになるまで35年ほど。私までもが足を運ぶほど知名度を上げつつあるようだ。
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「廣圓寺」に立ち寄る。立て札には「五百年祭」とあった。何と今日11月23日が廣圓寺開山五百年に当るらしい。本堂ではたくさんのお坊さんがお経を唱えながら御本尊をぐるぐるまわる?法要の最中だった。ここに来る途中、額に黒い点(丸)をふたつつけた私服の子どもをひとり見かけたのだが、ここのお稚児さんだったようだ。ここの御本尊の節目の日に立ち寄れたことは、何か特別なことのように感じられた。
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本城小学校を過ぎ市場三十三観音がある田代川まで来た。もう観光客はいない。
川沿いの桜並木を歩いた。一枚脱ぎたくなるほど暖かい。小春日和だった。
「B緑の公園」までは何にもないけど、それがまたのどかでお遍路を思い出させる。
道中、皇帝ダリアをよく見かけた。草丈2~3mもあるものだから、首が痛くなるほど見上げなければならない。青空によく映え綺麗だった。
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「B緑の公園」はスポーツ施設がある総合公園だった。子ども連れの家族がお弁当を広げている。私はザックからパンを出してお腹の足しにした。
緑の公園には散策路がたくさん用意されていた。誰も登っている様子がないけど標高400弱ほどの小山を登った。素晴らしい景色を期待したのだがずっと鬱蒼とした樹林帯だった。これでは人気がないはずだ。
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12:40駐車場の「C和紙のふるさと」に戻った。ここまで4時間を費やした。
和紙展示館や工芸館に立ち寄る。建物の前には、和紙の原料となるミツマタ↑が植えられていた。名前の通り、枝が三つに分岐するのでわかりやすい。
ここも裏山に散策路があった。「クマ出没注意」とあるので誰も歩いていない。物好きな我々は迷わず散策路に入って行った。クマ避けの鈴の変わりに、夫がパ~ンパ~ンと手を打ちながらクマに合図する。ときどき私も合いの手を入れる。展望はなかったが、ここはとてもいい道だった。
上手い具合に駐車場に降りてきた。土産物屋↑と食堂は観光客でいっぱい。ここで天ぷらそばを注文した。
夕食の湯豆腐にと豆腐を1丁と真っ黒な干し柿を買った。干し柿はやわらかくねっとりしてそれはおいしかった。
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車で「E川見四季桜公園」に移動。隣接する薬師寺に参拝。甘酒で一服した。
この川見四季桜公園↑は素晴らしかった。山頂まで15分ほど桜の中を登っていく。
1200本ほど植えられているそうで見ごたえ充分。日が傾きかけていたが充分綺麗だった。今度来る事があるならば朝日を浴びた山肌を是非見てみたいものだ。
花は一重五弁。マメザクラとエドヒガンの種間雑種だとか。ソメイヨシノのような豪華さはないが私はこちらの方が好み。
駐車場スペースが狭いので観光客は多くないだろうと思ったら、反対側からも登れる道があり、わんさかわんさかと両方からやってくるので頂上は賑わっていた。
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最後に「F前洞の四季桜」へ。日が陰ったからか観光客はいなかった。愛知県指定の天然記念物、明治39年に植樹と記されている。古い樹だった。
これで計画通りすべて見終えた。歩数計は21859歩・14kmと表示されていた。
帰路はスムーズに走れたが、反対車線はまだ四季桜に向かう車の大渋滞だった。それほど人気があるのだということがよくわかった。
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帰宅後、夕食は小原で買った豆腐で湯豆腐を。
そして、小原で買った湯のみでお茶を飲む。
あぁ、楽しい一日だった。今度はどこに行きませう。おしまい。