3月13日(金)
名古屋中税務署に確定申告を提出したついでに、隣接する名古屋市市政資料館に立ち寄ってみました。
大正11年に当時の名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所として建設されて以来、昭和54年に中区三の丸に移転するまで、60年ほど中部地方の司法の場だったところです。
建物を囲む庭には、カンヒサクラやオオカンサクラが綺麗に咲いていました。
これを目当てにきたのですが生憎の雨です。
館内を見学するつもりはなかったのですが、中央階段とその奥にあるステンドグラスに惹きこまれていきました。私の記憶では始めての入館です。(子どもの頃、社会見学で来たことがあるかもしれませんが記憶にありません)
2階にある公文書閲覧室の窓から見える桜が綺麗です。本を読んでいた係りの人に断って写真をを撮らせてもらいました。とても静かで素敵な雰囲気です。
喫茶室もありました。窓辺に座って桜を眺めるティータイム。しかし今日はそんなに時間がないので来年の確定申告提出のときまでお預けとしましょう。
地下に降りたら独房が並んでいました。薄暗いし見学者は私ひとりだったので、おもわず足がすくみました。雑居房とか留置場もありました。何十年も前のことを想像すると不気味さを感じる場所です。ここを立ち去るときは怖かったです。どこからか誰かが現れ、私を独房に閉じ込めるかもしれない・・・誰にも気づいてもらえない・・・なんて起こるはずがないことを妄想したのです、このときの私は。
逃げるように早足で3階に上がると、今度は明治憲法下の法廷を復元した部屋にマネキン人形が置かれていました。そのリアルさは厳粛そのもので、どきどきしながら見学しました。静かだったので緊張感がありすぎました。
3階会議室いすの黄緑が綺麗です。装飾も綺麗です。19世紀のネオ・バロック様式で、この建物の中で最もすぐれた部分のひとつだそうです。
明治22年の市政施行から今日までの名古屋のあゆみがよくわかるように展示されており、興味深く見てまわりました。
雨が降る寒い日でしたが、暖かい館内で思わぬ社会見学ができました。
この日の歩数は9112歩。まずまずの日でした。