お花に誘われ、孫太尾根経由で藤原岳に出かけました。
三重県いなべ市にある鈴鹿山脈のひとつです。
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2009年3月8日(日)
今日は山の会に参加。7時、夫の運転で自宅を出発[E:car][E:dash]8:10三岐鉄道「伊勢治田駅」に到着。我々車組みは電車組の到着を待って登山口に向かう。
ねらいはセツブンソウ(節分草)が咲く登山道であって、藤原岳山頂ではない・・・なんてへそ曲がりなことをあえて言ってみる。そう、お遍路で言えば、札所はただの通過点で道中が楽しみ・・・に似ている。
8:45新町に駐車し山に入る。実は朝起きたときに腰の右側が痛くて嫌だなぁと心配した。が、そんなことはじきに忘れる。
丸山に近づくにつれお花が現れる。ヒロハノアマナ、セツブンソウが出迎えてくれる。ヒロハノアマナはまだ蕾が多かった。曇り空なので開く気配はなさそう。
登り始めて1時間強で丸山に到着。ここはセツブンソウが群生している。リーダーの踏まないようにという声が何度も飛ぶ。
落ち葉と比べればわかるように、草丈10センチに満たない可愛い山野草。セツブンソウが足元に寄ってきてくれているような気持ちになる。
私はちょっと広いところを見つけ、地面に這いつくばって可憐なセツブンソウの顔を覗き込む。
お花に興味のある方は写真を左クリックしてさらに左クリックしてアップにしてご覧下さい。
白の花弁に見えるのは実は顎片で、中心のピンクに見えるのは雌しべ。それを囲む青紫は雄しべ。そのまわりの黄色は花弁が退化した蜜腺だとか。咲いたばかりの花は色鮮やかで綺麗。だから私はこの花の観察は大好きだ。もう少し上手く撮れればと思うが出会えただけで満足だったりもする。
ミスミソウ(葉が三角だからこの名がついたとか)が健気に咲く。茎に産毛がはえている。寒さ対策なんだろう。
草木という標識を過ぎてから、一度降って目の前に聳え立つ藤原岳(標高1145m)に登り返す。あと一時間はかかるだろうと覚悟する。
お昼まえの腹ペコ。力が出ない。木につかまって急登をのろのろと登る登る登る。
立ち止まって空を眺めてみる。心臓の鼓動がどくどくどく・・・脳天に響いた。
福寿草に励まされ、四つんばいになって岩場を登りきった。ここが昼食の場となった。
湯を沸かし、カップ麺を食べる。晴天とまでいかないが、景色を堪能しながら麺をすする。
かすんでよく見えないが、伊勢湾を挟んで知多半島が見える。ついこないだお遍路で歩いた知多半島が一望でき何ともいえない満足感に浸る。食後のコーヒーがうまい。
食後、20分ほどで頂上。白山が遠望できた。初めてのことだったので写真に収める。
肉眼ではこんなに小さくしか見えない。望遠で撮ってみる。(右写真)白山はまだたっぷり雪をまとっていた。
下山は大貝道コース。ひたすら降りで2度ほど休憩をとり3:50下山した。藤原岳一般コースではなかなか見られないセツブンソウをたくさん見られ堪能した。
5:45自宅に帰る。ザックの片づけをして夕食作りに取り掛かる。お腹がふくれたらどっと疲れが出る。皿洗いはあとにして横になる。目をつぶる。セツブンソウの可憐さを思い出す。やっぱり出かけてよかったと思うこんなときが私は好きだ。
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