2018ハワイ④6/17 最終日その2

たくさんのハワイの思い出を抱えてデルタ航空DL-611便に乗り込んだ。

離陸する前に手荷物を無造作に足下に置いていても注意なかったし、シートベルトの確認も特になかったのでユルサを感じたりした。ユルサという自己責任なんだけど。

 

無事に離陸しほっとしたところで、お金の貸し借り確認をしあった。
まだこのとき我々3人は自覚症状はなく平静だった。この先に起こることなど知るよしもなく、ハワイ旅の終盤を楽しんでいたのだった。

 

突然、友達のひとりが血相を変え(横並びだったので見えてないけど、多分デス)手荷物をガサゴソしだした。そして「イヤだぁ~スマホがない!」というかわいそうなぐらいの焦る声を聞いた。我々3人は協力して探す作業に徹した。どこでなくしたかもわからない。2回もカバンをひっくり返したけど無情にもスマホはなかった。

空港に向かう帰りのバスでスマホがないことに気づき、途中下車した人たちのことを思った。あのときは他人事だったけれど、我々もまさにその気の毒な人たちになっていたのだった。張り詰めた空気が流れ出した。

 

運良くキャビンアテンダント(女性)が前から来たので、ハワイでよく使った言葉を使ってみた。「日本語通じますか?」

ことの次第を説明したら、まもなく食事の提供が始まるので、またあとで席に来てくれると約束してくれた。パニクっていただけに心強かった。

食欲ないときでも香辛料の力を借りて食べられるカレーを選んだ。これは山で実証済み。こんな事態だからこそ、食べないと問題が好転しない。胃袋に入れる努力をした。

 

仕事が一段落したCAから、旅行会社に事故報告するようアドバイスを受けた。それもハワイが営業時間のあと数時間のうちに連絡するのがベストとも。しかし機内から電話はできないので、ラインで家族に事の次第を連絡して、家族から日本の旅行会社に事故報告をしてもらう方法がよいという内容だった。

さらに、スマホをなくしたという人の十中八九がカバンの中にあったという事例が多い、と言いにくそうに付け加えた。(そうそう、こういう類いのことを言われると、なぜか勘違いする人が少なくない。)

一応カバンを2回ひっくり返して確かめたことを告げた。そのとき座席下に落ちた可能性はゼロでないけれど、いかんせん狭いので探せないと伝えると、シートを外し丁寧に探してくれた。

しかしスマホはなかった。もう身の回りにないことが証明され、ますます重い空気になった。あとは、ハワイの空港内で落としたか、はたまたワイキキ界隈か?

その後の進捗状況は割愛するけど、すべきことはした。アトノマツリ?ひたすら耐えるしかなかった。我々3人は、神さまに試される時間を過ごすこととなった。

最終的にセントレアに着いたら、デルタ航空社員に引き合わせてくれるとのこと。サービス以上の親身さを感じた。相手の不安に寄り添うことの重要性を目の当たりにした気がした。

 

 

ハワイからの戻りは8時間ほどかかるので覚悟していたけれど、皮肉にもスマホ紛失騒ぎで退屈することなく朝食(写真)の時間を迎えた。しかし、この小箱に入ったサンドイッチなるもの、パン生地がピンク色でなじめなかった。こういう事態でのピンク色のパン生地、イヤで仕方がなかった。

 

トイレに立ったとき、お世話になったCAに会ったので、改めてお礼を言い名刺でもとお願いしたら、謙虚にも新米だからないとのことでラインを教えてくれた。捨てる神あれば拾う神ありで、この女性との出会いは学ぶことがたくさんあった。

 

無事セントレアに到着。中村氏によりデルタ航空の社員に会い事故報告をした。スマホが見つかれば連絡するけれど、見つからなかったという連絡はしないという当たり前の回答に、さらにがっかりする。神様の試練は、世で言うオバサンには厳しいものだった。

 

望みは尽き果て税関を通るときのことだった。背後から呼び止める声が。乗客が全員降りた後、機内で該当らしきスマホが見つかったという。あれだけ探したのに、狐につままれたような結末だった。

座席より前の方で見つかったらしい。
どうも離陸の時、座席の下に置いたカバンから滑り落ち、前の方に行ってしまったようだ。広いエリアを探すという考えは全くなかったよ!
スマホあるある?
離陸あるある?
何であれ、お騒がせでした。チャックなり口がしっかり閉まるカバンでなかったこと(過失)が反省点となった。

 

不幸というウイルスに感染したかと思ったけれど、幸運にも助かった。
神様から与えられた試練の8時間は長かったけれど、よかった、よかった、本当によかった。この先の旅の注意喚起だったこと、忘れてはいけないね。

 

これでおしまいとします。長い長い珍道中にお付き合いありがとうございました。おかげさまで我々3人は、無事ツレアイの元に戻り、平穏な生活を送ってます。

 

暑い夏に突入しましたが、どうか皆様ご自愛の程。
今度は稜線3000mの景色をお見せしましょう。とりあえず下界での筋トレに励みます。ではそれまで、ごきげんよう!

 

 

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