名古屋城本丸御殿

暑中~[E:note]お見舞い[E:note]申し上げます[E:note](キャンディーズ風に)
東海地方も梅雨明けし、猛烈な暑さの毎日です。

 

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1ヶ月前のまだ涼しかった頃、歩いて10分足らずにある名古屋城へ行って来ました。

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名古屋城本丸御殿の復元工事が一部完成し公開されたのです。
 
名古屋城は昭和20年に空襲で焼失しましたが、文献や実測図・古写真・障壁画などは焼失を免れたそうです。名古屋市は2009年(平成21年)1月から復元工事に着手。1期工事の『玄関・表書院等』が完成し、お披露目となったので、私が住む町内主催の見学ツアーに行って来たというわけです。
(上の写真:手前の屋根が車寄せで奥の屋根が玄関。左側シートがかかっている所は2期工事中で、完成は平成30年の予定)

 

 

 
 
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今回は本丸復元見学と名古屋城天守閣北側にあるお茶席(猿面茶席)を借りてお茶会をするという豪華な内容です。まずはお茶席見学からです。

ここは一般公開されておらず、いつも竹垣でさりげなく閉めきってあるので、私にはずっと縁がなかった領域でした。一般公開(お茶会)のときは、何百人もの人が押し寄せ、ゆっくりお点前拝見もできないほどと聞きます。今回は30人弱なので贅沢この上なしです。

 

 

Cimg3153町内には、茶道の師範が裏・表・松尾と3人おられ、今回は混合の堅苦しさを抜いたお茶会です。裏千家しか知らない私は興味津々でした。幸運にも水屋仕事の手伝いを頼まれ、身の程知らずというか図々しい性格が功を奏し、裏方の貴重な体験を獲得したのであります。
それぞれのお道具やお点前拝見、お話などは楽しく、私のようにただ単純に茶の世界を味わいたいものにとっては楽しいひとときでした。
 
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                書院から見る猿面茶席の水屋
 
[E:book]猿面茶席
名古屋城築城の際、古田織部(信長、秀吉に仕え軍功をあらわし、山城国西岡城主となる。織部焼創始者であるとともに、利休に学んだ茶をもって、家康の長子秀忠の茶道師範に就くなど、茶道の大宗匠)の指図により、清洲城の古材により建築したもの。信長が清洲在城の折、この柱の節目が「猿の顔」に見えたため、秀吉に「汝の面の如し」といって戯れたといわれ、以来この名がつきました(戦災焼失、昭和24年再建、1949年)。

 


 

Cimg3156 猿面茶席のほか、又隠茶席、織部堂(上記写真)があります。一般の観光客がいないので静かな雰囲気が心癒してくれます。

 


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潜戸から始まる書院前の寄石は47個あるそうで、名古屋城築城に集められたものの石垣に使われなかったものを利用しているそうです。

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千成瓢箪でしょうか、様々な『刻印』は見るものを楽しませてくれます。

 


 

Cimg3159                  書院の縁側にすわる母。

 

 

 

このあとボランティアから名古屋城の案内をしてもらいました。小さい頃から何回と通ったのに知らないことだらけです。

 


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なかでもこれ『南蛮たたき鉄砲挾間』は興味津津でした。 名古屋城にもあったんですね。NHK大河ドラマ『八重の桜』のハンサムウーマンのように「かまえ!ねらえ!うて!」とやってみたくてもワンピースを着てたので残念ながらできませんでした。 

03_18_edo_photo_now今度は この穴からの景色が見られる服で来るとします。

 

 

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それと、秘密の出入口『埋門(ウズミモン)』の説明も興味深いものでした。

 

 

 

 

一つ残念だったことは、空堀に何頭も放し飼いにされていた鹿が今では2頭になってしまったことです。

外堀石垣修復の残骸(貴重なものです)が、鹿の住処だった空堀に保管と言う名目(としか思えない)で投げ込まれている場面を見て、草を喰むなどの生活スペースを奪われた鹿はストレスで次々死んでいったのだと思いました。工事の騒音も相当なストレスだったでしょう

また残骸石垣を大事にするあまりシートを被せたので見栄えの悪さもそうですが、水がたまり、外堀の亀が上陸し住みつくありさまだそうです。亀は外堀に戻れない状況とも聞きました。亀や鹿には迷惑な復元工事だったのです。

 

 

最後に本丸御殿を観光客に混ざって見学しました。  

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これが、『玄関一之間』。18畳です。目がくらむほどのきらびやかな襖絵には勇猛な虎や豹が描かれていますがこれはレプリカです。復元された本物は前日まで別のところでガラスケース越しに展示されていたそうです。

もっと見たい方はこちらから(名古屋城本丸復元

 

名古屋城なんていつでも行ける・・・とずいぶん行っていなかったので、今回はいい機会でした。灯台下暗しで知らないことだらけなので、機会を作ってまた足を運びたいと思いました。