BS番組のにっぽん百名山の主題歌「空になる」を聞きながら読んでみて下さい。出だしが面白いですよ。歌詞が好きです。⇒ここをクリック
南岳ピークを通過し北へ20分ほど行くと、昨日上がってきた横尾尾根の分岐に着いた。ここは昨日ホワイトアウトだったけれど今日は雲ひとつない[E:sun][E:sun][E:sun]
天狗池から2時間半かけて上がってきた標高差430mの景色は、私にとっては飽きない景色だった。
分岐からは、槍に向けて初めて道を行く 。行く手に見える槍ヶ岳東鎌尾根は なかなかイイものだった。
今まで遠くから眺めるだけだった中岳・大喰岳の間近まで来た。 なるほど・・・こうなっているのか・・・山はいろんな角度から見るものだとしばし眺める。
朝、小屋から見た写真↗ このときはわからなかったけれど、赤く焼けた山が中岳のようだ。こうなるともう一度南岳小屋から眺めてみたくなる。
中岳に登る手前の鞍部で休憩する。大喰岳東斜面に残る大きな雪渓をここに来て初めて見ることができた。地図上でのツバメ岩もよくわかった。あれがこうで、これがああだと30分もアチコチ眺めていたので、中岳から降りてくる登山者を何人も見送った。
9:30 中岳(標高3084)に着く。槍から来た登山者がいた。間近に見る大喰岳のカール大きく立派なものだった。
中岳から振り返ると 、私が長年かけて歩いた焼岳までの道が一望できた 。この景色の中にはたくさんの思い出があり、それは今では私の大切な財産となっている。 愛おしく眺めた。
中岳から槍への稜線を見る。まだこれを行けるかと思うと嬉しかった。
右端の雪渓の上部が大喰岳で、真ん中の雪渓上部が鞍部のようだ。
中岳からハシゴを使って大きく降る。登ってくる登山者を待ちながら覗きこむ。
大喰岳の登りに備えてダウンを脱ぐ。前にも後ろにも登山者はいない。プライベート稜線だった。
谷を挟んで鏡平小屋から弓折分岐の登山道を見る。雲ひとつない中崎尾根・双六岳・黒部五郎岳・薬師岳。絶好の稜線歩きだった。
ヘリコプターだけでなくセスナも珍しく数台飛んでいた。セスナは頭上に来ると翼を傾けたりカッコイイところを見せてくれる。これはサプライズ?と勘違いするほどだった。きっと向こうも穂高稜線に酔いしれていたに違いない。[E:note]ボクは空になる~ららららららららら~(さだまさし)
荒涼とした岩稜帯から色鮮やかな天狗池を見下ろす。今日は槍が綺麗に写り込んでいるはずだ。みな喜んでいるだろうなと想像するだけでこちらも嬉しくなった。
10:50 大喰岳(3101m)とうちゃこ~(=到着です。BS番組『日本縦断こころ旅』の火野正平の真似) ここもまた素敵な場所で素通りするにはもったいないところだった。