平成24年10月8日(月・祝)[E:sun] 5:15起床。南岳小屋2階の窓から外を眺める。今日の始まりの5:28ころ。
5:30の朝食を済ませ外に出ると、もう太陽はのぼり空は青くなっていた。
遠く(常念平)で写真撮影する人のシルエットが黒い粒となって見える。
雲海に浮かぶ南アルプスの奥に富士山を見る。私を含めいったい何人の人が今、富士山を眺め幸せに浸っているのだろう。稜線ならではの朝だった。
大キレットは赤く焼け、山の端がくっきり見える。
私はもう、ここに立つことも、ここを行くこともない、多分。見納の景色としては満足いくものだった。今から行く登山者の無事を祈りながら眺めた。(2009年大キレット)
獅子鼻に移動する。山肌は綺麗に紅葉し燃えているかのように赤かった。よく観察すると、雪渓のところは陰っている。お日様の力ってスゴイと改めて感じる。
アソコに行くことはもうあるまい。これが見納めと天狗池をじっくり見下ろす。
しばらくして、笠ヶ岳にくっきり映る槍(右端)から西穂(左端)の穂高稜線の影を見つけた。穂高稜線の影をど~んと引き受ける笠稜線は堂々としていた。スゴイものを見せてもらいまたしばらくたたずむ。
天気に恵まれた南岳小屋からの景色は本当に素晴らしかった。左奥遠望の山は白山。
ようやくザックを背負い出発しようとすると南岳小屋ではもう布団を干し始めていた。1時間以上もここで景色を眺めていたことに気づく。
小屋から10分ほどのところにある南岳頂上に着いたのは、小屋を出てから1時間半が経っていた。のんびりしてたから他の登山者は皆無。だって大キレット、南岳新道、天狗池、どこから来てもこの時間に南岳には立てないのだから。
昨日見えなかった常念岳が今日は望めた。最高[E:sun]