平成24年9月15日(土)
久しぶりに北アルプス北部の立山へ。今回の相棒は夫です。
07:10発 名古屋駅から今回はバス[E:bus]で。(10:53富山駅着)
11:25発 富山駅から電車[E:train]で立山駅へ。(12:25立山駅着)
12:30発 立山駅からケーブルカー[E:subway]で美女平へ (12:37美女平着)
12:45発 美女平からバス[E:bus]で室堂へ。(13:35室堂着)
こんな具合に、何度も交通機関を乗換えなければ行けない。立山信仰が盛んだったその昔はケーブルもバスもなかった。自力で上がった大変さに比べれば今はずいぶん便利になったけれど、乗換がなぁ~とぼやきたくなるほど、今でも室堂までは遠い。
立山の地図⇒国土地理院はここをクリック
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富山駅に着いたら、まず室堂までの通し切符を購入。富山駅はリニューアル工事をしていた。
立山駅までの1時間の間に昼食を済ます。いつもの富山名物鱒寿司。私は鱒と鯛、夫は鱒と鯖のセット。鯛と鯖を交換したら鯛の勝ちだった。そりゃそうでしょう。値段も少し高かったし。なのに「オレは鯖が食べたかった」と。「ふぅ~ん」と意味深な夫婦の会話が富山平野を流れていく。
稲穂が頭を垂れ一面黄金色。この連休には家族総出で稲刈りするんだろうな。日本の原風景を眺めながら駅弁完食。満足。
岩峅寺イワクラジ駅。映画にもなった新田次郎著『剱岳 点の記』によく出てくる地名。この駅に限らないけれど、富山電鉄はどれも古い駅舎ばかり。
この川の源流は多分、称名川だと思う。そうならば、明日この源流を渡って雷鳥坂を上がることになる。今まで何回となくこの電車に乗ったが、この称名川を渡ることに初めて気付いた。何回も通うとだんだん視野が広がってくる。大したことでなくても発見したと大袈裟に喜ぶのが私の癖。知るは楽しい。
立山駅と美女平駅間1.3km、標高差およそ500mを7分かけて一気にのぼり、低山帯の森林から山地帯の森林への変化がダイナミックに車窓に展開します。
平均勾配24度の坂をツルベ方式で2台の車輌が昇降し、途中に2ヶ所のトンネルと材木石の露頭しているところを見ることができます。
客車の下に連結している貨車で黒部ダムの資材を運んだとアナウンスが流れる。
そうだったんだぁ。2002年剱岳のとき、ザックをその貨車に乗せた。あの頃は立山が初めてでワクワクしてた。あれからもう10年経ったが山に入るワクワクは今も同じだ。
美女平でケーブルからバスに乗り換える。車窓から称名滝がチラット見える場所に来るとバスは一時停止しアナウンスが流れる。2009年に大日岳縦走で称名滝に降りたことを思い出す。
バスはジグザグと高度を上げていく。車窓から富山湾が見える。日本地図を頭に思い描く。
朝7:10に名古屋を発ち、6時間半かかってようやく室堂に着いた。
明日予定している縦走路の別山~真砂岳に熊の目撃情報ありと注意喚起をしている。だからといって行程は変えない。
気温は13℃、晴天とある。今日は雷鳥荘までの1時間弱歩くだけだからのんびり行こうとこのときはお気楽に考えていた。
室堂に降り立つと、幕を降ろしたかのように真っ白だった。やはりがっかり。明日が天気なら今日はどんな天気でもいい、なんて思いながら『玉殿の湧水』で明日の行動水をカラ容器に詰めていたら、ポツリポツリと雨が。間髪入れずザーと降りだした。雨具の上をつける。じきに風も出てきて横なぐりの降りになる。下をはくのは面倒くさいので傘をさして今宿に向かう。
途中にある『みくりが池温泉』は、雨装備を整えるものであふれていた。我々は今宿に駆け込んで温泉に入るからいいけれど、室堂からバスに乗って帰る人は整えるしかない。
面倒臭がって雨具のズボンを履かなかったから、当然下半身はビタビタ。でもさすが山ズボン。機能性(防水)がすぐれており、足に張り付かず冷えない。カッパも傘もないジーンズに綿のTシャツ風の観光客はずぶ濡れでひどい状態だった。洗礼を受けた人たちをたくさん見た。しかし稜線でコレだったら間違いなく低体温症になるだろうと思われる。
部屋に入ると先客一組(夫婦)。宜しくと挨拶する。一息つき外を眺めると雨は上がっていた。先ほど雨に打たれて歩いた道を恨めしく眺める。それにしてもいい景色だ。
温泉に入りさっぱりする。石鹸もシャンプーもOK。明日からの登山に備える。
稜線の山小屋よりはメニューが豊富。富山名産の白えびもあった。美味しく完食。
富山市街方面に沈む夕日。明日の天気を期待しながら、夫婦4組8人の部屋で休んだ。