2011北アルプス(ジャンダルム)②

平成23年9月12日(月)[E:sun]/[E:cloud]

そんな具合で北アルプスに向かった。

 

ガイド運転の[E:rvcar]は、5人(男2+女3)の参加者を乗せ、名古屋駅前を7:15に出発した。
東海北陸自動車道→高山市→平湯に10:00着。平湯でタクシーに乗り換え上高地に入ったのは10:50だった。

Cimg0315河童橋から今まで漠然と眺めていた畳岩~ジャンダルムをじっと見つめる。
今回の核心部をズームアップする(上記写真)とリアルに見えてくる。あぁ~あそこを行くのだと思うと嬉しくてゾクゾクした。

 

今日の行程は、岳沢にある岳沢小屋(2170)まで。河童橋を渡り梓川右岸をしばらく行くと岳沢登山口がある。11:45登り始める。

 

今日はじめて会った他4人とは、車中ではぎこちなかったけれど、共通の趣味・目的を持つ集まりだけあって、歩き始めればすぐに打ち解けた。みんないい人だった。

 

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左)ノコンギク(野紺菊)キク科  色がとても綺麗で目をひき
右)アキノキリンソウの花道を軽快に歩いた。

 

 

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2:30小屋見峠まで来ると明日取り付く天狗沢~天狗のコルが遠望できた。明日はアソコを登るのだ。ザレザレだなぁと眺める。(中央に小さいが雪渓あがある所を登って行きコルを目指す)

 

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2:37岳沢小屋(旧岳沢ヒュッテ跡地)に着。 

 

岳沢ヒュッテは2006年の豪雪による雪崩で壊滅した。皮肉にも同年オーナーが亡くなり岳沢に拠点がなくなったが、2010岳沢小屋として再建された。

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豆をひいて淹れてくれるというバリアラビカというコーヒーを注文しテラスで飲んだ。香りも味も私好みだ。穂高の山々に囲まれて幸せに浸る。

 

 

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前穂高岳を眺め(今回は前穂には登らない)

 

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西穂高岳の稜線を眺め、改めて岳沢の良さを発見した。(小屋の写真を拝借)

 

実は2002年、旧岳沢ヒュッテに泊って前穂~奥穂へと縦走している。
その時、この天狗沢をつめて稜線にあがるバリエーションルートがあるという話を聞いた。初心者の自分には関係ないとその時は思ったが、なぜかその話をずっと覚えていた。岳沢小屋が再建されてからは思いが募り、今回の決行に至ったというわけである。

 

 

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それを確かめに、ヘリポートから少し上がったところまで行って、明日登る天狗沢をじっと見つめた。
「とうとう来たのかい?どうだい?素晴らしいだろ?」と天狗岳が私を誘っているように感じた。
コルまで3時間。漠然と眺めていた2002年とは違った想いでそれを見つめた。

 

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というわけで、明日のルートは上記写真の通りで、奥穂まで行き穂高岳山荘に降りる予定。

 

当小屋が再建されたことにより小屋⇔奥穂⇔前穂⇔小屋と周回する人や涸沢or奥穂⇔前穂⇔小屋と縦走する登山者が復活しだした。どちらも健脚ルートなのでアクシデントが起こると当小屋到着が遅くなる。

この日も夕食ころに到着したパーティーがあった。小屋番はイライラした対応のように見受けられたが山小屋の使命として受け入れていた。まだ再建途中のこの小屋は定員30名の小さい小屋なので、終いにはテント泊(小屋のテント)で受け入れる体制だ。(予約制なので予約者の最低限の確保をしている)テントでも寝せてもらえるだけありがたいと思わなければいけない。自分も無理な計画を立てがちなので反省させられる光景だった。

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5:30夕食。あとは何もすることがないので歯を磨いて(水は豊富)寝る支度をする。

 

7時ころだったか布団に横になり、明日の稜線のことを考えた。どれだけ怖いのだろう?・・・しかし前夜寝るのが遅かったからコトンと眠りについてしまった。

明日のおさらいもせず寝てしまって・・・果たして天狗沢はどれだけ大変でしょ~か。  

                                         つづく

 

          出発地  : 上高地河童橋 1500m 11:23発 
          到着地  : 岳沢小屋泉   2170m  2:37着
          標高差  : A 642m             2時間11分
                  D   5m                         2分 
          行動時間:                               3時間14分