快速そよ風トレイン117

平成23年8月21日(日)[E:cloud]/[E:rain]

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女友達[E:one]・[E:two]と「そよ風トレイン117」という電車に乗って日帰りの旅に行ってきました。
 

旅といっても山ではありません。世間一般でいう旅行ってやつです。
夏休み土・日・祝のみ限定の「JR飯田線の旅・湯谷温泉で昼食&入浴」という旅行会社ののんびり旅行に参加。

 

山友には、ハンドバック持って行くの?とからかわれるが、社会勉強としてたま~に行くんです、こういうのにも。珍しいことすると雨が降るといいますが・・・・やっぱり[E:rain]になりました。
[E:one]・[E:two]よ、ごめんねごめんね~

 

 

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JR豊橋駅から8:58発の快速そよ風トレイン117の特別列車に乗る。

 

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全車指定席です。夏休みだから、さぞかし満員なんだろうと思ったら・・・・
3号車はガラガラでした。おじいさんに連れられたボクと家族連れがポツリポツリ。

 

 

指定席に行くと鉄男クン(中学生?)がひとり座ってる。全指定席なので我々3人と一緒にされたようです。こんなにガラガラなのに、JRよ満席になると思ったのかい?
真面目そうな鉄男クンは我々おばさん3人と一緒に出発進行!と相なった。

 

006ボックスシートと聞いたので、デラックス~!と期待してたんだけど、えっ!座席の背もたれをはずしてテーブルをしつらえたナンチャッテボックスシートですかい。

テーブルが大きいのでトイメンとのおしゃべりはしずらい。ガタンゴーガタンゴーにかき消されないように大声張り上げるおばさん3人組。その仲間入りさせられ大声出す鉄男クンの声は時々裏返るは、まぁなんとも面白い組み合わせでした。

 

「ウィンディスペース」なる場所に移動。 

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ここは自由に利用できる場所で、柵がしてある乗降扉部分は開いたままで走る。
車窓を流れる景色に向って横一列でおしゃべりした。

 

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湯谷温泉に降りたら雨だった。下車したのは我々3人と、4~5人のご婦人グループだけ。もっとワンサカ集まるプランだと思ったらちょっと違った。「昼食&入浴」の宿を目指す。

 

ウエルカム抹茶をいただく。我々が来なかったら開店休業のような宿で拍子抜けだったが、うるさいよりいいと思うことにする。

 

すぐに温泉に入れるのかと思ったら待たされた。そよ風トレイン117の到着時間に間に合わせないとはアキレル。これでは、このプランにお客がワンサカ集まるはずがない。

 

[E:spa]は我々3人貸切状態でこれはよかった。川 を見下ろす高台に露天風呂はあり爽快。対岸に目をやると大木に鳶がじっと雨宿りしていた。2羽3羽・・・・・すぐに目が慣れてきて、ざっと20羽は見てとれた。それを見たさに[E:two]はわざわざメガネを取りに行く。アソコ!アソコにも!女3人裸ではしゃいだ。

 

 

お風呂上りに事件は起きたのだった。
[E:one]が頭を押さえ、神妙な格好でトイレから戻った。
「痛い!血が出た!」と泣きそうな声。話を聞いてやると、トイレで頭を打ったという。(大量出血でなかったのが幸い)髪をかき分けて見るとちょっと切れていた。

 

落とし紙 替えてまさかが起こりけり 友の痛みが旅の思い出

 

この駄句で何が起きたか想像してください。

 

 

フロントで消毒してもらった。まったくついてない旅になった。

 

 

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お詫びにと烏龍茶がだされたが、なんか腑に落ちない女3人はぶつぶつ・・・。
露天風呂から見た景色「ウォーリー(鳶)を探せ」はもう見飽きたし。

 

T02200293_02400320112238556741 すると空一面にウォーリーいや鳶が舞いだした。なんでも隣の部屋の客が餌を与えたとか。お腹が満たされ、鳶の舞で、だんだん[E:one]の事件は忘れていった。が、今思えば事件を忘れさせる宿の策略だったかも?

 

 

[E:one]の怪我が落ち着いたので散策に出た。運良く雨も上がってきた。

 

009しかし観光客がいない温泉街だこと。静かなところは私好みだが、ここで半日滞在するには無理がある。川面の靄をぼんやり眺めながらおしゃべりに興じる。

 

じきにまた雨が落ちてきた。喫茶店でコーヒーでもと思ったが喫茶店があるようなところでない。あっても誰が来るだろう。いるのはじっと潜んでいる鳶だけ。今では鳶の餌付けを売りにしているような中途半端なすたれ具合が妙に寂しく思えた。

 

 

不完全燃焼ぎみで、帰路のそよ風トレイン117に乗る。
このまま帰るには忍びない。豊川駅で下車し、豊川稲荷を詣でることにした。

 

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豊川駅前から参道に入ると、昭和の面影が残る街だった。お正月には参詣者で大渋滞する商店街も今日は雨だからか閑散としている。

 

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狐塚に向かう頃には、雷がなり雨脚も強くなる。ゴロゴロー[E:thunder] ゴロゴロー[E:thunder] 傘を掴む手に力が入る。

 

013 狐は雨に濡れ黒光りしていた。狐に雷。どちらも不気味です。

 

 

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お札を求めて豊川稲荷をあとにする。雨と汗で全身ぐしゃぐしゃだった。

 

 

門前の喫茶店に入って熱いコーヒーを頼んだ。私好みの写真がたくさん飾ってあり、コーヒーができるまで眺める。流行っていそうには見えないが、豊川稲荷の行事のときは大繁盛する店に違いない。各地からこの年老いたママを訪ねてくる客も少なくないだろ。そんな昭和の面影を残す喫茶店だった。

 

 

幸い[E:one]の怪我は大したことなくて、まぁまぁの旅でした。
それにしてもたくさんおしゃべりしました。[E:one]・[E:two]よ、ありがとね~。 これにておしまい。