平成23年5月8日(日) [E:cloud]
2005年5月3日の満開のアカヤシオが忘れられず、また出かけたいとずっと想っていた。
その2005年の予測はどんぴしゃで、満開のアカヤシオに包まれ、これは夢か現実かという心境になったものだ。もう一度!と期待を込めて、アカヤシオに会いに出かけた。
コース
鳥居道P(290)~東海自然歩道~風越峠(520)~ハライド(908)ここまでは初めて~ヤシオ尾根~青岳(1095)~国見岳(1165)~国見尾根~藤内小屋(665)~蒼滝~大石公園(431)下山~タクシーで鳥居Pへ戻る
9:00 鳥居道駐車場(290)に車を停め、東海自然歩道を行く。
ハライドまでは初めての道なので、少し緊張しながら歩き始める。

歩き出して30分。 沢沿いにヤマルリソウを見つける。↑
東海自然歩道にかかる橋をいくつか渡り、神懸や笠岳への分岐を見送りながら
標高を稼いでいく。

10:05 風越峠(520)に出る。名前の通り風が通って気持ちがいい。小休止。
その後、東海自然歩道を左に折れ尾根に出る。
ちなみに、そのまま東海自然歩道を行くと朝明に降りる。
尾根に乗って南コブ(723)を目指したが、わからないまま通過してしまう。
踏み跡が薄いので道を少し外したようだ。
しかし、 この尾根道は大きく外しようがないので心配ない。アップダウンを重ね進む。

登山者皆無で貸切状態。誰にも邪魔されず新緑の鮮やかさを満喫する。
右手前方大ガレ。突然視界が開けた。 左)ハルリンドウ 右)スミレ

北に位置する釈迦ヶ岳を眺めながら小休止する。足元には朝明が見える。
だんだんとアカヤシオ樹林帯に入っていく。花びらのももいろがとても可愛い。
依然として登山者皆無。アカヤシオに包まれ下界では味わえない幸せに浸る。
しばらく行くと、遠くから今日はじめての登山者の声が聞こえてきた。
それはハライドが近いことを教えてくれるのと同時に、現実に引き戻される予告でも
あった。とうとう静寂は破られてしまった。

12:26 ハライド(908)着。この先、朝明に降りるという3人のパーティーがいた。

ハライドから先の景色に釘付けの私は、無愛想にも挨拶はそこそこ。
アカヤシオ咲く登山道に潜り込むようにして進んだ。
ヤシオ尾根は2005年と昨年(2010年)に歩いている。

13:10 ハライドと同じ高さまで登りかえしハライドを振り返る。
伊勢平野に向かって高度を落としていく尾根の様子が一望でき、ここまでの苦労が
報われる。

ヤシオ尾根には分岐がいくつかある。登山者はそれぞれの目的地に降りて行く。
我々はまだまだ尾根を行く。
ヤシオ尾根というだけあってアカヤシオは素晴らしかった。
すれ違う登山者は、心なしか嬉しそうな顔に見える。
14:15 根の平峠からの登山道に合流する↑。全山アカヤシオ。この世の春だ。
左)天狗岩 右)ゆるぎ岩。この後、あの奇岩がある国見尾根に上がる。

14:30 国見岳(1165)を通過し、石門↑の上で湯を沸かし、2度目の食事する。
山では、一度にどっさり食べないので、時間が許せば何度でも・・・。
石門の上は5畳ほどの広さがあり、寝転がって休憩もした。
3時を少し回ったころ、ようやく国見尾根に入り下山開始。
750ほど降らなければならない。ちょっとゆっくりしすぎたような。
ヤシオ尾根を遠望。今度この世の春が見られるのはいつだろう。
右の写真は、天狗岩とゆるぎ岩。
その昔、領地の奪い合いの結果、ここを境界線にしたと伝えられる「界」と彫られた
大きな岩を通過する。そこからも随分降った。
16:40 ようやく標高665にある藤内小屋に降りる。
ここは2008年秋の集中豪雨で大被害を受け、ひどいことになった。
それから初めて足を踏み入れた私は、聞いてはいたが、あまりの変わり
様に驚いた。
17:10 スカイライン450(車道)に降りる。

そこからが失敗だった。欲張って蒼滝へ降りた。もちろんこの時間だから観光客は誰ひとりいない。そこからの東海自然歩道は通行不可だった。
重い足で登り返し、東海自然歩道を降って、大石公園(431)に降り、タクシーを呼んで鳥居道駐車場まで戻った。そんなことなら、歩いてスカイラインを戻ればよかったが、あとの祭り。
9時間強の山行、さすがに疲れたがアカヤシオを堪能できた。付き合ってくれた夫のお陰だ。「ありがとう、楽しかったぁ~、また連れて来てね」と次の予約を早々に入れた。
垂直上昇高度の合計 1172m 3時間55分
垂直下降高度の合計
1084m 2時間47分
総時間 9時間10分(休憩含む)
9:00スタート(290)~6:10下山
ピーク 1165m(国見岳)

















