平成22年9月18日(土)☀
未踏ルートを目指して、新穂高温泉から北アルプスに入った。今回は新穂に戻る計画なので、「どうか、無事にここへ戻ってこれますように」というような願いを込めて、ゲート前で空なるものに頭を下げる。
愛してやまない北アルプス。こうまで魅了するものは何かと尋ねられても、これだと言葉で上手く語れない。そんなことを考えながら蒲田川左俣林道を歩きだした。
1時間も歩くとわさび平小屋に着く。今晩泊まるのはここ。この小屋は何度も利用したが泊まるのは初めて。風呂があることは知っていたが石鹸OKには驚いた。下山後利用者にはありがたい話だが。
最近、贅沢な山行(2食付小屋泊)をしているので、せめてもここは素泊まり(食事は自炊)にしようか迷った。2食付小屋泊が当たり前になるとテント山行に戻れなくなる気がするのだ。そんなわけで「2食付」に抵抗を感じる。やはり憧れはテント泊山行。
お風呂に入り、ご馳走を前にして、遠ざかっているテント山行を思う。
部屋は1人布団1枚。明日からどっぷり山に浸る嬉しさを感じながら眠った。