飽きもせず、懲りもせず、また北アルプスへ行きました。
山をやるものとして憧れの穂高連峰大キレット通過です。
8月槍沢からの入山は途中でリタイヤしたので、今度は南新道から攻めます。
さて今回は通過なるか?
山行地図はこちらから→ 穂高地図
平成21年9月19日(土)[E:sun]
実はシルバーウィーク前々日に用事で息子(松本在住)が帰省してきた。
連休中、実家にいるといわれない前に「あのさぁ~SWは山に行く予定なんだけど、松本に帰るとき新穂高温泉まで送ってもらえないかしら?」と私は無情にも切り出した。連休を控えて半ば無理やり帰らせる後ろめたさは感じましたともさ。
そんなこんなで、夫と私は遠慮がちに息子のチッコイ車に乗って11:15自宅を出発[E:car][E:dash]
連休初日とあって東海北陸道の郡上八幡あたりはかなり渋滞した。
飛騨清見ICで高速道路を降り高山方面へ向かう。
高山市街を抜けてまもなくのこと。5~6台の救急車やパトカーがけたたましくサイレンをならして我々を次々追い越していく。
いったいナニゴトゾ? 山で滑落事故でも?
ついこないだ岐阜県のヘリコプターがジャンダルムで落ちているだけに、これから山に入るものには嫌なサイレンだった。
平湯を通過し、3:30新穂高に着。息子に「悪かったねぇ」と交通費を弾む。ここはぬかりなく。
新穂高はパトカー騒ぎもなく平穏無事だった。あの救急車とパトカーはいったいどこへ行ったんだろう?
3:45、ロープウェイをくぐって蒲田側右俣林道を歩き出す。
今日の目的地は、新穂から1時間ほど歩いたところにある「穂高平小屋」。
4:35、程よい汗をかいて小屋に着。小屋後ろに聳える穂高は残念ながら見えなかった。
この小屋のいいところはお風呂。もちろん石鹸は使えませんがね。
「ねず」という直径2mの大木をくりぬいた浴槽。ほぉ~。これはすごい。
西穂高岳の伏流水で沸かした仙人風呂というそうだ。
大きな浴槽なのに湯があふれるので1人しか入らないようにと張り紙がある。
ひとりでゆっくり堪能しなさいということか。
煙突から煙がもくもく。こういう光景はなかなか見られない。何ともいい感じだった。
SWというのに宿泊客は6人。新穂高を朝一に発つ人がほとんどなのでここを利用する人はまずいない。2階の部屋は我々ふたりきりだった。布団1枚2~3人というSWの北アルプスと思えない快適な夜だった。
パトカーと救急車のサイレン騒ぎは「乗鞍岳」のクマ騒動だったと息子からメールが入った。
乗鞍岳の畳平で観光客がクマに襲われたそうな。畳平はバスが何台も入るだけにクマが出てくるなんて、このときは信じられなかった。
夫とふたりきりの山小屋の一室。いつものように眠っていった。