平成21年7月25日(土)[E:cloud]/[E:rain]/[E:sun]
なかなか梅雨が明けないので夏山に出かけられないでいる。
いくつもある山行計画がどんどん先送りになるのは、精神的にとてもつらい。犬のように餌を前に「待て!」を1週間も2週間も続けると、アル中(アルプス中毒)の禁断症状か、いっそのこと雨に打たれてでもいいから歩きたくなる。
一日中雨が降らないだろう地域をあれこれネットで探して、ニッコウキスゲが盛りの霧が峰を選んで出かけた。
霧が峰は諏訪湖の北東部に位置し、ビーナスラインが貫いているので交通の便はとてもいい。
車山肩に近づくとニッコウキスゲの群生が現れる。ニンマリしたのも束の間、突然大粒の雨が降り出す。肩の売店に逃げ込み、雨具を着け躊躇せずまた雨の中へ歩き出した。
右をみても左をみてもニッコウキスゲ。雨にもかかわらずとにかく嬉しくて仕方がなかった。
にわか雨はじきにあがり薄日がさしだす。シシウド↑は大きく花を広げ、まるで花火のよう。
他に、ハクサンフウロウ・アザミ・カワラナデシコ・マツムシソウ・ウツボグサ・イブキトラノオ・ヤナギラン・テガタチドリ・ギボウシ・・・・
こんなたくさんの花たちに逢えて、心はアルプス縦走だった。
この広い野原いっぱい咲く花を ひとつ残らずあなたにあげる 赤いリボンの花束にして
先ほどの雨で観光客もいないし、鼻歌まじりで思う存分解放感を味わった。
車山頂上は、こんな↑感じだった。本来なら360度の大展望が得られるはずなのだが。
雲の切れ間から一瞬見えた八ヶ岳の裾野は美しかった。あれが八ヶ岳、南アルプスの間に富士山・・・・と想像する。それも時には楽しい・・・なんて負け惜しみを言って自分を慰めていた。
車山(標高1925m)は実に簡単に登れる百名山だった。
頂上でウスユキソウ・イブキジャコウソウが出迎えてくれた。頂上のニッコウキスゲは好きになれなかったが・・・・ロープウェイで上がる観光客のためには仕方がないのか。
白樺湖を見ながら下山開始。
ハクサンフウロ・クガイソウ・ツリガネニンジン・アザミ・アヤメ・・・・花を見つけながら下山する。
白樺湖の先は蓼科山だろうか。雲がなかったら素晴らしい山容なのだろうと思った。
赤いシモツケソウを見ながら車山高原駐車場に降りた。












