2009本宮山(愛知県)

平成21年6月6日(土)[E:cloud]→[E:sun]

再来週に山行予定が控えている。というのに1ヵ月近く山に入っていない。これはマズイ、ということで、トレーニングを兼ねて愛知県にある本宮山(標高789m三河富士)へ行く。

2007年(H19)2月に南からピストンで登っている。もう2年も前のことになる。月日の経つ早さに少し驚く。

今回は北にあるくらがり渓谷から入山し南に乗越す。

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雨に洗われた緑が一段とあざやか。大きく深呼吸、たちまち気分爽快となる。10:30せせらぎに誘われ気持ちよく歩き出す。

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コアジサイが盛んに咲いている。あぁ、綺麗!あまりの綺麗さに何度も立ち止まる。

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たわわに花をつけたウツギは雨を含んで枝が大きくしなっている。あぁ、これも綺麗だぁ。首が痛くなるほどのけぞっては眺める。
ほかに、花弁をくるりと巻いてぶら下がるウリノキの花も見つけた。その写真はぼけていたが、めしべの黄色が心の目に焼きついている。

 

さほどきつくない渓流沿いの林道(7キロ)を行く。途中「くらがり八景めぐり」という奇岩や滝や橋などがあってハイキングコース向き。キャンプ地も整備されている。

頂上まで林道歩きと思いきや、「馬の背」という手ごわい急登が待ち受けていた。見上げると長く続く直登。こういうときは、足を出し続ければいずれ着くのだと観念するしかない。先を2度と見ないぞと心に決め挑戦する。が、苦しくなってくると、怖いもの見たさで、つい残りの距離を確かめたくなる。見たって距離は変わりはしないのに。その欲望を振り切る。ストイックになって足を交互に出し続ける。こういうトレーニングは、大きな山で活かされることになる。

 

息を切らしスカイライン(車道)駐車場に出ると、地元高校生の集団登山に出会う。山に不似合いな大勢さに面食らう。「こんにちは、こんにちは・・・・・」学生の挨拶攻めに、しまいには対応がめんどくさくなった。

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登り始めて約2時間で本宮山の三角点に到着。テレビ電波中継所になっており眺望はまったくなし。三角点横に腰かけ、お昼にした。

 

頂上から少し降ったところにある砥鹿神社奥宮に参り、12:50南側に下山する。
3度目ともなれば、登山道にある奇岩もさして珍しくもなく通り過ぎる。

こちらの登山道に入ると、「健康登山」の人が多い。空身で軽快なテンポで降って行くのでそれとすぐわかる。

以前、この登山道を一日に10回往復した人がいると聞いた。登山道はひとつ間違うと大怪我をするし、膝にかなりの負担がかかる。アスリートであっても、10回とは疲労が伴い危険極まりない。寝ずに挑戦した回数に違いないので、ばかげた話だと思った。とにかく回数や時間を競うのは危険で、私はこういうのは好まない。

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休憩なしでテンポよく降りた。ちょうど1時間を要した。早足でも鈍足でもない普通といったところか。休憩を入れて3時間半の山行、トレーニングに程よかった。もう一度上がるかと問われても上がらないと即答する。同じ道を繰り返すのは好きでない。ストレスがたまり不健康になる、というのが私論。

ずっと樹林帯が続くここを10往復したのは天狗です。きっと。