北アルプス(北穂池)③

平成20年9月6日

                    ↓ここを乗越した
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目が覚めて1番に見上げたのは、もちろん北穂東稜[E:upwardleft]
写真上部の ↓ あたりを乗越してこちらにやってきたのだ。
H500降りてきたルートを確認する。

あの東稜からは、どのようにカールが見えるのだろうと想像すればするほど、何も見えなかったことが残念で仕方なかった。

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5:15涸沢ヒュッテの朝食。

ここ涸沢カールからは、たくさんのコースが用意されている。
その中でも、人が1番少ないパノラマコースを通って、昨日何度も振り返って見た屏風岩に行くことにした。

6:15ヒュッテ裏から少し降り、道なりに樹林帯に入って行く。

    
     Img_0721jpg80 ←手前が涸沢ヒュッテ  

[E:upwardright] 6:22曇り空であるが振り向くと涸沢カールが一望できた。
紅葉の時期は絶景のはずだ。
10月の連休はここだな・・・と候補地とする。

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[E:upwardright] 7:27昨日上がった本谷が一望。
本谷延長線上(右俣)の横尾尾根最低コル越に槍ヶ岳が見えてきた。
横尾尾根最低コルを越えると天狗平に出て「逆さ槍」で有名な天狗池に出られる。
背伸びすれば槍沢が覗けそうな気になる。

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[E:upwardright]7:30突然、上高地側に出る。
私のカメラでは写らないが、南アルプスや富士山まで遠望できた。

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[E:upwardright]7:35涸沢カールの見納めポイントか。
昨日、見損なった北穂東稜と南稜の沢は、今日も雲が居座っている。
とてもしつこそうな雲である。

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[E:upwardright] 7:36 槍から左手前(南に)大喰岳~中岳~南岳
槍沢や南岳の本谷カールにも雲が居座っていた。
残念がっている人が少なからずいるはずだ。
自分のことのように残念に思う。

8:00屏風のコルにザックをデポし、屏風の耳に向かう。

8:16 屏風の耳(H2565)からの展望は360度だった。
曇り空だが一応見渡せる。
とりあえず今から予定している前穂北尾根の奥又白池の目星をつける。

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[E:upwardright] 屏風の頭越しの常念岳が立派だった。
が、今は北穂周辺がとても気になっているので、それほどそそる山ではなかった。

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      秋の花リンドウ            コゴメグサ

ザックを拾ってパノラマコースを降っていく。
残雪期は危険な道だが登山客が少ないお勧めコースである。
トリカブトやサラシナショウマが咲く静かな登山道を気持ちよく降っていく。

10:20奥又白池出合に到着。
さて、ここで奥又白池に向かうためにエネルギー補給する。
のだが、はっきりしない天気にどんどん気持ちが萎えていく。
こうなったらもうだめなパターン。

あきらめは早かった。
30分ほど休憩し上高地に降りていった。

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11:24ナイロンザイル事件の原点の地。
井上靖著「氷壁」のモチーフとなった碑である。
今回も撮影してしまう。

梓川に出る。
ビルにたとえれば、1階に着いた感じである。
今から、地下にある日常に降りて行くのだと思うとため息が出た。

河童橋に近づくにつれ観光客が多くなる。
バスターミナルの人ごみに仕方なく紛れ込んでいく。

上高地から松本駅に出る途中にある「せせらぎの湯」で立ち寄り湯し、さっぱりして松本駅の出た。

松本駅は、すごい人出だった。
諏訪湖の花火サイトウキネンフェスティバルの開催日で賑わっていた。

19:30自宅に着く。
疲れたが、それは心地よい疲れで、日常のわずらわしさからの開放は何物にも変えがたい。
当分の間、また日常で頑張れそうです。

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ここまでの長々とした山行にお付き合いありがとうございました。