①北アルプス縦走は こちら から
8月10日(日)
今日は折立9:30発、富山駅行きのバスに乗る。
小屋から折立までのコースタイムは3時間10分(休憩なし)。
5時半には小屋を出たいので、5時の朝食を希望したが満員で無理だった。
朝食なしで5:13太郎平小屋を出る。
[E:upwardright]400人はいるだろう小屋の前。
この時間は1回戦目の朝食が始まったばかりなのでまだ静か。
(特にこの写真はひどい。これ一枚しかないので貼っておきます。)
整備された静かな木道を降っていく。
ところどころ、この夏最後のゼンティカが寂しげに咲いている。
夏の終わりを告げている。
キンコウカやチングルマ(果穂)が見事に咲いていた。
短い夏を一生懸命咲く様は愛おしい。
私はもっとここでゆっくりしたいのだがそうもいかない。
花たちと別れがたかった。
また来るから。・・・・・あきらめて降る。
薬師岳稜線から見た有峰湖がだんだん近くなってきた。
今回の室堂からの縦走もそろそろおしまい。
たくさん山越え谷越え、えんやこらと歩いた。
その甲斐あって、素晴らしい景色にたくさん出逢えた。
実は今回、縦走できるだろうかという不安を抱えながらの山行だった。
それでも何とか縦走できたのは、ずっと雄山が背後についていてくれた安心感と薬師岳の両手を広げ迎え入れてくれるような山容のお陰だと思っている。
それと「○ミノ○イタル」を毎日数回欠かさず飲んだこともよかったような気がする。
次の日に疲れを残さない・・・・というキャッチコピーは本当かも?なんて思ったりもする。
1871三角点を過ぎ樹林帯に入ると、折立から上がってくる登山客と行き交う。
私もきっといつか登ってくるだろうなと考えながらずんずん降る。
突然、愛知大学13人遭難の慰霊塔に出た。そこが折立だった。
8:30だった。
休憩入れて3時間15分。
もうすこしゆっくり降りてこればよかったと思う。
日常への戻り方が私はいつも下手であることを感じる。
予定より30分早い臨時バス(9時発)に乗る。
バスは薬師岳稜線から眺めた有峰湖の脇を通った。
11時ちょっとすぎ登山駅に着いた。
暑い。猛烈に暑かった。
また35度越えの毎日かと思うとうんざりもする。
駅構内で、富山名物の白えび定食を食べたあと、駅から徒歩5分の銭湯「観音湯」で4日分の汗を流す。
12:30オープンということだが、山男・山女を見かねて15分ばかり早く入れてくれた。
昭和を色濃く残す銭湯で汗を流す、旅の締めくくりに最高だった。
本当に楽しい山旅だった。
だらだらと長い文を最後までお読みくださってどうもありがとうございました。
では、また。




