徳島県阿南市のS氏(72歳)から100回巡礼記念の錦札が送られてきました。
5回は歩き、あとの95回は車で回られたそうです。
100回だなんて簡単にできることではありません。頭が下がりますね。
このS氏とは、何故か3回も出逢うというご縁がありました。
以前ブログにも書きましたが、改めて紹介します。
(いずれも私は歩き、S氏は車です)
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1回目(1巡目)平成14年10月18日、26~27番で‘‘ぽんぽん菓子’’のお接待を。
2回目(1巡目)平成15年 4月30日、53番で銀の納め札をいただく。
3回目(3巡目)平成18年11月 2日、19番~金子や間で‘‘ぽんぽん菓子’’と金の納め札のお接待を受けました。
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3回目の出逢いで‘‘ぽんぽん菓子’’を手にしたとき、ある記憶がよみがえったのです。
1回目、平成14年10月18日のことです。
早朝、吉良(26~27)を過ぎ、交通量の少ない国道をもくもくと下を向いて歩いていました。
すると突然車が止まり‘‘ぽんぽん菓子’’を渡され労をねぎらわれたのですが、一瞬の出来事に対処できなかった私は、納め札どころかろくにお礼も申し上げなかったことがありました。(もちろん名前も存じ上げません)
車が立ち去った後、‘‘しまった’’と、ずいぶん悔やんだものです。
そして何かもの寂しくなりました。もう2度と会うことはないと思ったからです。
それがどうでしょう。
そのお接待の‘‘ぽんぽん菓子’’をまた手にした(3回目)のです。
あーっ!これだ!と4年前のことがよみがえりました。
もう2度とお会いできない、と、決め付けていただけに、こんなことってあるのだなぁと驚きました。
しかし本当に驚いたのはここからです。
いただいた金の納め札の名前を見ると、以前(2回目・53番)出逢ったS氏で、ぽんぽん菓子とS氏の関係がするすると謎が解けるようにわかったからです。(お顔はあまり記憶がないのですが、季節の便りのやり取りをしていたので名前を見てわかりました)
つまりこういうことです。
もう会えないと思っていた人と再会できたことに驚いていたら、以前(2回目)に気づかないで会っていたことがわかったのです。
糸を手繰り寄せてみたら、3回とも繋がっていたわけですからご縁を感じました。
でもよくわかったものだと我ながら感心します。
今でも上手く説明できませんが、3回に及ぶお接待は深い意味があるように感じます。
このからくり解けるかな?と、大袈裟なようですがお大師さまに試されたような気持ちです。
本当に気づかないだけで、この世の中すべてが繋がっているのかもしれませんね。
私ですら3回もお会いしているのですから、このブログをお読みになったお遍路経験者の中にも、きっとS氏の‘‘ぽんぽん菓子’’を手にされた方がいらっしゃると思います。