2007徳島(辺川~生見海岸)

区切り3回目の初日 晴れ

早朝5:10、夜行バスは徳島駅に到着した。

始発5:47のJR奈半利行きに乗る。
どこから集まったのか5人のお遍路さんと一緒だった。
19番で二人降り、22番で一人降り、23番で二人降りた。
懐かしい景色にうっとりしながら辺川駅まで乗る。

       Img_0001

7:39辺川下車。
無人駅で、電車が停まっていなかったら本当に駅かと思う寂しいところ。
前回ここで区切って電車を待っていたとき、本当に電車が来るだろうかと不安だったことを思い出す。

           Img_0004

国道55線脇にたたずむお地蔵さん。
ひたすら交通安全を願って立っておられるのだろう。

国道沿いの牟岐橋を渡らず、旧道に入る。
2回目ともなると、この道は先で合流するはずだとわかる。
牟岐川左岸沿いの静かな道を歩いた。
鯉が泳ぐ本当に奇麗な川であった。

牟岐川を渡ったのは、消防署の朝の点呼・体操の時間だった。
またもや、国道手前の右岸沿いの小道を見つけ歩くと
「お遍路さ~ん、お接待で~す」
裏庭から出てきた奥さんが、夏みかんと缶ジュースを持って走ってきた。
嬉しいではないか。
納め札を出したら息子さんが愛知県豊田市に住んでおられるとのことだった。
息子さんと同県人である私を暖かく出迎えてくださった。

          Img_0007

頂いたお接待で休憩しようとしたら、牟岐川で何かしているのを見つけた。
声をかけてみると
「今年初めてのうなぎを捕っちゅう」
聞けばこの方、昨日、甲浦まで歩いたとのこと。
「頑張って行きや」

またすぐ、スーパーに商品搬入の和菓子屋のおじさんから、冷えた水羊羹と赤飯をお接待に頂く。
ここまで頂くと重さが気になる・・・勝手だな。
香川で、みかんと柿を袋いっぱいもらって困ったことがあったからね。

すぐ先の牟岐警察でコーヒーをお接待いただいたので、冷えている水羊羹を半分お裾分けしてきた。
内心ほっとした。

●番外 鯖大師 (10:00~10:20)
順調に鯖大師を打ち、食事をしようと鯖瀬大福食堂に入ったのだが、大福餅の箱詰め作業で大忙しだったので諦める。

         Img_0009

1個63円の大福餅を買って、海岸に出て食べた。
ここは、1巡目の時にも休憩したので懐かしい。

今回の目的のひとつである遍路小屋1号に寄ったが、野村カオリさんは不在だった。お元気だろうかと気になった。
アイスボックスには、冷えたトマトがあり、ご馳走になった。
滋賀県のお遍路さんから送られた竹の杖がお接待になっていたので、夫は一本頂いた。
この先、どれほどこの杖に助けられたかいうまでもありません。

サーファーが楽しんでいる宍喰の景色は、今回も見惚れた。
実に奇麗だった。しばらく休憩した。

甲浦での休憩時に、お接待でもらった夏みかんを食べた。
疲れた体がすっぱさを喜んでいるのがわかる。
ご馳走だった。

         Img_0014

前回は、この観音さまはあっただろうか。
国道にぽつんと立っておられた。
何かを伝えている子どもの眼差に足が止まったのだが、終いには観音さまの美しい後姿に見惚れた。

         Img_0020
                         コマチヨイグサ

ほどなくサウス・ショアーというプールがあるハイカラな宿に着いた。
サーファーが楽しそうに波に乗っている。

風呂に入り、洗濯をしてから浜に降りてみた。
洗濯物はウエットスーツばかりで白衣などない。
場違いなところに来てしまったなと思った。

夕食のとき、62歳の男性遍路と同席だった。
6歳まで愛媛に住んでいたという話を聞いた。
それ以後お会いすることはなかったが、今でもその男性のこと覚えている。

 

       ・サウスショアー2階突き当たりの部屋(朝食は弁当5250円)
       ・歩き遍路は他に1人
       ・歩いた距離28km

              前日      翌日