2007知多四国37~39番日間賀島・篠島めぐり

5回目の今回は、知多半島先端の師崎港から島に渡る。
(1~4回目は左端カテゴリーの知多四国を参照してください)
日間賀島に1ヶ寺、篠島に3ヶ寺あり、時間にしたら2時間半ほどで回れるようなのだが、子供の頃、海水浴で何度か訪れたなつかしい所なので、2島めぐりでゆっくりすることにした。
島での歩く距離はたいしたことないので、母親、妹、姪(高校1年)を誘って出かけた。

8:00夫の運転で自宅を出発
9:10師崎港駐車場に置車
9:30日間賀島行きの高速船に乗船
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                                    少しお値打ちになってるお遍路用周遊券を購入。
海は穏やかで揺れることもなく10分ほどで日間賀島東港着。

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日間賀島名物のたこに出迎えられる。
このたこの右奥の坂を上がって数分のところに鯖大師があった。
四国の鯖大師を思い出すが何の関係もないらしい。
知多四国の札所でも番外でもないのだが何故か素通りは出来ず、この寂れたお寺に立ち寄る。

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●37番大光院
日間賀島唯一の札所である。
お遍路初めての姪は、お灯明と線香の作業がめずらしいようだ。

順調に打ち進み、日間賀島西港まで小一時間散策する。
桜はまだ早いが、それでも2~3輪咲く桜を愛でた。
今日からアサリ漁が解禁とかで、収穫したアサリを見ながら西港まで歩く。

予定していた船より10分早い臨時便11:15に乗り篠島に渡る。
古くは伊勢神宮領として海路要衝の地として栄えたそうだ。

篠島へ上陸したころは、お昼時間。
だけれども海水浴シーズンではないので、食堂らしきものはまったくない。
そんなとき地元民宿の呼び込みのおばさんに運よく遭遇。

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私はさしみ定食を食べた。
姪が食べた煮魚定食も美味しそうだ。

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                                                                                    昼食後、島特有のこんな道を上がる。
階段は高齢の母には多少きついが、直に札所だった。 

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●38番正法禅寺
お寺は階段状に延びる墓地の入り口だった。
母は9年前に(平成10年)に知多四国を回っており、その折の納経帳に重ね印をもらう。  

●番外西方寺
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38番からさらに階段を上がること数分、番外西方寺に到着。
込み合った家を縫うように上がってきたことがわかる。

境内では梅の木をチェンソーで無残と思うほどばっさり剪定していた。
般若心経を唱えている間中うるさく、おのずと大きな声を張り上げる。

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                                                                西方寺から一度下って島特有の小道を行く。
すると「帝の井」という井戸があった。
なんでも、1338年後醍醐天皇の皇子・義良親王が篠島に逃れた際に掘った井戸らしい。
今では使っている様子はないが奇麗でない水は満々とあった。

●39番医徳院
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徳川家康が本能寺の変による伊賀越えの後、このお寺に一泊したと伝えられている。
さらに、この本堂は1744年伊勢神宮西方殿の用材を下賜せられて改築し、島内最古の木造建築らしい。
保育園が併設されており、日頃は島の園児がこの境内で遊んでいるのだろう。

今回のお遍路は、ここで区切る。
休憩していたら団体さんがどっと来た。
添乗員が大きな荷物を抱えて来たと思ったら納経帳だった。
みながお参りしている間に納経を済ます例の団体である。
我々が休憩している間に団体さんはもう帰り仕度。
きっと船の時間があるのだろう。

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団体に混じってこんな階段を下りてきた。
磯の匂いがするとおもったら、わかめが干してある。
さらに見下ろすと・・・・

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海岸沿いに奇麗に箱が並んでいる。
地元の人に尋ねたら、小女子(こうなご)だそうだ。
一度茹でてから天日干しするという。
ものすごい量に驚いた。

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海水浴場の方へ出てみたら、素晴らしい景色だった。
ここでもこうなごが干してある。
今日は晴天なので、いい具合に干しあがるということだった。

船着場までぶらぶら歩くと・・・・

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山頭火の句碑に出合った。
昭和14年の春に訪れているらしい。

      やっと一人となり私が旅人らしく

      出船入船春はたけなわ

3:30篠島港を離れる。
何十年ぶりに訪れた篠島だったが、もう来ることはないだろうと思った。

アサリ漁が解禁となったのだから、アサリをお土産に買う。
1キロ1000円、結構大粒だった。

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せっかくだから夕飯も海の幸にした。
こんな夕陽を見ながらの夕食は、四国遍路での御荘町にあるドライブイン・ビーチ以来のことだった。

家族で楽しく過ごした一日だった。