昨年に続き、御池岳真の谷テント泊に出かけた。
今年は記録的な暖冬で雪が少なく、雪山の楽しさが味わえないでいる。
御池岳は積雪が多い山なので雪を期待した。
藤原簡易パーキングに置車し、10:00巡視路入り口から木和田尾に上がる。
大木に木々を渡したウエルカムゲートをくぐり、さらに山の中に入る。
いくら暖冬とはいえ、山中の花はまだ咲いていないだろうと思いきや、鉄塔脇にマンサクが奇麗に咲いていた。
冬枯れの中、淡い黄色が奇麗だった。
春よこい、早く来い・・・そんな思いだった。
霊仙岳と伊吹山は、すっかり雪が解けてしまっている。
遠くに見える能郷白山だけが雪山だった。
これでは、御池岳山頂からの景色は期待できそうにない。
やはり、山は雪を冠ったほうが美しい。
坂本谷(現在は土石流で登山禁止)源流部に福寿草が咲き始めているという情報を途中で得たので、坂本谷源流部に寄り道する。
今年初の福寿草は、坂本谷だった。
右は、マルミノウルシで、これから咲きだす。
暖かい日差しのもと、坂本谷源流部で昼食。
その後、木和田尾道に戻り、白瀬峠に向かう。
ここまでくれば雪があるはずなのに、まったくない。
雪があっても中途半端で、トラバースでは非常に歩きにくかった。
おまけにザックの重さで肩が痛み出す。
白瀬峠(H1000)から真の谷に降るのでアイゼンを履いたが、陽があたるところはまったく雪がない。
御池岳を見上げても雪が少ない。
雪がないまま真の谷テント場に着いた。
それでもその晩は寒かった。
7時くらいになると、ビールも水も凍った。
焚き火があっても足が冷たくてたまらない。
夫達は、あるだけの酒を全部飲んで体を温めた。
私はホカロンを6つも貼り付けてシュラフにもぐりこんだ。
明朝、寒くて目が覚めた。
朝まで残った火をおこし朝食。
やはり火があると暖かい。
テントに荷物を残し、御池岳山頂部に上がる。
急登をゼーゼーヒーヒーフーフーいいながら45分ほど上がると・・・・・
一面雪景色に出るはずだったが、想像以上に雪が少なくがっかり。
昨年の景色は見られなかった。
曇り空で景色も半減だった。
10:10御池岳頂上(H1247)を踏み、テーブルランド山頂部を散策した。
カモシカだろうか、たくさんの動物の足跡を見た。
途中、琵琶湖が見えたが、黒雲が垂れ込めている。
それはそれで美しく、立ち止まって眺める。
テント場までの急降下途中に、天然のゆりかごを見つけた。
乗ってみようとするのだが、結局誰も乗せてもらえなかった。
山中の神聖なゆりかごだった。
12:15テント場に戻って昼食をとり、テント撤収し下山した。
ザックに楽しかった思い出を詰め込み、来た道をとぼとぼと戻る。
午後4時半、藤原簡易パーキングに戻った。
その後、近くの日帰り温泉で汗を流し帰路につく。
楽しいテント泊だった。