夫と3回目の知多四国お遍路に出た。
1年に1度日帰りのペースなので、なかなか進んでいない。
実は、四国お遍路と比べて物足らなさを感じているのだ。
歩き遍路にはまず会わないし、お接待文化はないようだ。
札所間も短すぎるので、途方に暮れることもない。
(総距離194km)
そんな自分勝手な理由でのろのろ遍路をしている。
しかし始めたからには途中でやめるわけにはいかない。
とりあえず結願はするつもりでいる。
まったくいい加減なお遍路である。
7:14 名鉄名古屋駅発
7:52 知多半田駅着
8:25 21番常楽寺(所要時間20分)(次の札所まで45分)
9:30 22番大日寺(10分)(5分)
9:45 23番蓮花院(45分)(30分)
11:00 24番徳正寺(15分)(30分)
11:45 25番円観寺(35分)(40分)
13:00 番外葦航寺(20分)(40分)
14:00 番外影現寺(15分)(25分)
14:40 26番弥勒寺(20分)(5分で河和駅)
前回区切った知多半田駅から歩き始める。
知多半島の中央部に位置する半田市は醸造と紡績の町で、食酢の生産は日本一である。
今日は風がなく穏やかな日。
お遍路日和である。
順調に24番まで打つ。
お醤油の倉庫が立ち並ぶ道を歩く。
お正月休みでなかったら、きっと興味深い様子が見られただろうに。
25番円観寺は富貴城趾に堂宇がある。
ここの大師堂前に、四国の地図が描かれた御影石が敷かれていた。
「足下の御影石の本四国巡拝図の下には、四国88ヶ所のお砂が奉納されています。石の上で立ってお参りすれば、そのまま四国霊場のお砂踏みができます」
私は、四国の牟岐か宍喰あたりに立って般若心経を唱えた。(今お遍路している知り合いの無事を想って宍喰あたりに立ってみた)
番外葦航寺(いこうじ)へは、こんな道をのんびり歩く。
この先、名鉄電車沿いにずっと歩いた。
番外葦航寺の本堂はめずらしい茅葺屋根だった。
一部にトタンが張られ修復されていたがそれももはや限界で見るに忍びない状態だった。
ここ葦航寺には、知多四国開山のひとりである 武田安兵衛行者のお墓があった。
武田安兵衛行者は、讃岐の出身であるそうな。
その次の札所、番外影現寺までは海岸沿いを歩いた。
やはり海岸沿いを歩くのは気分が晴れていい。
暖冬だからなのか、番外影現寺には桜が咲いていた。
こんな感じで三河湾が眺められるお寺である。
なんだかんだといっても、知多四国お遍路も楽しい・・・まったく勝手なものです。
26番弥勒寺へ向かう。
対岸が見えるけれど、室戸岬を過ぎ高知に向かっている気がしないでもない。
せめてそんな気になって歩いた。
世間を騒がせた戸塚ヨットスクールの建物がある。
この沖に見えるヨットは戸塚ヨットスクール生なのかな。
知多四国のお参りの仕方は、本堂ではお灯明も納め札もなく、ご本尊真言を唱えるだけのよう。
大師堂は四国と同じ。
今では慣れたが、始めは戸惑った。
知多四国の納経所は、窓から納経してもらうようになっている。
家の中に入るようになっていないのだ。
ここ26番は、めずらしく(初めてのような気がする)四国のように戸を開けて建物の中に入り納経してもらった。
今日は、ここ26番で区切る。
3:00山門を抜けてから、まっすぐ行く道に導かれるように歩いていった。
もう少し歩きたいところだが、名鉄電車はここ河和駅が終点で、この先に進むと、区切った札所からはバスで戻ることになる。
バスは本数が少ないし時刻表も知らないので、ここで区切ることにした。
総距離16.3kmで短いが、まぁ、仕方がない。