平成25年8月11日(日)[E:sun] その1
第1回目朝食に4:30ころ並びに行ったらチケットが渡され、5:00まで並んでいなくてよいといわれた。並んでいる時間がはぶけるのは非常にありがたい。宿泊者思いの常念小屋だった。
他の小屋もこのようにしてくれると、食堂前の混雑もなくなるし、何より出発前の貴重な時間が有効に使えるのだが。
5:40スタート。槍に雲が絡まっているが他はすっきり。横通岳に向けて一歩一歩標高差300mを消化していく。
単調な樹林帯歩きは草花に助けられる。

左)アキノキリンソウ
右)ミヤマコゴメグサ これは非常に多かった。唇形をした花に黄色の斑点が特徴
樹林帯を抜ける頃、雷鳥の親子に出逢う。親鳥の心配をよそに、子鳥の自由に動きまわる姿は愛らしかった。

樹林帯を抜け砂礫地に出ると、お決まりのコマクサが出迎えてくれる。何とも可憐で膝を折って眺める。

我慢の登りを耐えれば、しばらくこのような快適な縦走路となる。(対向者を撮影)まだ槍には雲が絡んでいる。

横通岳から見る穂高。左から前穂・奥穂・北穂。まだたくさん雪が残っている所は涸沢カール。ここからの景色は4度目の今回が最高だった。回数を重ねる度に見え方や感じ方も違ってくる。
この先、また大天井岳へひたすら登りとなる。しかし穂高を眺めながらの登りなので、苦しくとも楽しいものだった。

左)ミヤマコゴメグサ
黄色の斑点だけだと思ったら紫の斑点を発見。美しい造りにじっくり観察。
右)ミヤマセンキュウ(セリ科) ハイマツと共存している。

左)まだ咲くチングルマ(バラ科)低木である。
右)チシマギキョウ 2個のつぼみが愛らしい。草丈20㎝弱なので這いつくばって撮影。


左)オンタデ? 細い花がびっしり。固まって咲く性質のようだ。
右)タカネツメクサ 登山道の足元を飾るように咲いていた。
花を観察しながら東大天岳に乗り越すと・・・・・
堂々とした槍の姿が目の前に現れた。風もなく暑くもなく、これだけの景色を眺められるのはそうそうあることではない。幸運を喜んだ。
山姥と私のツーショット

東天井岳からさらに小一時間ほど歩いて、大天井岳をこの目に捉えたとき、ヘリコプターが小屋に資材を下ろしているところだった。
先程から気になっていた音は、大天荘トイレ改修工事用のヘリコプターだとわかる。

小屋に着いてもひっきりなしに資材を運ぶヘリコプターがくる。その度に砂埃がすごい。ここでの休憩は諦めて、次の大天井ヒュッテに向かった。
大天井ヒュッテまでの道は、3年前の時よりずいぶん荒れており、この道で合っているのかと不安になるほどだった。
ヒュッテに近づくとコマクサが群生しており、また楽しめた。
10:20~10:50まで大天井ヒュッテで大休憩し、喜作新道へと足を踏み入れていった。

