5:30朝食。今でも宿泊費を8000円に抑えているこの焼岳小屋は良心的にさえ思える。大収容の小屋にない不便さを求めて来る人も少なく無いと思う。
登山道は、すっかり秋の花になっている。アキノキリンソウの黄色、リンドウの紫色が目を楽しませてくれる。
左)コレ何だったっけ?・・・・調べたらヤマハハコだった。
白い花弁のように見えるのは総包片と呼ばれ、葉が変化したもので、中央 の黄色が花の部分・・・・ だそうです。
右)オヤマリンドウ。花弁は奥ゆかしくわずかに開くのみ。その少しほころびか
けている様が何ともいい。よく観察すると花弁に点々があってそれがまた
綺麗。
焼岳は活火山だから、いたるところから水蒸気が出ている。
振り返ると槍も見えるようになりテンションが上がる。
ようやく焼けの肩まで上がったときのこと。下山はこっちと説明したのがいけなかった。頂上まで5~6分ほどなのに「俺はここまででいい」とのたまう夫。「あんた!何しに来たん?」と言いたいのをグッとこらえた。どうも膝が痛かったらしい。もともと山に興味が無いのは知っているけれど、これは理解できん!私のテンションはみるみるうちにしぼんだ。
まぁ、ここまで付き合ってくれたのでありがたく・・・・なんてこのときも今でも思えない。ここ数年の夫のヘタレぶりは激しい。それが悲しく辛い。
ダケカンバの紅葉越しに見る霞沢岳。紅葉はもうそこまで来ている。
ここから中の湯のバス停まで林道をうねうね降る。この1時間近くの林道歩きは単調でつらかった。
ススキ越しに見える穂高。あ~アソコに立ちたい。ハードな山行がしたいという願望がこみ上げてくる。
今年の紅葉は10日ばかり早そうと聞く。10月の連休では遅いそうだ。あ~今年はツイていない。
一度は入っておきたい『卜伝の湯』 いつかきっとという思いで後にした。
帰りに色々仕入れる。これで3000円ちょっと。長野県の梨は珍しいので買ってみた。結構甘くておいしかった。
稲穂も頭を垂れている。蕎麦畑の白と黄金色の対比が美しかった。こういう景色は癒やされる反面、自分の置かれている環境を恨みたくなるのは何故だろう。
私の意志に反してクルマは世俗に向かって行く。あ~虚しい。
ボヤキ山行記録となりました。おしまい。