2010北アルプス横断(一の沢登山口~新穂高)初日

今年の梅雨明けは例年になく早かったですねぇ。『いつでもGO!の計画』を少し練り直し、7/17北アルプスに向かいました。

 

平成22年7月18日(日)[E:sun]

6:15一の沢登山口(H1250m)から常念乗越(H2466m)に向かって歩き出す。
この道を登るのは平成13年8/27以来のことでなつかしい。ついでに調べてみたら平成16年9月に燕岳からの縦走でここを下っている。

まずは常念乗越まで標高差1216m。心して登り始める。

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ルートは、上の地図をクリックして拡大してご覧下さい。
初日は緑色、2日目は赤色、3日目は紫色です。

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標高1900mになると、わずかだが雪渓上↑を歩く。北アルプスといえども稜線に出るまでの樹林帯歩きは暑くてたまらない。雪解け水で顔をジャブジャブ洗う。タオルをぬらして首筋を冷やす。これでずいぶん助けられた。

 

間もなく胸突八丁に出て高巻き道に入る。

Img_3148 Img_3149 クルマユリImg_3150
 

最終水場に着いたのは9:25。あと1時間もしたら常念乗越につくだろうから、一の沢の冷たい水で体の火照りを鎮めながら一服した。とにかく暑い日だった。            

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10:38ようやく稜線に出た。晴天に恵まれ眺望は最高である。さわやかな風にふかれながら、やはり北アルプスは格別だと思った。

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今回はコンロを持ってこなかったので小屋で湯を買う。小屋以外に日陰はどこにもない。まわりの皆がしているように私も炎天下で大休憩とする。

 

お腹がふくれ眠くなる。帽子を目深に被り寝転がった。まさに至福のときだった。
降り注ぐ日差しが膝にあたり、始めは暖かくて気持ちよかったのだけれど、じわじわ熱くなり最後は飛び上がるほど熱くなった。
ア・チ・チ・チ・チ!山の日差しは驚くほどきつい。しばらく膝頭がひりひりしていた。

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11:45重い腰を上げ横通岳↑を目指す。まずはあそこまで標高差235mのアルバイト。

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左手に絶えず穂高稜線が見える。何度も何度も立ち止まっては見入った。だから抜かれっぱなし。

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北アルプスの核心部を目を凝らして見つめる。

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振り返れば↑常念岳が立派だった。(今回は上がっていない)

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標高2700mあたりのトラバース。コマクサが咲く快適な稜線歩き↑

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        コマクサ                   ハクサンシャクナゲ

 

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次は東天井岳↑を目指して標高100mあがる。登りになると途端にペースが落ちる私。鼻息荒く大汗をかいた男性が私を抜いていった。この暑さの中あんなに頑張って大丈夫だろうか。本当に暑い日だった。

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なんとか東天井岳をやっつけた。すると、もうひとつ登れと中天井岳↑が現れる。私は少々げんなりだった。「そうだよな、9年前の行程どおりに歩けるはずがないよなぁ」と、ここで否応無しに自分の体力低下に気づかされる。

少し登っては立ち止まり、少し登ってはどれだけ上がったか振り向く。すると遠くに男性がひとりとぼとぼと登ってくるのが見えた。あの人も足取り重そうだった。

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なんだかんだとぶつぶつ言いながらも3:10中天井岳を乗越すと大天井岳↑の小屋を捉えた。
やったぁ~もう水平移動だけ。もう余力を残すことない。タッタカタッタカ歩いて3:25大天荘にようやく到着した。

 
 
平均上昇率(1分あたり)     5m
垂直上昇高度の合計   1856m    

平均下降率(1分あたり)   4m
垂直下降高度の合計
    277m

上昇/下降の回数      1回(標高差が50m以上でカウント)

総時間         9時間15分(休憩含む)

 

足が悲鳴上げるはずだ。1856mも上がったとは・・・・よく頑張りました。

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掛け布団はブレスサーモンの寝袋で清潔なシーツがかけられていた。小屋はすいており、隣にいびき親父はいなく、安心してぐっすり寝られた。

小屋の様子はこちらをクリック

山の名前等が違っているかもしれませんのであしからず。

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