2009大日岳縦走①

また、飽きもせず北アルプスへ行ってきました。今年最後の北アルプスは、山友達(女A)と立山室堂~奥大日岳~大日岳~称名滝まで縦走です。さて今回はどんな山行になるのでしょう。しばらくおつきあいください。

地図はこちらから→ 立山地図 

 

平成21年10月10日(土)[E:cloud]/[E:snow]

朝8:20、夜行バスで立山室堂ターミナルに降り立つ。
まわりの山々は雲が垂れ込めている。最悪の室堂を目にし、がっかりしながら歩き出す。

今日は雄山~大汝山~富士の折立~真砂岳を縦走しようと意気込んでいた。
が、この天気では雄山に登るまでもないな・・・である。しかし他に行く手頃な所もなくとりあえず雄山に向かった。

しばらく登ると雪で道は凍てつき、装備不十分の観光客は次々と退散していく。一応山をやる者としては、このぐらいでは撤退できない。私は惰性的に登り続けた。小雪が舞いだし雄山はどんどん暗くなっていく。祓堂に着くころには吹雪き始めた。自分に問う。「時間はかなり潰せた。もう気が済んだだろう?」。

 

室堂に降りたが宿に入るには早すぎる。かといってこの雪では行くあてがない。どこで時間を潰そうかときょろきょろしていたら「玉殿岩屋」という案内板を見つけた。室堂山荘から10分ほど降りたところに、行者が修行したといわれている「玉殿岩屋」はあった。室堂は5回目だが今回初めて立ち寄った。
(写真はないので興味のある方は上の玉殿岩屋をクリックして見てください)

       Img_2232

その岩屋の前に立ったら一瞬日が射し明るくなった。その岩屋前の景色↑。

今回は室堂から称名滝まで2日かけて歩く。その称名滝の源流がこの谷であることに、ここ岩屋に降りてはじめて気づいたのだった。「雄山に登らずこっちを見に来い」と行者に呼び戻されたに違いない。雄山を諦めた甲斐があったなと思った。地図と実際の地形を見比べ納得する。室堂の地形をまたひとつ知った喜びを感じた。こういうことも山の楽しみ方のひとつだ。

(称名川はその後、溶岩台地・弥陀ヶ原を永い年月にわたって深く刻み続け、落差350mの称名滝を造っている。)

行く当てもないのでお昼を少しまわったころ、今晩の宿「雷鳥荘」に入った。
元気な女Aはすぐに温泉に入りにいったが、疲れた私は部屋でしばらく眠った。

3時をまわった頃から雪がしんしんと降り出し、夕食時には一面雪景色となる。

部屋は女ばかり8人だった。布団下の畳がぽかぽかと暖かい。どうも温泉を床に張り巡らしてあるようだった。

前回は天気が悪くて奥大日岳までしか行けてない。明日はリベンジとなるか?
寝る前にまた温泉に入ってから休んだ。

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平均上昇率(1分あたり)  3m
垂直上昇高度の合計  289m

平均下降率(1分あたり)  3m
垂直下降高度の合計  361m

上昇/下降の回数     1回

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                                つづく