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平成21年9月21日(月)祝日[E:sun]
5:15朝食。めずらしく半膳おかわりをする。
朝食後、仲間のテント場を訪ねる。まだ撤収していないので先に出発することにした。
6:00槍平小屋前から南新道に入る。樹林帯を15分ほど上がると南沢に出た。
白丸のペンキマークやピンクリボンを辿って右側の尾根に入っていく。
今日は標高1000m上がる。最後まで息が上がらないようにもくもくと標高を稼いでいく。こういうことは嫌いでない。
8:35、標高2600。↑西尾根コルに着く。ほぉ~!初めて目にする景色は新鮮だった。ゆっくりコーヒータイムとした。
左)涸沢岳と蒲田富士 奥にジャンダルムが頭をのぞかせている。右奥には焼岳も見える。
右)その蒲田富士のピークは尖っていた。だらっとしている所はずいぶん踏まれている様子。
奥は右から西穂高岳・赤岩岳・間ノ岳・天狗岳
振り向けば、昨日登った奥丸山(ガレの左がピーク)が。奥の笠ヶ岳は立派だ。
自分で登った山はルートがわかるので眺めていても楽しい。
う~ん最高。
ほぼ尾根芯を歩いてきたが、↑ここから左カールにはしごで降りる。
この辺まで来ると異常に息が荒くバテバテで登っている人が多い。大丈夫かなぁと心配になる。
ちょっと怖いような丸木橋を渡ると標高2900。
おぉぉ~大キレットが間近。たくさんの人が通過していた。
いよいよ明日通過できるのだと思うと嬉しくて仕方がなかった。
この景色を見ながら飲んだレモンティ、インスタントだったがことのほか上手かった。
「ヤッホー」と下から声が聞こえた。山の仲間Yの声だった。私も「ヤッホー」と返答する。
お互いにおおよその位置関係が把握できた。携帯電話の時代でも山ではこれがいい。余分な言葉は必要ないんだ。
10:55、Yたちに追いつかれることなく南岳小屋に到着した。
また一番乗りで小屋受付をする。今晩は布団1枚でふたり。予約なしは1枚で3人とか。かなり窮屈。
小屋でカップラーメンとカレーライスを食べる。稜線では湯は1ℓ200円、水100円。
昼食後、サブザックで南岳へ向かう。と、そのときYたちが到着した。6:45に出発したそうな。
ヤッホーの掛け声が聞こえたなどの話で盛り上がる。仲間っていいなと思った。
獅子鼻から本谷を見下ろす。北穂池や北穂の滝まで見えた。あそこがどれほど静かなところか容易に想像できた。いい感じで紅葉も始まっていた。
大キレットを挟んで南に目をやれば穂高の核心部が手に取るようにわかる。
やはり南岳はいいところだった。
↑手前から南岳、中岳、槍ヶ岳。
槍沢の天狗池の方を上から眺めた。時間があれば降って行きたいのだが生憎ガスが出始めたので諦めた。横尾尾根を降っていく人をうらやましく眺めた。
ここで仲間Yたちは槍へ、私は南岳小屋へ。「また鈴鹿で会おう」といって別れた。
まもなく稜線上はガスで何も見えなくなってしまった。
夕飯は4回戦まであった。部屋も廊下も満員の小屋だった。
とにかく身動きできないほど縮こまって寝た。